三つ峠山


- GPS
- --:--
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,643m
- 下り
- 1,856m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:03
「三ツ峠山」: 御坂山地の末端にあり、開運山・御巣鷹山・木無山の三山を総称して三ツ峠山と呼ばれている。頂上からは富士山を始め、富士五湖、御坂山地、甲府盆地、南アルプスなど雄大な展望が得られる。 (山梨県)
過去天気図(気象庁) | 2006年02月の天気図 |
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アクセス | |
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
感想
【全 般】
以前,赤城山の山行を同行させて頂いた田中氏から「三ツ峠山」の資料を郵送して頂いた。 また、観光と合わせて周囲の山も楽しみたいので日程を少しアレンジ。 予定外の行動もあるも全般的に楽しめた山行。
【さいたま市〜河口湖駅】
<早朝> 朝5時外へ出ると、右が欠けた満月に近い月がくっきりしている。 若干の風、晴れてくれれば良いけれど・・・。
0545:[大宮駅]発の電車に乗り、山梨県は河口湖を目指す。早朝の駅にリュックを背負った方々が散見される。自分と同じホームに5人程だった。
0605:浦和駅、乗り換え。 あたりはすっかり見渡せるほど明るく、東の空は朝焼。
電車を乗り次ぎ到着した河口湖駅は改装工事中、プレハブでの仮営業。隣の「バス切符売り場」でバス停を確認して自販機でジョージア・・・ん?当たり!?(ここに思わぬオマケ)。
新宿と相互に直通バスが運行する駅前は大型バスが出入りする。
「そこで待ってて下さい」と言われた2番乗場へなんとも形容しがたい車両が入って来た。
<レトロバス> この車がこれから河口湖周遊へ連れて行ってくれる。「こう言うのもいいな」と思っているうちにほぼ満員となり、出発。
川口湖畔を走るので景色は◎。 富士は雲に包まれたものの北の方面は晴れていて、今日の稜線も見渡せる。
<運転手さん> こちらの運転手さんはナカナカで、バスガイド顔負けのガイドっぷり。 乗客の話に付き合いながらも観光スポットや富士山と関連した河口湖の話、はたまた温泉事情などを終始案内してくれた。ここまで期待していなかったので、思わぬオマケ付きに楽しめました。
<河口湖自然生活館> レトロバス終点にある湖畔に面する観光スポット。ブルーベリーをテーマにしている土産売り場はそれらが半分を占め、また地酒等の販売も。
【登山口〜破風山(1574m)へ】
※破風山への直登ルートはおすすめしません。
<まず、破風山を目指す> 山へのルートは富士周辺の山であるし・・・」と、カシミール2万5千の地図で決めたルートだ。
[新道峠]へルートを取るのが普通だけれど、地図には破風山へ直登するルートを確認できる。時間短縮になると考えて破風山へ直登するルートを選んだ。
道路にある標識は[新道峠]へのものだ・・・ 自分のルートはかなりマイナーなのだろう・・・。新道峠の道を見送り、右にルートを取る。気温は5度、暖かい。
以後は標識も無く、道は細くなるのでGPSを併用して細部の登山道入口を探す・・・そして「踏み後」を見つけたが・・・標識が無いので作業道との区別の確信はない。
えいやっ、と踏み後に入ると高度が上がるし、地図上のルート上を行っている。 荒れていてもなんとかなるだろう・・・と。どんどん登る。
だんだんと藪が濃くなり「コレは人が通っていないな・・・」と直感的に解る、薮は濃く、だんだんとルート上の歩行が困難になって来る。戻れば10分・・・。 しかし上に行けない事もないだろう・・・歩きやすいところを通り高度を上げるが当然踏み後も何もない。
<ルートファインディング> 気ままに登り、一呼吸付いて現在地を確認。予定の点線道から300m西へずれている・・・一応軌道修正。岩場を登ったりと、尾根の上に出た。位置は合っているものの、登山道の形跡どころか踏み後の痕跡すらない・・・。まるでルートファインディングだ。「不安感、はかどらない距離、体力の消耗」。 慣れないルートファインディングにはもれなく付いて来た。
「このルートはおすすめしません」。
道の無い山は人間、直登してしまう。途中、ジグを切った方が楽と言う事に気が付く。でも時には直登も必要な場所もあり、うまく使い分けながら登って行く。振り返ると河口湖を見下ろし、いい眺め。
稜線へ出ると縦走路を見つけて一安心。
【破風山〜】
<小雪> 本日の山めぐり、1山目の「破風山」、マイナス1度。 霜柱だらけの山頂は富士山方向の木が伐採されており、展望は抜群のはず・・・・・・・しかし曇りどころか小雪が舞ってくる。ひとまず休憩し直登の疲れを癒す。あとは安全と天気の回復を祈るのみ。
<黒岳> (三百名山・山梨百名山) 一等三角点がある。(小雪はおさまり曇りとなった。)
すずらん峠を越えて到着。山頂から展望所まで200mの標識、まずは行ってみよう。そこは河口湖と富士山の展望が素晴らしいらしい・・・今だ富士山はガス。・・・心の目で富士山を観る。 1996年の富士登山が思い出される・・・そう言えばまだ山行記を書いてない・・・。 東に目をやると三ツ峠山さえもガスの中の様だ・・・。
<御坂峠> 御坂城跡「御坂町指定記念物(史跡)」があり、北条氏が絡んでいるらしく。また御坂茶屋がありますがこの時点は閉鎖。
<御坂山> 御坂峠を経て御坂山へ到着。これらの稜線は全般を通して岩場や枯葉の小道、そして起伏もあり十分変化があって楽しめる。
御坂山は広い山頂、三角点がある。特記事項はなし・・・でも天気が回復し、直射日光が当たる様になり期待大。三ツ峠山の鉄塔も見える。
途中、稜線から一旦下り三ツ峠登山口へルートを取る。
<天下茶屋(御坂峠)・・・> 御坂峠は本日2回目?・・・こちらは車道。 新旧があるのかも知れない。
またそこには太宰治の文学碑があり、「富士には 月見草が 良く似合ふ」 と刻まれている。
車道を少し歩き、三ツ峠山への登山口へ。途中、三ツ峠山の鉄塔が見えている。入口には駐車車両多数。既に下山された登山者の方に山の状況を確認、山話。
【三ツ峠山】
<登山道> ほどなく舗装が切れ、「富士箱根伊豆国立公園三ツ峠登山道」の標識のもと、三ツ峠山への登り。
とは言っても山頂付近へ林道が続く。 鉄塔が多いので作業道路だったのだろう。 しかし道は傾斜もかなり、しかもでこぼこ、岩もかなり露出していて車から見ると相当に険しい。乗用車やヤワな4駆では無理・・・いったいどんな車が・・・。 山頂付近までは一部アイスバーン、慎重に行く。
<大股小股> 道の行程は終始林道。 時折登山道が林道に沿っているが特記することは無いのでここは「本日のEi-taro哲学の道」。 気持ちがはやり、少しの大股歩き、でも凍結箇所は小股歩き。
そして三ツ峠稜線へ飛び出した!空は富士山以外は晴れ! 3つの頂はそれほど離れていない。最高峰の開運山を最後とし、それぞれを散歩して稜線歩きを楽しむ。どうやら稜線歩きが好きなようだ。
三ツ峠山には3つの山荘 「三ツ峠山荘」 「四季楽園」 「富士見荘」。(営業は要確認を)
まず木無山〜御巣鷹山へ。途中、富士山も顔を覗かせる。 その存在感は絶大だ!
そして開運山へ最後の登り。最近設置されたと思われる新しい木の板(セミ階段)が土の流出を防いでおり、それが山頂まで続く。
<三ツ峠山:開運山> 午後3時を回った山頂は大きなカメラを構えている方一人のみ、静かな山頂。 また、本日トレースした山々を一望出来、その稜線は自分にとって例えようの無い充実した空間だった。他、隣の御正体山、丹沢も見えている。先程まで頭を出していた富士は雲に隠れている・・・ゆっくり無線をしながら待機しよう。
<アマチュア無線> 「CQCQCQ こちらはJL8MGI 山梨県 南鶴郡 三ツ峠山1785m山頂移動・・・」と、いつもの様に電波を発射。 東京、埼玉県、静岡県、山梨県の各局と交信し、ビューロー経由でのカード交換。
富士山は最後の顔を覗かせた。 富士山そして360度写真を撮り、そろそろ下山。 富士急行、三ツ峠駅を目指す。
【下山、富士急行・三ツ峠駅へ】
<登竜門> 開運山を巻くように下山するが、その直下は屏風岩、ロッククライミングの登竜門だそうだ・・・凄い岩壁・・・。
<下山> 足場を確実に確保し、そして軽快に下って行く。この下山は沢を遡行する時と似た感覚を覚えた。岩場の部分あり、落ち葉のスリップに気を配り、通るラインを想像する。それを判断、実行して行く。 また登山道には八十八大師、不二石、又のぞき、大曲り等があり、写真も撮る。土砂崩れ痕については2〜3箇所(処置完了済み)。
「八十八大師の説明は長文なので要約→ 西桂町指定史跡の一つであり、現在81体。浄土宗絡みで文久期の頃、信者より寄贈。お顔はそれぞれに違うそうです。」
そして車道へ飛び出し、登山終了ー! 脇に目をやると沢。靴の泥を落とし一息つく、達成感・充実感を味わう。
<駅へ> ここから舗装の下りが続く・・・これを歩くのは・・・でも、道と平行して柄杓川へと流れ込む沢音が、気持ちを和ませてくれた。驚いたのはこの沢域全てがキャンプ場やレクリエーション場。一大公園となっておりスケールが大きい、凄い。
そのまま富士急行、三ツ峠駅へ。 駅付近には「すし屋」一軒のみ、駅に着くとすぐに登り電車が到着、乗車。
小さなハプニングあり、他いろいろ楽しめた山行。充実感を感じながら山梨県を後にした。
【その他】
<編集後記> 河口湖観光、長い稜線歩き、そして予定外のルートファインディング!?もありの充実の一日となったと思います。そして今、頭の中にあるのは富士山の再登、そしてお鉢廻り。 究極の稜線歩き?が楽しみ。
<アマチュア無線> 各方面から声が届き、山頂運用を楽しむ。
<他> 軽アイゼン携行(6本爪)使用せず。 ところどころ凍結箇所あり、慎重にあるいて対処。
水 :下山まで1.5リットル。
写真は : 450枚
<本日の富士山> 全般に晴れた空。しかしながら富士山だけは雲の中。
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