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記録ID: 5696851
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ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

白馬三山:過去ログシリーズ

1990年08月20日(月) 〜 1990年08月21日(火)
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レイナラ その他1人
GPS
32:00
距離
18.5km
登り
2,224m
下り
2,214m
アクセス
利用交通機関:
自家用車
猿倉の駐車場に車を置いて周回
コース状況/
危険箇所等
30年以上前の記録です。現在とは状況が異なっている可能性があります。また、記憶違いをしているところがあるかもしれません。予めご了承ください。
これから登る後立山の峰々
これから登る後立山の峰々
大雪渓を前に少し緊張の面持ち?
大雪渓を前に少し緊張の面持ち?
やる気満々です
雪渓を踏み抜いたら大変です
雪渓を踏み抜いたら大変です
いよいよ大雪渓
写真で見るとなだらかに見えますが、実際に登ってみると、案外傾斜を感じました
写真で見るとなだらかに見えますが、実際に登ってみると、案外傾斜を感じました
大雪渓を登り詰めて。かなり疲れてます
大雪渓を登り詰めて。かなり疲れてます
お花畑。見事です
お花畑。見事です
高山植物に囲まれてご満悦
高山植物に囲まれてご満悦
稜線まで登ってきたようです
稜線まで登ってきたようです
村営頂上宿舎。今宵の宿としました
村営頂上宿舎。今宵の宿としました
宿舎で一服。カミさんは、このとき「頭が痛い」といって、やや高山病の兆候が出ていました。休憩したら治り、ホッとしました
宿舎で一服。カミさんは、このとき「頭が痛い」といって、やや高山病の兆候が出ていました。休憩したら治り、ホッとしました
たっぷり休んでから白馬岳山頂へ
たっぷり休んでから白馬岳山頂へ
ピークに到達
白馬山荘が下に見えます。向こうには翌日歩く杓子岳が
白馬山荘が下に見えます。向こうには翌日歩く杓子岳が
白馬山荘の創設者松沢翁の碑
白馬山荘の創設者松沢翁の碑
これは2日目、すでに出発しているようです。白馬岳の非対称山容が捉えられています
これは2日目、すでに出発しているようです。白馬岳の非対称山容が捉えられています
谷からは爽やかな風が吹き上げてきます
谷からは爽やかな風が吹き上げてきます
杓子岳を通過
白馬鑓ヶ岳
下りました(別の日のようです)
下りました(別の日のようです)

感想

荷物の整理をしていたら、昔の山歩きの資料が出てきたので、過去ログとしてアップします。単に「行った」という記録だけになるのですが、自分にはひとつの思い出なのでヤマレコに登録させてもらいます。

 *

猿倉から白馬三山を巡ったときの記録です。このルートのハイライトは白馬大雪渓。雪渓を登るのは初めてで、どういうもんだろうとワクワクしながら向かいました。なお、途中のポイントの通過時刻は不明です。


猿倉から白馬尻まではごくふつうの登山道。特別留意しなければならないところはなかったかと思います。白馬尻からはいよいよ大雪渓です。アイゼンを装着して雪渓登りに臨みます。


雪渓のうえには赤いベンガラで歩くべきルートが明示してあり、それを辿って登っていきました。8月も下旬になると雪渓にはスプーンカットができており、それをステップ代わりにして歩を進めます。


気をつけないといけないのは落石。雪渓にはけっこうたくさんの落石が落ちており、油断できないことを示しています。ところが、雪渓の上に落石があっても音がしないため気づき難いのです。万が一、落石にやられたらタダでは済みません。落石には通常以上に最大限気をつけなければなりません(なので雪渓を夜登るというのは無謀です。たまに夜間の雪渓登行を半ば自慢げに情報発信している人がいますが、愚の骨頂だと思います。自然を甘く見ています)。


大雪渓は遠目にはなだらかに見えるのですが、実際に登ってみるとけっこうな傾斜があります。とくに上部へ行くにしたがって角度が増すので、ラストはそんなにイージーではありませんでした。滑落しないよう十二分に気をつける必要があります。


大雪渓を通り抜けるとお花畑が待っています。たくさんの種類の高山植物が花を咲かせ、見事なエリアが広がり、疲れた登山者を癒してくれます。ここほど大きな広がりを持ったお花畑はなかなかないと思います。


しかし、そのあたりからが辛かった。すでにかなり消耗していたため、一歩一歩がとても重く感じられました。村営頂上宿舎に辿り着いたときは転がり込むように入り、大休憩を取りました。もう気力も体力も尽きかけていたので、そのままその日の宿泊を申し込みました。カミさんは「頭が痛い」といい、高山病の兆候。心配しましたが、温かい飲み物を飲んでゆっくりしたら治ってくれて安堵した記憶があります。


休憩して復活してから、空身で白馬岳山頂へ。北アルプスのメジャーピークに立つことは大いなる達成感をもたらします。後立山連峰の雄大な景観も圧倒的で、振り返ると人生のなかでも指折りの素晴らしい時間でした。


2日目は白馬三山の残り2ピークを経て下山となります。白馬岳から杓子岳を経て白馬鑓ヶ岳までは壮大な縦走路です。スケールの大きな山容はまさにアルプスといった風情で、爽快なことこのうえなし。まだ若かったので一晩ぐっすり寝て、元気も回復していました。


白馬鑓ヶ岳の先で縦走路に別れを告げて猿倉へと下り始めます。これが意外と長く、時間がかかりました。途中の鑓温泉まで到達した時点で二人ともヘロヘロ。なのに、そこで「猿倉まで3時間」という道標を見たときには心底げんなりとしました。が、3時間だろうが4時間だろうが、自分の足で歩き続けるほかありません。山歩きは忍耐というものを涵養するものでもあるようです。


小日向のコルを経て、ようやく猿倉に戻り着いたときはほとんど精魂尽き果てていました。それでも山行の充実感は何ものにも代えがたいものがありました。


白馬三山周遊など、(いろんな理由で)もう二度とできないかもしれません。いまとなっては人生レベルの貴重な想い出になっています。

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