西岳〜編笠山【大パノラマを期待したけれど・・・】
- GPS
- 08:24
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,334m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
天候 | 晴れ 【気温】 駐車地:23℃ 西岳:20℃ 編笠山:21℃ 盃流し入口:27℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富士見高原ゴルフコースに向かい、ゴルフ場入口の手前左側の登山者用 無料駐車場(B-1)を利用。 到着した6時の時点で8割程度の駐車率でした。 他の登山口と比較してもアクセスは良く、この時間の到着でも 駐車場の争奪戦は無さそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
co1600m〜2300m辺りにかけてアブが大量に発生しています。 虫除け対策をしないと不快な思いをします。 因みに私は「オニヤンマ君」と虫除けスプレーで対策しました。 |
写真
感想
昨年の9月に初めて富士見高原から西岳、編笠山の周回コースを
歩いたが残念ながら評判の大パノラマには恵まれなかった。
今年は梅雨明け間近な真夏に花と展望を期待してもう一度同じコースを
歩いてみる事にした。
自宅から約3時間かけ、ほぼ6時に駐車場に到着するとほぼ8割ほどの
駐車率で余裕をもって駐車する事が出来たが、ここから見えるはずの
西岳も編笠山も雲に隠れて見えなかった。
今回のコースは最初の展望地に出るまで、約3時間ほどは深い森を
歩くのでその時の晴れ間を期待して出発する。
不動清水の分岐から西岳を目指し、緩やかな森を辿る道で三度目の
林道横断地点=林道出合に到着してザックを下ろし休んでいると突然
アブの大群に襲われた。足元やザックに群がるアブも上着の襟に付けた
オニヤンマ君のせいか顔の周りに近づく事は無かった。
林道出合から僅かに傾斜を増した森は次第に苔やコメツガ、シラビソに
囲まれた亜高山の雰囲気に変わり、やがて段差の大きな岩を踏む道に
石楠花が現れると「小広場2138m」に到着する。
名前のように小さな平坦地から石楠花をくぐると寝不足の身体にはきつい
本格的な登りとなるが、しばらくすると突然樹林が途切れ待望の展望地
に出る。ザレた足元にはイブキジャコウソウ、そして目線の先には
編笠山、そしてその奥には富士山の姿も捉えられる。
残念ながら南アルプスの稜線は雲の中に隠れたままだったが、先回は
見えなかった景色を見る事が出来て西岳の山頂ではお花探しと休憩に
専念できた。
去来するガスの中に見え隠れする編笠山を横目に山頂を下り、源治新道と
呼ばれる起伏の少ない尾根道を辿ると、苔とコメツガなどに覆われた
深い森が醸し出す雰囲気はまるで日本庭園のようだ。
尾根筋の小さなアップダウンから尾根下に絡んだ下りに変わるとやがて
崩壊した谷に出合い、豊富な水が湧き出る金命水、別名「乙女の水」と
呼ばれる水場に到着する。
キャンプ場の水場として利用される冷たくて美味しい水で喉を潤し、
不足した飲み水を補充して青年小屋に向かうと、早くもキャンプ場には
カラフルなテントが立ち並び、小屋前の広場には人が溢れていた。
行動食で小腹をなだめるだけの小休止に留めて登山道に入る。
堆積する溶岩帯に付けられたペンキマークを目で追いながら慎重に岩を
選んで登りきり、ハイマツ帯の狭くて急な道を喘ぐように登ると
やがて石楠花に迎えられ全方位に開けた編笠山の山頂に到着する。
三角点や山頂標識の周りは人が絶えないので僅かに下った平坦地の
ハイマツ脇にザックを下ろし、昼食を摂りながらじっくりと南八ヶ岳の
主脈が姿を現す瞬間を待つが思い通りにはならないものだ。
爽やかな風と頭上に広がる青空、そして眼下に広がる爽快な山麓風景。
申し分のない山頂のひと時だが、南アルプスの稜線にかかったガスは
とうとう晴れる事は無く、期待した日本アルプスの展望は肩透かしのまま
累々と重なる溶岩を踏んで富士見高原へ下る。
湿っぽくワイルドな樹林帯を過ぎ、深い原生林を黙々と下るとやがて
足元に笹が現れ、遊歩道のような緩やかな森に変わると林道を横切る。
この辺りまで下るとやっとアブの煩わしさから解放され、荒れた谷を
右岸へ移った「盃流し入口」の分岐でゆっくりとコーヒーをすすり
駐車場に戻るとすっかり回復した青空の下に鋸岳、甲斐駒、そして
はっきりとオベリスクが捉えられる鳳凰三山の展望が待っていてくれた。
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