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Yamareco

記録ID: 575119
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳〜要注意個所あり

2015年01月11日(日) 〜 2015年01月13日(火)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
yogins その他1人
GPS
56:00
距離
11.5km
登り
1,309m
下り
1,313m

コースタイム

2015.01.11
13:30 西穂高口
15:00 西穂山荘

2015.01.12
07:30 西穂山荘
08:27 独標
08:51 ピラミッドピーク
09:50 西穂高岳
11:20 西穂山荘

2015.01.13
06:22 西穂山荘
07:13 独標
07:39 ピラミッドピーク
08:23 西穂高岳
09:48 西穂山荘
11:35 西穂高口
天候 2015.01.11 曇り後雪
2015.01.12 風雪のち曇り
2015.01.13 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
2015.01.11
07:00 新宿発スーパーあずさ
10:25 松本発特急バス新穂高ロープウェー行
コース状況/
危険箇所等
西穂高口駅〜西穂山荘:トレースばっちり、赤旗多数で迷うことはない。降雪直後は新雪に少々難儀するかも。

西穂山荘〜丸山:西穂山荘前が一番吹き溜まるため、朝一の人には軽いラッセルが待っている。あとは特に問題なし。

丸山〜独標:独標手前トラバースと独標直下が核心部かな?トラバース躊躇するなら独標にはいかない方が賢明かも。

独標〜ピラミッドピーク:独標直下に急降りあり。まだ雪は少ないと思われる。ここがフカフカ雪に覆われたらロープが必要になりそう。
その後もトラバースやヤセ尾根を進む。

ピラミッドピーク〜西穂高岳:基本的に独標〜ピラミッドピークと同様にトラバースとヤセ尾根を進む。また、西穂から一つ目の小ピーク手前のコルに要注意個所あり。

新穂高寄りは岩と雪のミックス、上高地側はなだらかな斜面となっているが、上高地側はトラップで一歩踏み出すと全身埋まる。というか、頭まで埋まっても足元に全く手応えがない。埋まるとかなり焦る。
一応自分と誰かが空けた穴が二つあるんで、踏み込まないべし。

その後は緩いルンゼ直登後、目の前に西穂高岳が見えてくる。


登山ポスト:西穂高口出口4F
テント場:西穂山荘(1000円)
トイレ:西穂山荘
水場:無し
初日はテント設営して終了。なかなかの風雪だった
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初日はテント設営して終了。なかなかの風雪だった
夕飯は炊き込みご飯
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夕飯は炊き込みご飯
と餃子スープで満腹
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と餃子スープで満腹
翌朝独標直下。なかなかの風雪
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翌朝独標直下。なかなかの風雪
さらに進むことにする
2015年01月14日 12:10撮影
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さらに進むことにする
たまに視界が回復する。西穂手前
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たまに視界が回復する。西穂手前
西穂直下は左の雪壁を詰める
2015年01月14日 12:10撮影
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西穂直下は左の雪壁を詰める
西穂山頂。真っ白、風強し。さっさと下山だ
2015年01月14日 12:10撮影
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西穂山頂。真っ白、風強し。さっさと下山だ
独標過ぎると青空が…
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独標過ぎると青空が…
ぐぬぬぬ…悔しいが明日またチャレンジだ
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ぐぬぬぬ…悔しいが明日またチャレンジだ
連休最終日はテントも他になし
連休最終日はテントも他になし
受付を更新してテント回りに整備
受付を更新してテント回りに整備
今回持参した自作アタックパック
2015年01月14日 12:10撮影
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今回持参した自作アタックパック
口はP社のアセンショニスト方式を採用
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口はP社のアセンショニスト方式を採用
ガバッと開いて使いやすい
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ガバッと開いて使いやすい
エマージェンシーシートと寝袋カバーの間の結露。凍結しているということはー15℃以下
エマージェンシーシートと寝袋カバーの間の結露。凍結しているということはー15℃以下
朝飯は野菜うどん
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朝飯は野菜うどん
後半に高野豆腐とソーセージ
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後半に高野豆腐とソーセージ
お!めっちゃ快晴!
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お!めっちゃ快晴!
山荘前の登りでまさかのラッセル
2015年01月14日 12:12撮影
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山荘前の登りでまさかのラッセル
乗鞍方面もモルゲンロートに
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乗鞍方面もモルゲンロートに
気分いい☆
赤岳の縁が輝き始めた!
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赤岳の縁が輝き始めた!
今日もいい天気〜
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今日もいい天気〜
独標にてマイパック
2015年01月14日 12:11撮影
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独標にてマイパック
ピラミッドピークも染まり始めた
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ピラミッドピークも染まり始めた
独標より西穂方面。素晴らしいの一言に尽きる
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独標より西穂方面。素晴らしいの一言に尽きる
せっせと登る
2015年01月14日 12:12撮影
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せっせと登る
上高地側は雪庇の危険有り
2015年01月14日 12:13撮影
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上高地側は雪庇の危険有り
ここの上高地側に危険トラップがあった
2015年01月14日 12:11撮影
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ここの上高地側に危険トラップがあった
一歩踏むと全身埋まって足元にも手応えなし。久々に本気で焦った。岩にしがみつきながら這い上がった
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一歩踏むと全身埋まって足元にも手応えなし。久々に本気で焦った。岩にしがみつきながら這い上がった
埋まった個所を振り返ったところ。見た目にはただの緩い斜面なんだが…
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埋まった個所を振り返ったところ。見た目にはただの緩い斜面なんだが…
気を取り直して西穂山頂へのビクトリーロードを詰める相方
2015年01月14日 12:11撮影
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気を取り直して西穂山頂へのビクトリーロードを詰める相方
西穂高岳山頂
『もう何も怖くない』のポーズ
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『もう何も怖くない』のポーズ
目線の先は目指す西穂西尾根。うひぃ。武者震いするわ
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目線の先は目指す西穂西尾根。うひぃ。武者震いするわ
槍ヶ岳もばっちり
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槍ヶ岳もばっちり
奥穂方面
雲海に浮かぶ笠ヶ岳
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雲海に浮かぶ笠ヶ岳
さて、降りますか
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さて、降りますか
こんなとこも進む
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こんなとこも進む
下山後は平湯で湯につかった後の飛騨牛天ぷら重
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下山後は平湯で湯につかった後の飛騨牛天ぷら重

感想

西穂高岳に行ってきた。
一昨年は独標止まりだったが、今回は念願の本峰に立てたことは素直にうれしかった。

ただ、普通の雪面と思って踏み込んで埋まったのと、風雪中の行動で目出帽をさぼりがちだったために軽い凍傷を負ったことは反省点だった。

2015.01.11
新宿始発のスーパーあずさで松本入りし、バスとロープウェーを経由して西穂高口へ。1時間半近い登りを経て西穂山荘に到着した。
前夜は遅くまで自作アタックザックを作っており、だいぶ眠かった。
この日は結構風が強く、テントも自分たちを含めて6張だった。また、夜半に一張減ったようだった。

2015.01.12
07:30 天候芳しくないし、時間もたっぷりあるんで遅め出発でとりあえず独標を目指した。風雪がひどく、風上に顔を向けられない状態が続いたが、雪は少な目だったため油断していた。目出帽渋ったおかげで右頬に軽い凍傷を負った。

割とすんなり独標に立ち、ピラミッドピーク方面の降りも雪が少なかったため、細心の注意を払いながら進むことにした。
視界は数10m程度で悪くないがよくもない。風は相変わらずだ。それでもピラミッドピークに立って補給すると元気が出てきて、さらに進むことにする。

独標から先は去年の4月に歩いており、ある程度は頭に入っていたが、やはり先人のかすかなトレースを頼りに進む。

09:50 相変わらず真っ白な中、念願の西穂高岳の頂上に立つ。何も見えないんでさっさと下山開始。
独標過ぎるとちゃっかり晴れてきてんの。悔しいなー。

テント場に戻ると自分たちだけで他は撤収した模様。とりあえず山荘でビール飲みながら登頂祝い。今日下山するらしい隣の人たちにバームクーヘン丸ごともらった。

15時ころにはやはりまた曇り始め、テン場にもう一張増えた。今夜は2張のようだ。

2015.01.13
06:30 未明はかすかに曇っていたが、地平線が白み始めたんで急いで支度する。
せっせと登ろうとするも山荘すぐ前の斜面が吹き溜まりになっておりいきなり苦戦。風が当たる尾根上に上がると問題なかった。
せっせと登ったが独標手前で日出が始まったんでしばし撮影タイム。
赤岳の稜線が輝き始め、刹那の後太陽が姿を現したときはマジで感動した。

07:35 独標。本日も西穂高岳を目指す。

ピラミッドピークを越え、西穂手前のコル付近にて左正面の細い岩のミックスと右に緩やかな斜面がある部分にさしかかる。昨日は左正面を行ったが、なんとなく右の斜面でも行ける気がした。50cmほど手前に誰かが落ちたっぽい穴が空いていたが、大して気にせず一歩を踏み出したとき、

突然全身が埋まってしまった。稜線側の岩はかなり立っており、全然ホールドがない。足元の雪も圧雪して立ち込もうにも全然手応えがない。

マズイ、これはマズイパターンだ。

とりあえず岩にしがみつき、わずかなスタンスにアイゼンのつま先をひっかけてピッケルを登山道の岩にひっかけて強引に体を持ち上げた。

ちょうどそのときGOPROを頭にくっつけて撮影してたけど、見返すとぞっとする映像だった。あれが雪庇だったら完全に落ちていただろうと思うと、身が引きしまる。

そんなこんなで西穂高岳に無事登頂し、撮影してとっとと下山した。

ほんと、雪山怖いと思った。

ちなみに自作のアタックザックは背負い心地に少々不満はあるものの良い出来だった。

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コメント

まさかまさかの!!
yoginsさん、こんにちは。

ニアミスだったようで、びっくりです。

お天気が良いとこんなにも綺麗なのかと、うらやましく拝見させていただきました。

いま、猛烈に積雪のピラミッドピークへの思いがましております。
晴天を目がけて登りたいなぁ。
2015/1/14 22:09
Re: まさかまさかの!!
shin2014 さん

まさかのニアミスですね。
どちらかと言うと天候不順の時の方がためにはなりますが、
やはり天気いいと嬉しいですね☆

俺はたまたま運が良かったですが、shin2014さんも何度でもチャレンジして下さい。
2015/1/14 22:40
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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