記録ID: 5778920
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沢登り
谷川・武尊
東黒沢〜ウツボギ沢左俣
2023年07月29日(土) 〜
2023年07月30日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,284m
- 下り
- 1,289m
天候 | 両日とも快晴(酷暑) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・トイレ、登山届ポストは200m下の土合駅で。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■東黒沢 遡行グレード1級上(内容は1級ですが 下山は同沢を下降するか、笹薮の丸山乗越を 越えて反対側のウツボギ沢支流を下り、ナルミズ沢 との二俣(広河原)から宝川温泉へ長い登山道と 林道をくだらなければならないので「上」を付与。) 森と時折開放的な空間にナメが続く癒し系の代表格の渓。 ・白毛門登山口駐車場から白毛門登山道に入ってすぐ右手に伸びる 明瞭な径路を進み、東黒沢を一旦渡って対岸の森の中に続く径路を 進みます。径路は古い取水堰の箇所で再び対岸(左岸)の倒木帯へ 渡り、左岸の涸れ支流に5m入ったところから再び東黒沢の 左岸沿いにしっかりと続いているので、これを最後まで追ってから 入渓します。盛夏にはキャニオニングツアーが多く入っています。 ・少し歩けば緩やかなハナゲの滝。左隅を登って落ち口に出るか 少し手前で左側の藪の中に踏み跡があります。滝を登る手前から この踏み跡はあります。増水時は要注意。 ・右岸に5m以上の玉子岩を過ぎると、左手から白毛門沢が水量比 1:2で合わさります。 白毛門沢も東黒沢もナメに一部ヌメリがあるので、ラバー系よりも フェルト系の渓流シューズがよいかもしれません。 ・東黒沢が小滝で北東から南に向きを変え少しで小ゴルジュ帯。 少し深いトロなので、浸かって突破するか、ゴルジュ入口の 左岸側を小さく巻いて壁をクライムダウンしてから対岸に。 ここで左岸から2段15m滝の支流が合わさっています。 ・概ね東向きの沢には癒しの浅い釜と、下がヒョングリした 2段7m滝。右壁から取り付きますが、少しヌメリあり。 ビレイ点は上の木か落ち口右手に古い残置架かったアンカー1。 ・905mで左岸から水量比3:2で金山沢が合わさります。 その少し先で多段の連瀑帯。上段は左壁が出だしスラブなので 一旦右から行って取り付いた方が楽。 ・癒しのナメが続き950mで左岸から水量比3:1の支流。 その後もずっとナメが続き、沢は一旦西、そして北東に向きを変え 1040m二俣。右側支流との水量比は2:1です。 ・1085m二俣は少し藪もあり沢も細く、ここは右沢へ進みます。 (日帰り往復ならこの辺りから引き返した方がよいかも) 小滝を越えると沢は東南東から北東に左折し、流木架かる小滝や 5m大岩を過ぎ、1320m辺りの小さな二俣状を左の北北東向けに 進むと、笹薮の丸山乗越に出ます。 平地上を少し東へ進み、直径1mほどの大木へ。この木の裏の枝に 古い赤布が巻いてありました。 ・そこから概ね北方向に進むとちょっとドロ状の踏み跡があり それを追うとウツボギ沢支流の窪に下りられます。 (入渓する人がしばらくいないと踏み跡も定かでなくなるかもしれません) この支流は次第に水を集め、2mほどの小滝がウツボギ沢本流と出合うまで 10個近く出てきますが、上から見るほど高さはなく、クライムダウンや 最後の方は左岸を小さく巻くなどして下降できます。 ウツボギ沢本流と出合ったら、しばらく平凡なゴーロ沢を下ると 宝川(ナルミズ沢)との二俣で、ここは朝日岳と宝川温泉を結ぶ登山道 (一般登山道としてはあまりよくない)が横断しています。 昔からのビバークサイトであり広河原と呼ばれている平地は、二俣の宝川側と ウツボギ沢側から出入り口があり、焚火の跡が残っています。 小型テントで数張り、タープは2張り程度。 ウツボギ沢を30mほど入った右岸河原にテント2張り程度設営可能ですが 増水時は危険で過去に流された事故も起こっています。 ■ウツボギ沢左俣 遡行グレード 1級上 開放的な空の下を流れる赤茶ナメと深いグリーンの釜やトロが続く 東黒沢と同等で美しい渓。 ただし詰めは笹薮漕ぎあり、下山も白毛門越えて急な段差のある登山道 なので疲れます。 ・平凡な河原状を西進すると左岸に赤茶の草付ザレがあり、沢は一旦南に向き 再び西進します。 深いポットホール状の釜とトロをへつりながら進むと右から逆Y字状2段20m 大滝。右のカンテを上がりバンドを越え、やや左側の乾いた壁を少し登って 木を使いながら浅い窪から左手に。落ち口から15mほど登って、笹薮頼りに 上流側ヘトラバースし、落ち口から15mほど上流へ今回は10mほど懸垂下降。 ・開放的な赤茶ナメと小滝をどんどん進みます。 時折左右から湧き水がありますが、1420m辺りの小滝連瀑帯の左岸から出ている 湧き水が何となく量も多く汲みやすい。猛暑の夏は下山も脱水症状になりやすい ので少なくとも下山用2Lはここで補給した方がよいと思います。 ・右岸に高い崩落ザレをやり過ごし、1470mで出てくる5m滝はちょっと ヌメリがあります。左隅から階段状をタワシでブラッシングしながら。 ・1535m二俣(水量比1:1)を北東向けの左沢へ進むと階段状の連瀑。 途中に2m岩が左に鎮座しています。 さらに僅かな水量の窪を概ね北東か北北東に追っていくと、時折笹薮と 根曲がりブッシュが少し邪魔になります。 上方に笠ケ岳が見え出し、ようやく窪も浅くなった辺りで、半ば強引に 左手の笹藪帯に突入。 斜度を気にしながら、笹を束ね足を滑らせないようにトラバースすると すぐに終わる浅い窪。これもトラバースし、少し下り気味にトラバース すると笠ケ岳と白毛門の間のコルより笠ケ岳側へ出ました。 あとは下りですが、白毛門登山道は途中鎖やロープがある岩場や木の根の 段差もあって疲れた体にはさらに疲れるルートです。 私も過去登りには雪山訓練でのみ。あとは沢登りでの下降ですけど 何度来ても非常にかったるいルートですね。 |
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