日帰り裏銀座/水晶岳


- GPS
- 16:33
- 距離
- 45.1km
- 登り
- 3,003m
- 下り
- 2,994m
コースタイム
- 山行
- 14:44
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 16:34
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
七倉から日帰り水晶ピストンと竹村新道周回を組み合わせれば楽しくなるのではないかと思い、行ってきた。
金曜21:30、あまり眠れなかった。定時で退勤してすぐベッドインしたが3時間くらい目を閉じていただけ。誠にクソな睡眠である。
シャワーとメシを済ませて22:00すぎ家を出発。
長野からだと近かったのに中野は少し遠い、五輪大橋も白馬有料道路も無料の時間に走るのが良い。コンビニで少しやすんだりして0:00前七倉着。駐車場3割空いてた。
0:05出発
毎度の真っ暗なトンネルからスタートして5キロ先の高瀬ダム、濁沢を目指す。流石に涼しくてサクサク進んだ。濁沢へは70分ほどでついた。さあて、ブナ立を登るのは2年ぶり。1200mupひたすら登りである。合戦尾根などかわいいもんですよ…ってなるくらいここは地味でやべぇ。結構歩きやすく整備はされてる。12〜1ほぼ等間隔に置かれた番号を目印に登る。途中から10分くらいで1つずつ通過してることに気づいて、烏帽子小屋到着は120分経過くらいかなと予想。3時くらいには着いてるだろう。
適度に休みつつもペースは落とさず烏帽子小屋についた。
小屋泊の人やテント泊の人がモゾモゾ活動開始している。三ッ岳には先行者のヘッデンも見えた。テント場に迷い込まないように(袋小路になっているので)地図を確認しつつ稜線のルートを辿った。
太陽が出る前の裏銀座は寒いだろうと予想して長袖も持ってきたが杞憂に終わった。適度な秋風のような涼しさで快適だった。
東の空が薄明るくなってきてヘッデンもいらない。泊まりの人たちにやけに軽装ですねと声をかけられまくった。そらそうだ裏銀座を日帰りで歩くやつなんてヤバイやつ確定。
野口五郎小屋でオーナーさんと山岳常駐隊の方と少しおしゃべりして休んだ。止まると寒いので進む。ノゴローについた。(黒部五郎はクロゴというらしい) 日の出に間に合った👍
ノゴロー前後は噂通りゴロゴロしたでかい岩まみれだった。そして槍が目の前に見えて裏銀座らしくなってきた。まだ眠気は来てないのでこの調子で進もう。
真砂分岐まで来た。ここからは水晶ピストンである。ノゴローらへんからずっと横目に見ていたけど普通に遠くて笑っちまう。こんなとこでくたばるわけにもいかず先ずは水晶小屋まで頑張る。真砂分岐〜水晶小屋は思ってたより歩きにくい。岩の上を伝って歩いたり、小石で滑る道もあったり。水晶小屋についた。スタートから20kmも歩いてるけど案外心地良い疲労感だった(この頃は)
小屋番の人に聞くと山頂ピストンは1〜1,5時間くらいらしい。んー、ちゃんと歩かされる。平坦なところはジョグしてみるけど標高が高くてしんどいから歩いてた。水晶直下にはちょっと危ないところがあった。ヘルメット持ってこなかったので反省…
そして遂に遥かなる水晶に着いた。どっから登っても遠い秘境である。雲ノ平とか赤牛とか奥黒部の谷とか鷲羽とかまだ行ったこと無い北アルプスの楽しそうなところがたくさん見えた。赤牛が特にヤバイ。新穂高からの道が歩きやすいとはいえここを日帰りはマジで狂ってると思った。あと薬師岳の山体は毎度デカくて安心する。
水晶の山頂で休憩したし(ケータイのカメラレンズが割れてることに気づく、そういえばノゴローで一回落とした)帰る。
小屋でミツヤサイダーをぶちこみ後半戦、まだ半分というなんと長くて贅沢な1日だろう。
真砂分岐までそんなに遠くないはずなのに明らかに眠気が支配しに来てるので少し岩の日陰で寝た。真砂分岐で小休憩してるとノゴローから下りてきたイケオジと一緒に竹村新道を下ることになった。この人も七倉3:00発で周回らしい。水晶ピストンの差はあるけど普通に変態。
人があまり入らない竹村新道を誰かと下れるのは心強かった。前半におにぎりやらパンやらを食べてしまったせいでゼリー系を連続で摂取してたら湯俣岳の手前で強烈な吐き気に襲われた。イケオジからクリーム玄米ブランを頂き回復した。やはり固形物は必ず食べた方がいい。
それにしても竹村新道は急でキレてて藪で暑くて地味で旅も後半戦で色々折り重なってキツかった。ここはマジでキツイので素人立ち入るべからずですねあははーと適当にイケオジと文句たれながら下りた。
高瀬川の轟音が聞こえたら湯俣が近い…?いやそんなことはない、普通もうちょいで着くだろと思ってたのに全然着かない。やっとのことで晴嵐荘に着いた。
決めてた事がある、絶対にドボンする。無料の水場で600mlがぶ飲みし(良くない)上裸で高瀬川にドボン!!!
裏銀座と竹村新道は水がなさすぎてカラカラだったし時間帯的にも体もオーバーヒート寸前だった。あ〜気持ちいい、湯俣温泉の若干の成分を感じた。この急冷システムによって全てリセットされた…
晴嵐荘にてコーラ500mlとカップ麺を頂き爆裂回復。バズライトイヤーも宇宙に吹っ飛ぶうまさである。小一時間足を休め他のハイカーともおしゃべりした。
残りは高瀬ダムまで11km、さらに七倉まで5kmの16kmほぼ水平移動。高瀬川の渡渉も可能だがせっかくなので今年から導入されたジップラインで渡る。イケオジが建築現場系の人だったので装置の扱いを教えてくれた。腰ベルトが特殊でちょっと難しかった。
渡河を終えて林道歩き。さっきのドボンでアイシングしたから足が少し軽い!!槍ヶ岳から流れてきたキンキンの沢がいい仕事しやがる!
トンネルやダートを幾つも抜けて高瀬ダム直前で予報通り夕立が来た。しかも結構いたい感じの大粒の雨。レインを被って七倉までスタスタ歩いた。
最後のトンネルで出口の光を見たとき、あぁこの長かった旅もおわってしまうんやなぁと感傷に浸った。満天の星空と月夜に照らされるスタート、圧倒的な稜線美での朝焼け、もちろん山頂は最高、長くてキツイ下り、そしてドボン、また長い水平移動に夕立。これ以上なく濃い1日!!!遂にゴールの七倉山荘。もう何故自分が自分の足で立ってるのか分からなくなるくらい達成感が半端ない。
最後にイケオジと固い握手を交わしてお互いの労をねぎらった。
ありがとうイケオジ…ありがとうクリーム玄米ブラン…🤝
七倉山荘で温泉に入りそれぞれの帰路についた。
帰りは蝶ヶ岳で知り合った挫屈さんが鹿島槍登って下りてきたとのこと。連絡取って一緒にめしに行った。話をするとゆるふわやりましょうという結論に至った。そらそうだ。
道の駅おがわで8時間も寝た。フルフラットの後部座席を作るの横着して運転席で寝てたら全身が痛い。コーラをがぶ飲みして中野に帰った。朝4時、自宅帰還。
日本百名山 水晶岳
信州百名山 野口五郎岳
参考文献
湯俣ピストン
https://yamap.com/activities/12720230
撤退の記録
https://yamap.com/activities/11715521
俺を日帰り水晶に誘ったログ
https://yamap.com/activities/12576724
https://yamap.com/activities/11801551
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