赤岳(二日とも晴れ)



- GPS
- --:--
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,401m
- 下り
- 1,402m
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
月曜日に天気をチェックした際、日曜日が高気圧に覆われそう。
これは狙い目ですな。
と思っていたら、そんな週に限って誘われるわけで。
ボルダーの誘いは断るが、仕事の飲み会の誘いは断らないのが私。
飲み会は重要なお仕事です。
とはいえ、車の運転もあるし、軽めにして帰宅し、就寝。
3時半に起床し、4時半頃出発。
7時半前に美濃戸口に到着。
ICから近いっていいね。
早速準備をして、8時頃出発。
今回は初日展望荘に泊まり、二日目赤岳登頂。そのまま下山というルート。
本当は二日目、赤岳鉱泉により、アイスクライミングをやりたかったが、予約一杯。
定員10人じゃ無理だよね。
美濃戸口から美濃戸までは林道。
積雪期にここを歩くのは3回目だが、今までで一番雪が多い。
凍結もなく、歩きやすい。
気温もそれほど低くなく、暑いぐらいだ。
1時間ほどで美濃戸山荘に到着。
ここで軽めにエネルギーを補給し、南沢へ。
春先にはホテイランが咲いているが、今は当然雪。
凍結はなく、アイゼンはいらない。
しかし、1箇所下りがあるので注意。
雪がないときは濡れた岩が多く、歩きにくい。
そのため、この時期の方が歩きやすいかな。
しばらく歩くと、行者小屋まで40分という雑な看板に到着。
あと40分で到着か。。。
と思っていたが、ここからが結構難儀。
雪のあるとき、一番つらいのは上りでも下りでもなく、平坦に近い緩やかな上り坂。
雪がないときはスイスイと歩けるが、フリクションがないため、蹴り足が滑り、推進力が得られにくい。
で、その標識から先は殆どそんな道なわけで。
40分どこか1時間強掛かり、行者小屋に到着。
天候良好。
青空。
赤岳、阿弥陀、横岳バッチリ。
暑いぐらい。
気温は氷点下だけどね。
ここから地蔵尾根を登って、展望荘に到着すれば終了。
しかし、この地蔵尾根が難敵である。
というわけで、行者小屋でエネルギー補給。
エネルギー補給後、アイゼン、ピッケル、サングラスを装備し、いざ出発。
最初は緩やかな登りだが、少しすると、急激な上り坂になっていく。
そして、核心の一つ。
階段に到着。
階段ならいいんだけど、雪にうもれており、蹴り込みも難しい。
何よりもかなりきつい斜度。
上から見ると、ストンと落ちているように見える。
ここは階段の手すりとピッケルのピック部分を利用しながら登っていく。
厄介なのは手すりが途中で途切れていることだ。
ここはピッケルに体を預ける必要があるのだが、今回は固まっていない雪が多く、不安定。というわけで、超ドキドキ。
何とか無事階段を通過。
この上は少し平坦であり、レストポイント。
ほっと一息。
さて、ここから先はレストポイントはない。
稜線まで急な上り坂が続く。
さらに踏み固められていない、また暑さで緩み始めた雪の為、スタンスが崩れて、体力を消耗。
ヒーヒー言いながら、登っていく。
後ろは阿弥陀、北アルプスや御嶽山が非常によく見え、写真を撮りたいところなのだが、後ろを振り返る際にバランスを崩したら。。。
というわけで、登っている最中は殆ど写真取れん。
そして、ようやく稜線が目の前に。
というわけでやってきましたナイフリッジ。
ピッケルもさせない。
信用できるのは自分の両足だけ。
ここで強風に煽られたら((((;゜Д゜))))
慎重に、焦らずバランスを保って、無事通過。
あとはちょっと登って地蔵に到着。
展望荘は目の前。
危険箇所もなく、無事到着。
アイゼンを外し、展望荘に入る。
ここ初めてです。
大部屋を予約していたのだが、人数少ないためか同じ値段で個室。
そして、聞いていた通り飲み物飲み放題。
とりあえず個室に移動し、荷物を置いて、酒飲み。(飲み放題関係ない)
グダグダ飲み続けて、4時ぐらいに外に出て日の入りまで撮影。
そして、その状態で小屋に入ったら、結露を通り越して、カメラが凍っていた。。。
寒かったのねぇ。
その後、夕飯。
バイキングです。
生ハムも食べ放題。肉も多い。
美味い。
酒が進む。
腹いっぱい飲食し、満足。
そして、すぐに就寝。
毎日4時間睡眠なので、寝ようと思うと、すぐに寝られるのですよ。
二日目。
4時起床。
さて、星でも撮るかね?と思ったら、ガスってて小屋を出ることなく敗退。
朝食直前までグダグダし、食堂に行って、お茶飲んでいたら、朝食時間よりも20分ほど早く、食べられることになった。
一番乗りで朝食。
朝食もバイキングです。
ロールキャベツ(゜д゜)ウマー
活力になります。
朝食後、日の出でも取るかの〜と思い、外に出ると、ガスもなく、いい感じ。
めちゃくちゃ寒い。
しかし、完全装備して、外に出ると、問題なかった。
本当は赤岳がキレイに取れるところまで移動したかったのだが、アイゼン履いていないし、怖いしで小屋近くで撮影。
2015年初の山の上からの日の出、撮影完了。。
そして、のんびりと準備して、展望荘を後にする。
風は強いが、体が流されるほどではない。
八ヶ岳では微風の域だろう。
とはいえ、バランスを崩して、斜面に落ちれば助からないだろう。
というわけで慎重に進む。
体力十分なので、問題なく、頂上小屋に到着。
頂上小屋から山頂まではナイフリッジ。
しかし、ここは雪が多いので、トレースもしっかり。
慎重に通過し、山頂に到着。
山頂は人が多く、記念撮影待ち。
とても長居が出来る状態ではなく、撮影後、文三郎尾根を下る。
ここでルートミスをする。
明瞭なトレースは左側にあったようだが、道っぽい右側を行ってしまった。
踏み跡もあるし、通った人もいるのだろうが、岩からの雪の積もった崖への一歩が超怖い。
もし崩れたら、下まで一気に落下してしまう。
降りても、張り出した岩を回避しながらの短いトラバースも神経を使った。
何か道ちがくね?と思ったら、トラバースした先に明瞭なトレースがあったとさ。。。
ここからも岩の下りがあったが、さっきのに比べたら怖くもなんともなく、無事通過。
そして、分岐に到着。
ここから行者小屋を目指します。
文三郎尾根も雪が多く、トラバース箇所も片足分しかトレースがない箇所多数。
ここもバランスを崩したらただでは済まない。
ピッケルを突き刺し、安定させながら通過。
そして、阿弥陀との分岐に到着。
ここまで来たら一安心。
この先も急斜度が続くが、地蔵尾根ほどでもない。
というわけで、写真を撮りながらのんびりと通過。
樹林帯に入り、少し歩くと行者小屋に到着。
ここで、休憩を入れ、アイゼン⇒チェーンスパイクに変更し、出発。
雪道なので早い。
2時間で美濃戸口に到着。
今回も何とか生きて帰って来れた。
大げさかもしれないけど、雪山の場合、バランス崩すリスクが高く、崩す=逝く可能性が高いので、いつも真剣なのですよ。
その分充実感もあるけどね。
というわけで、その充実感を胸に帰路に着いた。
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