エサオマントッタベツ岳
- GPS
- 17:13
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,604m
- 下り
- 1,593m
コースタイム
- 山行
- 9:53
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 10:49
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:34
天候 | 1日目:晴れ、微風、暑い 2日目:晴れのち曇り、雲海、微風、暑い |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
札幌市から高速道路で向かうと、十勝清水で下道へ。その後は山沿いの道を通るのが、林道までの最短ルートとなるが途中でコンビニなし。 ◆恐怖の林道 林道は長いです。下山後、運転してるとパンクしました。激しく破壊されたタイヤを見て「ぬあぁー!!」と叫びました。久しぶりに肝が冷えました。ズタボロなのでパンク修理キットも使えないぞ。最近の車にはスペアタイヤも付いてない!ギリギリ電波が入るところだったのでロードサービスに連絡して救助を要請しました。 待ち時間は1時間程度。ずっとエンジンを動かすわけにもいかないので、運転席と助手席に被せるタイプの網戸を使いました。エンジンを切っても涼しかったので助かりました。おすすめです。 保険のロードサービスは搬送料15万円まで補填してくれます。帯広のはずれから札幌までギリギリ15万円以内でした。追加で出費することはありませんでした。財布くんも安心しております。修理工場ではタイヤを1本単位で売っていただけたので大変助かりました。 今回、林道でパンクしてしまったという大ピンチに陥ったとき、周辺の方々に助けられて、当日中に家に帰ることができました。すべての方々に感謝です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆スタート〜林道終点 背丈を越すぐらいの薮。多少の踏み跡あり。迷いやすいので注意。 ◆林道終点〜山スキー沢出会 何度も渡渉する。靴は必ず濡れるのでそれなりの装備が必要。増水時には危険なのでお気をつけて。 ◆山スキー沢出会〜北東カール 滝は左岸に巻道あり。滑滝は滑りやすいので慎重に。ここですっ転ぶと嬉しくない滑り台となります。 ◆北東カール〜札内JP 札内JPへの楽なルートは札内JPを見上げて左側。みんなの足跡で踏み跡が多かった、右側のルンゼを進んだら最後が急で怖かった。 札内JPの東稜線はハイマツ地獄。デカザックは引っかかるため注意が必要。 ◆札内JP〜エサオマントッタベツ岳 踏み跡は若干見える程度。稜線を歩くので迷うことはありませんが、ハイマツが邪魔してなかなか進まなかった。エサオマントッタベツ岳の山頂ではガチでカッコいい標識がお待ちしております。 |
その他周辺情報 | ・周辺にコンビニはない ・トイレもない |
写真
感想
前日の23時半札幌を出発。いつもの自宅のセブンで必要な食料を確保。高速道路を使い十勝清水を降りて下道を通ると、登山口までコンビニが一切なかった。登山口に駐車していざスタート!
最初の林道は長くて藪が濃いところがあって迷った。基本的には旧林道を歩けば良いと思う。最初の沢を渡る際に転けてびしょ濡れになった。幸先が悪いな。長い林道を歩き終えると「ガケノ沢分岐」に到着。ここから河原歩きで涼しい。もう夏は暑すぎて沢を絡めないと歩けないかも。エサオマントッタベツ川の滑に癒されてしばらく歩くと「山スキー沢出合」に到着。
ここから徐々に斜度が増してくる。滝の飛沫が涼しさを感じさせてくれる。厳しい滝には巻道や固定ロープもあったりするので、沢登りの難易度的にはそんなに難しくないと思う。Co.1500の二股は間違って左に進んでしまった。しばらく進むと藪が凄すぎて進めなかったけど、湧水があってとても美味しかった。二股まで戻ってから先に進むと「北東カール」に到着。
カールの底から見上げる景色は圧巻。カールに抱かれる感じ。カメラの画角が足りなすぎて全部を撮影することが難しい。水はたくさん流れていたので、水に困ることはなさそう。熊糞はいたるところにあり。かなり新しいホッカホカのものありビビった。「みんなの足跡」が濃く残っていた札内JPの西側のルンゼを登る。これが失敗。最後はかなり急で崖登りだった。それにしてもここにも熊糞が多数。熊の登坂能力すごい。
稜線に上がると心地よい風が吹いていて気持ち良い。少し登ると札内JPに到着。ここをキャンプ地とする!テントを立てた後はエサオマントッタベツ岳へ。風は止むと暑くてしんどい。しかもハイマツが濃くてなかなか進まない。スネにバッチバチ当たるので悶絶。思わず叫んだ。やっとのことでエサオマントッタベツ岳の山頂に到着。あいにくガスってしまったけど、ガチさんのかっこいい標識を見れて感無量。ブロッケンも発生していた。
エサオマンからテントに戻ると、小さい虫がテントにびっしり張り付いていた。キモい。払っても全然無理。諦めずに戻ってくる。恐怖だった。しかしよく観察していると交尾をしている。もしかして今日限りの命なんじゃないかと思うと少し泣けてきた。実際、翌朝にテントにはあれだけ居た虫が減り下に転がっていた。
日が沈む直前ガスってくると。辺りが黄金色に染まった。絶景だった。帷が降りたので就寝。夜中、星を見ようとすして外に出る。満点の星空だ。と思ったらガスってくる。するとガスの奥の方から雄鹿が登場してきた。かなり接近してきてビビる。近くにある草をムッシャムシャ食べながらこちらを威嚇してきたので、ポールを持って臨戦体制を整えた。食い終えてゆっくりと帰っていったのでホッとした。その後、グッスリと眠れる訳がなかった(笑)。
夜明け前に起きてカレーメシで腹ごしらえ。日の出は札内岳からだった。すごく綺麗。下から来た雲が日高の稜線を越えていく「雲滝」は絶景だった。山泊は最高だ。エサオマンも真っ赤に染まって綺麗だった。
テントを畳んで、今度は札内JPの東側から下山。稜線では苦戦したけど、道がわかりやすくすごく快適だった。その後は淡々と処理して無事に下山。疲れ果てた。足はふやけてボロボロ。虫刺されも多数でしばらく休養が必要だ。
ーーー
2014年にパクさんたちのレコを見て、自分もいつか行ってみたいなと思っていたエサオマントッタベツ岳。今回の山行はbun33さんのレコを大いに参考にさせたいただきました。札内JPでのテント泊は最高でした。感謝です。
9年の想いを経てやっと行くことができた。誰一人ともすれ違うこともなく(動物に出くわすのが多かった)、激しい山だったけど、色々な絶景に出会うことができた良かった!今度は友達と雄大な北東カール泊をしてみたいな。最後にはパンクというハプニングもあったけど、それを含めて全部楽しかった!ありがとうエサオマントッタベツ岳!!
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