赤岳の恍惚と戦慄(地蔵尾根ー文三郎道)


- GPS
- 10:20
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,462m
- 下り
- 1,447m
コースタイム
天候 | 日本晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■美濃戸口-行者小屋 異状なし。但し、標高の低い箇所は日中暖かいと一日で雪が融けてしまう(昨夜降ったはずの雪は帰りぐじゅぐじゅ)ようです ■地蔵尾根 短いが緊張を強いられる箇所がいくつかあります!ちょっと覚悟が必要に見受けられます・・・。 ■地蔵の頭-赤岳山頂 今日は比較的おだやかだったと思われますが、それでも結構な強風でした。ここも緊張させられる箇所あります ■山頂-文三郎道分岐 地蔵尾根よりは幾分安全と思われますが、ミスは許されない岩場です。。。 ■文三郎道 トラバース気味の急な斜面で無雪期に印象的な長い梯子は全て雪に埋まっています |
写真
感想
今日は実にしんどかったですね。なにがって雪山単独行の怖さをいやおうなく味あわされた、ってところでしょうか。精神的に疲れました。。。
天候やコンディションは申し分なく。しかも今シーズンの集大成として2回目のチャレンジにして登頂した雪の赤岳。本来なら小躍りしたっていいんですが・・・、怖かった〜!
写真ではうまく伝われないし、容量不足もあって割愛したものもあるんですが、特に地蔵尾根には参りました。みなさん、登下降に文三郎道を使う方が多いのもうなずけました。地蔵尾根の高度感と実際ミスったらどーなるか・・・と思うと足がすくむような箇所が随所にありました。とくに写真にも乗せた地蔵の頭直下のリッジは「え、ここ行くの!?」って感じですよ、マジで。硫黄岳の山頂手前のトラバースも怖かったけど、ここはそれ以上。手がかりないし、ピッケルとアイゼンだけで自分の命を支えないとけないんですから、そりゃ怖い。単独だから誰も確保してくれないしねえ。
てな感じで戦慄の走る場面が多く、かといって弱気になれば恐怖に飲まれてかえってあぶないわけで、何とか自分を鼓舞するのに精一杯!疲れました・・・。
でも、やはりそれを乗り越えてしまったところに若干の恍惚感が・・・。危険です。
今日はちょっと疲れたのでここまで。また書きます。
で、ちょっと追加します。
八ヶ岳ではだいぶ雪がなくなり既に春山のコンディションのようです。現地の山上は昨夜降雪があったようで(美濃戸口の駐車場のおじさん談)、
行きの登山道はほぼ雪の上を歩く状態でしたが帰りはシャーベット状に融けているところがほとんど(2000m以下くらいでしょうか)。
気温も暖かく、10:00ごろの行者小屋は陽だまりポカポカ状態。歩行中や稜線でも防風性のアウターシェルの下はベースレイヤーだけで充分でした。
上でも書いていますが、地蔵尾根と稜線から山頂は自分が思っていた以上にシビアなルートでした。
基本的にはアイゼンとピッケルを確実に使えば難しい訳ではないと思いますが、高度感と斜度もかなりありますのでなかなか気を抜けません。
また、今回はピックを刺して急傾斜を登るやり方(ダガーポジション)も多用したんですが、場所によってはキックステップが最適だったりといった箇所もあり、その場その場で雪の堅さや深さに応じた判断も必要でした。そういう意味ではある程度雪に慣れた人がステップアップするには好適なんでしょーが、単独でそのような臨み方をするのはちょっと危険度が高いように思いました。常識的に言えばちゃんとしたリーダーといくべきでしょうね。苦労した分、個人的には非常に勉強になりました。
僕はどーしても単独が多いので・・・もっと鍛えないといけませんなー。
はじめまして!
昨日、ほぼ同時刻に地蔵尾根を登ってた、
黒のシェルを着てた者です。
あのリッジはビビリましたよ。
私は体調不良で展望荘で敗退しましたが、
次回は文三郎道で登ろうかなぁ〜。
>昨日、ほぼ同時刻に地蔵尾根を登ってた、
黒のシェルを着てた者です
⇒おお!そーですか。コメントありがとうございます。
あのリッジはピッケルだけがビレイポイントになるところが恐怖を駆り立てましたね・・・。
落ちたらタダでは済まないこと請け合いですし。。。
地蔵の頭に登っちゃったらまたあそこを戻るのは勘弁って感じで、先に進みましたが展望荘の先の山頂直下も結構必死にノーミス歩行に徹しました。
masさんは丹沢中心とか。僕は奥多摩が地元なので、奥多摩が懐かしい・・・。
昨日の状態であれば文三郎の方が歩き易そうに思いました。僕も今度は文三郎ピストンかしら・・・?
はじめまして
junkjewelと申します。
Yam!Yam!登山 - あした晴れるかな
http://yaplog.jp/junkjewel/
をやっています。
わたしもハナちゃんをつれたhanameizanさんと出会いましたよ。
そこから来ました。
わたしもこの日行っていました。
ルートは南沢ー文三郎いー赤岳ー地蔵尾根-北沢でした。
美濃戸までの林道で車に乗っていく?といわれ、
記録で見るとわたしは地蔵尾根の中間点で
12:01に例のナイフリッジにいたようなので
おそらくこの6枚目の写真の位置あたりの急登ですれ違った人出はないかと思います。
上下グレーのアウターでハーネス付けてました?
「もうちょっとですよ〜、 でも雪が腐って重くて歩きにくいですね」
と話した覚えがありますが。
わたしの写真に後ろ姿が大きく写っています。
もしそうならなんだかうれしいですね。
こんなにヤマレコで近くにいて
いつの間にかみんなすれ違っていたりして。
よろしくお願いします。
どうも!書き込み、ありがとうござます。
いやあ、そういうことでしたか。あの時、あの地蔵尾根ですれ違ったいたとはまさに一期一会って感じでしょうか??
junkjewelさんのサイトも拝見しましたが、同じ日の同じ山とは思えないくらい素敵に写真を撮られているのでビックリです。
たしかに、当日のワタクシは上下グレーっぽい格好(上は淡いグリーンですが)で無駄にハーネスつけてました!間違いないですね。
(いちおう、プロフィールの写真を書き換えておきました。当日のではありませんが、同じ格好で硫黄岳に登った際の顔出し写真です)
あの日は自身のレポで書いたとおり、とにかく無我夢中なところもあり(もっとも斜面に対しては真摯に向き合って意外と冷静でしたが)、すれ違う皆さんと声かけながらの登りでしたので、他にも結構なヤマレコユーザがいらっしゃったのかもしれませんねえ。
ズバリ、あのナイフリッジ、ほんと短いので勢いでもOKかもしれませが・・・本来ならロープ出してもおかしくないところだと思いました(ひとりじゃ無理なんですけどね)。数日前に同じ場所を通った人のレポを見ると普通にやせ尾根でした。道の状態は時々刻々変化するものだと感心しました。
ときどきサイトチェックさせてもらいます。
ありがとございました!
あのときのhonsamaさんと思われる写真をアップしましたよ。
http://yaplog.jp/junkjewel/
あの日が愛おしいですね。
junkjewelさん
HP、たびたび拝見しており「Part4」も昨日見つけておりました(「後姿が写っていた…」という予告もありましたし)。ナイフリッジの次の奴ですね。採用していただきありがとうございます!
それにしても疲労感漂う後姿だと我ながら余裕のない当日を思い出します。。。
それにしても当日は好天でいい雪山でしたねえ。今後もHPをたびたび拝見しにいきますので素晴らしい山の写真を期待しております。
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