記録ID: 5869060
全員に公開
沢登り
甲信越
利根川本谷 2023.8.24〜26
2023年08月24日(木) 〜
2023年08月26日(土)
雪華
その他3人
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 28:03
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 1,731m
- 下り
- 2,167m
コースタイム
天候 | 一日目 曇り晴れ(群馬県側) 二日目 快晴 三日目 曇り晴れ→午後から土砂降り(新潟側) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ボートチャーター:奥利根マリンの高柳さん 矢木沢ダム渇水が続いており、貯水量は通常の30%。 ●ボートは小さい3人用。割沢出合の手前までしかボートで行けなかった。それでも通常のバックウォーター迄干上がったダム底を1時間弱歩くだけで済んだので、高柳さんにとても感謝しています。 (ボートアプローチが使えない場合、新潟側の十字峡から標高差1500mの急登を有する本谷山へ→越後沢を下って利根川に入渓、という約10時間メチャ疲れる工程しか方法はない。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目】とりあえず軽めな防水ウェア。 ●水位計〜又右衛門ヶ淵まで=シッケイガマワシ 又右衛門ヶ淵はちょっと大変。でも水に浸かるのOKなら問題無し。 ●越後沢出合までは釣り師が入るのでトラロープや巻道あり。それに釣られて巻に入るとちょっと厄介。沢ヤなら素直に水線通しをお勧めする。 ●巻淵:流木が溜まっている。ここは胸まで濡れて突破。ザックも荷揚げした。 ●あの広大な利根川をヒトマタギできる景勝地を通過。 ●長いゴルジュが出てきて楽しい。 ●ビバーク地:滝が倉沢まで1時間半ほど手前。すぐ側の淵で大物イワナが釣れた。「この調子だと3日で抜けれるかも。オイックイ次第だけど」という師匠やYさんのお話しを聞きながら就寝。。 【2日目】本格的泳ぎ。ネオプレイン上下着用。 ●朝イチの泳ぎ淵からスタート。 ●下北沢〜裏越後沢まで=オイックイ 巨大な雪渓で埋め尽くされる年もあり、ヘッドランプで沢を泳がなければならない場合もあるオソロシイ所。期待して行ったが、今年は雪渓が消失して小さいアーチが数か所残っていただけ。崩壊箇所を走って渡ったりと必死になった場面。とりあえずチェーンスパイクを持参したので装着して通過。 ●西俣沢の出合あたりの釜のあるチョックストーン滝がちょっと厄介だった。直登するしかなく、滝の水流で足が上がらない。アックスを持参していたので、ドラツーみたいに岩にひっかけて手がかりにし、クリア♪面白かった。 ●魚止メ滝15m:「この上にはイワナがいないだろう」という師匠の読みで、釣り竿持参のYさんが釣りタイムに入る。大きなイワナを釣り上げた! ただ、この滝は右岸ルンゼを巻くのだか、泥で足場が無い。後続だと足場が崩壊してちょっと大変だった。ずるずる滑って、アッセンダーで登るくらい大変。 ※個人的には西俣沢出合〜丹後コボラ沢出合までが一番大変だった。 ●大利根滝20m:左岸を登攀。いつもこんな感じの滝登りをしているからか余裕があった。パーティなので3名同時登攀。このロープワークのほうが勉強になった。 ●ビバーク地:ハト平。稜線は見えており、気持ちが楽になる。三日月が出ていて借イワナのカルパッチョを食べ、奥利根の夜を満喫。 【三日目】本格的泳ぎ。ネオプレイン上下着用。 ●だいぶ上部だが、やはり泳ぎパートは出てくる。ハト平からすぐに険悪っぽいゴルジュがスタート。ここからは岩手でやっている「釜を有する8m小滝」登攀の経験が活きる。さくさくルーファイしてどんどん進む。いきなり水深2m淵とか出てきて、まだ気を許せないゴルジュが続く。 ●直登できない小滝があり、そこは右岸の草付きを利用し大巻き。滝2つをすっとばして、草原トラバースだったからちょっと楽。沢に降りるのも笹を掴んでおりれたのでよかった。 ●人参滝15:左岸をミニ巻き。この辺にくるとあと少しで稜線に出てしまうので哀しくなる。もっと遊びたいな〜。。 ●深山滝20m:逆層で岩も脆く落石注意。ここも3名同時登攀。 ●赤沢滝15m(3段):逆層で岩も脆い。水線直登が安全かも。 ●水上滝15m:左岸をリードさせていただきました。これがフィナーレ。 ●稜線までは藪漕ぎなし。三角雪田は消滅。お花畑になっていた。 ※登山道に出てから下山までは約4時間半。オソロシイ急坂に体力を削られる。スコールで登山道は滑り大変だった。ストックを壊してしまったので途中からチェーンスパイクを履く。 はっきり言って、稜線からの下山が今回の山行の中で一番辛かった。 |
その他周辺情報 | 六日町駅〜水上駅まで電車賃900円:約1時間。最終便が17時28分。直通なので楽。 |
写真
感想
「利根川本谷」。私は東北人なのであまり縁が無かった奥利根。ここは最近通っている谷川エリアなので、調べることにした。
そうしたらオイックイと呼ばれる巨大雪渓を有する難関ルート。
「これは攻略し甲斐がある!」とてもワクワクして様々な記録を参考にさせて頂きました。
今回は師匠や上ノ廊下でご一緒したYさん、ご縁のあったOさんと共に、天気予報を鑑み速攻で抜けた。
とても面白いルートで、今までの経験全てを活かした溯行ができ、充実感がある。
ただ、今年は渇水気味なので、もう少し水量があってもよかったかな。
あとオイックイ。ほぼ雪渓が消滅していたので、ちょっと物足りなかった。
オイックイで足手まといにならないよう崩壊雪渓のトレーニングのため、5月に剣沢大滝を探訪したり7月にマチガ沢のn崩壊雪渓を歩いたりしている。雪渓ブロックの対応について経験を学んでいた。
このルートはまたやりたいと思うけど、私の酔狂に付き合ってくれるメンバーがはたして周りにいるのか…。
「死ぬまでに一度は行ってみたい」と、某ネット記録にコメントがあったけれど、本当にそう思う面白味溢れるルートだった(^-^)
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