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Yamareco

記録ID: 590104
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

赤岳 西壁・南峰リッジ(ルンゼ〜左稜ルート)

2015年02月14日(土) 〜 2015年02月15日(日)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
peco1978 その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:29
距離
14.0km
登り
1,290m
下り
1,274m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:30
休憩
0:00
合計
1:30
距離 3.8km 登り 527m 下り 0m
9:30
90
11:00
2日目
山行
4:45
休憩
4:15
合計
9:00
距離 10.2km 登り 763m 下り 1,292m
7:30
30
8:00
8:10
110
10:00
10:15
30
10:45
11:30
10
11:40
35
12:15
12:20
10
12:30
15:30
60
16:30
ゴール地点
※ルート図について
美濃戸〜赤岳鉱泉間はログ手入力。
赤岳鉱泉〜南峰リッジ〜赤岳鉱泉の周回はGPSログ。
天候 1日目 雪
2日目 風雪
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往路
21:00大阪→→(名神・中央道)→→1:00諏訪SA【仮眠】7:00→→8:00美濃戸

復路
17:00美濃戸→→諏訪南IC→→(中央道・名神)→→22:00大阪
コース状況/
危険箇所等
【美濃戸〜赤岳鉱泉】
一般道につき省略。

【赤岳鉱泉〜文三郎尾根】
一般道につき省略。

【取り付きへの分岐】
文三郎を登り、遭難碑をこえてから左手へトラバース。

【南峰リッジ】
ガスと風雪で視界が悪く、取り付きを探すのに苦労した。
中央稜と左稜の間のルンゼは、下部は雪が緩かったが、上部は氷化していた。
わかりやすいルンゼ下部から入り、いいところで左稜にのった。
3級程度のミックス帯。
ルートの自由度は高いが、上部は右手に進むと岩がもろく危険。
左手、左手に意識してルートを取った。
最後は赤岳南峰に飛直接び出すので気持ちがいい。
視界が悪かったので、いきなり目の前に山頂があらわれた。

【赤岳〜地蔵尾根】
風雪で視界が悪く、トレースも消えていた。
ナイフリッジあたりの下降は、視界が悪い時は南側の沢に入り込まないよう、ルートファインディング注意。
美濃戸へ向かう道中。
八ヶ岳はガスの中。
美濃戸へ向かう道中。
八ヶ岳はガスの中。
この時は、そんなに天気悪くなかったんだよね。
この日は赤岳鉱泉までです。
この時は、そんなに天気悪くなかったんだよね。
この日は赤岳鉱泉までです。
初日はアイスキャンディでがっつり遊びました。
5
初日はアイスキャンディでがっつり遊びました。
夜はステーキにあたりましたよ!
before〜
10
夜はステーキにあたりましたよ!
before〜
after!!
次の日。
天気予報は大外れ!
ガス&雪&風です。
行者も屋根まで埋まりそう。
まるで3月中旬みたいな大雪です。
3
次の日。
天気予報は大外れ!
ガス&雪&風です。
行者も屋根まで埋まりそう。
まるで3月中旬みたいな大雪です。
何の写真かわかりませんね(笑)
文三郎から南峰リッジへの取り付きをトラバースしてます。
真っ白け〜。
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何の写真かわかりませんね(笑)
文三郎から南峰リッジへの取り付きをトラバースしてます。
真っ白け〜。
ルンゼ下部は雪が緩い。
ルンゼを越えて左稜へ。
6
ルンゼ下部は雪が緩い。
ルンゼを越えて左稜へ。
岩もカチカチです。
5
岩もカチカチです。
のんびりしてると凍傷になります。
スピードクライミング!
10
のんびりしてると凍傷になります。
スピードクライミング!
風雪の中での登攀でしたので、あまり写真撮ってるヒマありませんでした。
登攀中写真が少なくスイマセン^^;
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風雪の中での登攀でしたので、あまり写真撮ってるヒマありませんでした。
登攀中写真が少なくスイマセン^^;
赤岳山頂に抜けました。
気持ちのいい登攀でした^^
西壁側はマシでしたが、稜線は強風!
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赤岳山頂に抜けました。
気持ちのいい登攀でした^^
西壁側はマシでしたが、稜線は強風!
地蔵尾根からサクッと下山。
夕方までキャンディでもう一勝負して帰りました。
夕方になって、やっと大同心が姿を見せてくれました。
4
地蔵尾根からサクッと下山。
夕方までキャンディでもう一勝負して帰りました。
夕方になって、やっと大同心が姿を見せてくれました。

装備

個人装備
アイゼン
アイスアックス
2
ハーネス
ヘルメット
ガチャ一式
共同装備
ロープ(シングル60m)

感想

今週もいつもの八ヶ岳です。
今回は、赤岳西壁の南峰リッジに行ってきました。

南峰リッジは、登攀の難易度は主稜より低いですが、残置プロテクションがなく、ルートの自由度も高く、好きな人にはたまらない楽しいルートです。

初日は早めに集合して赤岳鉱泉へ。
お昼前には到着し、昼から夕方まで、がっつりアイスキャンディで師匠にシゴいてもらいました。

夜は鉱泉での宴会に参加。
有名な方が大勢おられて恐縮しましたが、貴重なお話や面白いお話をたくさん聞かせて頂き、とても楽しい時間を過ごせました。

2日目、好転するといっていた天気予報は大外れ。
朝から風雪です。
文三郎から遭難碑を越え取り付きへトラバースしますが、とにかく視界真っ白!
何も見えません。
どれが支尾根かよくわからない。
わかりやすいルンゼ下部から入り、いいところで左稜にのりました。

荒天ということもあり、ルートに乗ればあとはスピードクライミング!
ガシガシ登って、あっというまに赤岳にぬけました。

稜線にでると、すごい強風です。
地蔵尾根から登ってくるパーティも、耐風姿勢を取りながら進んできました。

その後、赤岳鉱泉に戻り、キャンディでもう一勝負!
昨日完登できなかったルートをなんとかやっつけ、下山しました。

今回の山行は師匠とマンツーマン。
二日間、がっつり鍛えて頂きました。
アイス講習、荒天での登攀、色々な経験を積ませて頂き、今回もたくさん勉強させて頂きました。
また、今の自分に足りないもの、しなければいけない事も見えてきたと感じでいます。
知識、技術、経験、どれが欠けてもダメなんだ。
もっともっと強くなるぞ!!

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コメント

すげ〜!!
こんばんは!
お天気悪かったみたいですね〜。
僕なら絶対に止めてました(笑)
でもお師匠さんが一緒なら安心ですね!!!
南峰リッジもいつか行ってみたいルートの一つです。

ん〜やっぱり主稜のほうが難易度は高いんですね〜
なんか不安になってきました(笑)
水曜日、よろしくお願い致します!!
2015/2/16 18:48
Re: すげ〜!!
noruさん

楽しかったですよ〜♫
悪天候でしたが、これぞ冬季登攀!という気持ちになれました(笑)

岩場は3級くらいなので、特に登攀的に難しいという訳ではなかったです。
ただ、ボルトなし、残置ハーケンなし、ルートも自由なので、ルートファインディングやプロテクションの取り方の難しいルートでした。
視界ゼロでしたしね^^;

登攀的には主稜の方が難しいと思いますが、主稜はルートははっきりしていて、ボルトも多いので、難しさの種類が違うんですかね。
主稜のレコ楽しみにしてます

水曜日、楽しみにしてますね!
よろしくお願いしますm(_ _)m
2015/2/16 20:31
懐かしかったです!
peco1978さん、初めまして。赤岳西壁南峰リッジ、お疲れさまでした。
このレコ、すごく懐かしかったです。
私は冬に南峰リッジを三度登りましたが、二度目は48年前の1月4日、17歳の高校2年生でした。同年の友人と風雪の中を強行登攀した結果、顔と指全部にかなりの凍傷を負いました。オフクロにひどく叱られながら医者に連れていかれたこと、顔面凍傷のどす黒い傷跡は3年ぐらい残り、女の子が気になる年頃には大きな劣等感になったことなどなど・・・思い出しました。
いい気になって無茶苦茶していた報いですが、よく、まあ、やったもんだと今は懐かしいです。ウェアも登攀具も今と比べればお粗末なものでしたが、皆、そんな程度で登っていた時代でしたよ。
一人で勝手に懐かしんでスミマセン! 
ぜひ慎重に、ステップバイステップでより高みを目指して下さい。
2015/2/16 19:16
Re: 懐かしかったです!
f15eagleさん

はじめまして!
コメントありがとうございます^ ^

いやー、f15eagleさんの書いて頂いたコメント読んで、とても嬉しくなりました
若い時ならではの勢い、そしてそれを今振り返った時の気持ち、すごく良くわかります!
ほんとに、よくやったもんだという感じですよね(笑)
いいお話聞かせて頂いて、ありがとうございます!

うちの師匠の言葉です。

「昔のクライマーは強かった。
道具もお粗末だったが、平爪アイゼンや登山靴でもV級程度の岩やアイスは登っていた。
縦爪やフラットシューズを履かないと登れないなら、それは道具の力で登ってるだけだ!
道具に頼るな!自分が強くなれ!」

まさに、f15eagleさんに、僕が憧れる昔の強いクライマーのイメージが重なります。
僕はまだまだ初心者ですが、油断することなく、しっかり経験を積んで行きたいと思います。
2015/2/16 20:45
まっしろ
赤岳西壁南峰、この風雪の中いくのはすごいですね!
お師匠さんとマンツーマンとは貴重な二日間でしたね。

近場もよいけど最近近場ばかりでかつ暖かく、ザ、冬季、みたいなのにご無沙汰してますが、これぞっていうくらいばっちりなお天気(笑)。
また詳しくお話おしえてください!
2015/2/18 7:50
Re: まっしろ
>tamaoさん

密度の濃〜〜〜い2日間でしたよ!笑

天気の問題は、とても難しいですよね。
無理すると危険だし、遭難に繋がる。
かといってすぐ中止してると、冬山なんてまず登れない。
人によっても行ける、行けないの差が大きいですもんね。

今回の条件での判断は、撤退も視野に入れてGOでした。

多少の悪天候でも動ける強さ、そして撤退時期を見誤らない判断力、しっかり訓練して身につけていきたいと思います
2015/2/18 9:28
ゲスト
はじめまして peco1978さん
もしやと思いましたが
西壁主稜取り付き付近でお会いし 少し話をした二人組です
違ったらごめんなさい。お見受けした感じかなりの力を持った感じのお二人だなーと思っていました。ヤマレコを見てビックリ 前から拝見していたpeco1978さんではないですか   あの風雪の中 登攀しきるところはすごいです
登頂おめでとうございます
2015/2/26 23:50
Re: はじめまして peco1978さん
>kamonabeeさん

こんにちは!
コメありがとうございます^ ^
文三郎の、主稜取り付きへの分岐あたりでお会いした二人パーティの方ですね!
覚えてますよ

以前からヤマレコを見て頂いていたという事で、ありがとうございます。
初心者の拙い記録ですので、お恥ずかしい限りです

15日、すごい荒れましたね〜。
南峰リッジも、取り付きを探すのが一苦労でした(笑)
登攀中は山の陰なので風もマシだったのですが、稜線に上がってからはヒドイ目にあいました^^;
核心部は、トップアウトした後の、下りの地蔵尾根だったかもしれません(笑)
ナイフリッジで、下からの吹き上げで自分の足もよく見えなかったです^^;

主稜はまだやってないのですが、来シーズンあたりには挑戦したいと思います^^
2015/3/1 21:58
凄い!!!
peco1978さん、こんにちは!
kamonabeeと一緒にいたものです。
あの風雪の中、凄いですね。
地蔵の下り、足が見えないなんて、とんでもないです。
我々にはマネができません。
「自分が強くなれ!」いい言葉ですね!
またどこかでお会いしましょう!!!
2015/3/8 12:01
Re: 凄い!!!
>ebichanさん
こんにちは!
いやいや、僕だけならあの天候では100%撤退でした(笑)
絶対無理です^^;

もちろん悪天候での行動は遭難の元ですし、大原則として無理せず撤退すべきだと思います。
しかし、ある程度の悪天候でも、行けてしまう人は行けてしまうんですよね。
今回の場合、同行者の師匠がそうでした。
本当に、悪天候時に行ける行けないの差って、人によって大きく違いますよね。

多少の悪天候時でも動ける力と、自分の力を過信しない慎重さと、撤退時期を見誤らない判断力。
あわせて身に着けていきたいですね^^
2015/3/9 13:22
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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