幌尻岳チロロ林道テント泊(あやうくビバーク)

2023年09月07日(木) 〜 2023年09月08日(金)

• GPS: 20:49
• 距離: 25.4km
• 登り: 2,350m
• 下り: 2,311m

コースタイム

1日目

• 山行: 14:49
• 休憩: 1:21
• 合計: 16:10

4:08 二岐沢出合 登山口
4:49 4:49 取水ダム
5:20 5:20 二岐・二ノ沢出合 天場
6:22 6:29 尾根取付
7:20 7:52 トッタの泉
9:25 9:26 ヌカビラ岳肩
9:30 9:31 額平岳
10:48 10:50 北戸蔦別岳
11:32 11:33 幌尻山荘分岐
12:08 12:21 戸蔦別岳
13:44 13:44 幌尻岳の肩
14:42 14:54 幌尻岳
15:35 15:41 幌尻岳の肩
17:20 17:25 戸蔦別岳
17:53 17:54 幌尻山荘分岐
20:10 20:10 北戸蔦別岳
20:18 宿泊地

2日目

• 山行: 5:04
• 休憩: 0:36
• 合計: 5:40

6:28 宿泊地
7:00 7:04 額平岳
7:09 7:15 ヌカビラ岳肩
8:11 8:20 トッタの泉
9:00 9:16 尾根取付
10:34 10:34 二岐・二ノ沢出合 天場
11:22 11:23 取水ダム
12:08 12:08 二岐沢出合 登山口
12:08 ゴール地点

天候

9/7(木) 晴れ(夕方曇り)
9/8(金) 晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

チロロ林道のダート区間は10kmくらい。轍は浅く普通車で通行可。
道の駅樹海ルート日高からの所要時間は，約1時間。

コース状況／危険箇所等

特別な危険箇所はない（体力との戦い）。各区間の印象は次の通り。
・二岐沢出合〜北海道電力取水場：歩きやすい林道
・取水場〜二ノ沢出合：沢沿いの道（渡渉はなかったと思う）
・二ノ沢出合〜標高1100m付近の滝：渡渉10カ所くらい（濡れずに渡れる）
・標高1100m付近の滝〜トッタの泉：泥濘多い
・トッタの泉〜ヌカビラ岳：徐々に見晴らしが良くなる
・ヌカビラ岳〜北戸蔦別岳：歩きやすい稜線
・北戸蔦別岳〜戸蔦別岳：ハイマツ多い。幌尻山荘分岐付近は岩稜。
・戸蔦別岳〜幌尻の肩：ハイマツと岩稜。七ツ沼の方は切れ落ちている。
・幌尻の肩〜幌尻岳：歩きやすい稜線

その他周辺情報

登山基地として，道の駅樹海ルート日高が快適（前夜車中泊）。コンビニ併設。
登山完了届は，この道の駅まで戻って提出した（登山口は携帯不通）。
下山当日は，「占冠湯の沢温泉森の四季」泊。

写真

9/7 4:04

いざ出発！

9/7 4:49

北海道電力取水場

9/7 5:01

新潟から来られたお二人
この先ずっとお世話になります。

9/7 5:32

渡渉

9/7 5:58

ピンクテープがしっかりあります

9/7 6:23

この滝が見えたら，沢とはお別れ

9/7 7:11

早く来い来いトッタの泉

9/7 7:20

来た〜っ！

9/7 7:39

5リットル汲みました

9/7 8:53

だんだん岩が増えてくる

9/7 9:00

ヌカビラ岳の手前に梯子が2か所

9/7 9:11

稜線に出た！
幌尻岳をバックに

9/7 9:17

幌尻岳は壮大だ〜

9/7 9:19

戸蔦別岳から幌尻岳

9/7 9:20

戸蔦別岳への稜線

9/7 9:22

影絵でVサイン
このときは時間を気にしていなかった…

9/7 9:29

ヌカビラ岳山頂から戸蔦別岳までの稜線

9/7 9:46

ヌカビラ岳から少し進んだテント場

9/7 9:56

北戸蔦別岳

9/7 10:30

北戸蔦別岳の手前にテントを張る
（この日は合計5張になりました）

9/7 10:45

北戸蔦別岳で撮影して頂きました。
幌尻岳は南向きなので逆光です。

9/7 10:46

こちらは北向きで見やすいです。
撮影してくださったのは後ろのテントに泊まる八王子の方。
明日は右手奥のピパイロ岳まで行かれるそうです。

9/7 10:53

北戸蔦別岳から幌尻岳は遠い…
帰りは日暮れに間に合わず，
矢印の位置でビバークを試みることに。

9/7 11:05

幌尻山荘分岐付近はこのような岩稜

9/7 11:33

幌尻岳直下のカールは天上の踊り場みたい

9/7 12:08

戸蔦別岳より

9/7 12:11

幌尻の肩〜幌尻岳

9/7 12:39

七ツ沼
熊さんは見えなかった

9/7 13:02

幌尻の肩へアタック

9/7 13:18

幌尻の肩への上り道で，戸蔦別岳と七ツ沼を振り返る。
七ツ沼にテントを張っている猛者もおられました。

9/7 13:45

幌尻の肩に出た・・・がまだ遠い

9/7 14:12

幌尻岳へのラストスパート

9/7 14:41

ついに幌尻岳に到着！やったど〜！

9/7 14:48

まずはしっかり撮りましょう

9/7 14:49

深田久弥が掘り返したケルン？

9/7 14:49

裏からも

9/7 15:08

幌尻の肩付近から帰り道を振り返る。
我が家までは遠い…。やばいなこれは。

9/7 15:08

幌尻岳直下の踊り場

9/7 15:36

七ツ沼再び。雲が出てきた

9/7 15:42

ホシガラス

9/7 17:22

戸蔦別岳に着いたが，夕暮れが迫る…

9/8 5:24

朝日を見に北戸蔦別岳へ

9/8 5:34

やったど〜（カラ元気）

9/8 5:35

朝日を浴びる戸蔦別岳〜幌尻岳

9/8 5:37

北戸蔦別岳の下のテン場

9/8 5:41

遠くトムラウシまでくっきり

9/8 5:42

シルエット

9/8 5:51

テン場に戻ってきました

9/8 5:52

テント村と幌尻岳
左手が我が愛しのムーンライト

9/8 6:59

ヌカビラ岳から幌尻岳にさようなら

9/8 7:08

この煙突は絵になるな

9/8 8:15

今回は，この浄水器を初めて使ってみました

9/8 9:01

標高1100m付近の滝

9/8 9:04

沢沿いは気持ちいい

9/8 9:56

ピンクテープをたどって渡る

9/8 11:21

取水施設まで戻ってきました。
あとは林道歩きだ〜

9/8 12:06

ゴールライン

9/8 12:07

駐車場。写っていないけど，右手にも5台くらい駐車中。

9/8 18:15

下山後の豪華ディナー。
鹿肉づくし（占冠湯の沢温泉森の四季）

9/8 18:39

デザートもあってお腹はちきれそう

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

iPhone 7 Plus Apple

感想

yaggio

〇総括
昨年，大雨による林道崩壊で諦めた幌尻岳に挑戦。
2日間とも天気に恵まれ，風もなく，最高の登山日和だった。
沢歩き，稜線歩きも楽しめて，なんといっても幌尻岳の存在感よ！
でも，すごーく遠い！ハイマツ，登り返し，時間，体力との戦い。
さすがは百名山のラスボスだ！【認定】

〇コース選択
皆さんの記録を参考にして，濡れる渡渉をせずに，
稜線歩きが楽しめそうなチロロ林道コースを選択した。
でも，自分の体力ではこの距離の日帰りは危ういし，
たまには稜線上で目覚めたい，ということでテント泊に決定。

〇水分
かなり担いで登ったが，水飲みの自分としては適量だった。
最初は2リットル持って上がり，半分飲んだところでトッタの泉に到着。
トッタの泉で5リットル汲む。念のため浄水器でろ過した。
テントに2リットル置いて，あとは行動用。結局ほぼ全て使った。
下りではトッタの泉で1.5リットル汲んだ。

〇時間管理
完全に失敗した。
ヤマレコの皆さんはコースタイムの0.5〜0.8倍くらいが多かったので，
自分もコースタイムくらいで行けるだろうと見込んでいたのだが…。
テント泊の重装備＋水の重さ＋運動不足＝1.2倍くらいだった。
山では，自分の体力とペースを見極めることが一番大事！【反省】

〇ビバーク？
昼を過ぎてもどんどんテントから遠ざかるので，危うさは感じていた。
夕暮れが迫ったとき，まだ戸蔦別岳にいて，これはまずいと確信した。
しかもちょっとガスって来て，幌尻山荘分岐付近の岩稜に突入。
暗闇の中で動くと危険と判断し，ハイマツと岩に挟まれた登山道でビバーク。
カッパや薄手のダウンを着て横になるが，寒くて寝付けない。
目の前は満天の星空…。

あのテントは何のために担いできたんだ！（自分への怒り）
♪「帰りた〜い帰りた〜い暖かい我が家が待っている〜」
という気分になり，1時間ほどでビバーク撤収。
星空に照らされて北戸蔦別岳が浮かんでいたので，正しく進めた。
結局20時半ごろテント着。この判断はあまり推奨できません。

〇旅は道連れ
入山直後から新潟のご夫婦と時々お会いし，同じコースをたどった。
自分の方が遅かったのだが，テント設営時や幌尻岳の折り返しなどにお会いした。
前を歩くお二人が時々見えるので，夕暮れの寂しさにも負けずに歩けた。

2日目の朝もテントでお話しできて，楽しかったです。
どうもありがとうございました！

コメント

tochatoko

今、北海道から新日本海フェリーで戻り中でした。
こちらこそ、道中で元気をいただきありがとうございました。
帰宅してから、ヤマレコ日記アップしますので、良かったら見に来てくださいね(^-^)/

yaggio

tochatokoさん
メッセージありがとうございます😊
2日間の長旅、お疲れ様でした。
ほぼ同行させて頂いて、心強かったです。
ヤマレコ日記を楽しみにしています。

tochatokoさんは、これで百名山制覇だったのですね。
おめでとうございます！すごい👏
またどこかの山でお会いできるのを楽しみにしています。

choko10

幌尻岳ではお世話になりました。
朝、yaggioさんのお顔をみて、ホッとしました。
星空、朝日、起きれなくて寝ていた私🤣、
あーも見たかったです。
とても思い出に残るラスボスのお山。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。

yaggio

choko10さん
幌尻岳ではお世話になりました。
また、ご心配をおかけしました。
星空は私も望んで見たわけではないのですが…
でも満点の星で天の川も良く分かりました。
またどこかでお会いできますように！

taka-moku

山行記、楽しく読ませてもらったよ。
北海道の山々は、雄大だね。
特に、幌尻岳は、カールもあり、立派な山容だね。さすが百名山だね。
今回の山行は、百名山制覇のラスボスに認定されるだけあって、中々の強敵だったようだね。
ビバーク＆1時間後の再出発＆満点の星空の下の行程は、最近見たテレビ「TJAT2022（再放送）」を彷彿したよ。本人は大変だったと思いますが、中々出来ない経験だと思うし、ちょっと羨ましかったよ。
最近は、ちょっと忙しくて、山の計画が立てられないけど、来年になったら、また計画するので、よろしくね。

yaggio

taka-mokuさん
コメントありがとう。
1週間経って、ようやく疲れが完全に取れました。
幌尻岳は、渡渉、ヒグマを恐れてたんだけど、距離とアップダウンが最大の難敵でした。でも、ほんとにいい山だったよ。
たしかにビバークや1時間後の再開はトランスアルプスみたいだね。
また時間ができたら、一緒に行こう！