なんてこった‼️劔、源次郎尾根‼️😱奥大日、八郎坂で称名滝に変更
- GPS
- 11:21
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,777m
- 下り
- 1,720m
コースタイム
- 山行
- 4:37
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 5:49
天候 | 雪、晴れ、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
劒沢へは積雪があり気温が上がらないので凍っておりアイゼン、ピッケルが必要との事 |
その他周辺情報 | 大町温泉郷薬師の湯は遅くなると食事のメニューが極端に少なくなる。 |
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
錦秋のバリルート、劔岳の源次郎尾根を経て山頂へ、そして帰りは大日岳を回って称名滝を見る。更に八郎坂の激坂を登って室堂に戻る。なんていう3泊4日のコースを目指していた3人だった。
情報によると剣沢の雪渓は崩れてスノーブリッジも随所で崩落しているとの事。深いガリーとなった谷を10m位下降して登り返す場面もあろうかとカム等の登攀具も用意しザックの重さは28kgを越えていた。
直前の天気予報では大陸の高気圧が寒気団を伴って南下してくると。高気圧の東側から吹き下ろす風が湿った日本海の水蒸気を伴いもろに立山方面にぶつかると思われた。但し八ヶ岳や南アルプスは好条件となりそうだ。俺達は3人でオンラインミーティングを行った。
俺は天候の悪い中へわざわざ向かうよりも気持ちの良い青空の下、阿弥陀岳南稜のバリルートを経て赤岳→キレット→権現岳を提案したが、皆の意見はどこへ行っても結局は思い出作り。例え天候悪化により雷鳥沢で停滞になってもそれはそれで楽しめば良いのではないか。と
皆がそうなら俺はどこでも良い。さほど源次郎にこだわっているわけでもないので予定通り6日の朝、扇沢に集合することとなった。
扇沢に向かう車中から虹が見えた。ハマちゃんとシャモニーさんが同乗する車からも見えたとラインが来た。これはひょっとしたらサイコーの山行になるのではと期待が膨らんだ。
だが、室堂に着いてみると登山受付のオジサンは、剣沢へ登るには雪が凍っているのでアイゼンとピッケルが必要との事。俺達はチェーンスパしか持ってきていない。ましてピッケルなど。。。駅の外に出ると雪が吹き付けてきた。積雪は15cm以上はあろうか。こうなったら雷鳥沢で温泉三昧にするか!とあっさり劔岳は諦めた。
雷鳥沢では雪中ツェルト泊を楽しむことになった。3人それぞれ設営しさっそく温泉に向かった。ゆっくりと平日の真昼間の温泉につかり、あがって缶ビールを飲みながら明日以降の作戦会議。
明日は少し晴れる予報だから奥大日を目指して行けるところまで行ってみようとなった。テン場に戻り、ハマちゃんのテントに集合してキムチ鍋を囲んだ。具はタコ、イカ、タラ、ニラ、春菊など。シャモニーさんがワインを1リットル提供してくれた。皆で歌を歌おうとなり、「銀座の恋の物語り」を歌い始めたがシャモニーさんがよく解らないと言うのでハマちゃんが真剣に教えた。が、やっぱり飲み込みが悪いので選曲を変えて「静かな湖畔」を輪唱で歌った。これはけっこう皆が歌えたので何度も歌ったがやがて飽きた(笑)
ハマちゃんの目がトローンとしだしたころを見計らって各自のテントに戻った。夜間、激しい突風が吹き付け中々眠れない。(
)耳栓をしてなんとか眠りについたが途中、地面からの底冷えで目が覚めてしまった。エアマットが夏の半身用なので仕方がない。カッパをエアマットの下に敷いたら少しましになって眠る事ができた。
7日、朝8:00アタックザックに非常食や防寒具を詰めて出発。靴が雪に埋まり次第に濡れてくる。ストックで靴の上の雪を払って歩いた。なにせ源次郎の岩場を登攀する予定だったのでアプローチシューズなのだ。一般の登山者が見たらきっと頭悪いヤーツと思う事だろう(>_<)
朝は曇りだったが稜線に上がる頃から次第に青空が広がり始めた。雲間から注ぐ太陽の光が気持ち良い。みるみる眺望が広がった。劔岳の山頂は常時ガスがまとわりつくものの薄いベールの向こうに山頂が想像できる。
奥大日岳山頂では下に見える称名川の話で盛り上がった。雷鳥沢で立山の水を集めてこれだけ深い谷として地形を抉り取り、やがて落差350mの称名滝となっていく。地球のドラマに思いが膨らむ。
14:00頃下山してきたので又も雷鳥沢ヒュッテで温泉に入った。「毎日この時間に来ますよ。」と受付のお姉さんに言うと「明日も来ますか?」と言われたので「考え中です」と答えた。(笑) 温泉でまったりしてから各自のテントで食事後、ハマちゃんのテントに集まりウイスキーで二次会。雷鳥沢キャンプ場は雪景色の中に様々な色に光るテントが賑やかだ。それを秋の星空が静かに見守っていた。
9日は雨予報の為、8日で山行を終えることにした。8日の今日は、予定の逆から歩いて称名滝に行くことにした。以前から地図を見て気になっていた八郎坂。どんな道なのだろうと室堂からバスに乗り弘法で下車。クマザサの生い茂る見晴らしの良い散策路を暫く歩くと八郎坂の激下りが始まる。濡れた泥の急坂の道が崩れていたりホールドが見つからない岩場をクライムダウンで降りる箇所などあり危険だ。坂を下り始めるとすぐに滝の音が聞こえてくる。樹林ごしの称名滝の見え方がどんどん変化する。
約2時間で八郎坂を下り舗装路を歩いて称名滝の展望台に向かった。4段の滝の最下段だけでも126mある。果たしてどうやってルートをとったのだろうと暫く眺める。これを登った人達の桁外れの体力と技術に驚きを禁じ得ない。
シャモニーさんは称名滝でバスで富山駅に向かう。俺達は八郎坂を登り返して弘法からバスで室堂に戻り扇沢に下る。
シャモニーさんが八郎坂の取りつきまで付き合ってくれ、今回の山行の無事を3人で祝った。激登の八郎坂、登りも2時間だった。それだけ下りが危険ということだろう。アルペンルートの扇沢駅を出た時、丁度雨が降り出し素敵な山旅が終わった。
今回も劔には行けなかったが吹雪のツェルト泊体験、初雪の奥大日岳へスバラシイ眺望の登山、地図を見て憧れていた八郎坂を往復し迫力の称名滝を見たこと。3人の友情を温めたサイコーの思い出に残る山行となった。
来る時に見た虹は嘘ではなかったと確信した。優雅に下山でき、3日間に感謝だ。🤗
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