八ヶ岳／赤岳主稜西壁

2015年03月28日(土) 〜 2015年03月29日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 11.0km
• 登り: 1,202m
• 下り: 1,197m

コースタイム

＜初日＞
13:35　美濃戸発（赤岳山荘駐車場）
15:35　行者小屋着

＜2日目＞
05:20　行者小屋発
06:10　主稜西壁取付（チョックストーン）
06:25　登攀スタート
　　　　合計10ピッチ（たぶん）／途中10分ほどエネルギー補給休憩
09:15　登攀終了（地蔵尾根方面へ下山）
　　　　※赤岳ピークはスルーです（地図は検索に引っかかるようにズルしました）
09:40　赤岳天望荘／15分休憩
10:25　行者小屋着
　　　　食事＆撤収
11:15　行者小屋発
12:20　美濃戸着

天候

初日／ド快晴
二日目／曇りのち雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

美濃戸まで車で入りました。
林道は4駆スタッドレスで問題なし。
林道の帰り、ノーマルタイヤの方が橋を渡った急登でスタックしていました。
タイヤにチェーンを装着してなんとか脱出成功。ご無事でよかったですね。

コース状況／危険箇所等

主稜西壁はアルパインルートです。
もう雪が少なくなっていて、ガレ場が結構出ています。
ラクの危険性が増すため、今シーズンの主稜は終わりでしょうか。

写真

初日は行者小屋に泊まるだけなので、午後からスタート。南沢ルートを行きます

所どころ地面が露出しているところもありますが、おおむね雪が残っていました

初日はド快晴。明日は午後から崩れる予報。今日登りたかったな〜

横岳？が見えた

大同心と小同心。それにしてもいい天気だ。暑い暑い

明日登る主稜西壁。どの壁を登るんだろうね

で、約2時間で行者小屋へ到着。テントは最終的に15張程度でした

今回はモンベルのドームシェルター2型で。軽いのがいい

テント内かr大同心が見える

あまり朱くならなかった

行者小屋からは北アルプスも見えました。大きくへこんだところが大キレットらしいです

晩飯は行者小屋に予約。メニューはビーフシチューにサラダ、フルーツ、具だくさんのスープ、ご飯、香の物。ご飯とスープはおかわり自由です。超ウマかったです！

阿弥陀に夜が来た

振り返って大同心と小同心。北斗七星がちょうど真上にありましたが、写真ではあまり分からないorz

で、翌朝の朱に染まる阿弥陀様

文三郎尾根から北側の沢を見下ろす。沢をつめてくるクライマーさんが何名かいらっしゃいました

中岳の分岐手前で取付へトラバース。早い時間だったので雪が締まっていて雪崩の危険もなさそう。午後はちょっと気持ち悪いね

取付。ぶっといロープがセットしてありました。見た感じそれほど傷んでなさそうだったので、ありがたく使わせてもらいました。ちなみに、今気付きましたが、ここにセルフをクリップしてはいけませんでしたねorz

こちらは超適当な終了点です

チョックストーンをどっこらしょと乗り越えたところ。ご覧のとおりガレています

チョックストーンのあと右に回り込んだところにある通常の1ピッチ目の終了点（2ピッチ目取付）にもロープがありました

3ピッチ目。行者小屋が眼下に見えます

6ピッチを終えた後はコンテで上部岩稜まで進みました

8ピッチ目終了点

岩場が続きます

登るのが遅く、後続パーティにご迷惑をお掛けしました。スミマセン<(_ _)>

9ピッチ目終了点。古いピトン2つと新しめのピトン1つが打ってありました

もうすぐ！

合計10ピッチで登攀終了。今回は声が届く範囲でかなり短くピッチを切りました。多すぎですね。反省

登攀終了点付近から中岳と阿弥陀岳を望む

赤岳主峰はパス。検索に引っかかるよう地図のルートはズルしています

後続パーティのみなさん

再び阿弥陀岳

天望荘への斜面はご覧のとおり雪が少なかったです

天望荘で小休止。思いがけず富士山も見えました

地蔵尾根から下山

リッジを通過します

昨夜、小屋で夕食をともにさせていただいたお父様方。ありがとうございました！

で、行者小屋に戻って、カップヌードルで腹ごしらえ。トムヤムクンヌードル、まじマイウー♡

行者小屋はこの日でいったん休業。次は6月に再開されるそうです。お世話になりました！

南沢をドナドナ降りる

約1時間で美濃戸へ到着。今回も、まーおもろかったです！

装備

個人装備

クライミング装備・ガチャ類（参考までに） ロープシングル60m アルパインクイックドロー（60cm）×4 120cmスリング（＋ビナ）×4 ビレイディバイス 貫付きビナ×4 イボイノシシ×2　←使わず カム（キャメ#0.5・#1）　←使わず 240cmダイニーマスリング　←使わず プルジックロープ　←使わず ナイフ　←使わず

共同装備

テント／モンベルのドームシェルター2型を使用／結露ありました（就寝時も通気を確保）

感想

hansusya

昨年3月にトライした主稜西壁の復習です。
今回は雪解けが進み、ガレ場となった箇所が多かったです。
積雪期よりも落石に神経を使いました。
登っている最中はもちろん、ロープの動きによる落石にも注意を払う必要があります。
また、凍結・融解を繰り返した岩はもろくなっている可能性もありますので
ホールドするときにヤバそうな岩は何度か叩いてみて、
岩が動かないかどうかを確認しながら登りました。
雪が付いている方がラクの心配が少ないので、安全だと思います（個人的には）。

支点は要所要所にボルトが打ってあります。
ボルトには青緑の太いロープがセットしてあるところも何カ所かありました。
見た感じですが、青緑のロープはあまり痛んでいなかったので終了点＆セルフとして使いました。
他の箇所にもロープがセットしていましたが、結構痛んでいたので使いませんでした。
途中のプロテクションは岩などを利用。斜度が緩いところはランナウトで通過しました。

※僕たちは10ピッチとかなり多めでしたけど、もっと少ないピッチでいけます。


八ヶ岳も雪が融け始め、すっかり春めいてきましたので、
赤岳西側のアルパインルートはそろそろ終了なのでしょうか。
（無雪期のアルパインルートってあるのでしょうか？）

ということで、今回はこれにて。

コメント

ゲスト

はじめまして hansusyaさん kk-さん
同日行者小屋にテントを張っておりました。奥の方ですが。
モンベルのテントよーく覚えています。
まさかあのhansusyaさんいらっしゃるとは思いませんでした。
レコ拝見させていただいていたので、わかってればぜひごあいさつしたかったです。残念です。
この日赤岳西壁主稜をという案もあったのですが、天候も含め諸事情で延期しました。周回して文三郎から見上げた時にいらっしゃったのかなと思います。
赤岳西壁主稜は、来期の目標なのでレコじっくり拝見させていただきます

追記:ブログ拝見して研究させてもらいます。ありがとうございます。

hansusya

Re: はじめまして hansusyaさん kk-さん
meta_bomanさん、みなさん、こんにちは。
はじめまして！ コメいただきありがとうございます。
ごあいさつだなんて、僕らのような万年ビギナーに対してとんでもないです。
でも、お話しできたらよかったですね。
阿弥陀岳北陵、天候にも恵まれ楽しそうでなによりでしたね！
西壁主稜は2回目でしたので、わりと気楽に登ることができました。
ただ、僕らのペースが遅く（ピッチ切りすぎですorz）、
後続パーティの方々にご迷惑をかけてしまいました。
文三郎から見上げた写真に写っているパーティが、その方々です。

今季の八ヶ岳バリはそろそろ終わりですね。
来季の西壁主稜レコを楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いします！
ありがとうございました<(_ _)>

ちなみに、
拙ブログに各終了点をまとめて載せています（一部画像なし）。
ピッチ大杉ですがご参考までに、お手隙の時にでも<(_ _)>
http://hansusya.blogspot.jp/2015/03/201532829.html