丹沢の急登で訓練 平丸BS→蛭ヶ岳→臼ヶ岳→檜洞丸→西丹沢自然教室 予想しない天候悪化
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,181m
- 下り
- 2,022m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:05
天候 | 晴れのち曇り、時々霧、雨 風強し 風が吹くと気温は1ケタ台前半 天気のオンパレードのような日であった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り 西丹沢自然教室BS 1時間に1本ほどあるが、なぜか最終バスのみ2時間近く間がある。よって1時間半ほどバスを待った。自然教室内、雨をしのげるところはあるが、電灯などはない。徐々に暗くなってくるのを楽しむかヘッドランプで対応するとよい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
急登、急降下、ロープ、鎖、梯子など危険なところばっかりであった。 特に蛭が岳から檜洞丸にかけて、檜洞丸からゴーラ沢出会いにかけては危険の連発。 |
その他周辺情報 | 蒙古タンメン町田にて、「北極の炎大盛り、辛さ3倍 定食」をいただく。写真を撮るのを忘れてしまった。 |
写真
感想
丹沢にはヤマビルが出る。北丹沢や西丹沢には出ないよという友人もいるし、最近出るようになったらしいぜという友人もいる。私にとっての丹沢は「ヤマビルが出ない時期限定」なのだ。すでに、ヤマレコでもヤマビルが出たというレポートが上がっているのを見た、私にとってはそろそろ丹沢山塊とも秋までお別れの季節である。
また、この冬は結構いろいろなところの縦走などを行い足を鍛えた。これからの夏シーズンを乗り切る基礎体力はついたと考えている。しかし、逆に言うと縦走や街歩きも多かった中で自分の一番の苦手である不整地の急登に関しては十分とは言えないとも考えていた。
そこで今回の山行は、急登トレーニングと御別れ丹沢を兼ねた山行である。その中でも実はこのコースを歩くことを昨年から楽しみにしてきた。過去にも日記やこの次の山行はという候補にかなり出てきたコースである。急登、急降下が多く、ロープ、鎖、はしごなども多い、丹沢きっての難コースである。「自分にはまだ無理ではないか・・。」と何度も計画したがあきらめたコースである。
このコースを歩くには、橋本駅を6:20に出るバスに乗らなければならない。そして、自宅の始発ではこのバスには間に合いそうもない。したがって金曜日に仕事がはねてから装備を積み込み橋本駅に行って夜を過ごす。幸いに暖かかったのでベンチで寝る、風が出てきたらイオンの地下駐輪場の所の階段で寝る、を繰り返し朝5:00に松屋で朝食。コンビニで行動食を買い込みトイレを済ませる。バス停留所のベンチでまた寝るが、背もたれがなく2度落ちてしまう・・・。
人が集まってくると結構な行列である、この人たちのほとんどは北側から蛭が岳を目指す人たちなのだ。某ヤマレコ有名人の姿も見えた、今日はどこを走るのだろうか・・・。
バスは1度乗り継ぐ、体力温存のため2度とも座ることができた。そして、平丸BSで降りた。最初は東野BSから登ることを考えていたのだが、地図を見るとどうやらここから登る方が姫次まで所要時間が短いようだ。
平丸BSで降りた人は私を含め6名ほど、その全員が私を尾根に出るまでに抜いていく。そうか、みんな健脚なんだな・・・。とたぶん、そのバスの中で一番の鈍足の私がしんがりを行く。
尾根に出るところでは、もう焼山の方から歩いてきている人が何人もいた。「ええっ!!ウソだろ!!」と思ったがそれが現実である、タイムを確かめてみると、自分のタイムでも山と高原地図のタイムよりも早い、「あのバスは化け物たちの集まりか!!」と驚く。
黍殻山は登らず巻き道を行く、1分1秒でもタイムを縮めたいところである。黍殻避難小屋では、私を抜いた行ったカップルがいて情報交換する。カップルは蛭・丹・塔を通って大倉に抜けるそうだ。これは絶対大丈夫である。私の予定を話すと「西丹沢自然教室ってどこですか?」と聞いてこられたので、地図で示しバスの様子も話した。「ではまた!!」と颯爽と姫次に向かって歩いて行かれた。私も急ぐこととする。
姫次では数名休憩している人の横を行く、最初の予定では13時蛭が岳である。そして向こうから来た人とも話す。60代から70台に見える男性は「東野から蛭が岳のピストンさ!バスが3時台しかなくてな!!」と颯爽と歩いて行かれた・・・。やっぱりあのバスは魑魅魍魎の集まりだったのかもしれない・・・。
蛭が岳には、予定より早く正午ごろたどり着くが、とたんに風が強くなり、霧が出てくる。とりあえず半袖Tシャツの上に雨合羽を着る。長袖も持っていたのだがここでは着なかった・・・。
おにぎりと大福を食べ、この秒速20mを超えた風が出てきた蛭が岳山頂からどうしたら安全に降りられるかを考える。
・来た道を平丸まで戻る バスはもうないと思う→×
・バカ尾根コースに変更 鎖場は少ないが夜間下山になる。ヘッドランプもあるが・・・。
・予定通り檜洞丸から 行ってみないとわからないが距離は少ないので日没までには西丹沢自然教室までたどり着けそう。
結局、予定通り西丹沢自然教室を目指すこととした。
それにしてもこの強風、体を持って行かれそうになるが、私の体は四捨五入すれば体重0.1tである。この体重があれば飛ばされることはない。鎖場も慎重にいけば難しくない。
その後臼が岳への急登を経て、ようやく安心する。ここからは、霧に加えて雨も降りだす。3週連続で雨に降られているなあと自分の運の悪さに驚く。
しかし、檜洞丸の登りが長い、しかも視界がない。青が岳山荘があることは知っていたので温かいものでも買えるかもと思う。しかし霧の中では、木や枝により四角くなったものがすべて山荘に見えるのだ、「あそこまで歩こう、いや違った・・・あれが青が岳山荘だ・・・いや違った・・・」ああ、幻影って見るんだな・・・。と思う。
そして、実際に青が岳山荘にたどり着いてみると中はひっそりしていて、「用のある人はノックしてください」と書いてあってもノックする気が起きなかった、そこから数分で今日最後のピーク、檜洞丸にたどり着く。
ここから後は下りだ。慎重かつ安心して下ってゆく。ゴーラ沢も濡れずにわたる、そこからはもうビクトリーロードだ。快調に歩き、5時台に西丹沢自然教室にたどり着く。バスは18:58なので1時間半ほど空きがある。だんだんと暗くなっていく様子、自然教室はもうやっていいない、明かりひとつない中でただ暗くなるのを見て「ああ、昔はこうだったんだなあ」と思う。そこには、自分のほかに2パーティーいた、私の跡から降りてきたトレラン2人組、そして畦ヶ丸方面から降りてきた5人パーティ。ヘッドランプをつけながらバーナーで調理をして温かい飲み物を飲んだりしていた。思い思いの時間を過ごしていると、道路から明かりが見えた。そう、バスが来たのだ。
帰りのバスは乗車時間が1時間を超す、途中タヌキやシカが出てクラクションを鳴らしながら新松田まで走る。その後、町田で冷やした体を中から温め、帰宅した。家に着くと珍しくアルコール抜きで寝てしまった・・・。
なお、今まで急登になると10歩くらいで息が上がり、息を整えまた10歩だったのであるが、今日は40歩まで我慢することとした。行きは大きく深く吸いながら、足はゆっくりと小刻みにした。いつもは、歩きながら数を数えるのだが、今回は一世を風靡した世界のナベアツの「3とその倍数がつく数の時だけアホになる」を頭の中で物まねしながら歩いていた。けっこう「オモロー!!」な企画でもあった。
また、赤線繋ぎかよ!!と思われるかもしれないが、自宅から蛭ヶ岳まで赤線が繋がっている。したがって、今回の山行で平丸BS、西丹沢自然教室まで赤線が繋がったことにもなる。西丹沢自然教室からさらに西を目指すのも楽しそうだ。
急登をどれだけ楽にするかが、これからの自分の大きな課題であることを確認した。
aideiei さん
こんばんは
やりましたね
累積20km,登り2,000m越えてますよ
私も平丸バス停から大倉までつなげたいのですが、自身が無くチャレンジできていません。
西丹沢自然教室までもいけるかどうか・・
hamburg
hamburgさん、ご来訪ありがとうございます。
かなりきつい山行でした。登りのすべてが急、下りのすべても急、霧と雨と暴風
技術的にも、体力的にも、ぎりぎりでした。(天候がよかったら全然大丈夫なんですけどね。)
過去に大倉から蛭ヶ岳までピストンしたことがあるのですが、時間のことを考えないとすると、蛭ヶ岳から大倉までの方が道は楽だと思います。その分距離は長いですが。
大倉は結構遅くまでバスがやっていますので、hamburgさんだったら主脈縦走大丈夫と思います。途中1泊することも検討できますし・・・。
いろいろ可能性を考えてしまいますね。良い山行を!!
1日の歩行距離が20km、最大高低差が1000m以上、しかも休憩はたった30分ほどで歩き続けられる体力が羨ましいです。
あと、写真50と写真51はミヤマキケマンですが、写真21はニリンソウの仲間の「キクザキイチゲ」かもしれません。
花の名前などありがとうございます。GW後に直したいと思います。
体力は、山歩きの中で自然についてきましたね。体重が多く、山歩きを定期的に行うまでは体脂肪率も30%中盤でした。
今は体脂肪率は20%中盤です。体重は変わりません、脂肪が落ちて筋肉がついたのだと思います。今は、筋肉痛になることはあっても、関節痛などはなくなりました。
きっと、山行やスポーツを繰り返す中で持久力もついてくるものと思いますし。最初ぜえぜえ言いながら登って疲れて関節痛になった時代よりも、今の方が楽しいです。そして、山を歩きながらもっとスタミナをつけるには、もっと急登でばてないためには、岩場などの歩き方など向上したいところを考えながら歩いています。
ardisiaさんも、山行を繰り返すことで体力付くと思います。ぜひ、頑張ってみてください。
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