仙丈ヶ岳スノトレ(柏木口in/out) ※未達 ※本年9回目
- GPS
- 13:33
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,993m
- 下り
- 1,981m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
その他周辺情報 | 信州高遠温泉さくらの湯(JAF割▲60円で540円)で日帰り入浴 |
写真
感想
3週連続で男鹿山塊(今回は男鹿岳)へ行くか、南アルプスの女王・仙丈ヶ岳へ行くか悩んだ末、土日共に晴天(ただし両日とも強風予報)で、土曜の入山者のトレースに期待をかけ、日曜0時発で厳冬期の仙丈ヶ岳日帰りへチャレンジすることに!
前夜19時前に柏木登山口へ着くと、車は2台のみ(入山後わかりましたが、1組は道中テン泊、もう1組は松峰小屋泊)。0時出発時点ではもう1台増えてましたが、多分就寝中。かくしてキレイな星空に見送られながら、怒涛の14時間日帰り計画で仙丈ヶ岳へ。
入山後すぐに雪が現れますが、しっかりと踏み固められており、ずっとつぼ足のまま進んでいきます。2箇所ほど林道を歩く箇所もありますが、すべての雪が踏み固められており、ラッセルとなる箇所はありません。最終的に、標高1940m辺り、林道と交差するポイントでアイゼンへ装換し、最終的に下山時は登山口までアイゼンで通しました。(トレースをアテにし、最初からワカンは持参せず、チェンスパは持参すれど出番なし)
事前計画通り、概ねコースタイム×0.9ペースで進み、松峰小屋分岐点へは3時間45分ほどで到達し、まずまずのペースでした。この時点では仙丈ヶ岳へ予定通り8時過ぎには着くかな、という楽観モードでしたが、この後地獄のアップダウンが始まります。松峰小屋分岐点と(本日の終着点となった)丸山谷ノ頭までの標高差は400m強で、登り一辺倒なら1時間もかからないような標高差なのに、実際は登っては下り、下っては登りの連続で、全然標高が上がっていきません。そして、本来は巻いていける地蔵岳(2371m)を、先人トレースを辿る形で急登を登り、その分また下りることになり、ジワジワと体力を奪い取られます。
そして、6時半過ぎ、標高2360m地点で幕営テントを通過すると、なんとトレースがなくなります。そう、これまでのトレースは前日入りしたこのテント泊の猛者がつけてくださったもので、以降は己で道を切り開かないといけません。この時点で、「今日は仙丈ヶ岳まで達せないかも・・・」と考え始めます。一歩歩くごとに脛〜膝程度のラッセルが強いられるようになり、全然進みません。本来、松峰小屋分岐〜丸山谷ノ頭まで、計画では2時間弱で到達する見込みでしたが、結局ラッセル込みで3時間15分程度、入山からだと7時間を要しました。丸山谷ノ頭も地蔵岳同様、巻いていけるようですが、自分的に今日のゴール地を丸山谷ノ頭(2460m)に定め、意地で急斜面をフルラッセルし、なんとか山頂に達するも、樹間からの眺望さえない寂しい結果となりました。ここでカップラを食べていると、私のラッセル跡を辿ってきた松峰小屋前泊者1組(2名)が通過していきました。あの後、ノートレースの中、どこまで行けたのか、興味津々です。(復路で、今日入山したソロ男性、都合2名ともすれ違いました)
復路でテン泊者が撤収作業をしていたので、トレースのお礼を告げ(この後の復路で颯爽と追い抜いて行かれました)、無念の帰路につきます。結局、帰路も地蔵岳を巻くルートはトレースがないため、つらいのを承知で再び地蔵岳へ登って、また急坂を下ります。そして、帰路の最大の失敗は、標高1980m付近で登山道と並走する林道へ下りてしまったこと。登山道は踏み固められ雪質は安定し、山腹をトラバースするように付いてますが、結構なアップダウンがあり、かつ満身創痍の身で、例えば己のアイゼンを足元に引っ掛けるなどして谷側に滑落するとタダではすまないため、眼下の平坦な林道が楽に見えたんです・・・。で、林道に下りると、一歩歩くごとに脛ラッセル。再度登山道へ戻ればよかったのに、林道を進め始めてしまったのは最大の不覚で、一気にペースが落ち、更に累積疲労を積み上げていきます。推定20〜30分はこれで時間を無駄にしたと思います。やっとの思いで、登山道との合流ポイント(朝、アイゼンを付けた所)へ達すると、以降は二度と林道へは下りまい、と心に決めました。
結局、復路も丸山谷ノ頭から5時間半、トータルだと12時間半を要して、柏木登山口へ下山した時は廃人も同然。やっぱり、累積標高2000mを超える、厳冬期の3000m峰へ14時間で日帰り、とか計画時点で無理がありましたね。元々ワカンを持っていかずに軽量化したのは、前日(土曜)の好天を見越した先人のトレース頼み前提であり、甘かったです。
このコース(地蔵尾根ルート)、TJARのコースにも(多分)なっているルートのようですが、アップダウンが多く、冬季は荷物を絞れば日帰り可能と踏みましたが、それもトレース頼みで不確実です。この山域での雪中テン泊は、自身の力量では想定しづらいため、松峰小屋泊か仙丈小屋泊かのいずれかですが、永遠とも思えるアップダウンの多い道中を宿泊前提の荷を背負いアタックするのも大変で、このコースへいつか再チャレンジするかどうかも未定。このまま冬季仙丈ヶ岳登頂は、諦めるかもしれません。
コメント
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トレース本当にありがとうございました😭0時出発で凄すぎです!
あの後、9時過ぎをタイムリミットとし頑張ったつもりですが💦なかなか進めず…2500m付近で撤退しました。。
下山した時は私も廃人になってました…
再チャレンジしたいけどなかなかハードル高いですよね💦
思うようにいかせてくれないのが…女王の…地蔵尾根の魅力なのかもしれませんね😭
日にちが経つにつれ、やっぱり白い時の女王の笑顔に会いたい気持ちが大きくなってます。最後は自分自身の反省だらけの山行になってしまったので💦
岳人として、1から出直して再チャレンジしたいと思います!ハードルは高いですが、お互い女王の笑顔にいつか会いましょう✨
本当にありがとうございました!
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