越後駒ケ岳ー梅雨間の快晴に駒の湯ピストン、駒の小屋泊で


- GPS
- 29:09
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,077m
- 下り
- 2,060m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 9:01
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 6:41
水平距離 累積標高差(+ -)
Day1: 11.58km +1,925m, -312m
Day2: 6.87km +126m, -1,625m
(合計): 18.45km +2,051m, -1,949m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:駒の湯から山中で出会ったお兄さんのご厚意で車に乗せてもらい小出IC近くの道の駅まで。小出ICから高速バスで都内へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・小倉尾根は全体を通して急登が多く、途中、鎖場もあるが、慎重に行けば全く問題ない。一か所、ザレの斜面で足場が悪く滑りそうな場面あり、ここだけ要注意。 ・小倉山から稜線のメインルートに合流すると快適歩き。 ・ただし最後の1時間は階段地獄。 ・駒の小屋直下は結構な岩場。マーキングに沿って慎重に登れば問題ないが、手を使う箇所何度もあり。 ・山頂の雪は幅30m位残っている。登りはいいが下りは慎重に。アイゼンは使わなくてもヒールキックやストックあれば安心。滑ってる人もいたがすぐに停止していた。(下まで行っても必ず止まりそうで安心) ・この時期、1,500m以下は晴れていると熱中症に要注意。7月の低山は水量も確保しておきたい。 |
写真
感想
骨折後のリハビリも終盤、夏シーズン前に越後駒ヶ岳へ駒の湯ピストンでチャレンジ。
とはいえ無理せず山小屋1泊のノンビリ行程。
<<<自分の備忘録を兼ねてるので長文ご容赦>>>
公共交通機関派は登山口までのアクセスに難がある。
今回も前夜(金夜)都内発の高速バスで小出に行くが、
バス停は駅前ではなく高速のインターのため、深夜3時に小一時間歩き、
駅の待合(Station Bench Hotelと命名)で始発バスまで仮眠。
栃尾又温泉BSに7:08到着、ここから駒の湯まで約1時間歩く。
とはいえ、朝から快晴の中、目指す越後駒ヶ岳の雄姿が途中から垣間見れるのはテンションアップ。
左足の痛みもいつしか軽くなっていく気がする。
駒の湯登山口で計画書を提出していると、バスで一緒だった横浜のオジサンとばったり。
登山口で少ししゃべると、以前はトレランもやっていたらしい。道理で短パンにスニーカーと軽装なはずだ。
私は病み上がりの鈍足なので、と先に行ってもらう。
のっけから急登を行く。
左脚は足首はほぼ問題ないのだが、変な歩き方が原因か太腿の付け根が時折ピリッとくる。
どうも体を開く方向になると痛むので、内また気味を心がけて歩く(笑)。
小倉尾根は時折緩斜面もあるが、基本的に急登の連続。
時折垣間見れる越後駒の姿が次第に大きくなる。
標高900m近くから、隣の荒沢岳や少し遠くに会津駒ヶ岳も見えてくる。
山頂の先、中門岳でまったりした思い出が懐かしい。早いものであれから3年か・・・、
などと暑さや急登の苦しさをまぎらわす。
途中、鎖場が1カ所あるので慎重に。
標高1200m前後だったろうか、ザレの斜面で足場が悪い箇所5mほどがあり、ここだけ慎重に。
それ以外は気持ち悪い場所はない。
快晴の天気はいいが、とにかく暑い。7月の快晴の1,500m以下を改めて思い知る。
ここまで暑さにやられたのと睡眠不足から仮眠を20分x2回くらい取ったこともあり、
CTを超える時間がかかっている。
まあ今日中に小屋まで行けばいいから焦らず慎重にノンビリ行こう。
少し足場の悪い急登を行けば小倉山。
山頂は小さな広場があるが、それほど眺望もよくないので越後駒の写真だけ撮って先を進む。
少し下ると枝折峠からのメインルートに合流。
小倉尾根では下山の1名に会っただけだったが、ここからは挨拶の連続。
やはり人気コースは快晴ともなると違うな。
小倉山分岐から越後駒の雄姿が綺麗に見える。
その先でコブシの白い花が綺麗に咲いている。
その先、百草ノ池までは木道も出てきたりアップダウンの少ない歩きとなる。
階段が出始めると最後の急登り。途中休憩を入れながらノンビリ歩く。
この辺で後ろから追いついてきた兄ちゃんと前後しながら進む。
日帰りの予定がバテタので小屋泊だという。
岩場が出てくるといよいよだ。
岩場は思ったより急ではなく、マーキング通りに行けば迷うこともない。
ただしガスの際、ないし下りはルートミスしないよう慎重に。
岩場を登り切ったところが駒の小屋(避難小屋)だ。
先ずは目の前の水場で一杯。
最高に美味い!
思わずもう一杯!!(笑)
小屋前のベンチ広場からの眺望は素晴らしい。
小屋番さんに山座同定を手伝ってもらい、平ヶ岳、燧ケ岳、至仏山、会津駒ヶ岳、武尊岳などなどを確認。
午後で若干もやってはきたがまだまだ素晴らしい絶景が堪能できる。
小屋泊はこの時点で7、8人。
小屋番さんイチオシの2階東側の小部屋を占拠。
ここは窓から朝日が拝めるのがよいらしい。
駒の小屋は建物も新しく、静かでマッタリできる環境も相まって快適な場所と思った。
小屋番さんのお人柄によるところも大きく、皆に行き届いた世話をしている姿が印象に残った。
ヤマレコのBobechanさんのお父さんが昔ここの小屋番さんをやってたらしいが、ついぞその話を切り出す機会がなかった。1泊2,000円だが、この環境と毛布と美味い水もあり大のお勧め。融雪水でよく冷えたビール500円。テントは小屋が満員の時だけかと思ったが小屋の裏に既に3張あった。(?)
さて、休憩したら山頂に向かいましょう。
頂上稜線に出る手前30mくらいに雪渓が残っているが、アイゼンは不要。
下から、滑っているのが見えた男性に大丈夫だったか?と聞くと、
登りは問題ないが下りはアイゼンは持ってれば装着ば無難だが無くても大丈夫、とのこと。
同行の女性曰く、ストックあれば大丈夫ですよ、と笑いながら答えてくれた。
滑って遊んでたダケですよね、とフォローしてあげる。(笑)
登りは確かに少しキックステップすれば問題ない。
稜線に上がると中岳までの縦走路に出る。
檜廊下から正面に綺麗に見える中岳もそのうち歩いてみたい。
越後駒ヶ岳の山頂にいよいよ到着。
先ずは山頂の鐘をひと鳴らし。
360°の絶景を堪能する。
ずっと見えている荒沢岳が谷から全てが見え大迫力。
中岳を経て越後駒に至る周回路が見渡せる。
いつかはチャレンジしたいコース。
遠望は尾瀬の燧ケ岳、至仏山。その間ののんびりと平らな山頂が文字通り平ヶ岳。
午後でもやってはいるが会津駒ヶ岳。
西方は八海山。山頂稜線のギザギザが印象的。ここから中岳に向かう稜線も相当厳しいのが伺われる。
北方は守門岳や浅草岳も見えている。
午後のほぼ無風の山頂を最初いたさきほどの兄ちゃんとその他1名と共有。
一人、また一人と減り、最後は独り占め。
山頂にあれこれ30分ほどいただろうか、まったり堪能したあと小屋へと下山する。
雪渓の下りは少し慎重に。とはいえヒールキックしながらストック持ってれば全く心配ない。
途中、これから上がるという20代女性2人とすれ違う。
さっき登りのルート横でランチをつくってた方々だ。
今登ると独占ですよ、というと嬉しそうに登って行った。
ランドネに出てきそうな女子力の高い二人組だが、こうやって山好きが増えてくれることにはオジサンの一人としても嬉しい限りと思う。
小屋に戻ると冥々が小屋前のベンチ広場で夕食を作成中。
私も簡単にできるインスタントチャーハン。
今回は初のチーズリゾットだが、なかなか行ける。
これにスープとコーヒーのセットメニューの豪華版(?)でまったり。
快晴の陽だまりの中、板の上で仮眠。
20分ほど本気で寝てしまった。
日が陰ると急に寒くなってくる。
風邪をひく前に小屋に入り、持参の焼酎で温まり、6時過ぎに就寝。
<<<2日目>>>
朝3時半起床の予定が4時過ぎまで寝坊。
6時過ぎから10時間寝たのに日頃の睡眠不足解消にはまだ足りない感じ(?笑)。
窓を見ると東の空が白み始めている。
朝食を中で食ってコーヒーを入れていると太陽が出てくる。
外に出て、朝焼けのオレンジ色の写真を幾つか撮る。
朝から再度山頂も考えたが、出遅れたのと駒の湯まで足が気になるのでそのまま下山することに。
小屋番さんに別れを告げ、周囲の山々も眼に焼き付けた後下山にかかる。
最初の岩場の下りはバランスのよくない私には相変わらず時間がかかるが、焦らず慎重に。
今日最初の登りオヤジ3人組みとすぐ下ですれ違う。
早いですね!と声をかけると小倉山でテント宴会だったらしい。
あの狭い山頂にテントとは恐れ入ったと同時に、国立公園内ですよ、と喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込んだ。
その先の階段地獄も下りは大丈夫。
この辺から枝折峠早発組が多数上がってくる。
皆さん山頂の雪渓の状態が気になるらしい。
同じ質問に同じように教えてあげると皆安心顔。
百草ノ池から小倉山分岐まで次々と朝のご挨拶。
皆さん快晴で喜んではいるが、暑さには参っている様子。
小倉山にはさっきのオヤジのテントが1張り。
その脇を抜け小倉尾根の下りにかかる。
長丁場なのでゆっくりと慎重に。
と、その先で単独女性。
やはりバテ気味の顔ではあるが、前回、枝折峠からピストンしたので、今回は駒の湯ピストンらしい。
朝7時過ぎにスタートとは早いですね、気を付けて、エスケープは枝折峠も日曜夕方にはバスがあるよ、と念押し。
気を取り直して登って行った。
急降下と緩斜面を何度繰り返したろうか。
次第に休憩の間隔は狭くなる。
やはり脚力低下と熱中症気味なんだろうな。
予定のバスには駒の湯の1時間見て1時間余裕があるからノンビリ行こう。
最後20分おきに休憩を入れる体たらくだったが、無事、下山口に到着。
振返って安全登山に一礼のあと、近くの駒の湯へ。
ここは日帰りは外湯だけらしいが、ぬるめというか人肌程度のぬるいお湯だが登山後の火照った体には丁度よい。
30分ほどまったりして出ようとすると、途中で何度も行きあったお兄さんが温泉に入りに来る。
朝、山頂まで往復のあと銀の道で下ってきたらしい。
こっちはバテバテで、などと話してると大湯温泉BSまで車で送ってくれることに。
丁重にお礼を言って温泉の前で少し待ったあと、お兄さんの車で結局小出IC近くの道の駅まで送ってもらった。
お名前も伺えませんでしたが、この場を借りてお礼申し上げます。
越後駒ヶ岳、思った以上に味のあるいい山だったな。
残雪もぎりぎり間に合った感じ。
駒の小屋のまったりとした雰囲気も心癒されるものがあった。
行かれるなら小屋1泊を是非お勧めします。
また機会をみて歩いてみたい。
うだるような暑さとはいえ、日蔭に入るとさすがに新潟だけあって都内より涼しい。
道の駅で「魚沼コシヒカリ」の小袋を仕入れて、高速バスで都内へと向かった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ShuMaeさん、こんばんは。
今度の休みに、越後駒を予定してたんです (・o・)オォー
ダンボが決めたので、私はまだ勉強不足ですが (´〜`ヾ)ポリポリ
台風の動きが怪しいので、予定だけで終わってしまいそうですけど
この土日は、素晴らしい天気だったので、
山日和だなぁと思いながら仕事をしていました。
星空も、さぞかし綺麗だったんでしょうね
miki122さん、メッセージありがとうございます
おっと、丁度いいタイミングだったみたいでよかったです
晴れれば周囲の山並みが360°なので絶景だし、山頂周辺は岩あり雪ありと決して難しくはないけど変化があって楽しい山だと思いました。小屋の水は冷たくて最高ですしね。
今週末は第3でしたね。でも日月なら台風一過で晴れ傾向なんじゃないかな。
せっかくだし好天になるのを祈ってますよ
あ、星空はですね
全く確認できずじまいでした
あそこは朝夕もいい雰囲気なので時間があれば小屋泊で行かれることを是非お勧めします
こんにちは。
最近バタバタしており、山にも登れず、
ヤマレコもあまりチェックしていなかったのですが、
Shumaeさんが越駒に上っているのを発見し、
思わずコメントさせていただきました
それにしても快晴の中残雪の越後駒ケ岳、いいですねぇー
私は2回この山に登っているんですが、2度ともあめでした
日頃の行いですかね
リハビリも順調に進んでいるようで何よりです。
梅雨も明け夏山本番の時期ですね。
また楽しいレコお待ちしております
bobechanさん、メッセージありがとうございます。
こちらこそ仕事やらでヤマレコに割ける時間が激減のためコメントもままならず失礼しています。
越後駒ケ岳、思った以上によかったですよー。
bobechanさんのお父さんがやられてた頃とは小屋なんかも違っているのでしょうが、山の雰囲気はそれほど変わってないのでしょうね。
とてもいい山だと思いました。
岩場あり、雪渓歩きあり、木道(湿原)あり、とこの辺の山のいいところを併せ持っている。
それに中岳より低いのに?と書かれていることもありますが、市外から見る駒ケ岳の勇壮な姿はやはり百名山ならではですよね。
日頃の行い?は私の方が???かと思いますが
拙者は5年前の8月下旬に枝折峠から往復しましたが、同じように、もう、暑くて暑くて・・・ヘロヘロでした。
ただ、こんなに山頂からの眺望はよくなかったです。
小出IC近くまで乗せてもらえたとは、こりゃ、うれしいですね。
いはやは、梅雨の合間とはいえ7月の1,500m以下の酷暑を思い知りました。
自分の脚力の衰えも骨折中は大した運動してなかっただけに、ひしひしと。
そうなんですよ、駒の湯で兄さん見つけたときは何気に声かけながら、まあもしかして、
って浮ついた気持ちが全くなかったとは言えません
やまで何度か話してただけに、兄さんから言い出してくれて、ホントに助かったです。
ちょっと大げさですが、地上に神あり、って感じでしたね。
なので、自分が車のときは恩返しのつもりで声かけたりしてます。
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