甲斐駒ヶ岳（3年ぶりの南アルプスは途中撤退：北沢峠から時計回り）
gutenmrgen
体力度について
- GPS
- 07:52
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,076m
- 下り
- 1,088m
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| 天候 | 曇り のち 晴れ のち ガスガス のち 風雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
駐車場：仙流荘の南アルプス林道バス 専用駐車場にマイカーを駐車 注）仙流荘本館の駐車場は宿泊者向けですね。夜中だとちょっと判り難いですが、登山者用の駐車場は道路を隔てた反対側になります。”南アルプス林道バス 専用駐車場” の案内表示に従って駐車しましょう。 <南アルプス林道バス時刻表・運賃> http://www.city.ina.nagano.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html |
| コース状況／ 危険箇所等 |
樹林帯、ハイマツ帯、ガレ場、ザレ場、 岩稜、岩場など バラエティーに富んだルートになりますが、道幅の狭い所があり、休日など登山者が多い場合は、通過時に待たされる時間が多くなり、その分コースタイムが長くなります。 [北沢峠（2030m）→ 双児山（2649m）] 樹林帯の登山道をつづら折りに登って行きます。 [双児山（2649m）→ 駒津峰（2740m）] 一旦下って登り返す途中で森林限界を越え、ハイマツ帯の急坂になります。 [駒津峰（2740m）→ 六方石] ガレたヤセ尾根を有する岩稜歩きになります。 両手足を駆使するアスレチックな岩場もあります。 [六方石 → 駒ケ岳（巻き道ルートの途中まで）] しばらく樹林帯ですが、樹林帯の中にも両手足を駆使するアスレチックな岩場があります。 樹林帯を抜けると崩れやすく歩き難いザレた道が続きます。 [駒津峰（2740m）→ 仙水峠（2264m）] 歩き難くは無いですが、ガレ場から樹林帯を経て、峠までずっと急坂が続きます。 ※ガレ場では落石対策としてヘルメットの装着をお勧めします。 [仙水峠 → 仙水小屋] 標高差はありませんが、岩が堆積した特異な地形（ガレ/ゴーロ）が続きます。 ※足首に負担がかかる道と思いますので、捻挫や転倒に気を付けましょう。 [仙水小屋 → 北沢峠] 樹林帯の登山道になりますが、丸太の橋で2回沢を渡ります。 登山道に水が出ていて、小さな沢状態になっているポイントが何箇所か有りました。 ※台風11号の通過により、沢の増水が気になりましたが、駒津峰で仙水峠側から登られてくるハイカーさんが多くいらっしゃったので、問題なく渡れるのだなと判断しました。 [残雪・雪渓] 今回歩いたルート上には、樹林帯や日陰においても、全く雪は残っていませんでした。 [水場] こもれび山荘（旧長衛荘）、長衛荘（旧北沢駒仙小屋） 仙水小屋（水の補給は一般ハイカーでも可能ですよ。美味しいお水でした。） [登山ポスト] 仙流荘バス停、こもれび山荘（旧長衛荘） [登山計画書] ヤマレコの機能を使って前日に山梨県警へメールで提出しました。 さらに、仙流荘バス停の登山ポストへ備え付けの登山者カードを記入して投函しました。 [コンビニ] 伊那ICから仙流荘までの間に3店ほど有ったかと思います。 |
| その他周辺情報 | 仙流荘で日帰り入浴ができるようです。 |
| 予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
おはようございます！今回の山行は南アルプスの甲斐駒ケ岳を目指して長野県伊那市にやってきました。券売所前に登山ポストが有ります。自分はまだ暗いうちに備え付けの登山者カードに記入してに投函しました。
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券売所前に登山ポストが有ります。自分はまだ暗いうちに備え付けの登山者カードに記入してに投函しました。
連休中日の日曜日ですので、ハイカーさんの出足が早く 夜明けとともにバスの券売が始まり、北沢峠行きの始発は定刻の1時間も早くAM5:00に出発しました。ちなみに自分は2便目(AM5:05発)に乗れました。
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南アルプス林道に台風11号の影響は無く、仙流荘バス停から約45分で登山口である北沢峠に到着しました。計画より1時間も早く山行をスタートすることができ気温的にもありがたいことです。
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また、登山靴の泥を落とすための水道(蛇口)とブラシも設けられています。
（ミズキ科）
白い花びらに見えるのは総苞片で、花は中心部の小さいやつです。
すると中央アルプスの峰々が登場です。
おっ、女王様のお出ましです。相変わらず お美しいカールですね〜
仙丈ヶ岳から見た駒ケ岳も感動的でしたが、駒ケ岳から見る仙丈ヶ岳も素敵でした。それにしてもでかい山容です。
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相変わらず お美しいカールですね〜
仙丈ヶ岳から見た駒ケ岳も感動的でしたが、駒ケ岳から見る仙丈ヶ岳も素敵でした。それにしてもでかい山容です。
双児山（2649m）の山頂に到着しました！
※ちなみに三合目には気が付きませんでした。
左：鳳凰山（2840m）
右：アサヨ峰（2799m）
左：北岳（3193m）
中：間ノ岳（3190m）
右：塩見岳（3047m）
ハクサンシャクナゲ（ツツジ科）
標高の高い尾根筋では咲き残っていました。花冠の内側に緑色の斑点が入るところが アズマシャクナゲとの見分けのポイントです。今回はアズマシャクナゲとキバナシャクナゲにも会えました。
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（ツツジ科）
標高の高い尾根筋では咲き残っていました。花冠の内側に緑色の斑点が入るところが アズマシャクナゲとの見分けのポイントです。今回はアズマシャクナゲとキバナシャクナゲにも会えました。
駒津峰（2750m）の山頂に到着しました！
※ちなみに五合目には気が付きませんでした。
ここで休憩されていたたくさんのハイカーさんがヘルメットを装着されていました。
ここはちょっとした休憩場所になります。
山頂に向う2ルートの分岐ポイント正面に直登ルート
右に巻き道ルート
いつかは直登ルートとも思いますが、今回は巻き道ルートで行きます。
正面に直登ルート
右に巻き道ルート
いつかは直登ルートとも思いますが、今回は巻き道ルートで行きます。
駒ケ岳登頂に対する核心部と思いますので、薄れた赤ペンキ表示を画像上で強調しておきます。※ガスガスで視界が悪い時など、間違って直登しないように注意しましょう。
※ガスガスで視界が悪い時など、間違って直登しないように注意しましょう。
ヨツバシオガマ（ゴマノハグサ科）
代表的な高山植物ですね。駒津峰からの下山時に同じゴマノハグサ科のコバノコゴメグサにも会えましたが、雨天のためカメラに収められませんでした。
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（ゴマノハグサ科）
代表的な高山植物ですね。駒津峰からの下山時に同じゴマノハグサ科のコバノコゴメグサにも会えましたが、雨天のためカメラに収められませんでした。
巻き道は 摩利支天に向かって大きく迂回して、駒ケ岳と摩利支天を結ぶ尾根筋から山頂へ向うルートになります。それにしても摩利支天も迫力がありますね〜
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強風が吹き付ける中、山頂方面を見上げると急にガスが掛かってきました。残りの体力と体調および帰りの行程を総合的に判断して、残念ですが今回はここで撤退することに決めました。たまたまですが この判断が後の天候悪化に有利に働きました。山の神様にこっそり囁やかれたのかも知れません。
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夏山セールに呼応した新装備：山専ボトルのデビューです。計画では快晴のもと駒ケ岳の山頂にて ”冷たいアイスコーヒーで至福の時” を過ごすはずでしたが 帰路の駒津峰でのデビューとなりました。期待通りちゃんと冷たさはキープできてました。
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振り返って駒ケ岳にもすっかりガスがかかり、間もなく眺望ゼロになりました。この後、雨が本降りになり、非防水のコンデジはザックの中に退避させたので、今回の写真はこれまでです。(^^ゞ
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この後、雨が本降りになり、非防水のコンデジはザックの中に退避させたので、今回の写真はこれまでです。(^^ゞ
装備
| 備考 | 持って行って良かったもの： �．譽ぅ鵐ΕД◆併�ってて当然ですが、実際に雨が降ったので活躍） �▲愁侫肇轡Д襦聞盪海龍�風から守ってくれました） ��山岳ヘルメット（他のハイカーさんも装着率が高かったです） |
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感想
今回の山行は、海の日連休を利用して、南アルプスの貴公子と称される『甲斐駒ケ岳』を初めて歩いて来ました。
南アルプスの3000mクラスのお山は、3年前の仙丈ヶ岳（こちらは、南アルプスの女王と称されている）以来となりますが、白亜のピラミッド その荒々しい山容に相応しい自分にとって難易度の高い山行となりました。
（高い標高における）低酸素によるパワーダウン状態での ”両手足を駆使して登り降りする岩稜” や ”ザレて崩れやすい斜面” に身体が上手く対応できず、天候の悪化も重なって、今回は山頂直下（2850m付近）で撤退することに決め、実行しました。
なお、下山するタイミングが早まったことで、結果的に悪天候下における岩稜/岩場/ヤセ尾根の通過を避けることができました。
○久々のレインウェア山行
連休の内、最良の天気予報となっていた日曜日（7/19）でしたが、山行中に天候が悪化して雨が降り出しました。なので 駒津峰からの下山ルートではザックにレインカバーを被せて、自分はレインウェアをずっと着用して歩いていました。
雨中の歩行と言うことで ”駒津峰から仙水峠まで続く急坂” および ”仙水峠から仙水小屋までのガレ場（ゴーロ）” では、滑落や転倒により神経を使いました。
○山岳ヘルメット の着用
駒津峰の山頂は、絶好の休憩ポイントなのですが、ここでヘルメットを着用するハイカーさんの多さに（たぶん半数以上の方々）ちょっとびっくりしました。ここから駒ケ岳までのルートは、それだけ険しいんだね〜と自分も気持ちとヘルメットのベルトを引き締めました。
○南アルプス林道バスに感謝
夏休み、連休、日曜日が重なった7/19でしたが、ハイカーさんの出足が早く、混雑を避ける目的で、定刻に対して1時間以上前倒しでバスを運行してもらえました。
AM4:00頃 バス停にハイカーさんが並び始めた。
AM4:40頃 バスの券売開始
AM5:00頃 北沢峠行きの始発が出発
（自分は2便目：AM5:05発に乗車出来ました。）
当日は、一日中フル回転でバスを運行いただいたようで、帰りに乗車した臨時便のバスの運転者さんによると「過去最高の回数で仙流荘と北沢峠を往復している」と嬉しい悲鳴をあげていました。
○伊那IC（長野県側）からのアプローチ
前回3年前の南アルプスは、芦安にマイカーを駐車し公共交通を使って、広河原を経由して山梨県側から北沢峠を訪れたので、今回は長野県側の戸台から訪れてみることにしました。
また、今回 長野県の伊那側からのアプローチで山行を楽しむことができたことで、通り道周辺の山域/名峰にも訪れる機会が増やせるかな〜と思っています。
○まとめ
駒ケ岳に登頂できていれば、より達成感のある山行になった訳ですが、そのこと以外は、いつになく間近に南アルプスの絶景も堪能でき、数々の高山植物にも出会え、かつ山行に関する新たな経験も得られたので、充実した山行となりました。
しかしながら、駒ケ岳の登頂に対しては力不足の感は否めませんので、減量やヤマ体力の強化など準備を整え、いつかまた登頂にチャレンジしたいと思います。
最後に、今回初めて歩いた勝手の分からないルートにおいて、悪天候（風雨）に見舞われながらも、怪我無く山行を終えることができ、登山道を整備されている方々と山の神様に感謝いたします。(^^)v
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はじめましてgutenmrgenさん。山頂目前にしての撤収に感心しました♪私も雨の中、甲斐駒に登ったことがありますが、山行途中での撤収は前に進むよりも難しいですよね＾＾
これからもお気をつけて、どうぞ良い山行を♪
denemonさん、こんにちは。
以前、仙丈ヶ岳に登頂できた経験から、甲斐駒をちょっと甘めに見ていた感があり、次回に向けて反省しているところです。
実際に歩いてみて、今まで自分が経験してきたどの山より難易度は高かったです。
なお、早めの撤退決断により、天候悪化の影響を抑えられたのは幸いでした。
コメントありがとうございました
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