記録ID: 696783
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沢登り
御在所・鎌ヶ岳
鎌ヶ岳 ↑二ゴリ谷 ↓武平峠
2015年08月12日(水) [日帰り]


コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:20
10:00
440分
スタート地点
17:20
ゴール地点
スムーズに歩けばニゴリ谷で鎌ヶ岳までは3時間はかからないと思います。実際に歩いてませんが、下りで2時間くらいだそうです。
天候 | 晴れ 時々 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
二ゴリ谷ルート以外は本格的な装備と技術が必要なルートになるようなので、初心者は間違って入らないように注意が必要です。二ゴリ谷ルートは昭和時代の登山地図には載っているそうです。その名残りか、沢に沿って道がけっこうあるようでした。普通の谷道に近いコースですが、水に触れながら上りたかったので、砂防ダムの高巻き2箇所以外はできるだけ沢を歩きました。雨で増水していない限り、二ゴリ谷コースなら登山靴で十分そうです。上の方にあるガレ場の手前までは赤テープなどの目印はありましたがコース上に場所の表示などはないので、終始地図と磁石で場所を確認しながら上がりました。稲ヶ谷からの流れを渡ったあと、野洲川本流(水量谷方面の流れ)での分岐では右、松山谷との分岐でも右、ロクロ谷との分岐では左に正確に進む必要があります。 下山で使う場合、尾根からガレ場に下りるところが少し急斜面で怖いのと、降り口が分かりにくいんじゃないかなという感じで、あとは2箇所ある砂防堤を右岸から高巻きするだけの非常に分かりやすいコースのようです。途中ですれ違った方は、テンポ良く下っていかれました。 今回特に危険を感じたのは、樹林帯を抜けた後の視界の開けたガレ場でのルート選択ミスです。せっかく来たので右側の鎌尾根っぽい方から登ろうとしましたが、こちらからは高い技術と装備を整えていないと通過できない感じでした。インターネットではかなりエグい崖だと書いてあったので覚悟して登り始めましたが、危険を感じて途中で降りました。で、もう一度違うルートを取りながらチャレンジしましたが結局無理でした。このガレ場&崖だけで1時間30分くらい格闘しましたが、滑落しても誰もいないルートなのでゆっくりとガレ場スタート付近まで下りて、さいど直接鎌ヶ岳を目指すガレ場を上がり直しました。沢にできたガレ場を直登する感じですが、こちらは最後に少し急斜面で登りにくくなりますが、左の樹林帯に入って木に掴まりながら行けば、比較的安全に尾根に上がれます。 尾根には1箇所だけテープがあるだけでしたが、行く方向は鎌ヶ岳頂上ですので方向を間違えないように進めばokです。しばらく尾根を歩くと県境尾根ルートから少し迂回する登山道に出て、すぐに山頂の神社の社がある場所に着きます。 ガレ場の上部から尾根に上がり通常の登山道に合流する辺りが、地図上では読み取りにくい感じです。 ガレ場での2時間の格闘で持ってきた水1.4リットルはほぼ無くなり熱中症が心配しましたが、武平峠経由で鈴鹿スカイラインを4km歩いてなんとか車にたどり着きました。滋賀県側のスカイラインは路肩も狭く、峠を攻める走り屋のバイクと車が何度も往復していて危険でした。 |
写真
武平峠から滋賀県側に3.8kmほどの小さい路肩に二ゴリ谷登山道のマークがあります。10時だったので既に車が1台止まってましたが、なんとか3台くらいは駐車できそうです。もし駐車でいない場合は200m手前の雨乞い岳の登山口に少しスペースがあります。タイヤの大きい四駆ならヘアピンカーブの草むらに駐車できます。
沢に下りて左手にある赤テープの目印を進むと旧道の標識があります。先ほどの駐車スペースはもともと旧道へ通じていた所になり、雨乞い岳からの川(稲ヶ谷からの水)をまたぐ橋の残骸も確認できます。基礎は石とコンクリートですが橋は木製だったみたいです。
旧道跡を少し歩いて野洲川にある一つ目の砂防堤を左側から高巻きし、すぐ野洲川の沢に下ります。沢をしばらく行くと野洲川との分岐点があるので右側の谷に行きます。今回は分岐点を右、右、左で行きます。
(旧道をひたすら進んでしまうと途中で行き止まりで沢に下ろされますが、その沢は分岐点を通過してしまっていて、野洲川上流部になる武平峠方面の水量谷の方にいってしまいます。)
(旧道をひたすら進んでしまうと途中で行き止まりで沢に下ろされますが、その沢は分岐点を通過してしまっていて、野洲川上流部になる武平峠方面の水量谷の方にいってしまいます。)
右側の谷はすぐに砂防堤がありますが、左側の斜面から高巻きます。で、古い金属ネットの残骸の塊辺りから沢に下りて赤テープの目印に従い再び対岸に入りました。が、沢を歩きたくて来たのですぐに沢に下りて水が無くなるまでできるだけ沢を歩きました。
水量も少なくどんどん歩いていけます。日陰で涼しいし、魚も鳥もいっぱいいますし、暑い日にはいいルートですが、本格的に沢登りをされる人には物足りなく、下りでよく使われるルートらしいです。
この切株の転がっている分岐点は左に進むとニゴリ谷です。全ての分岐点を写真に収めれば良かったのですが、地図とコンパスを使うのに一生懸命で写真を取る余裕無かったです。特に一つ前の分岐点の松山谷は本格的な装備と技術が必要みたいなので、間違って入らないように注意しながら歩きました。
いったん川の流れがなくなり、ケルンの方に行く斜面に炭焼き小屋の跡らしきものがありました。腕時計では標高880mと表示されていましたが、昔はこんな山奥で炭を焼いていた人がいるんすね。
結局のところガレ場になっても1番左の沢筋っぽい感じの所を登るのが正解みたいです。
この写真は最初に選んで失敗した斜面を次に選んだ斜面から撮ったものです。頂上に近づくと岩の急斜面で全く登れる気がしなくなって下りたのですが怖かったです。とにかくこの辺りは1時間30分ほど格闘したのですが、無理でした。事前に調べた段階では登れるはずでしたがこの上が岳峠の辺りでしょうか?
この写真は最初に選んで失敗した斜面を次に選んだ斜面から撮ったものです。頂上に近づくと岩の急斜面で全く登れる気がしなくなって下りたのですが怖かったです。とにかくこの辺りは1時間30分ほど格闘したのですが、無理でした。事前に調べた段階では登れるはずでしたがこの上が岳峠の辺りでしょうか?
16時20分、武平峠駐車場からスカイラインを滋賀県側に下る。武平峠の下りはゆっくり歩いても1時間はかからないので楽ですが、ここからスカイラインを4km下らないと車がありません(T_T)
道沿いにある雨量計みたいな建物の脇に雨乞い岳の登山道がありました。ここから登ると武平峠からのコースと合流するのだけなのでしょうか?尾根伝いに雨乞い岳まで行くのでしょうか?ちょっと気になります。
装備
個人装備 |
熱中症対策に「うちわ」が大活躍でした。小さめのうちわだったのでアブをガンガン叩き落とせるのも便利でした。
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感想
昭和50年頃の地図には登山道として載っていたらしいニゴリ谷コースで鎌ヶ岳に行ってみました。本格的な沢登りは怖いので、このルートを選んだのですが、最後のガレ場以外はとても歩きやすいルートでした。
赤テープやケルンでマークされているので、安心して進んでいけます。
二つ目の砂防堤の高巻き付近で、既に先行者が下山してきました。沢靴などの装備をしていたので、松山谷ルートで登ってからのニゴリ谷下山だと思いますが、とにかく早いですね。
この日三重県は昼から曇りになるので、それを狙って遅めに上ったのですが、ガレ場のルート選択ミスもあり、けっきょく時間いっぱいまでかかりました。
ニゴリ谷コースは水量が少なく、緩やかな沢道が続くだけなので、本格的な沢登りではありません。松山谷ルートを登るのがいいみたいです。こちらですとナメや滝なども楽しめるようです。
ヤマケイ入門&ガイドの「沢登り」に元腰谷ルート(旧鈴鹿スカイライン滋賀側入口付近から林道に入る)が紹介されていますので、野洲川は沢登りで有名な川のようです。あと、野洲川が琵琶湖に注ぎ込んでいる川で一番長い川らしいです。
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