西穂高岳(西⇒奥を敗退)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 972m
コースタイム
〜(折り返し)〜西穂山荘(泊)〜ロープウェイ西穂高口
天候 | 西寄りの風強く、曇り一時雨のち晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:新穂高ロープウェイ西穂高口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
当時、西穂高岳までは一般道扱い? |
写真
感想
何も知らず、ハイキングのような軽いノリで踏み出してしまった奥西の稜線
でしたが、準備・経験不足で天候の急変に対応できず、風雨の一撃で西穂直
下から引き返したお粗末山行でした。せめて西穂の山頂まではとビバークで
頑張ってみましたが、あえなく撤退となりました。
3000メートルに近い稜線で悪天候にさらされたのは初めての体験でしたが、
この日は寒冷前線が通過したわけでもなく、弱い気圧の谷の通過で、この時
期としてはやや強めの寒気が流入したに過ぎなかったようです。下の方から
雨が降ったり、稜線の荒天は想像を超えていましたが、700ヘクトパスカル
の世界ではたぶん日常的に起こっていることなのでしょう。経験未熟な脆弱
パーティにとっては必要十分以上の試練になりました。もし、まともな気圧
の谷だったら、少なくとも半日は荒天が継続していたと思われ、経験不足の
上、装備も不十分だったことも考え合わせると、おそらく遭難していたかも
・・・・。消耗し切って西穂山荘に辿り着いた時は、もう幕営する気力も無
く小屋が極楽のように思えました。気象条件の事前把握と荒天時の的確な判
断は、命を守るため、何よりも大切なことです。
山の気象条件に人一倍神経質なのは、この時のトラウマを未だに引き摺って
いるのかも・・・。今から振り返ると、消耗するだけのビバークなど止めて
さっさと帰ればよかったと思いますが、当時は、せめて一般道扱いの西穂ま
では行かないと、みっともない、というつまらないこだわりがあったように
思います(笑)
奥西縦走は宿題になりましたが、その後実現することは無く、そのうち山か
らも遠ざかってしまい、今となっては上高地から稜線を見上げるのが、文字
通り、関の山になってしまいました。
(2010/07/07記)
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