初秋の藤原岳と袴腰【孫太尾根〜聖宝寺コースにて】


- GPS
- 24:00
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,141m
- 下り
- 1,199m
コースタイム
天候 | 晴れ 但し遠望は叶わず。 【気温】登山口出発時:21℃ 藤原岳展望丘:23℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
2・下山後三岐鉄道で西藤原から伊勢治田へ移動し徒歩で新町へ戻る。 (西藤原〜伊勢治田間:約15分 料金:200円) ・伊勢治田駅(15:40)→新町の配水場(16:25着)まで3kmを歩く。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【孫太尾根】 数日前の豪雨による登山道への影響は有りませんが、山腹の踏み跡は 一部不明瞭な所が有りました。 |
その他周辺情報 | 1・平日は伊勢治田駅から新町上まで福祉バス「治田線」が 利用できます。 (新町上〜登山口までは緩やかな坂を10分ほど上がります。) 2・新町の登山口駐車スペースは墓参者の場所です。 邪魔にならぬよう駐車しましょう。 3・裏道の入口には登山届ポストが有ります。 |
写真
感想
雪解けの季節、花を求めて歩いてから約半年。
この時期は花も紅葉も無いが、緑は濃くなっているだろう。
久しぶりに、夏と秋の間を迎えた頂上台地に出かけよう。
新町の登山口には車の姿は見えなかった。
一人寂しく、草に隠れそうな孫太尾根分岐の杭を確認して
左の踏み跡へ入る。
先日の豪雨のせいか所々不明瞭になった踏み跡で山腹から
枝尾根の平坦地を過ぎ、草で覆われた足元の露岩を探りながら
主尾根に乗る。
いよいよ剥き出しの石灰岩を踏む孫太尾根だ。
むやみに手が入っていない尾根の雰囲気は、ザ・北鈴鹿を感じさせる。
青川峡を挟んで対峙する遠足尾根を見ながら登るが、
今日は何度も登山道を横切る鹿と出逢う。
明確だが急な尾根がやがて丸みを帯び、一段と傾斜を増すと
カレフェルトのピーク・丸山だ。セツブンソウを探してうろついた
ピークも今日はひっそりとしている。
緩やかなブナの尾根からは梢越しに袴腰が見え出した。
尾根下・尾根筋を繰り返しながら高度を上げると二つ目のピーク草木だ。
手前に捲き道もあるがピークの標識を確認して行く。
草木の鞍部に下るとカレンフェルトの地形は終わり、
下生えの無い快適な疎林の尾根に変わり、やがて孫太尾根最後のピーク、
多志田山の登りにかかる。
尾根筋の薄い踏み跡を見送り、良く踏まれた尾根下にからんだ道を
行き、崩壊地のヘリから尾根筋に逃げて多志田山に出るが、
ピークからは展望に欠けるので、小休止のみで鞍部に下る。
治田峠の分岐となる辺りは踏み跡も薄れ不明瞭になるが、
樹林の境へ出て最後の胸を突くような急登にかかる。
落石に注意しながら岩累の急登を青空に向かって登りきる。
藤原岳展望丘の突端に出ると、今日も素晴らしい眺めだ。
展望丘を往復した後は、緑が増えた頂上台地や竜ヶ岳へ続く県境稜線、
鈴鹿最高峰・御池岳を眺めながらゆっくり昼食を摂り、
すっきりと晴れた青空の下に横たわる頂上台地へ下る。
南端のヘリを辿って袴腰のピークに出る。
竜ヶ岳の奥に望む御在所〜雨乞岳など鈴鹿の山並みや、遠くにかすんだ
伊吹山を楽しんで、トンボが乱舞する快晴の三角点ピークから、
今日は頂上台地の北側を歩いてみよう。
車も通れるような作業道から台地の高みに出ると新しい雨量観測所が
建っていた。(そういえば袴腰の観測所は撤去されていたな。)
高みから窪地を廻り込み、苔の絨毯が美しい台地を散策して
登山道で山荘へ向かうと、相変わらず人で賑わっている。
楽し気に休む人、天狗岩へ向かう人などを見ながらこのまま下るのは
一寸寂しいが、伊勢治田からの移動を考えると時間が無いので
腰を上げよう。
八合目から復旧して初めての聖宝寺コースに向かう。
このコースも、もう5年も前の秋に歩いたきりで久しぶりだ。
ガレ場注意の標識を見て谷筋へ出て、荒れた斜面を下ると六合目だ。
黄葉が美しかった記憶が蘇ってくる。
山腹にからんでどんどん下り、気づくと右手は鳴谷川の深い谷だ。
三合目を過ぎると急斜面を電光型にジグザグに下る。
(こんなに厳しいコースだったかな・・。)
やがて鳴谷川の伏流から右岸へ移りしばらくすると、滝が現れ堰堤に
突きあたる。
孫太尾根から藤原岳を越えて来た脚にはきつい下りだったな。
豊富に流れる谷水は汗をかいた体に有りがたい水場だ。
ずいぶんと変わってしまったが、以前は「長命水」と呼ばれた
辺りだろうか。
遠い記憶を辿りながら聖宝寺の駐車場、養鱒池を抜けて、
長い石段を下ると登山は終了だが、まだ車回収が残っている。
西藤原駅から、15:19の電車に乗り込み、
伊勢治田駅から新町の登山口までの約3km。
疲れた脚に登り勾配はきついがもうひと頑張りしよう。
【聖宝寺コースの復旧にはかなりの時間を要したようですが、
今回歩いてみて深い谷にへばりつくような急なコースでは
遅遅として進まず、さぞ大変だったであろうと思います。
その当時の苦労に改めて感謝です!】
こんばんは。
ここは、onetotaniさんにとっては、庭のようなお得意様ですね。
私には未踏ルートなので、興味津々です。
藤原岳はいつ登っても良い山だと思いますが、
この時期、ヤツらの襲撃はうけませんでしたか?
紅葉の時期に行ってみたいコースです
totokさん 今晩は。
めっきり涼しくなり、秋を感じる季節になりましたね。
この時期の頂上台地が気になり、孫太尾根から登ってきました。
雪解けの季節と比べると道が不明瞭な処もありましたが、尾根筋を頼って
無事頂上に出ました。
台地はいつもと違うルートを歩いてみましたが、
カレンフェルトや苔が印象的でしたよ。
紅葉の時期に行かれるなら聖宝寺コースも外せませんね。
尚、早朝の気温も下がったせいかヒルの被害はありませんでした。
onetotaniさん
鈴鹿復帰ですか。
僕もそろそろ復帰しようかなと思っております。
そんな中でも外せないのが「紅葉の
僕にとっても何十年かぶりの道ですので楽しみにしてます。
甘栗さん 今晩は。
朝晩もめっきり秋めいて25℃を切る日が多くなりました。
そろそろヒルの被害も無いだろうと思い、行ってきました。
あまり手の入っていない孫太尾根は、The 北鈴鹿を感じさせてくれる
お気に入りのコースです。
一人静かに袴腰を廻って、遠い記憶を手繰りよせながら下った
聖宝寺コース。久しぶりに藤原岳をじっくりと楽しめました。
onetotaniさん
こんにちは
この時期の藤原は如何でしたか。
秋に一度歩いたことがありますが
聖宝寺は今だ歩いたことがなく
紅葉シーズンに歩いてみたいなと
思っております。
どんな感じなんでしょうか。
kazu97さん 今晩は。
この日も避難小屋の前には多くの人が休んでみえましたが、
孫太尾根も、聖宝寺コースも誰とも出逢うことがありませんでした。
聖宝寺コースも復旧して、大貝戸のオーバーユースが緩和すると
良いなと思います。
紅葉や花の季節は是非ともこちらがいいですね。
かなりハードなコースにはなりますが・・・。
名ルートの復活は、ありがたいですよね。
春に登って、僕も、さぞ大変だったろうなと
思いました。
紅葉シーズン、毎年、御在所のあとに
もう1座登ることにしてるのですが
今年は、藤原岳を狙ってみようかしらん。
komakiさん 今晩は。
木曽駒ヶ岳はいかがでしたか?
久しぶりに聖宝寺コースを歩きましたが、こんなに厳しいコースだったかな?
孫太尾根からの周回で、少々疲れました。
でも六合目〜八合目辺りは紅葉の時期は良さそうですね。
紅葉時期の、木和田尾や聖宝寺コースが楽しみです。
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