平ヶ岳


- GPS
- 15:33
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,769m
- 下り
- 1,747m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東京から鷹巣登山口に至るには、関越道小出ICからのルートと東北道西那須野塩原ICからのルートとがある、東北道を使用すると高速道を下りてからの一般道の走行が100kmを越えるので、今回は小出ICを使用することとした。 小出ICを使用した場合でも越後駒ヶ岳の登山口ともなっている枝折峠を越えるルートと、奥只見シルバーラインを使用するルートが考えられるが、夜間の山道走行を少しでも減らしたいと、今回は奥只見シルバーラインを使用することとした。 日本語でシルバーとは、いささかくたびれたものを形容するのであろうか、奥只見シルバーラインも、御世辞にも美しいとは言い難いものであった。 特にトンネルの換気がまるで出来ていないらしく、多分埃で有ろうか、ヘッドライトがハレーションを起こしてしまい、前方視界がすこぶる悪く、低速走行を余儀なくされる。又、トンネル走行が長くGPS衛星をキャッチできない。しかも路面が良くないので、カーナビの自走式センサーも細かな振動を拾ってしまい誤動作を起こし、現在位置が全く判らなくなってしまった。ナビ画面では奥只見湖の上を走っているしまつ。不案内な土地故、トンネルを抜けてからカーナビがGPS衛星を補足するまで一時停止することにした。これならば枝折峠を越した方が正解かもしれない。何れにしても、東京から鷹巣登山口は不便な所に有る。 東京を午後7時に出て11時過ぎに鷹巣着で仮眠とする。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から台倉山に至る有名な痩せ尾根は、以外にも濡れても滑りにくく歩きやすい道でした。 そこから奥は、傾斜の無い所はやたらと大仰な木道と、霊長類ヒト科に属する登山者なる獣が、登山靴で土を抉り、カヤトを踏み固て出来た獣道の様な道が交互に出現する非常に歩きにくい道でした。 |
写真
感想
倅を連れて登山口仮眠で、鷹巣口から平ヶ岳に日帰りで行ってきました。
倅は車酔いしやすい様です。他に車もないので高速を下りてからは、出来る限り揺らさないようにゆっくり運転をしたのですが、今回も奥只見湖沿いのクネクネ道ですっかり酔ってしまった様です。
車を登山口に入れたのが11時過ぎですので、車を止めてから登山開始まで5時間近く経過しているのですが、歩き初めは全く調子がおかしく、登山口から下台倉山まで3時間40分もかかってしまいました。このスタート直後の遅れが、後半に大きなしわ寄せとなってしまいました。
途中撤退も視野に入れましたが、前回の蛭ヶ岳も倅の調子が上がらず大倉ー丹沢山ピストンに短縮しており、撤退続きは教育上宜しくないとの配慮も有り、山頂ピストンを強行しました。
勿論、この決定は賛否が有って当然だとは思いますが、私は、重装備になることは承知の上で、山に入る時はたとえ高尾山で有っても不測の事態に備えて二日三日は確実にビバークし得るだけの装備を常に整えておりますので、足の状態などで当日下山が危険と判断されれば台倉清水でのビバークも視野に入れての決定です。
滅多にない不測の事態に備えての重装備と、身体への負担を極力減らした軽装備は確かに考えの分かれる所であり、実際、鷹巣口からの入山者は、水とカッパ以外は殆ど入らないだろうと思われるような、軽装備の方が大半でした。今の所、体力が許す限り万全の装備で臨みたいと考えております。
山の印象は、その日の天候に大きく左右されますが、今回の平ヶ岳は全く眺望が得られず、文字通り五里霧中の中、「我は行く 蒼白き頬のままで」と延々と続く道を歩き通し、やっと山頂に至っても、「荒野に向かう(木)道より他に見えるものはなし」で、全くつまらない登山でした。
登山道の平らな部分には木道が敷き詰められておりました。個人的には、木道は歩き憎くて嫌いなのですが、植生保護のためしかたないと致しましょう。しかし白沢清水から池の岳に至る登山道の傾斜部分は、登山靴で土を抉り、カヤトを踏みつけただけの、半ば登山者が作った獣道の様なありさまで、全く整備がされておらず、滑り易く非常に歩き憎かったす。もっとも整備するとなると、木道の余りにも大仰な整備の状態を見ると木製階段が掛けられてしまうような気もしますが。
日の出から日の入りまで歩き続けなければならない山で、途中でトイレや避難小屋が1か所もないのは、安全確保の点でも、衛生管理の点でも、大きな問題だと思います。
山行記録等を見ておりますと、中の岐林道からの登山者を、偽登山者だの宮様登山者だのとの書き込みが多々見受けられますが、どこから登るか等それこそ大きなお世話であり、中の岐林道を一部の宿の利権として認めていることこそ大きな問題で、関係省庁の猛省が求められるのでは無いでしょうか。
倅も下台倉山を過ぎた辺りから、ようやく車酔いも抜けた様で、とりあえず山頂までピストンし、台倉清水まで戻った時点で足にトラブルは有りませんでしたので、下山を決行しました。ただ既に午後4時を回っていましたので途中で真っ暗になることは確実です。道は間違い様の無い一本道ですが、ヘッデンを付けての夜間歩行では視野が極端に狭くなりますので、昼間では全く問題無い様な僅かな踏み跡でも迷い込んでしまうことが有ります。2・30歩毎にGPSのトレースを確認しながらの下山になりましたので、大変時間がかかり8時半に下山完了となりました。
当初は小出IC近くの「ゆ〜パーク薬師」(http://www.yu-park.com/)によって一寝入りしてから帰る予定でおりました。この立ち寄り温泉は越後駒に登った際に寄ったのですが、仮眠室が秀逸で、足元が確認できる程度の暗い照明で、Lサイズのミニバンをリクライニングした程度のシートが用意されており、良く休むことができます。しかし今回は、時間的に間に合う訳が有りません。
汗まみれの身体にいきなり着替えでは不快極まりないので、今回は新しく購入した装備を試してみました。ファイントラックのナノタオル(http://www.finetrack.com/product/nanotowel.html)です。非常にコンパクトで畳むとショートホープくらいの大きさになります。下台倉沢で濡らして身体を拭きとると確かに非常にさっぱりします。但し、ペラッペラの布切れ一枚で4000円近い価格は何とかならないのでしょうか。又、日焼けしていると厳しいかもしれません。
ootonocyanさん、こんにちは。
実は私共も先月平ヶ岳を登ってきました。
本当に登り甲斐というか歩き甲斐のある山ですね
また、確かに言われるように避難小屋がないため、精神的にプレッシャーをかけられる山でもあります。
でも無事に下山、何よりでした。
息子さんもいい経験されましたね
Akanekoさん、連絡ありがとうございました。
平ヶ岳は前から気になっていたのですが、是非とも倅にも歩かせたい山だと思っておりましたので、なかなか踏み切れずにおりました。最近身長も私より大きくなりましたので、そろそろ大丈夫だろうと踏み切りましたが、やはり危惧していた車酔いに足を引っ張られました。常々重装備をしていましたので、最悪ビバークも大丈夫だろうと決断いたしましたが、実は下山中に一番気がかりだったのがAkanekoさんの体験だったのです。
それでも下山中それを口にすると本当に落雷に見舞われそうな気がして下山し終わるまで口には致しませんでした。
山自体は写真の通り全くつまらないものでしたが、さてもう一度行くかとなると、どうでしょうか。
とりあえず達成感だけは十分に有りました。
そのうち黒戸尾根か早月尾根辺りをテントを担いで登らせてみようかと考えております。
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