記録ID: 7353732
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
那須連山縦走
2024年10月12日(土) 〜
2024年10月13日(日)


体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 30:08
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 2,404m
- 下り
- 2,418m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 4:17
距離 11.8km
登り 1,136m
下り 303m
2日目
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:55
距離 24.0km
登り 1,271m
下り 2,115m
14:51
新那須温泉 自在荘
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
06:53 郡山 07:32 新白河 福島交通 790円 08:00 新白河駅高原口 08:35 新甲子 関東バス 910円 16:34 新那須 17:59(45分遅れ) 黒磯駅西口 JR東北本線 1170円 19:22 黒磯 19:46 新白河 = 20:06 新白河 20:45 郡山 |
写真
@新甲子温泉みやま荘
バスの終点はここ新甲子。登山口がある甲子温泉までは歩いていかなければならない。山中でなお交通量の多いトンネルや橋を歩いていくのは勘弁願いたいので、川沿いを歩いて甲子温泉大黒屋へ向かう。
バスの終点はここ新甲子。登山口がある甲子温泉までは歩いていかなければならない。山中でなお交通量の多いトンネルや橋を歩いていくのは勘弁願いたいので、川沿いを歩いて甲子温泉大黒屋へ向かう。
@甲子山登山口
新甲子温泉大黒屋の敷地を横切り、登山口へと続く門をくぐる。登山口は阿武隈川を超える橋が架けられている。
猿ヶ鼻に至るまで葛折りの道が続く。山中に入っても甲子トンネルに入っていく車の音が響く。
新甲子温泉大黒屋の敷地を横切り、登山口へと続く門をくぐる。登山口は阿武隈川を超える橋が架けられている。
猿ヶ鼻に至るまで葛折りの道が続く。山中に入っても甲子トンネルに入っていく車の音が響く。
@甲子山
手前が旭岳(赤崩山)、左奥が須立山であろう。旭岳は名前の通り、崩落した箇所の赤土が目立つ。シワの様に複雑な稜線は利尻岳を彷彿とさせる。旭岳山頂までのルートは波線ルートであり、ここから見ても安全に登れると確信を持っては言えない。
手前が旭岳(赤崩山)、左奥が須立山であろう。旭岳は名前の通り、崩落した箇所の赤土が目立つ。シワの様に複雑な稜線は利尻岳を彷彿とさせる。旭岳山頂までのルートは波線ルートであり、ここから見ても安全に登れると確信を持っては言えない。
@新道分岐
旭岳(赤崩山)の山行記録をあげられている方に必ずと言っていいほど掲載されている写真。登ってみたいが、その時は旭岳だけのピストンにしたい。今回は縦走目的と自分に言い聞かせて左へ進む。
旭岳(赤崩山)の山行記録をあげられている方に必ずと言っていいほど掲載されている写真。登ってみたいが、その時は旭岳だけのピストンにしたい。今回は縦走目的と自分に言い聞かせて左へ進む。
@新道分岐→坊主沼避難小屋
旭岳のトラバース道、斜度がある道が続く。坊主沼避難小屋に至る最後にして最大の急登。苔むした岩と刈払いされた短い茎で滑りやすくなっている。登山杖は一度しまって、ロープに捕まった方が良かった。小屋はあの先の稜線の向こう側。
旭岳のトラバース道、斜度がある道が続く。坊主沼避難小屋に至る最後にして最大の急登。苔むした岩と刈払いされた短い茎で滑りやすくなっている。登山杖は一度しまって、ロープに捕まった方が良かった。小屋はあの先の稜線の向こう側。
@坊主沼避難小屋
二日間の装備(主に食料)。ここまでアクエリアス2/3本を飲んだだけで、明日の山行は余裕がある。避難小屋内でも電波は辛うじて届いている。具体的には、スマホを都市側の窓に立てかける。MLBポストシーズンを視聴できるとは思ってもみなかった。
二日間の装備(主に食料)。ここまでアクエリアス2/3本を飲んだだけで、明日の山行は余裕がある。避難小屋内でも電波は辛うじて届いている。具体的には、スマホを都市側の窓に立てかける。MLBポストシーズンを視聴できるとは思ってもみなかった。
@坊主沼避難小屋
寝袋に入ってしまえば寒くはなかった。5時を過ぎると薄明の空になり、寒暖差で坊主沼方面に霧がかかっては消えてを繰り返していた。ある程度霧が晴れるのを待って07:00前に小屋を出発。入口横の鐘を連続で10度鳴らす。周囲数kmに人は私以外誰もいないのだ。思う存分、この先の安全を願って鐘の音を山へ届ける。
寝袋に入ってしまえば寒くはなかった。5時を過ぎると薄明の空になり、寒暖差で坊主沼方面に霧がかかっては消えてを繰り返していた。ある程度霧が晴れるのを待って07:00前に小屋を出発。入口横の鐘を連続で10度鳴らす。周囲数kmに人は私以外誰もいないのだ。思う存分、この先の安全を願って鐘の音を山へ届ける。
@坊主沼避難小屋→笠ヶ松
笠ヶ松手前のP1638北の鞍部までトラバース道が続く。土の急斜面をロープ無しで登って行くところもある。朝露で足を滑らせたら、笹藪の暗闇に飲み込まれるなと思いながら慎重に足をかける。幾度かの斜面を登り終えると、宇都宮方面の平野部に雲海が広がっているのに気づく。
笠ヶ松手前のP1638北の鞍部までトラバース道が続く。土の急斜面をロープ無しで登って行くところもある。朝露で足を滑らせたら、笹藪の暗闇に飲み込まれるなと思いながら慎重に足をかける。幾度かの斜面を登り終えると、宇都宮方面の平野部に雲海が広がっているのに気づく。
@笠ヶ松
東も西も雲海で、赤く色づき始めた山々だけが、雲の上に浮かんでいる光景に出会えた。笠ヶ松からは須立山へ取りかかる。斜面はザレ場になって登り難い。加えて進行方向の登山道に太陽があり目を細めながらも、日本海から流れ込む冷えた風に背中を押されながら進む。
東も西も雲海で、赤く色づき始めた山々だけが、雲の上に浮かんでいる光景に出会えた。笠ヶ松からは須立山へ取りかかる。斜面はザレ場になって登り難い。加えて進行方向の登山道に太陽があり目を細めながらも、日本海から流れ込む冷えた風に背中を押されながら進む。
@須立山
365°のパノラマ、雲海が何処までも続く。今夏に登った磐梯の尖りと周囲には立ち上がる発達した雲、昨日の朝に怖い思いをしながら歩いた谷に架かる橋、甲子山からここまで続く稜線と登山道。今まで歩いてきた線を空でなぞる。快晴の下、三本槍山までの道標は必要ない程、進むべき道が見えている。
365°のパノラマ、雲海が何処までも続く。今夏に登った磐梯の尖りと周囲には立ち上がる発達した雲、昨日の朝に怖い思いをしながら歩いた谷に架かる橋、甲子山からここまで続く稜線と登山道。今まで歩いてきた線を空でなぞる。快晴の下、三本槍山までの道標は必要ない程、進むべき道が見えている。
@須立山→鏡ヶ沼東側分岐
須立山の眺望でいい気分になっていたら、泥濘に嵌った。斜面から平地に移るタイミングで気を抜いていた。底無し沼と感じたのは人生初。あと6時間も歩けば乾くだろうと思い、歩みを再開する。
須立山の眺望でいい気分になっていたら、泥濘に嵌った。斜面から平地に移るタイミングで気を抜いていた。底無し沼と感じたのは人生初。あと6時間も歩けば乾くだろうと思い、歩みを再開する。
@三本槍岳
福島県に別れを告げて、栃木県に入る。甲子山の稜線はもう見えない。
周りの登山者は茶臼岳方面への登り返しについて話しているが、私にとってはここは通過点。ここからの登りは少ないので、幾分軽くなったザックを背負い直し、速度を上げて那須連山を踏破して行く。
福島県に別れを告げて、栃木県に入る。甲子山の稜線はもう見えない。
周りの登山者は茶臼岳方面への登り返しについて話しているが、私にとってはここは通過点。ここからの登りは少ないので、幾分軽くなったザックを背負い直し、速度を上げて那須連山を踏破して行く。
@那須ロープウェイ山頂駅
山バッチを購入するべく山頂駅へ。ネット上には山頂駅にもあると記載があったのだが、売り場が見当たらない。飲み物購入やトイレに行くことも無く、ただただ標高を下げただけの無駄骨だった。
山バッチを購入するべく山頂駅へ。ネット上には山頂駅にもあると記載があったのだが、売り場が見当たらない。飲み物購入やトイレに行くことも無く、ただただ標高を下げただけの無駄骨だった。
@モミの木台登山口
那須連山縦走、これにて完了!けれども温泉に入りたいので、下道で那須温泉まで歩く。登山口を過ぎると直ぐに「⚪︎⚪︎様所有地」の看板が、道の両端、斜度が結構ある土地に立てられている。宅地には到底適さないので原野商法か?と思うが、下って行くにつれて別荘が増えていく。都会に飽きたら那須へ、ね。いろんな人がいるのだな。
那須連山縦走、これにて完了!けれども温泉に入りたいので、下道で那須温泉まで歩く。登山口を過ぎると直ぐに「⚪︎⚪︎様所有地」の看板が、道の両端、斜度が結構ある土地に立てられている。宅地には到底適さないので原野商法か?と思うが、下って行くにつれて別荘が増えていく。都会に飽きたら那須へ、ね。いろんな人がいるのだな。
@県道266号線/那須高原スカイライン
歩道が欲しい。昨日の朝も同じ思いを抱いたか。車道外側線を歩く側を、自動車が高速で通る怖さがある。特に、那須高原 南ヶ丘牧場の辺りは混雑が酷く、反対車線が渋滞のために私を避け難くなるので、車が通過する度に立ち止まってやり過ごしていた。観光地なのだから歩道くらいあってもいいと思うのだけれどな。
歩道が欲しい。昨日の朝も同じ思いを抱いたか。車道外側線を歩く側を、自動車が高速で通る怖さがある。特に、那須高原 南ヶ丘牧場の辺りは混雑が酷く、反対車線が渋滞のために私を避け難くなるので、車が通過する度に立ち止まってやり過ごしていた。観光地なのだから歩道くらいあってもいいと思うのだけれどな。
@新那須温泉 自在荘
一軒茶屋から近く、鉄道方面へ向かうバス停も近い位置にある温泉。12月まで改装中の為、外見は無骨そうに見えるが、温泉からの風景は、辺りが樹木で覆われ自然を感じられるのが良い。南側にある建物角の露天風呂からは、眼下に小川を見下ろすことができる。入口・フロントの一階下に温泉が位置している。その為、低い場所に来たのに高い所からの風景に一瞬驚きを覚える。この時間帯は入浴者も少なく、湯船を一人で堪能できた。日帰り温泉は、14:00-18:00で可能。
一軒茶屋から近く、鉄道方面へ向かうバス停も近い位置にある温泉。12月まで改装中の為、外見は無骨そうに見えるが、温泉からの風景は、辺りが樹木で覆われ自然を感じられるのが良い。南側にある建物角の露天風呂からは、眼下に小川を見下ろすことができる。入口・フロントの一階下に温泉が位置している。その為、低い場所に来たのに高い所からの風景に一瞬驚きを覚える。この時間帯は入浴者も少なく、湯船を一人で堪能できた。日帰り温泉は、14:00-18:00で可能。
装備
個人装備 |
インナー(シャツ・Tシャツ・タイツ)
アウター(ジャケット)
短パン
靴(ミドルカット)
トレッキングポール
帽子
サングラス
指抜き手袋
リストバンド×2
ザック
熊よけ
飲料(500ml)×6
ゼリー飲料×6
グミ×2
カロリーメイト×2
クッキー×6
熱湯
カップラーメン
スマホ(iPhone SE 3rd)
モバイルバッテリー
財布
虫除けスプレー
除菌シート
雨具
携帯トイレ
タオル
着替え
寝袋
スリーピングマット
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感想
利尻山に登頂して、南峰とろうそく岩の先に広がる海と空の境界線が曖昧な光景を見て、ここは那須火山帯の北端で那須まで分類上繋がっているのだったかと思い出したのが、那須岳に登ろうと思ったきっかけです。
利尻、北海道駒ヶ岳、八甲田、十和田、栗駒、蔵王、そして那須。主要な山で登っていないのは、羊蹄、秋田駒ケ岳、岩手だけかな?
三本槍山にいた時にスタート地点の甲子登山口が遠くに感じておきながら、本当の始まりの地である北海道の北端に近い山なんぞ、遥か彼方と言う他ありません。
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