都民の森〜三頭山〜槇寄山〜数馬まで縦走 今日の経験を忘れないように


- GPS
- 05:27
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 896m
- 下り
- 1,253m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 5:28
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
武蔵五日市駅からバス 都民の森下車 帰りは 数馬温泉センターからバス 武蔵五日市駅下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
都民の森をでると、標識が少なく、落ち葉で道が隠されていて、不安感が大きくなりました。 |
その他周辺情報 | 数馬の湯 980円 |
写真
先が長いからね。
三頭山へは、またリベンジに来まーす。
その時は、全部登山道で。
三頭大滝も、橋からしっかり見なきゃ、です。
(高所恐怖症で、怖くて渡れなかった。)
ブナの路、舐めてた・・・。
片側急斜面、結構怖い。
最近平気になったと思っていたけど、そうじゃなかったのだと気づく。
最近、ずっと誰かの後ろを歩いていたから、怖く感じなかっただけだったんだ・・・。
ここで初老のご夫婦としばらくおしゃべり。
なんでも、今日のコースの逆ルートを50年前にご主人が歩いたそう。
「バスはまだ数馬までしかいなかったんですよ。こんな公園(都民の森)も無くてね。この辺は秘境だったんです。道なき道を歩いたんですよ」と。
「1人なの?熊鈴持ってる?この辺は熊が結構出るらしいのよ。気を付けて。」と奥様。
さっきのご主人の言葉通りになった。
「ここから先は公園(都民の森)ではないから、整備されていませんよ。険しい道です。」
前回の登山後考えた、 シングルストック+手袋に装備を変える。これでつかまることができる。
目論見通り、うまく下りれました。
歌を歌う余裕はなくなったけど。
道がふかふかで気がついたんだけど、ちょっとだけ 道を間違えたみたいでした。
これは振り返ってみた写真。
向かって右側が登山道?
左を通ってきたので、越えなくても良い小ピークを1個越えたみたい。
尾根だから、大きく間違うことはないだろうけど、
誰もいなくて、静かで、とても怖く感じるのです。
落ち葉で踏み跡がわからないから、足の裏で土の硬さを確かめて進む。
硬ければ踏まれている道、ふかふかは人が歩いていない道。
ヤマレコのルートを何度も確認しながら、歩く。
ヤマレコさんは何も言わないのに、ほんのちょっとルートと外れただけでゾクッとするほど怖い。
ほんとに?
ヤマレコさんは何も言わないけど、ちょっとルートを外れてる。
本当にこの方向でいいの?
シルバコンパスを出したけど、肝心の地図がなくては使い物にならない。
ヤマレコマップにうっすら道らしきものが。
磁石ともぴったり。
きっと合ってる、進んでみよう。
この上に、ホントの道があるんだろうか?と、見上げる。
確かめようにも、ここを登るのは考えられないから、このまま進むけど、
少しずつズレていったらどうしよう・・
いやいや、大丈夫でしょ、今までだってちょっとズレてること、いっぱいあったじゃん・・
良い方と悪い方に交互に気持ちが揺れ動く。
怖いけど、怖いなんて言ってらんないし、誰も助けてくれないの知ってるから頑張って進むしかない。
怖くて、時にはガタガタ震えながら、時にはお尻をつきながら、移動した。
感想
このところ、朝起きられなくて、ソロ登山は3連続中止、4度目の正直で、今日ようやく起きられた!
10月最終日に、10月初めてのソロ登山。
(きょうは、ソロハイクとはいわないのです。)
心のなかであたためていたけれど、急に決行を決めたから、あれほど誓ったのに地図の携帯はできず。
そのことを後で後悔します。
三頭山までは、普通のハイキング。
平日にも関わらず賑わっていました。
多すぎず、少なすぎず、ちょうどいいくらい。
来る時も帰るときもバスは満員だったけど座れたし。
(座れなかった人は、1時間以上クネクネ道を立ってて大変だったと思う。)
富士山もくっきりどーんと見えて、紅葉も色づき始めだけどとっても綺麗だった。
とても楽しかった。
・・・が、その後は恐怖体験となります。
(気持ちの問題で危険な目にはあってない。)
都民の森を出てからは、あれ程いた人が全くいなくなった。最後まで誰とも会わなかった。
誰もいない、というのはそれだけで怖い。
都民の森の端っこで出会った老夫婦に熊に注意と言われ、これまでの山行でも熊は普通にいる、熊の住処に私たちが入っていくんだよ、と散々言われてたのもあって、いろんなものが(木の切り株とか)クマに見えた。
熊鈴だけじゃ心もとなくて歌を歌ってみたけど、以前の雨の中の山行のように心が落ち着く・・・ということはなく、険しい道が多くて自然にストップ。
やっぱりラジオ、買わなくちゃ。いや、緊急時のために、絶対装備しなくちゃ。
落ち葉が踏み跡を隠す・・・誰かのレコで見た、その言葉の情景がそのまま目の前に。
尾根道だから、さほど不安を感じなかったけど、ふと気がつくと土がフカフカで人の歩いた気配がない。
小さなピークのトラバース道がメインの登山道で、私はピークの方を歩いたみたいだった。
かたい土の道になって、心底安心した。
振り返ると、ほんの10メートルも離れていない、ヤマレコさんも警告すらしない、道迷いとも道間違いとも言わない、それくらいの間違い。
距離にしても2、300メートル。
それだけなのに、怖かった。本当に怖かった。
そこからは、土のかたさに注意しながら歩いた。
前回の山行の、誰も歩かない急斜面を降りたときのフカフカな土の経験があったから、気づけたと思う、注意できたと思う。経験って、ありがたい。
とにかく怖くて、ヤマレコさんが何も言わなくてもルートがちょっとでもずれると焦った。
木と木の間、そのすべてが道に見えた。
どれが本当の道かわからなかった。
ちょっとのズレでも違う所に入っちゃうと後々大きくなるかもしれない・・・。
が、西原峠では標識の場所がGPSとそもそも違ってた。こんなことは過去にも多々あったし、大丈夫だった経験もしてるけど、不安のフィルターを通すと、本当に心配で、心配で・・・。
GPSは、凝視するものじゃないんだなと思う。
西原峠では標識に指し示された道が細くてボロボロで信じていいか迷って(よくよく考えると信じていいに決まってる)シルバコンパスを出したけど、紙の地図がないと役に立たない。
いやいや、ヤマレコマップも地図でしょ、と、普通のコンパスとして使用し、よし、と確信をもってすすむ。その先の道も細かったり、落ち葉で細い道が道に見えなかったりして不安を煽ったけど、確認したから大丈夫なはずだ、と思えた。(ウソ。ホントは凝視していたGPSとぴったり重なってたから)
大きな、紙の地図が欲しかった。
スマホの小さい地図では、全体が見えない。
今どの辺にいるのか、あとどのくらいなのか、紙の地図ならわかるだろう。
今回初めて紙の地図が恋しかった。
先日受けた講習で言われた。
「カーナビでも次は右、次は左って、それだけを見て運転はしないでしょう?それと一緒です。必ず紙の地図も持ちましょう」
・・・どうしよう、私、グーグルマップの言う通りに言われるままに走ってる・・・。
でも、それじゃいけないんだなと思った。
言われるままじゃなくて、どんな道筋を辿るのか、今どこにいるのか、あとどれくらいなのか、わかって走るべきなのだ。
山ではもっとそれが大切だと、今日は肌で感じた。
怖いと感じてから、あとどれくらいなのかも、終わりの時間の予測もできなかった。これは、とても危険なことだったと思う。
まず、地図をダウンロードして、携帯しよう。
大きな地図も、ちゃんと買おう。
地図が配られる山歩会でも、大きな地図は、持っていこう。
まずは、奥多摩の地図を買わなくちゃ。
行きたいなと思って、ヤマレコでルートをダウンロードしたら、一緒に国土地理院の地図もプリントアウトしよう。そして、地図に、自分でルートを書き込んでみよう。
そうこうしているうちに、私にも地図が読めるようになるに違いない。
まあ、根っからの方向音痴だから、時間は掛かるだろうけれども。
道が分からない以外にも、トラバースのような道がそもそも斜めになっていて、さらに片側急斜面、とか、高所恐怖症には怖いところがたくさんあった。
怖いところはお尻をついてなんとか通った。
急で滑りやすい坂道は、初級研修で習ったように、歩幅を小さくして歩いた。
ハイキングコースと登山道は、違う。
ハイキングコースは、人が歩きやすいように、迷わないように、誰かが整備してくれている。
登山道は、そこまで親切じゃない。
今回は、落ち葉のせいで分かりづらかっただけなのかもしれないけど、少なくともこの季節に、私が歩いていい道じゃなかったと思う。
いつか、こんな山登りをしてみたいと思っていたけど、それは数年後だと思っていた。
まだ分不相応だった。
甘ったれの私には、ハイキングコースが似合う。
これから、気をつけよう。
そして、ちゃんと学んでいこう。
今日ちゃんと帰れたのは、今までいろんな人がたくさんのことを教えてくれていたからだ。
たくさんの経験をさせてくれたからだ。
いつも、本当に、本当にありがとうございます。
これからもっと身を入れて、山を歩きます。
同じようなことを、確か半年前にも言っていたような記憶が。
喉元過ぎれば、にならないように、
いや、きっとなるんだけど、少しは成長していけるように、
大怪我や取り返しのつかないことにならないように、
これからも分相応の登山をしていこうと思います。
人の気配(鳥獣よけのフェンスとか、ピンクや白のテープとか、やっと出てきた標識とか)がこんなに恋しくて、
それを見つけてこんなに嬉しいとか、初めての体験だった。
怖かったけど、貴重な経験ができたと思う。
今日の日を忘れないように。
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