空木岳。暴風とガスで木曽駒縦走を断念。

2015年10月12日(月) 〜 2015年10月13日(火)

• GPS: 09:47
• 距離: 20.7km
• 登り: 2,226m
• 下り: 2,237m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:17
• 休憩: 0:22
• 合計: 5:39

7:26 スタート地点
7:38 7:38 空木岳登山道入口(第二取付点)
7:53 7:54 空木岳登山口駐車スペース
7:58 7:58 林道終点
8:21 8:22 タカウチ場(池山分岐)
8:56 9:09 池山
9:31 9:31 池山尾根水場
9:56 9:56 尻無
10:04 10:04 マセキ平
10:45 10:45 大地獄
11:02 11:05 小地獄
11:16 11:16 ヨナ沢ノ頭
12:01 12:01 空木平カール分岐点
12:36 12:38 駒石(駒石山)
12:59 13:01 駒峰ヒュッテ
13:05 空木岳

2日目

• 山行: 3:43
• 休憩: 0:09
• 合計: 3:52

6:09 空木岳
6:17 6:17 駒峰ヒュッテ
6:35 6:35 駒石(駒石山)
6:54 6:55 空木平カール分岐点
7:32 7:33 ヨナ沢ノ頭
7:41 7:41 小地獄
7:52 7:53 大地獄
8:32 8:32 マセキ平
8:38 8:39 尻無
8:59 8:59 池山尾根水場
9:28 9:30 タカウチ場(池山分岐)
9:43 9:44 空木岳登山口駐車スペース
9:52 9:54 空木岳登山道入口(第二取付点)
10:01 ゴール地点

天候

10/12　下界：晴れ。山の上：暴風とガス。
10/13　下界：晴れ。山の上：暴風とガス。
山あるある。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

＜駐車場について＞
池山尾根の林道には、駐車ポイントがいくつかあります。
・林道終点の駐車場（東屋・トイレあり）
・林道終点から1.5Kmほど手前の駐車場（東屋・トイレあり）、、など。

しかし休日にはすぐいっぱいになってしまうようで、今回も、朝7時の時点ですでにいっぱいになっていました。
無料で停められますが、林道は途中から未舗装です。駐車スペースも未舗装。
車高の低いクルマには向きません。

キレイに整備された菅の台バスセンターの駐車場（有料）に停めて、そこから歩くという選択もあります。

＜水場について＞
池山尾根ルートでの水場は、以下の3つがあります。
1．新池山小屋前。
2．空木平避難小屋前。
3．駒峰ヒュッテ（有料）
このうち、水質水量ともに信頼できるのは1です。
2は枯れる場合があるそうで、水質もイマイチ（ちょっと変な味がする？）、とのこと。
3はすでに売り切れていました。（ヒュッテHPに売り切れ情報が出ているので入山前に要チェック）

駒峰ヒュッテ
http://www.komaho.net/hutte/utsugi_hutte1.html

コース状況／危険箇所等

大地獄・小地獄あたりが少々注意が必要かと思いますが、全体として危険な箇所はありません。

写真

林道終点から1.5Kmほど手前にある駐車場。
すでにクルマでいっぱい。

駐車場から500mほど林道を戻ったところから、登山道に入る。

予報通りの晴れ。
色づき始めた木々を通して漏れてくる、朝の日差しが心地よい。

しばらくの間、樹林帯歩きが続く。

ときどき、展望ポイントが現れて目を楽しませてくれる。

木曽駒方面を見ると、、、ん？山頂付近に雲が。
ちょっとイヤな予感。

新池山小屋のところにある水場。
水量豊富。湧水が滔々と。

今日のルートで唯一信頼できる水場なので、ここで必要なすべての水を汲んでいくことにする。
明日の分と予備も含めて、5リットル強。

あらら、だんだん暗雲が。

森林限界を越え、駒石の付近に来る頃にはすっかりガスってしまいました。

駒石。

なんかアイアンマンの顔に似てませんか？
いや、なんとなくですけど。
(^^;)

駒石を振り返る。

下界はよく晴れているのがわかる。
山あるある、ですね。

すっかりガスに包まれてしまった。

うっすらとヒュッテの姿が見える。

ふと傍らに目をやると、ハイマツが凍ってる！
風も強いし、とんでもない寒さになってきた。

駒峰ヒュッテ。

素泊まり1泊3500円。食事提供はなし。
寝袋を1000円で貸してくれるが、貸してくれるのは薄めの封筒型シュラフ。
自分で持参したほうがよい。

小屋の1階。
つくりはしっかりしていて、とてもキレイ。

小屋の2階。

1階＝飲食と歓談をするフロア。
2階＝寝るフロア。
という使い分け。

銀マットは小屋に用意されているもの。
厚さ3mmほどのマット。空いているときは重ねて使えるようだ。

外はガスと暴風なので、さっさと寝袋を広げる。
なんにもすることがないので、すぐに寝られる態勢にしておく。

寝袋は、真冬でも耐えられる厚いダウンシュラフを持ってきた。
イスカエア630。
私の山ギアの中でも、1，2を争う高級品。

持参したビールで乾杯！

このあと、ヒュッテ備え付けの山雑誌などを読んだり、同宿の人と夕飯を食べながら山談義をしたりして過ごす。

周りの人の意見や、予報などを総合すると、明日も同じような天気で、望みは薄いらしい。とほほ。

10/13。
予想したとおり、朝から吹雪いていて、あたりは真っ白。

空木岳。なーんにも見えません。
木曽側からすさまじい風が吹き付けてくる。

あたりの様子を見ながら、木曽駒への縦走可否について、考えてみる。

冬の装備を持ってきているので、寒さや風には問題なく耐えられる。
軽アイゼンもあるし、行って行けないこともないだろう。

しかし、初めて歩くルート（クサリ場やヤセ尾根などもある）、視界のきかない暴風の中で歩かなくてはならないのは、かなりリスキーと思える。
ソロ山行だし、いつも以上に危険回避を意識しなくては。

やめておこう。
装備をもっていることは、必要条件ではあるけれど十分条件じゃないもんね。
安全第一。

仮に、頑張って行ったところで景色を楽しむこともできまい。
また来ればいいさ。

凍てついた岩。

舐めたらミントの味がしそう。
(^^♪

縦走断念の決心がついたので、下山開始。

昨日歩いたばかりのルートとは言え、こうもコンディションが悪くちゃ油断はできない。
慎重に慎重に。

ハイマツに、小さなエビの尻尾ができている。
さ、寒！

どんどん下って高度を下げると、ガスもなくなり、風も少し落ち着いてくる。

ふと木曽駒ヶ岳方面を見ると、、、
あ！虹だ！

こんなに近くで虹見るの、初めてかも。

池山のあたりまで来ると、天気もすっかり落ち着いてきた。

いい天気だなぁ。
山上の惨状がウソみたい。

ダジャレ？
(^_^;)

山頂のほうを見上げると、まだ雲の中。
あの雲の中は、まだまだ荒れているんだろうナ〜

下山後、せっかくなので明治亭へ。
(ガロは定休日でした。残念！)

まずは無事の下山を祝してカンパイ！
運転があるのでノンアルコールビールで。

信州産ヒレのソースかつ丼。
旨！！

せっかくなので、信州路ツーリングをしながら帰宅。

秋葉街道‐美ヶ原ビーナスライン‐浅間サンライン‐碓氷峠、と走って帰る。
山のことをすっかり忘れてしまうほどの、絶景の紅葉ツーリング。
(^^)v