三国峠〜三国山〜十文字峠〜毛木平・踏み跡微かな女山
- GPS
- 08:50
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,131m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道141号線を走り、信号「市場」で右折 川上村を目指します 途中で県道68号線に合流、道なりに30Kmで三国峠 長野県側に5〜6台の駐車スペースがあります (現在、埼玉県側からも通行出来るようです) 相方が三国山往復後、毛木平へ車を回して待機 【女山】 川上村役場を通り過ぎ、郵便局の先を左折 国道106号線を約5km走ると右に林道に至る細道があります 林道にゲートがありますが、手で開閉できます 車も通行出来ますが、私有地のようなので ゲート付近の道路余地に駐車しました |
コース状況/ 危険箇所等 |
【三国山〜十文字峠〜毛木平】 ・三国峠〜三国山 小さな岩場はありますが特に危険箇所はありません ・三国峠〜十文字峠 痩せ尾根、アップダウン、岩場が連続する変化に富んだコース シャクナゲのトンネル、原生林の雰囲気を残している道は 殆ど登山者も通らず、静かで深山の趣が楽しめます 滑落等の注意箇所があり、ハイキングとしませんでした 【女山】 林道ゲートから標識等は一切ありません ゲートから1km程先の道路右脇にあった廃バスが目印でしたが 片付けられてしまい、目印が無くなっていました 林道も二万五千分の一地図には載っていませんので 行き過ぎないよう注意してください (前回、随分林道の奥まで入り込んでしまい、時間切れで敗退) 作業道は二本あり、手前の作業道から入り 沢の左側を見ながら行くと微かな踏み跡が見えます その踏み跡に従って尾根を詰め 鞍部で直角に右折、正面の斜面を真っ直ぐに登ると 小さな尾根に出て僅かで山頂です(途中、テープ類も殆どありません) 道迷い防止のためにテープを持参すると安心かと思います |
その他周辺情報 | 南相木村「滝見の湯」 http://www.takiminoyu.com/facilities.html 大人450円、食事もできます |
写真
感想
国道141号線を走っていると、八ヶ岳の反対側に目立つ尖峰が「男山」。
その山に対して座す「女山」なのですが、数年前の冬に敗退。
気になるものの、それきり行く機会がないままになっていました。
どうしてもリベンジしたいと思い、三国山とセットで計画。
三国山も峠から短時間で往復できる山なので
十文字峠まで縦走し、毛木平に下る事にしました。
冷え込んだ朝、日差しは暖かいのですが風が強く、真冬の寒さを体感。
誰が供えたのでしょうか、山頂標識に取り付けられた風車が
強風によって物凄い速さで回り続けている三国山。
県境の稜線は、三国山から先は登山道の破線はありません。
気になっていて、歩くと少し先まで僅かに踏み跡がありました。
でも、おそらくその先は全くの藪ではないかと思います。
藪を掻き分けて高天原山まで行ってみたい気がしますが…
峠に戻り、コーヒーを沸かそうとすると、手が凍えていて
思うようにガスに点火できず、冬の到来に寂しさと緊張を覚えます。
ようやくコーヒーと朝食で身体を温め、十文字峠に向けて出発。
しばらくすると風は収まり、日差しで身体の温まる気持ち良い尾根歩き♪
等高線はあまり変わらないのに、小さなアップダウンが続き
痩せ尾根、尖峰通過(梓白岩、弁慶岩は完全に巻きます)など、
地形にも変化があり、ちょっぴりスリルも味わえます。
転倒、滑落には十分ご注意ください!
圧巻はシャクナゲのジャングル!
甲武信ヶ岳一帯はシャクナゲの宝庫なのですが、
開花期は鬱蒼としたジャングルが花に照らされ、輝くのでしょう。
三国峠から十文字峠の間は誰一人として会いませんでしたから
静かにゆったり、シャクナゲの花見が楽しめると思います。
十文字峠の小屋の前でのんびり昼食を摂り、毛木平に向かって下山開始。
歩き出してから随分長く十文字山山頂下を巻く平坦道。
そして、十文字山から伸びる一本の枝尾根から
俄かにジグザグの付けられた山腹を下り始めます。
甲武信ヶ岳を周回した時も、このコースを下りに使ったのですが
やはり登りに使いたくない急坂の辛い道と歩きながら思ってしまいます。
相方が車を回して待つ毛木平駐車場に予定より少し早く到着後、
間を入れずに女山登山口目指して出発。
地図を見なくても行ける程鮮明に記憶に残っている山。
ただ前回は、林道のゲートが閉じられていなかった気がするのですが
ゲートがチェーンで閉じられていました(簡単に開けられます)。
ゲートの先は車での通行を遠慮し、相方が手前の道路脇で待機。
ほぼ1kmで目印の廃バスが右に見える筈なのですが
どうも片付けられてしまったらしく見当たりません。
直線状の林道をかなり行き過ぎたように感じて、急いで戻りながら
半信半疑で作業道に入りました(実はもう一本手前の作業道が正解)。
右に沢を見ながら分け入る作業道は途中で藪に閉ざされて消滅、
仕方なく沢を渡って明るく見える尾根を目指して登ります。
尾根に出ると微かな踏み跡らしきものに遭遇し
右へしばらく歩いて、左からの緩やかな尾根と合流すると、
明らかに女山山頂に繋がると思われる尾根が木々の間に見えて一安心。
「行きはよいよい帰りは恐い」というのが信州の里山。
俄かに帰り道の心配でパニックに陥り、頭の中が真っ白に!
ポーチに蛍光テープが数本あったのを思い出し
細かく割いて節約しながら、見えやすい木の枝に結び付けて進みます。
正面の尾根を登りつめ、左に僅かに平坦な尾根を行くと
三角点と山名の書かれた白く塗られた短い鉄柱がありました。
ようやく果たしたリベンジに心が熱くなります。
周囲は林に遮られ、八ヶ岳のシルエットが午後の光に埋もれるのみ。
喜びも束の間、次の瞬間には無事に帰れるかの不安に襲われていました。
幸い、車で待つ相方に携帯が通じ(山頂は携帯が繋がりやすいです)、
4時半になっても自分が下山しなかったら、
林道に車で入ってくれるよう依頼して下山を開始。
目印のテープを回収しながら尾根の分岐まで来ると
(進行方向右の沢に下るのが元来た道なのですが)
尾根上を踏み跡が続いており、そのままそれに従って進みました。
すると尾根の左下に作業道が見え、遭難の危険を脱出。
相方に連絡を取ろうにも、谷間は全く携帯が通じず
林道に出て下るうちにようやく連絡が取れ、ほぼ予定通りの下山。
足元の明るいうちに戻れたのは何よりでした。
今回のメインテーマは「女山」だったのですが、
三国山から十文字峠の縦走は予想以上に地形、植生の変化に富み
面白いコースでしたので、シャクナゲの開花期にお薦めです。
「女山」は登山道がない(微かな踏み跡のみ)と言ってよく、
興味のある方は二万五千分の一地図を携行して入山してください。
但し、複雑に入り込む林道、作業道の記載がされていない箇所もあり、
地形を照合しながらの行動が基本となるでしょう。
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