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Yamareco

記録ID: 774653
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

君はユーシンブルーを見たか?! 寄BS→鍋割山→雨山橋→ユーシンロッヂ→玄倉BS

2015年12月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
19.7km
登り
1,398m
下り
1,343m

コースタイム

日帰り
山行
8:01
休憩
0:30
合計
8:31
7:19
93
8:52
8:52
29
9:21
9:21
22
9:43
9:43
70
10:53
11:06
83
12:29
12:29
36
雨山峠
13:05
13:05
16
雨山橋
13:21
13:38
49
ユーシンロッヂ
14:27
14:27
46
15:13
15:13
37
天候 晴れ 風が結構あった。
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き
 新松田駅よりバスで約25分 寄BS(やどろぎ、やどりぎ、などいろいろな読み方がある。バス停名は「やどりぎ」、交差点などには「やどろぎ」、中学校名は「やどりき」など様々だ。

帰り
 玄倉BS。西丹沢自然教室よりバスが来る。谷峨駅、山北駅、新松田駅に行くことができる。私は新松田で降りた。1時間に1本くらいであるが、増便が出ているようで私は増便に乗った。
コース状況/
危険箇所等
 寄→鍋割山
 基本、普通のトレイルで難しいところはなし。栗ノ木洞からの下りと、最後の急登りに注意。

 鍋割山→雨山峠
 丹沢最強と言われることもある鎖地帯、山と高原地図でも二か所に「危険マーク」が書かれている。基本は雨山峠から鍋割山に向かうほうが楽、逆向きは2倍くらい危険度が増す。
 一番怖い鎖は、約20mの1本鎖で、下はザレている。鎖にテンションをかけながら、逆向きになって足をおろす位置を考えながら下る。他にも危険な鎖多数。たった2kmで疲労度はすごかった。

 雨山峠→雨山橋
 今度は沢をトラヴァースした登山道。しかし、幅が40cmほどしかなく、黒部の関電道路を思い出してしまった。数か所橋が落下していて下るのに苦労を感じる。
 谷側に落ちてしまったら大けがを覚悟しなければならない。日がかげって来たらもうよした方が良い。

 雨山橋→ユーシンロッヂ→玄倉BS
 ユーシン渓谷を楽しむ林道、しかしゲートからロッヂ側は車は通行止めのため、気楽に歩くことができる。1か所、トンネルの中がカーブしており視界がなくなるため、ヘッドランプや懐中電灯が必要。
 なお、雨山橋からユーシンロッヂまでは1.5kmほど、ユーシンロッヂから玄倉BSまでは10km、11.5kmほどの林道歩きとなる。これは嫌な人には嫌だろうな。
 寄BSにやってきました。今日の起点ですね。なぜ、今日ここから登ろうかと思ったのは・・・赤線の都合です。
 寄BSにやってきました。今日の起点ですね。なぜ、今日ここから登ろうかと思ったのは・・・赤線の都合です。
 このバスに乗ってやってきました。基本全員座れましたよ。ヤビツ行きや大倉行はどうだったのでしょうか・・・。
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 このバスに乗ってやってきました。基本全員座れましたよ。ヤビツ行きや大倉行はどうだったのでしょうか・・・。
 さあ、楽しい登山の時間デス・・・。(妙に懐かしい・・・「のだめカンタービレ風」)
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 さあ、楽しい登山の時間デス・・・。(妙に懐かしい・・・「のだめカンタービレ風」)
 今日は花はほとんどなかった。もしくは、撮影する時間はなかった。
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 今日は花はほとんどなかった。もしくは、撮影する時間はなかった。
 茶畑ですねえ。
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 茶畑ですねえ。
 ううん、朝日がまぶしい。きょうも、きっと、いい天気。
3
 ううん、朝日がまぶしい。きょうも、きっと、いい天気。
 みかん畑。そろそろ収穫でしょうか?
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 みかん畑。そろそろ収穫でしょうか?
 朝日がまぶしい。寄市街地。
4
 朝日がまぶしい。寄市街地。
 トレイルに入りました。
 トレイルに入りました。
 そして、この柵を越えるのですが、この柵・・・締まりません。シカが入ってきちゃうよう。
 そして、この柵を越えるのですが、この柵・・・締まりません。シカが入ってきちゃうよう。
 秦野方面ですねえ。きっと、きょうも、いい日に、違いない。
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 秦野方面ですねえ。きっと、きょうも、いい日に、違いない。
 もくもくと登っていると、椚木山にたどりつきました。
 もくもくと登っていると、椚木山にたどりつきました。
 銘木ですねえ。バックの青も映えます。
2
 銘木ですねえ。バックの青も映えます。
栗ノ木洞、意外とすぐでした。ここからは展望はありません。写真だけ撮影。
栗ノ木洞、意外とすぐでした。ここからは展望はありません。写真だけ撮影。
 先行パーティたちですねえ。
 先行パーティたちですねえ。
 後沢乗越手前のやせ尾根。慎重に通過しましょう。
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 後沢乗越手前のやせ尾根。慎重に通過しましょう。
 さあ、ここからが鍋割山に向けて一番頑張るところです。
 さあ、ここからが鍋割山に向けて一番頑張るところです。
 冬の週末、鍋割山の一番いい季節です。たくさんの人が登ります。
 冬の週末、鍋割山の一番いい季節です。たくさんの人が登ります。
 展望地より・・・富士。今日はいいわあ。
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 展望地より・・・富士。今日はいいわあ。
 左から、聖、赤石。南アルプスいいですねえ。
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 左から、聖、赤石。南アルプスいいですねえ。
 面白い形の木を発見。
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 面白い形の木を発見。
 霜柱も順調に育っていますね。
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 霜柱も順調に育っていますね。
 はい、鍋割山荘に到着しました。近くの人が悲しそうに「鍋が出払ってしまって今、鍋焼きうどんが作れない」といっていましたので、今日は鍋焼きうどんはあきらめます。何せ時間が勝負の山行ですので・・・。
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 はい、鍋割山荘に到着しました。近くの人が悲しそうに「鍋が出払ってしまって今、鍋焼きうどんが作れない」といっていましたので、今日は鍋焼きうどんはあきらめます。何せ時間が勝負の山行ですので・・・。
 富士は、いつみても、どこで見てもイイ!!
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 富士は、いつみても、どこで見てもイイ!!
 甲斐駒っぽいんだが・・・。
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 甲斐駒っぽいんだが・・・。
 一応、山頂表示も撮影せねば!!
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 一応、山頂表示も撮影せねば!!
 箱根です。火山の噴火警報はレベル2になりましたが、まだ大きく煙が見えるんですね。
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 箱根です。火山の噴火警報はレベル2になりましたが、まだ大きく煙が見えるんですね。
 愛鷹山ですね。越前岳に行ったのですが、他はまだ未踏です。
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 愛鷹山ですね。越前岳に行ったのですが、他はまだ未踏です。
 鍋割から雨山峠に向かおうとしたところ、こんな看板が・・・。俺、大丈夫か?初心者ではないだろうと思い、行くこととする。
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 鍋割から雨山峠に向かおうとしたところ、こんな看板が・・・。俺、大丈夫か?初心者ではないだろうと思い、行くこととする。
 一気に下る階段。基本的にこのルート、幅は狭くすれ違いをするのに一苦労する。そして、枯葉で滑りやすい。
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 一気に下る階段。基本的にこのルート、幅は狭くすれ違いをするのに一苦労する。そして、枯葉で滑りやすい。
 ユーシン渓谷の源流部が見えていますね。
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 ユーシン渓谷の源流部が見えていますね。
 ちょっと落ち着いてやすめるような台地ですね。
 ちょっと落ち着いてやすめるような台地ですね。
 さて、一番大変だった第一の鎖の上半分ほど、足はザレていてすべりやすい、約70度ほどで20mを越えると思われる。丹沢最強の鎖という声もある。
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 さて、一番大変だった第一の鎖の上半分ほど、足はザレていてすべりやすい、約70度ほどで20mを越えると思われる。丹沢最強の鎖という声もある。
 第1の鎖を下りきって撮影、下3分の1ほど。ただの岩ではなくてザレているところが難所たるゆえんか・・・雨で濡れていたら行かないほうが良い。
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 第1の鎖を下りきって撮影、下3分の1ほど。ただの岩ではなくてザレているところが難所たるゆえんか・・・雨で濡れていたら行かないほうが良い。
 前を向くとすぐに登りの鎖が・・・。5mほど、これは楽。
 前を向くとすぐに登りの鎖が・・・。5mほど、これは楽。
 第2の鎖を下り切り振り返って1枚、8mほど。
1
 第2の鎖を下り切り振り返って1枚、8mほど。
 幅40cmほどのやせ尾根。強風だったら・・・どうなっちゃうんだろうか。
 そして、小学校で学習する平均台って、大事なんだなあと思った。 
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 幅40cmほどのやせ尾根。強風だったら・・・どうなっちゃうんだろうか。
 そして、小学校で学習する平均台って、大事なんだなあと思った。 
 さあ、ここで前半終了。
1
 さあ、ここで前半終了。
 最後、第3の鎖は登り。鎖は登りの方が通過しやすいことを、身を持って体験した。他にも細かい鎖はあるが、基本鎖がしっかりしている。難所ななんといっても第1の鎖だ。
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 最後、第3の鎖は登り。鎖は登りの方が通過しやすいことを、身を持って体験した。他にも細かい鎖はあるが、基本鎖がしっかりしている。難所ななんといっても第1の鎖だ。
 雨山峠にたどり着きました。ここから雨山橋へ向かいますが、今度は沢下りっぽくなります。
 雨山峠にたどり着きました。ここから雨山橋へ向かいますが、今度は沢下りっぽくなります。
 カエデが色づいています。そろそろ丹沢の紅葉も終了か?
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 カエデが色づいています。そろそろ丹沢の紅葉も終了か?
 基本的に、沢の右岸に道が付けられています。ここは、つけられた道の上に枯れ木がたくさん落ちてきたところ。くぐります。
 基本的に、沢の右岸に道が付けられています。ここは、つけられた道の上に枯れ木がたくさん落ちてきたところ。くぐります。
 こんな人工物もあるが、どれだけ信頼できるのか・・・。
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 こんな人工物もあるが、どれだけ信頼できるのか・・・。
 砂防ダムがあると、そのわきを降りてきます、これが怖い。
 砂防ダムがあると、そのわきを降りてきます、これが怖い。
 はい、雨山橋近くに降りてきました。
 はい、雨山橋近くに降りてきました。
 ここからは、こんな感じ。林道を行きます。
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 ここからは、こんな感じ。林道を行きます。
 ユーシン分岐。「玄倉10km」という看板が泣かせますね。
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 ユーシン分岐。「玄倉10km」という看板が泣かせますね。
 朽ちかけた看板。
 朽ちかけた看板。
 ユーシンロッヂ全景、結構な人がいます。避難小屋も兼ねているそうです。そして、ここはキャンプはできるのでしょうか?帰りに林道を歩いていると、「ユーシンでキャンプです」という団体に複数出会った。
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 ユーシンロッヂ全景、結構な人がいます。避難小屋も兼ねているそうです。そして、ここはキャンプはできるのでしょうか?帰りに林道を歩いていると、「ユーシンでキャンプです」という団体に複数出会った。
 入り口前の表示、神奈川県立だったんですね。
 入り口前の表示、神奈川県立だったんですね。
 キャンプファイヤー台でしょうか。
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 キャンプファイヤー台でしょうか。
 ユーシンロッヂ休館中と書かれています。そして、避難小屋としては使えるようです。
 ユーシンロッヂ休館中と書かれています。そして、避難小屋としては使えるようです。
 帰りは、ユーシン渓谷を撮影しながらの徒歩です。
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 帰りは、ユーシン渓谷を撮影しながらの徒歩です。
 上流、大きなレキが多いですね。
 上流、大きなレキが多いですね。
 写真ではわかりにくいですが、かなり大きな岩です。
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 写真ではわかりにくいですが、かなり大きな岩です。
 ユーシンブルー、レベル3.
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 ユーシンブルー、レベル3.
 手掘りのトンネル。いつから使われていたのでしょうかね。
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 手掘りのトンネル。いつから使われていたのでしょうかね。
 大きなレキがたくさんありますね。
 大きなレキがたくさんありますね。
 ユーシンブルー、レベル2
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 ユーシンブルー、レベル2
 少し、川の大きな岩が少なくなってきましたかね?
 少し、川の大きな岩が少なくなってきましたかね?
 発電所のようです。
 発電所のようです。
 ユーシンブルー、レベル5、逆さ発電所。
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 ユーシンブルー、レベル5、逆さ発電所。
 ユーシンブルー、レベル5
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 ユーシンブルー、レベル5
 空もブルーだ。
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 空もブルーだ。
 ダムになっています。
 ダムになっています。
 ユーシンブルー、レベル8
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 ユーシンブルー、レベル8
 ダムを越えると、一旦水は減ります。
 ダムを越えると、一旦水は減ります。
 ああ、日がかげってきましたね。もう12月、冬至も近いもんな。
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 ああ、日がかげってきましたね。もう12月、冬至も近いもんな。
 はい、ゲートに到着しました。ここからは、車にも注意しながら歩かなければなりません。
 はい、ゲートに到着しました。ここからは、車にも注意しながら歩かなければなりません。
 まるで、お城のような山たち。
2
 まるで、お城のような山たち。
 砂利を洗っていました。これが建設現場などに行くのでしょう。かなり大きな音でした。で、地元の人たちからこの会社への感謝碑が建ててありました。
 砂利を洗っていました。これが建設現場などに行くのでしょう。かなり大きな音でした。で、地元の人たちからこの会社への感謝碑が建ててありました。
 玄倉川は、こうなって。
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 玄倉川は、こうなって。
 最後のユーシンブルーを見せ。
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 最後のユーシンブルーを見せ。
 丹沢湖に流れてゆきます。そして、最後は酒匂川となって太平洋に流れていきます。
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 丹沢湖に流れてゆきます。そして、最後は酒匂川となって太平洋に流れていきます。
 4時近く、もう日がかげっています。
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 4時近く、もう日がかげっています。
 夕暮れ間近ですね。
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 夕暮れ間近ですね。
 たどり着きました、今日の目的地、「玄倉BS」です。なんと次のバスは16分後、もうすでに結構な人たちがバスを待っていました。
 たどり着きました、今日の目的地、「玄倉BS」です。なんと次のバスは16分後、もうすでに結構な人たちがバスを待っていました。
 勝利のコークを飲みましょうか。(なぜか、しみじみ)
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 勝利のコークを飲みましょうか。(なぜか、しみじみ)
 新松田駅で、今年も出ました「サッポロ 冬物語」をいただきました。
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 新松田駅で、今年も出ました「サッポロ 冬物語」をいただきました。
 今日の歩数は、44694歩、結構歩きましたね。
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 今日の歩数は、44694歩、結構歩きましたね。

感想

 そういえば、この秋シーズンは丹沢に顔を出していないと思っていた。ヒルが出なくなってから、丹沢の季節なのだが様々な理由で足が遠のいていた。
 そして、丹沢に遊離している赤線はないので、赤線繋ぎではなく赤線伸ばしにしたいと思っていた。
 過去に、ヤビツ峠から塔ノ岳・鍋割山に登り大倉に下山したことがある。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-535953.html
(秋は丹沢  ヤビツ峠→塔ノ岳→鍋割山→大倉  花と紅葉と晴天と一瞬富士)
 これと繋げるには、鍋割山を通ればよい。鍋割山を通るコースにはいろいろバリエーションがある、その中で今回は、「寄」から「ユーシンロッヂ」を経て「玄倉BS」までのコース取りとした。
 「寄」はこのルート以外にも様々な山に行くことができる。私は、次の山行として「寄」からシダンゴ山・高松山を通り山北駅までを計画しようと思っているので、「寄」スタートは赤線の都合上決まったことである。
 また、「ユーシン渓谷」はあこがれの地、ユーシンブルーを見てみたい。鍋割から玄倉林道まで下りたらまた鍋割まで登りたくないということで、ゴールと玄倉BSと設定した。丹沢最強の鎖地帯の通過に不安感があったが写真などでイメージすることで「行ける!!」と判断したのである。

 前日は職場の飲み会、2次会には出ず爆睡する。地元の始発電車に乗っていくと新松田から寄までの始発バスに間に合う。始発バスは全員座れ、7時早々に寄BSにたどり着いた。
 この出発地についてから山行を始める前が一番不安を感じる。「本当に俺が行けるだろうか・・・」最悪、鍋割までと考えて歩みを進めていく。
 
 基本鍋割山までは、危険なところはない。また、かつて鍋割山から下った時に「こんなところ、絶対登れない」と思っていたのだが、登ってみると意外といけるのである。あの時は「もうここに来ることはないだろう」と思っていたんですけどね・・・来ちゃいましたね・・・。
 展望もよく、楽しめる山頂ですが、鍋割山名物鍋焼きうどんはただいま鍋が出払ってしまって作れないとのこと、今日は時間に厳しい山行なのでうどんはあきらめ、先を急ぐこととする。

 雨山峠に向かう道には「経験者向きの登山道です、無理なようなら引き返してください」と書かれてある。山と高原地図を見ると、雨山峠までに2か所「危険」マークがついている。しかし、過去の登山で行った表尾根にも2か所「危険」マークがあり、私はそこを通過したことがあるので「あんなもんだろう」と思って、行ってしまったのである。
 そして、怒涛の鎖地帯を行くこととなる。とにかく一番大変な20mを越える一本鎖を下らなければならないところが辛い。登りであれば全然大丈夫である。足を置いたところからザレが崩壊し始め足を滑らせる、それを鎖にかけた手でコントロールしながら慎重に慎重に大きな鎖を下り切った。両腕がしびれているようである。しかし、ここの鎖はここだけではない。第1の鎖ほどではないが、何か所も出てくるのである。とにかく滑落しないよう、物を落とさぬよう慎重に慎重に通過する。山と高原地図では55分というコースタイムであるが1時間20分をここに費やす。
 無事に雨山峠にたどり着いた安堵感はすさまじかった。
 雨山峠は4方面への分かれ道でもある。私は雨山橋方面に向かう。

 今度は沢下りだ。降水があればきっとこの登山道は川の中になってしまうのであろう。川の右岸に沿うように登山道が付けられているが、崩壊や人工物の落下も多い。特に砂防ダムを巻くときには40cm幅の登山道しかなく、滑落すれば大けがである。本当に慎重に慎重に下って行った。
 
 無事に雨山橋にたどり着くとほっとした。もうあんな登山道は今日はないんだ・・・。ここからは11kmを越える林道歩きである。まずは、ユーシンロッヂに向けてである。これは山行計画には載せていなかったが、当日の時間を見て行くこととした。
 ユーシンロッヂは、昔は神奈川県立の施設だったようで、今は休館中、そしてどうやら売りに出されているらしい。
 現在は避難小屋として使われているようである。(一応は行ってみたが、写真は撮影しなかった、そんな雰囲気ではなかったのである。)
 ここでは、おにぎりと納豆巻きをいただく。秘境ということなのか、結構人が多かったように感じる。建物は、まだ威厳を保っていますね。しかし、現在の立地、そしてよく崩壊する玄倉林道だと、あの規模の建物を維持することはできないのでしょうなという個人的な結論に達した。

 あとは、玄倉BSを目指して林道を10km歩くのみだ。そして、ぜひ「ユーシンブルー」を撮影したいものだ。
 最初は、上流ということで花崗岩を中心とした大きな岩が多いが、それらはだんだんと細かく砕かれていく様子が実際に歩くとよくわかる。
 また、丹沢山塊のこの地域は、かつて太平洋にあった古火山がプレートの移動により日本列島にぶつかった「付加体」構造をしている、また火山による熱変性を受けているため少々青や緑色っぽい変成岩もある。これらの岩石が川底にあるため、水の持つブルーをさらに際立たせるといわれている。
 歩きながら、ユーシンブルーが見られている所では撮影し、玄倉林道を歩いた。
 本当に今日はいろいろなことがあった、楽しく登った登山、抜群の眺望、食べられなかった名物うどん、命の危険を伴った鎖地帯、そして今は気楽にゴール目指して歩いている。なんで自分は山に惹かれるのだろうか・・・何か「野生」に戻れるからなのだろうか、それとも歩きながらいろいろなことを考えるためなのだろうか、暮れつつある林道で様々なことを考えながら、今日はしみじみとした気分でゴールにたどり着き、コーラを飲んだ・・・。

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コメント

見てません!
aideiei さん
良く聞く「ユーシンブルー」一度行きたいのですが、未だ行ったことがありません。
あのブルーを見て見たいです

雨山峠〜雨山橋は大変そうですが、無事に通れれば「楽しかった」と言えるルートですね
shock

うどんは残念でしたね
大盛りはあるのかな?無ければ2人前??

hamburg
2015/12/6 4:27
Re: 見てません!
 渋描き隊長様、ご来訪ありがとうございます。
 ヤマレコでもあまり記録がないコースでした。(このコースをすべてトレースした記録は1つのみ)、よって非常に不安でした。
 このレポートの一番の肝は鍋割山から雨山峠までの鎖と、雨山橋までの沢下りでしょうか。本当に危険で、エキサイティングなコースでした。

 ユーシンブルーきれいでした。水の青さのみならず、石の青さが青みを加えるんですね。これぞ丹沢、ユーシンブルー!!という感じでした。
 なお、ユーシン渓谷であれば塔ノ岳から降りる道があると聞きまして、そこから歩くのが一番楽しさを味わえるそうです。

 丹沢の奥深さまだまだありそうです。

 そうそう、鍋割山のうどんは大盛り不可だそうです。まあ、うどんだけでなく別におにぎりなどを食べるとかして・・・。

 また、記録にご来訪ください。aideieiでした。
2015/12/6 19:04
鍋割山→雨山峠
aideieiさん、はじめまして。double-kと申します。

明日(12/7)、鍋割山→雨山峠→雨山→檜岳のコースを
計画しておりました。初めてのコースです。

aideieiさんのヤマレコを拝見させて頂き、
鍋割山→雨山峠の情報はとても参考になりました。

明日は、心して慎重に気をつけて行ってきたいと思います。

貴重な情報をどうもありがとうございました。
2015/12/6 12:12
Re: 鍋割山→雨山峠
 double-kさん、始めまして、ご来訪とコメントありがとうございます。
 ヤマレコをよく見ていますと、鍋割山から下る方が5割り増しくらい危険のようです。逆ルートの方がレコ数も多く、自分だ通った感覚からもいいのではないかと思います。先に檜岳に行き雨山峠→鍋割山の方が安全と思います。

 もし、このままのコースで行くということであれば、すべりやすいザレ場ということで、慎重に慎重に下ってきてください。「ここに足をかけて・・」という所が滑ってしまい一旦足を上げてしまうことがありました、その分手の力を使ってしまいます。
 鍋割山からみて、とにかく第一の鎖です。それさえクリアすればあとは大丈夫と思います。また、天候ですね、気温・降水量により難易度が変化します。
 ぜひ、明日登山日和になりますよう、安全に戻ってこられますよう願っております。
 そのときは、また楽しい記録を読ませてください。aideieiでした。
2015/12/6 19:13
Re[2]: 鍋割山→雨山峠
aideieiさん、ありがとうございます。

途中で引き返す勇気を持って行ってきたいと思います。

どうもありがとうございました。
2015/12/6 19:51
行ってしまったのですか…
aideieiさん、こん○×は(^o^)/

あぁ、行ってしまわれたんですね、大倉〜寄コース。実は山行計画を見て、2台体制でいかが…とお尋ねしようと思っていたのですが…残念
いずれ我が家も鍋割山〜雨山峠〜ユーシンは歩いてみたいので、鎖の感じが参考になります。お嬢dog連れだと厳しそうですが、行けそうな気も…

ユーシンブルーは昨年の9月に見ましたが、この時期の方がもっと澄んでいるようですね。またノンビリ歩きたくなりました

mamepapa dog
2015/12/7 15:36
Re: 行ってしまったのですか…
 mamepapaさん、こんにちは。残念ながら行ってしまいました・・・。
 本当に面白い、バリエーションに富んだコースでした。鎖あり、沢下りあり、林道歩きあり、やせ尾根あり、うどんナシ・・・。
 本当に丹沢の奥深さを堪能できるコースだったと思います。また、きっとコラボする企画はありますよ。また、色々山行予定を上げますので、連絡ください。

 ユーシンブルーにつきましては、光量が大きな影響をすると思うのです。当然光量が大きい方が良いと思います、本来は正午ごろ、そして夏至頃が一番良いと思うのですが、逆に青みが飛んでしまうという話も聞きます。
 今回、12月の夕刻のユーシンブルーということで、必ずしも最良であったかどうかはわかりません。何度も、季節や天候を変えて訪れると奇跡のユーシンブルーに出会えるのではないかと思います。

 また、楽しいレポートを読ませてください。aideieiでした。
2015/12/8 21:29
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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