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ヤマレコ

記録ID: 78407 全員に公開 沢登り丹沢

水無川水系 沖ノ源次郎沢〜源次郎尾根

日程 2010年09月19日(日) [日帰り]
メンバー
 kamog(CL)
天候曇り(山中ガス)
アクセス
利用交通機関
車・バイク
戸沢キャンプ場
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

戸沢12:24-
書策新道-
12:59水無川本谷徒渉点13:15-
13:20沖ノ源次郎沢F1基部-
(F1・F2右ザレルンゼ側壁から高巻き)-
13:40F2-20m落ち口13:50-
13:53F3-6m-
15:38大倉尾根/花立山荘上部 標高1370mコル-
15:42源次郎尾根下降取り付き-
源次郎尾根下降-
16:07上の草原-
16:12中の草原-
16:14下の草原-
16:16標高1140m尾根分派点-
16:20標高1080m尾根分派点-
16:36書策新道合流点-
16:47戸沢
コース状況/
危険箇所等
■沖ノ源次郎沢

  遡行グレード:2級

  仝預凜ャンプ場がベースになる。
   最近の台風や豪雨の影響でアプローチの戸川林道は一部で流水溝が
   深くなっており、車高の低い車は苦労する。
   特に竜神の泉の先が悪い。

  戸沢からのアプローチは沢登りなら水無川本谷から繋ぐのもよい。
   または現在廃道化した書策新道を水無川本谷徒渉点まで使う。
   書策新道は立入禁止テープが張られているので使用にあたっては
   自己責任となる。
   徒渉点から本谷を約5分ほど遡行すると左手奥に見える壁が
   沖ノ源次郎沢のF1(20m)で水は普段涸れている。
   その上部に連続しているF2(20m)と併せクライミングの
   トレーニングによく使われている。
   F1はクライミンググレードで卦(左)〜元(中央)。
   F2は同じく元蕁銑控蘢度。
   この2つの棚がこの沢の核心であり2級たる所以だ。
   高巻きはF1基部右側のザレたルンゼを上がり、左側の苔で覆われた壁を
   残置の古いロープをお助けに登る。出だしがやや滑って悪い。
   40mロープ沿いに登り、沢に向けて踏み跡をトラバースすれば
   F2の落ち口に戻れる。この高巻きも全体的にやや悪い。

  F2のすぐ上にF3-6m。右側から容易に越える。
   左から支流の土砂の押し出しと堰堤を越えると
   左壁が被ったF4-7m。右から越える。
   続いて巨岩階段状の滝(教)を越えると、7mチムニー滝。
   ここはフリー卦蕕らいのクライミングで登る。

  ど弦1090mあたりから4つの滝が続く。
   最初の3段12m(左側の岩が傾いた棚)を右側から巻き
   続く6m棚も右から巻く。
   更に出てくる2m棚は少し戻って左側から巻き気味に越えるが
   苔や土砂で足元が覚束ない。
   最後の3mCS棚は右側から折れそうな笹竹を騙しながら掴んで
   巻き登る。落ち口へのトラバースが切れているので注意。
   この上はやや開けた河原に堰堤が3つ続く。

  ド弦1210m二俣は左沢へ行くと源次郎尾根上部に出られるが
   今回は右沢へ進む。ずっと伏流していた水流がしっかりと現れていた。
   標高1260mあたりで沢状(ほとんどゴーロ)で三俣に近い形になるが
   一番左側を詰める。この辺りにくるとほとんど沢状を形成していない。
   最後まで詰めると大倉尾根の花立と金冷シの中間、標高1370mコルに
   飛び出て遡行は終了。

■源次郎尾根(下降)

  上部には源次郎沢終了点の開放的な尾根、そして通称「上の草原」
  「中の草原」「下の草原」と開放的な草原が3つ続いている。
  その下は植林帯の中の作業径路の下降となり、最後は廃道化した
  書策新道と合流する。

  この尾根は地形図を見てわかるとおり太った尾根であり
  その上幾つかの支尾根が左右に分派しており
  事前に緻密にカスタマイズした地形図を使い、コンパスワークをフルに
  活用しなければ正確に下降することは難しい。
  特に標高1140mあたりで東南東(左)の尾根に乗ってしまうと非常に荒れた
  急峻かつあまりはっきりしない尾根となるし、
  標高1080m植林帯の中の分派を南(右)の尾根に乗れば、最後は源次郎沢
  F2下で10mの岩壁となり、ロープで懸垂下降でもしなければ降りられない。
  また上部の3つの草原で、上の草原しかわからなかったという人もいて
  草原の出だしから南側(右側)に間違って降り源次郎沢中間部に降りた
  ケースもあった。
  もしこの尾根を初めて下降に使うなら30m程度のロープと懸垂下降技術と
  装備は持って行くべきだと思う。
  また木を支点にして懸垂下降する際、最近支点にした木が根こそぎ折れ
  引きずられて滑落するという事故も発生している。
  今年は遅くまでの数多い降雪、ボディーブローのような梅雨、さらに
  猛暑による渇水と9月に入ってからの豪雨などにより、頑丈なはずの
  木も十分確認する必要がある。
  読図をマスターしていない方、懸垂下降等のロープワーク不備な方は
  下降すべきではない。
ファイル 20100919okinogenjirousawa.xls (更新時刻:2010/09/19 10:10)
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図 [pdf]

写真

今日は戸沢キャンプ場も満車だ
2010年09月19日 12:18撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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今日は戸沢キャンプ場も満車だ
書策新道から水無川本谷徒渉点へ
2010年09月19日 12:53撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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書策新道から水無川本谷徒渉点へ
水無川本谷を少しの間遡行する
2010年09月19日 13:09撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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水無川本谷を少しの間遡行する
沖ノ源次郎沢F1右側のザレ沢
ここを少し登り左側の苔壁から高巻く
2010年09月19日 13:16撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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沖ノ源次郎沢F1右側のザレ沢
ここを少し登り左側の苔壁から高巻く
沖ノ源次郎沢F1-20m
2010年09月19日 13:18撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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沖ノ源次郎沢F1-20m
古い残置ロープをお助けに40m高巻き登る
2010年09月19日 13:27撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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古い残置ロープをお助けに40m高巻き登る
高巻きから最後は落ち口に向けトラバース
2010年09月19日 13:31撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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高巻きから最後は落ち口に向けトラバース
ちょうどF2-20mの落ち口に出る
2010年09月19日 13:34撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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ちょうどF2-20mの落ち口に出る
標高990m左からの支流による多量の土砂押し出し
2010年09月19日 13:52撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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標高990m左からの支流による多量の土砂押し出し
チムニー状滝
ガスがフラッシュで反射してしまった
2010年09月19日 14:08撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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チムニー状滝
ガスがフラッシュで反射してしまった
チムニー状滝を登ったあと
2010年09月19日 14:11撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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チムニー状滝を登ったあと
2m滝は草の生えた苔と土砂の斜面から巻く
2010年09月19日 14:36撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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2m滝は草の生えた苔と土砂の斜面から巻く
3mCS滝
右から巻く
2010年09月19日 14:40撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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3mCS滝
右から巻く
ようやく開けたあたりに堰堤3つ
2010年09月19日 14:58撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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ようやく開けたあたりに堰堤3つ
大倉尾根1370m地点に飛び出る
2010年09月19日 15:31撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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大倉尾根1370m地点に飛び出る
大倉尾根を少しの間下る
2010年09月19日 15:33撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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大倉尾根を少しの間下る
ここで大倉尾根と別れ源次郎尾根へ
2010年09月19日 15:36撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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ここで大倉尾根と別れ源次郎尾根へ
源次郎沢を詰めたあたりは解放的
2010年09月19日 15:56撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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源次郎沢を詰めたあたりは解放的
中の草原へ行くには上の草原が終わった20m下で左にトラバースしなければならない
2010年09月19日 16:01撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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中の草原へ行くには上の草原が終わった20m下で左にトラバースしなければならない
下の草原からやや左側に降りるとこの岩が見える。
この岩の尾根に乗らないで右へ向かってトラバースし、植林帯の尾根に入る。
(標高1140mあたり)
2010年09月19日 16:09撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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下の草原からやや左側に降りるとこの岩が見える。
この岩の尾根に乗らないで右へ向かってトラバースし、植林帯の尾根に入る。
(標高1140mあたり)
植林の中の径路を下り標高1080mで左の尾根に乗る。
2010年09月19日 16:13撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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植林の中の径路を下り標高1080mで左の尾根に乗る。
伐採された木材が今年は径路を一部埋めている
2010年09月19日 16:23撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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伐採された木材が今年は径路を一部埋めている
戸沢へ戻る
2010年09月19日 16:41撮影 by CA65 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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戸沢へ戻る

感想/記録
by kamog

今日は裏丹沢の金山谷へ行くつもりだった。
朝、「丹沢へ出かけたまま帰宅していない」という連絡を受けた
遭難対策協議会から救助待機依頼連絡。
しかし依頼のあったご家族は「丹沢へ行く」という情報しかわからないらしい。
表丹沢なのか西丹沢なのか果たして裏丹沢なのかも不明。
これでは捜索の仕様もないが、警察からの連絡待ちとなる。
捜索救助装備をいろいろと準備し待っていると
市役所から「先ほど要救助者からご家族に携帯で無事の連絡があった」とのこと。
ほっ・・・とにかく無事でよかった。

そんなことで半日空いてしまうのももったいないから
近くの沖ノ源次郎沢へ久しぶりに行くことにした。
計画書書き直して所属会にもメール提出。
当然F1-20m、F2-20mは高巻く計画。
この沢の遡行図をまだ正確にはとっていなかったので
はっきりさせようという目的だ。

F1に着くとガス状態。
F2も併せて何度もクライミングで登っているが
実は高巻くのは初めて。
たしか右ザレ沢側にあると記憶していたので登ってみる。
あった。古い残置ロープが悪い苔岩に沿って垂れさがっている。
ステルスラバー底では滑りそうな苔壁だが
スタンス、ホールドをオブザベーションして
ロープは補助くらいにして登る。
ロープは延々と上に続いていた。
なかなか悪い高巻き。
最後は踏み跡を滝に向かってトラバースすれば
F2の落ち口に出た。

この沢は通常水が流れていない涸沢だが
標高1210m二俣から右俣へ入ると水が流れている。
「へぇ沖ノ源次郎に水流があるのぉ」とびっくり。
たぶん最近の降水で山がまだ保水しているのであろうな。

下降はいつものとおり源次郎尾根に求める。
何度も降りているが改めて読図の難しさを納得。
でももうコツは完全に掴んだよ。

戸沢へ戻ると秦野警察署救助隊長と遭遇。
今回の遭難騒ぎに出動した警察の方々の労を労う。
訪問者数:2125人
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