常念山脈 南部 縦走(島々〜徳本峠〜大滝山〜蝶ヶ岳〜三俣)
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- GPS
- 17:17
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,550m
- 下り
- 1,957m
コースタイム
(5:40)市松本市役所 安曇支所
(5:45)徳本峠入口
(5:55)駐車場・ゲート
(6:09)発電所
(6:46)二つ目のゲート
(7:19)二股・林道分岐
(7:20)二股・登山道入口(7:30)
(7:47)行き橋
(8:00)戻り橋
(8:57)瀬戸下端
(9:10)瀬戸上橋
(10:02)岩魚留橋
(10:03)岩魚留小屋(10:15)
(11:45)本沢の渡り
(11:57)峠沢を越える
(12:00)力水(12:25)
(13:20)徳本峠・幕営
【19日】
(5:15)徳本峠
(5:30)2,216m付近
(5:45)2,246.5m の三角点(5:50)
(6:15)明神見晴し
(7:20)大滝槍見台(7:40)
(9:30)2,457m 地点(・・・ココから最後の急登)
(9:55)大滝山
(10:00)大滝山荘(10:30)
(10:36)鍋冠山への分岐
(11:42)蝶ヶ岳ヒュッテ・幕営
【20日】
(5:20)蝶ヶ岳ヒュッテ
(5:40)最終ベンチ(2,500m)
(6:10)旧ベンチ(2,350m)
(6:35)蝶沢(2,150m)
(6:50)2,000m地点(7:00)
(7:17)まめうち平(1,900m地点)
(7:57)力水(8:05)
(8:12)本沢の橋
(8:21)登山補導所(8:29)
(8:35)三俣駐車場
天候 | 【18日】くもり時々はれ 【19日】はれ 【20日】雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
【18日】
18:45に自宅を出発。この時間に出発すると、高速料金が1,000円にならないので、国道41合で下呂、高山経由で安房トンネルを越えて島々に向かう。やはり金曜日夕方の名古屋を抜けるのに時間がかかる。名古屋高速を使えば早いのだが・・・。
下呂からは安房トンネルを越えて2時間、名古屋からも4時間半ソコソコで松本市役所 安曇支所に着いてしまう(23時20分)。早い!!車は10台弱停っている。近所の住人か登山者か?ビールを飲んで24時に就寝。余り寒くない(17度)。
ちなみに今回の重量は、
ワシ:15.6Kg(水5.5Lを含まず)
1号:8.4Kg(水1.9Lを含まず)
軽いもんだ。。。
【19日】くもり時々はれ
5時起床。家から持参した握り飯で朝食。隣に1台登山者らしい車が来ただけで他に車は増えていない。
5時40分出発。5分程で徳本峠入口の看板。3人の登山者が駐車場で朝食を食べていた。島々谷川沿の林道を歩く。
徳本峠入口から10分程歩くとゲートがあり、手前に広い駐車場。タクシーはココまで上がるだろう。でもココにはトイレも水場も無いので役場の支所で準備をした方が良さそうだ。ゲートからは未舗装の林道を歩く。
ゲートから1時間半弱で二股に着く。トイレはあるが鼻が曲るほど臭い・・・。
二股からは南沢沿いの登山道に変わるが、まだ傾斜はあまり無く、比較的速いペースで歩く事ができる。ここから岩魚留まで、「三木秀綱奥方の遺跡」、「炭焼きがま跡」、「花木の石灰窯跡」があり、この道の歴史を感じさせる。
数年前の洪水で登山道が随分崩壊したそうだが、橋も新しく架けられ、殆んど修復されたようだ。一部足場の悪かったり、橋が崩落している箇所もあるが全体的には安心して歩ける。しかし、木道、橋は濡れていると大変滑りやすいので注意が必要。岩魚留までは大した登りも無く、随所にある道標に励まされ、思ったより楽だった。岩魚留小屋は閉鎖されている。小屋のちょい上の広場が天場か?
岩魚留からは二股〜岩魚留めに比べると多少傾斜がでてくる。本谷の「本沢の渡り」を越えて15分位で峠沢を渡る。峠沢を渡って1回曲ると右側に水場(力水 約1,810m地点)がある。他の登山者も水筒、ペットボトル一杯に水を補給。私5.5L、子供2.9Lを補給し、峠に向かう。ここから一気に300mも登るうえ、一気に5Kgも重量が増えたので急にペースが落ちる。ここまで1時間ピッチで歩いてきたが、増えた重量に耐えられず30分で休憩。出発してじきに上方が明るくなり、人の話し声が聞こえてきたと思ったら、あっけなく峠に着いてしまった。岩魚留小屋から3時間、力水から1時間だ。
昨年営業を休んで新築された立派な小屋が旧山小屋の北半分に建てられている。旧山小屋は半分そのまま残されていた。15年位前に来た事があるが残された旧山小屋に当時の思い出が蘇る。
が、静かな徳本峠を期待していたのに、テントの多さにびっくり。公称10張(小屋の人)の天場に既に20程のテントがびっしり。多くが上高地から午前中に上がって幕営。中には幕営後に霞沢岳に向かっているようだ。小屋の人によると、数年前には霞沢岳に行く人は少なかったが、今年はすごく多いとか。雑誌かテレビで紹介された?小屋が新築されたから?理由は不明だ。
毎度早めに天場に到着する事を心がけているが、今回は出発を早め(最初の計画では穂高町に車を停めて、始発で新島々へ移動し、7時半頃島々を出発)て正解だった。ギリギリマトモな場所に幕営できた。途中で抜いたパーティーは通路沿いに幕営していた。しかし後からまだ続々と到着している。最終的には25張以上が幕営したか。
15時頃からアマチュア無線のメインチャンネルをワッチし、時々ヤマレコの局長さんをコールするが入感なし。。。標高2,100m程度なのでムリかな。
夕食は麻婆豆腐。高野豆腐を使用した。以前使用した際は戻した高野豆腐をそのまま麻婆の素に放り込んだので、味が薄くなってしまった。今回は戻した高野豆腐を絞って麻婆の素に入れた。が、麻婆の素が(2〜3人用の割りに)少なかったので、出来上がりがイマイチだ。夕食後、明朝の雑炊のご飯を炊いて19時30分には就寝。
■この日の行動時間:6時間40分(休憩を含む)
■この日の出費
天場代 1,000円(二人)
水代 0円(力水で8.4Lを補給)
【19日】
4時起床。前日に炊いておいたご飯に水を足して雑炊に。5時15分、出発。薄明るい樹林帯の中を歩く事15分頃に最初の2,216mのピークを通り過ぎ、1時間半程で2246.5mの三角点。休憩すると寒いので、ゆっくりでも歩いていた方が良いようだ。ゆるい登り下りなので疲労は感じない。樹林帯の中んばので、全く展望が利かない。2,200mのピークから少し下っった地点(明神見晴し)で突然西側が開け、急に穂高方面が目の前に広がった。倒木がベンチのようになっており、座って穂高方面を望む事ができる。再び樹林帯の中を1時間程歩くと、樹林帯の中に突然櫓が姿を現した。徳本峠から2時間で大滝槍見台(2,364.5m)に到着。早速櫓の上に登って大展望を楽しみながら行動食を食べる事にする。一方、あるはずの三角点を見つけることができなかった。
再び樹林帯の中を黙々と歩く。8〜12時の間、毎時10分にヤマレコの局長さんとアマチュア無線の交信を試みるが、8時10分、9時10分は稜線より上高地側を歩いていたので、入感せず。
9時30分、大滝山近くの2,467m地点。ここまではダラダラした上高地側の上り下りを繰り返していたが、ココで東面に飛び出して最後の急登にかかる。ここから一気に150mを上がるのだ。東面に出ると日が当たり暑い。時々樹林帯に入り、上高地側から風が当ると涼しくてとても気持が良い。ハイマツが多くなると頂上も近い。頂上直下でハイマツの低い部分からの槍-穂高連峰がとても良く見えた。しかし頂上は西側にハイマツが生い茂り、背の低い私はジャンプしてもハイマツしか見えなかった。展望を諦めて大滝山荘へ。山荘手前の池にはなんとオタマジャクシが沢山泳いでいるではないか!!こんな所にカエルが生息しているという事か!?池の水は干乾びないということか。
10時に大滝山荘に到着。既に閉鎖されており、誰もいない。ここで行動食を食べて大休止とする。10時10分、アマチュア無線でヤマレコユーザの局長さんとの交信を試みるが反応無し。東側の見通しは良いのに残念だ。
10時半に出発。ここからは槍-穂高が良く見える。じきに蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が見えるようになる。結局休まずに一気に蝶ヶ岳ヒュッテまで1時間ちょっとで歩いてしまった。11時42分に天場に到着し、まずは設営。そのうちに12時10分になり交信を試みる。おぉ!「ヤマレコローカル〜」と呼びかける声が聞こえた。慌てて山頂(2,677m)に移動して応答するが拾ってもらえず交信できず。聞こえていただけに残念。。。
そうこうしているとどんどん登山者が上がってきてびっしりテントが張られた。あぁ、今日も早めに天場に着いてよかった。15時には60張以上ものテント。18時頃数えたら75張くらいあった。こんなに大勢とはびっくりだ。
夕方、高い雲が広がっているものの、槍-穂高連峰は日が沈むまで良く見えていた。
今日の幕営者はマナーがイマイチだな。19時過ぎには多少静かになるかと思ったがまだまだ宴会や大声で話声が聞こえる。20時過ぎると大声での話し声は無くなったものの、テントの中(?)での話し声がうるさい。夜は普通の大きさの声でも良く通るので、小声で話して欲しいものだ。21時過ぎても遠くの話し声が気になってなかなか寝付かれない。今度からは耳栓を持ってこなきゃイカンな。
明日は3時起きで、4時半にはラテを点けて常念に向けて出発だ。タクシーは一応15時に予約してあるが、早く下りれれば12時〜13時には三俣から下りたいなと思っていた(この時点では工事が休工とは知らなかった)。
■この日の行動時間:6時間27分(休憩を含む)
■この日の出費
天場代 1,000円(二人)
水代 0円(昨日の力水で補給したのが沢山残っていた)
【20日】雨
3時起床、と同時に雨が降り出した。昨日炊いておいたご飯を雑炊にして食べている間に雨風が強くなってきた。悩むところだ・・・。パッキングを済ませてトイレでキジ打ちをした後、明るくなるまでテントで待機。雨風は弱まる気配が無い。予定を変更し、常念岳を諦めてこのまま下る事にする。悪天候の時はとっとと下りて温泉へと頭を切り替えた。
5時10分明るくなったので、雨風の中、テントを撤収して、5時20分下山開始。2〜3張りのテントが既に撤収されているが多くはまだ明かりすら着いていない。
大滝山との分岐を越え、樹林帯に入ると風も弱まったが雨はしとしと降っている。最終ベンチ(2,500m)、旧ベンチ(2,350m)、蝶沢(2,150m)を越えて6時50分、2,000m地点で休憩。この頃になると雨も止んだようだが、時折木から水滴が落ちてくるのでカッパは脱ぐ事ができない。力水で水を汲んでさらに下る。本沢は増水時にはキケンなので、一旦常念への登山道へ上がってから三俣に向かいなさいとされている。まだ今朝からの雨なので大丈夫だろうとそのまま下る。
8時21分、登山補導所に到着。昨日、スグ上の力水付近でクマが目撃されたそうだ。また補導所からゲート下の駐車場までの林道でも親子連れのクマが目撃されたそうな。怖いので子供と大声で話をしながら下る。15分ソコソコで駐車場着。満車というわけではなく若干空いている。今朝上がってきた車もだいぶあるようだ。下山中にも5パーティー位出合った。
30分位してタクシーが上がってきたので、島々へ車を回収に向かう。子供は乗車後スグに寝てしまった。運転手さんによるとこの3連休とても入山者が多く、かなり下の方まで路駐してあるとの事。お盆の時期よりも多いとか。
下りてきて知ったのだが、20日は休工らしい。通行可能時間を心配して損した気分。事前に役場の土木部に電話して「20日は旗日だけど工事はするのか?」と聞いたら「平日なので工事する"と思う"」と言っていた。結果オーライだけど、公共工事のスケジュールを役場が把握していないとは何てこった!!
40分程で松本市役所安曇支所に到着。料金は電話で問い合わせた際の「走ってみなきゃ分らないけど9,000円位」という値段を若干越えて1万円。でも本当は1万円を少し手前で越えそうになったけど、メータを停めてくれた。ありがたやありがたや・・・。
11時に車に乗り込んで、一路下呂温泉に向かう。近くで入れば気持ちよいのだろうが。無料で入れる上、昼飯も作れるし、横にもなれるので2時間ガマン。下呂温泉でしっかり体を荒い、予備食のラーメンを昼食とした後、しばし昼寝。15時に下呂温泉を後にして国道41号を南下。美濃加茂で渋滞があったこともあり、18時過ぎに帰宅したのであった。
■この日の行動時間:3時間15分(休憩を含む)
■この日の出費
タクシー代:10,000円(三俣→島々)
☆Wガソリン使用量:200g 290mL(1日当り 100g 145mL)
☆名古屋〜下呂〜安房トンネル〜島々(往復):460.2Km/26.64L
☆今回の費用
ガソリン: 3,357円
タクシー:10,000円
食料 : 2,386円
天場代 : 2,000円
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17,743円
コメント
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ちょっと消化不良の山行でしたね。自分的に距離は十分過ぎる内容とは思いました。
徳本峠小屋のテン場がこんなに混んでいたのはびっくりますね。数年まえに知り合いが行きましたが、その時に聞いた話では泊り客のみで僅か数人とか。
で、帰りのタクシーは意外な結末でしたね。ちょっと惜しい話で、タクシーで駐車場地に行かず最寄の穂高駅まで行き、そこから電車つながりで新島々で行くか、松本駅から高山行きのバスに乗り安曇野支所のバス停で下車(11:45着)という手も有りましたね。
また何かの機会があればご利用下さいね。
そうですね。今回は順調にCTとおりに来ていたので、最終日断念したのは痛かったです。まったく雨は想定していませんでした。。。
ご指摘のとおり、穂高町から電車という方法はタクシーを走らせてからチラっと思いました。
後で聞いたら、三俣→穂高駅は大体5,500円だそうです。穂高駅⇒島々が1,910円なので2,500円くらい安く済んでいた計算になりますね。
こんにちは、自分は七月に大滝山から徳本峠へ歩きました、長い樹林帯は少々退屈でしたが誰とも会わず静かな山歩きを楽しめました、槍見台の三角点は自分も探したんですが見つけられませんでした、どうしたんでしょうね?島々から徳本峠いつかは言って見たいルートです参考にさせて頂きます、しかし徳本峠のテントの数!すごいですね。
NNP さん
こんばんは。コメントありがとうございます。
今回の山行も徳本峠〜大滝山荘は全く誰にも会いませんでした。かなり休憩は時間をとったのですが、追ってくる人もおらず、本当に静かな山行でした。大滝山荘〜蝶ガ岳の中間辺りでようやく数名の登山者とすれ違った程度でした。
しかし、その夜の蝶ガ岳の人の多さといったら・・・。
そうですか、やはり槍見台の三角点は見つかりませんでしたか。基準点ハンターとしてはどうしても写真に収めておきたかったのですが、残念でした
徳本峠の天場もスゴかったですよ。島々〜徳本峠もそんなに人はいなくて静かなルートでした。そんなに大変でもなく。
しばらくして静かになったら行かれると良いと思います。
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