会津朝日岳-丸山岳(1泊)


- GPS
- 23:55
- 距離
- 79.3km
- 登り
- 2,934m
- 下り
- 2,935m
コースタイム
- 山行
- 16:11
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 16:21
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 7:02
天候 | 晴れ(西風強くて10m/s) |
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過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
🚲小岩立→黒谷(42km) |
その他周辺情報 | ♨️湯の花温泉@300円 |
写真
装備
個人装備 |
Backland85
夕食:カレーメシ&カップヌードル(トムヤムクン)
行動食(消費分):ランチパック3 バターどら焼き2 スイートポテト3
黒糖わらび2 ハッピーターン250%×2
ガッツギア5 マグオン3 俺は摂取す6 アミノバイタルGOLD×2
水2.5L(スタート時)
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感想
昨年2月に丸山岳にかすりもせず窓明山で敗退した悔しい思い出。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6494398.html
過去の記録から安越又川を遡行していくのが最短ルートでありワンデイ記録もあるらしい。大雪の今シーズンなら沢の状態も良いのではないかと、チャンスを伺っていた。前週にTakuさんが安越又川〜道行沢を偵察に行ってくれて、稜線までのルートは繋がっていることが確認できて準備万端。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7906498.html
泊り山行で考えていたが、距離&標高差からワンデイでも行けそうな気がしてきた丸山岳。せっかくの泊まりなら会津朝日から稜線を繋いで小岩立に降りるルートが気になりだす。GWの縦走記録は複数あるがこの時期はどうだろう。金-日にかけて東北地方に大荒れ警報発令中…かなり悩んだが敗退覚悟で決行を決める。Takuさんには申し訳ないが金曜日から一足先にソロで入山する。
水曜日に降雪ありで檜枝岐15cm増。雪崩怖く木曜日はパスして移動日にあて、会津田島で車中泊して0時起床で会津朝日の登山口/黒谷集落へ。夏道ある沢ルートで行くか、直近ぞうげさんが辿っていた尾根ルートで行くか。いわなの里に続く道は除雪されておらず行止まりだったので、発電所裏からの尾根ルートに決める。急登をジグ切って登り稜線に乗る。稜線は薮い箇所あり面倒。小さなポコは巻いて沼の沢山も巻いて距離を伸ばす。叶の高手手前で日の出、開けた稜線で朝焼けを堪能。避難小屋着いて会津朝日岳ロックオン。山頂直下の真っ白い壁を登れば会津朝日山頂到着。山頂は風強く一段下がった場所で風避け休憩。
ここからが長い長い核心地帯、スタートからパックリ割れた小ピークをどう処理するかで難儀、鋸刃越えて細かいアップダウンだらけ&雪庇もりもりの稜線を見てシートラに変更。
・ツボ足で膝ラッセルな稜線
・壁のような急峻なアップダウン
・もりもりな雪庇
・ヒドゥンクラック(5回くらい落ちた…)
・クラック避けるため樹林側に逃げると背負ったスキーが木の枝にバチバチ当たり消耗
などとにかく困難な道のり。焦ると空回りしそうなので、時間をかけてゆっくり慎重に歩を進むよう自分に言い聞かせる。3時間シートラで頑張って3kmしか進まず…体力&気力ともに激しく消耗。地形図上の崖マークに挟まれた稜線がひと段落した1451ポコ過ぎてシール歩行に戻す。スキーの浮力のおかけげラッセル&ヒドゥンクラック地獄から解放されて精神的に安定。急峻なアップダウンはカニ歩きで慎重に歩を進める。会津朝日から4時間歩いて大幽朝日岳、山頂は急登過ぎて登りきる気力なく巻き。その先も雪庇もりもりアップダウンは続くが丸山岳が近づいてくると尾根が広くなり核心地帯がようやく終了。
空気の乾燥&水分不足が原因か、喉に何か張り付いているような感覚あり、咳きが止まらず不快。胃の不快感もあり、そういえば今週火曜日に娘が胃腸炎っぽい症状で保育園を休んでいた…など弱気な思考に陥る。実際に少しの登りでも息が切れてペースが続かない。すでに行動時間が12時間越えだから疲労困憊で当然なのだが。丸山岳周辺は尾根から山頂まで名前の通り丸っとした穏やかな山容。2年越しのピークにたてて感無量。夏は池塘広がる草地の山頂になるようだ、次は沢登りできてみたい。
今日の夜半から明日は西風強風な予報、今日のうちに沢底に降りてしまいたい。丸山岳山頂でシール剥いでカリカリ尾根の滑走、標高差で100mちょい滑って登り返し。1723mポコ着いて17時ちょい前、太陽出ているうちに西実沢にドロップ。全面モナカバーンでまともに滑れない…2〜3ターンで1呼吸入れながら標高落としていく。沢中はデブリなし、支沢もほとんど綺麗な状態だった。
今日のうちにどこまで進むか、沢の水が取れるところでテントを張りたい。西実沢は沢割れほとんどなく水音の気配もなし。東実沢との出合い近づくと沢音が聞こえる、出合いまで行くとちょうどいい具合に沢が割れていて、しかも沢床までスロープ状な感じで降りることができた。水汲み用に細引き紐など持参したが不要であった。時間のかかる雪からの水作り作業から解放され、寝る時間もたっぷり確保できる。すぐそばにテントを張り16時間行動の長い長い一日が終わった。
夕食はカレーメシ&カップヌードル(トムヤムクン)のダブルインスタント。沢水をガブガブ飲んで20時就寝。夜中トイレに出ると満天星空。沢中は無風、標高1000mくらいで気温もそこまで下がらず。寒いの苦手で厳冬期用シュラフ(900DX、快適温度-10℃)を持ってきたので暑いくらい。ぐっすり快眠でAM2時半に目が覚め、1時間ほどシュラフの中でゴロゴロして起床。結露無しな快適な朝を迎える。時短でバーナー使わず、持ってきたランチパック&行動食幾つかと、水筒の白湯をたっぷり飲んで身体の中から温める。
今日はスタートから沢渡渉のルーファイがあるので、明るくなってからスタートできるように時間調整してAM5:30出発。黒部横断&常念沢でのアドベンチャー経験を活かし順調に梯子沢に取り付く。沢はほぼほぼ埋まっていて難なく下梯子沢。少し登ると、滑ってくるスキーヤーが!Takuさんとここでスライド、情報交換してお別れ。トレースあると頭空っぽで歩けてしまうので、いいのか悪いのか。下梯子沢の途中から尾根に取り付くと、日射で雪が緩んでシールに張り付くAM7:30。尾根右の日陰斜面にトレース伸ばして稜線に登りあげる。稜線は雪庇が出ているので1447ポコまで進んで雪庇回避して道行沢にエントリー。沢沿い滑る想定だったが、Takuさんのトレースが尾根沿いだったためトレースを辿る。日射ストップで気持ち良い滑りではないが順調に標高落として3本の沢の合流地点(1019m)雪繋がっていて問題なく通過して林道(破線)に乗る。小立岩集落まで標高差で350mあるので片足シールで進む。片斜面な林道には雪の崩落跡(デブリ)がたくさん。拳大の石がすぐ先を転がって通過したりとヒヤヒヤ。林道(実線)まで進むと明瞭に道となりルート安定。橋を渡って杉林を進めば小立岩集落到着。
杉林の中にデポしておいたチャリを回収してラストステージ。日差しありポカポカ陽気で気持ちの良いサイクリング。20km走って南郷スキー場過ぎた辺りで進路を西寄りにとると向かい風で最後の試練。黒谷川沿いに入ると風が止みゴールは近い。少しの登り坂だが向い風と比べると大したことなく、快調に進んで発電所奥のデポ車にゴール!
心技体、今までの登山経験の集大成的な山行ができた。燃え尽き症候群的な症状に陥りそうで次の登山プランが思い浮かばない…。
コメント
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シートラ稜線はめちゃくちゃメンタルやられるよね。実際去年もそれですぐに心が折れた。よく頑張りましたな!
どうしても行きたいところって、だんだんなくなってくるよね。
あ、俺はまだあった!平ヶ岳!来週か再来週、天気のいい日があればかな笑 でもやっぱ東北かな笑笑
またエライの出たなー🤣
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