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Yamareco

記録ID: 7923318
全員に公開
山滑走
東北

会津朝日岳-丸山岳(1泊)

2025年03月21日(金) 〜 2025年03月22日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
23:55
距離
79.3km
登り
2,934m
下り
2,935m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
16:11
休憩
0:10
合計
16:21
距離 25.0km 登り 2,276m 下り 1,783m
1:31
303
スタート地点
6:34
37
7:11
7:12
2
7:14
7:16
22
8:00
8:02
236
11:58
212
15:30
15:35
74
16:49
63
1723ポコ(ドロップ地点)
17:52
東西実沢出合(幕営地)
2日目
山行
6:41
休憩
0:21
合計
7:02
距離 54.3km 登り 658m 下り 1,152m
5:29
179
東西実沢出合
8:28
8:38
95
1447m稜線(ドロップ地点)
10:13
10:24
127
小岩立バス停
12:31
ゴール地点
天候 晴れ(西風強くて10m/s)
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
🚗黒谷集落奥の発電所近くに駐車
🚲小岩立→黒谷(42km)
その他周辺情報 ♨️湯の花温泉@300円
東北地方に大荒れ警報
東北地方に大荒れ警報
前日夜のカーボロード
会津田島駅近くの富じ亭
2025年03月20日 18:19撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
3/20 18:19
前日夜のカーボロード
会津田島駅近くの富じ亭
発電所からスタート
2025年03月21日 01:45撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 1:45
発電所からスタート
尾根はアニマルトレースたくさん
2025年03月21日 03:39撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 3:39
尾根はアニマルトレースたくさん
夜明けが近い
2025年03月21日 05:23撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 5:23
夜明けが近い
ヒドゥンクラック注意
5:30前でヘッデン要らず
2025年03月21日 05:23撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 5:23
ヒドゥンクラック注意
5:30前でヘッデン要らず
新しい朝が来た
2025年03月21日 05:46撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 5:46
新しい朝が来た
うっすら焼けた
2025年03月21日 05:48撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 5:48
うっすら焼けた
浅草岳ってここにあるんだ
2025年03月21日 05:50撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 5:50
浅草岳ってここにあるんだ
雪庇を巻いて
2025年03月21日 05:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 5:58
雪庇を巻いて
叶の高手
雪庇があるぞ…
2025年03月21日 05:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 5:58
叶の高手
雪庇があるぞ…
夏道ある沢ルート
デブリはまだ少ない
2025年03月21日 05:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 5:58
夏道ある沢ルート
デブリはまだ少ない
尾根は幅あり快適に歩ける
2025年03月21日 06:06撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 6:06
尾根は幅あり快適に歩ける
雪庇の隙間無さそう…
2025年03月21日 06:14撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 6:14
雪庇の隙間無さそう…
少しアップダウンある尾根道
2025年03月21日 06:14撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 6:14
少しアップダウンある尾根道
雪庇巻き中…
2025年03月21日 06:30撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 6:30
雪庇巻き中…
雪庇を少し巻いて切れ間から登り上げた
2025年03月21日 06:30撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 6:30
雪庇を少し巻いて切れ間から登り上げた
避難小屋&会津朝日岳
2025年03月21日 07:08撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 7:08
避難小屋&会津朝日岳
避難小屋
2025年03月21日 07:13撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 7:13
避難小屋
少し掘れば入れそう
2025年03月21日 07:13撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 7:13
少し掘れば入れそう
ブナの木
2025年03月21日 07:16撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 7:16
ブナの木
南に伸びる稜線(これから歩くところ)
2025年03月21日 07:37撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 7:37
南に伸びる稜線(これから歩くところ)
1stステージ最後の登り
2025年03月21日 07:37撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 7:37
1stステージ最後の登り
登ってきた尾根
2025年03月21日 07:57撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 7:57
登ってきた尾根
会津朝日岳
2025年03月21日 07:59撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 7:59
会津朝日岳
山頂から西側
猿倉&大川猿倉山、奥に毛猛岳(おそらく)
2025年03月21日 08:01撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 8:01
山頂から西側
猿倉&大川猿倉山、奥に毛猛岳(おそらく)
未丈が岳、奥は越後駒あたり(おそらく…)
2025年03月21日 08:01撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 8:01
未丈が岳、奥は越後駒あたり(おそらく…)
南には丸山岳、近いような遠いような
2025年03月21日 08:01撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 8:01
南には丸山岳、近いような遠いような
いきなり荒ぶる稜線
2025年03月21日 08:18撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 8:18
いきなり荒ぶる稜線
スキー向きではないが行くしかない(シートラに換装)
2025年03月21日 08:40撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/21 8:40
スキー向きではないが行くしかない(シートラに換装)
岩場の巻き、風強く雪庇が伸びる
2025年03月21日 09:44撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 9:44
岩場の巻き、風強く雪庇が伸びる
シートラ膝ラッセルで体力&気力消耗
2025年03月21日 09:59撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/21 9:59
シートラ膝ラッセルで体力&気力消耗
大幽朝日岳
2025年03月21日 09:59撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/21 9:59
大幽朝日岳
シートララッセルで消耗しきりスキー歩行にチェンジ。吉と出るか凶と出るか
2025年03月21日 10:53撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 10:53
シートララッセルで消耗しきりスキー歩行にチェンジ。吉と出るか凶と出るか
天気良く雪庇崩落日和
2025年03月21日 11:05撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 11:05
天気良く雪庇崩落日和
緊張感高い…
2025年03月21日 12:35撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 12:35
緊張感高い…
大幽朝日越えたが、荒ぶる稜線はまだまだ続く
2025年03月21日 12:35撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 12:35
大幽朝日越えたが、荒ぶる稜線はまだまだ続く
振り返って大幽朝日、疲労困憊でピークは巻いた
2025年03月21日 12:55撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 12:55
振り返って大幽朝日、疲労困憊でピークは巻いた
2025年03月21日 12:55撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 12:55
会津朝日&大幽朝日
2025年03月21日 13:36撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 13:36
会津朝日&大幽朝日
丸山岳近くなり歩きやすくなった稜線
2025年03月21日 13:45撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/21 13:45
丸山岳近くなり歩きやすくなった稜線
西側、トンガリ峰はどこだろう
2025年03月21日 13:50撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 13:50
西側、トンガリ峰はどこだろう
すぐに息上がりペースあがらず
2025年03月21日 13:51撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 13:51
すぐに息上がりペースあがらず
杉村岳(たぶん)
2025年03月21日 13:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 13:58
杉村岳(たぶん)
未丈が岳(おそらく)
2025年03月21日 13:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 13:58
未丈が岳(おそらく)
丸山岳から西に延びる尾根
2025年03月21日 14:47撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 14:47
丸山岳から西に延びる尾根
あとひと息
2025年03月21日 14:49撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/21 14:49
あとひと息
2025年03月21日 14:56撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 14:56
歩いてきた稜線が一望
2025年03月21日 14:56撮影 by  DSC-RX1R, SONY
5
3/21 14:56
歩いてきた稜線が一望
丸山岳のミニスノモン
2025年03月21日 15:01撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 15:01
丸山岳のミニスノモン
梵天岳
2025年03月21日 15:16撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 15:16
梵天岳
大幽朝日からの稜線、後半はスキー向き
2025年03月21日 15:16撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 15:16
大幽朝日からの稜線、後半はスキー向き
燧ヶ岳みえた!
2025年03月21日 15:17撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 15:17
燧ヶ岳みえた!
丸山岳山頂、短いけどシール剥がして滑走
2025年03月21日 15:28撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/21 15:28
丸山岳山頂、短いけどシール剥がして滑走
吸い込まれそう
2025年03月21日 15:44撮影 by  DSC-RX1R, SONY
4
3/21 15:44
吸い込まれそう
名前の通り広い稜線
2025年03月21日 15:50撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 15:50
名前の通り広い稜線
すぐに登り返し
2025年03月21日 16:06撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 16:06
すぐに登り返し
バイバイ丸山岳
2025年03月21日 16:36撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 16:36
バイバイ丸山岳
日が沈む前に谷にドロップ
2025年03月21日 16:43撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/21 16:43
日が沈む前に谷にドロップ
東西実川の出合いで、沢に降りて水取れたのでここを幕営地とする
2025年03月21日 17:52撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/21 17:52
東西実川の出合いで、沢に降りて水取れたのでここを幕営地とする
19時過ぎてようやくひと段落
2025年03月21日 19:06撮影 by  DSC-RX1R, SONY
2
3/21 19:06
19時過ぎてようやくひと段落
5:30過ぎてヘッデン無しでスタート
2025年03月22日 05:32撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 5:32
5:30過ぎてヘッデン無しでスタート
どこでブリッジ渡るか
2025年03月22日 05:36撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 5:36
どこでブリッジ渡るか
梯子沢出合いにて渡渉
2025年03月22日 05:50撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 5:50
梯子沢出合いにて渡渉
今日も稜線は快晴
2025年03月22日 06:14撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 6:14
今日も稜線は快晴
2025年03月22日 06:37撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 6:37
下梯子沢の途中でTakuさんとスライド
2025年03月22日 07:07撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 7:07
下梯子沢の途中でTakuさんとスライド
快適な尾根登り
2025年03月22日 07:20撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 7:20
快適な尾根登り
丸山岳を今日も見れた
2025年03月22日 07:47撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 7:47
丸山岳を今日も見れた
坪入山
2025年03月22日 08:11撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 8:11
坪入山
稜線が近い
2025年03月22日 08:12撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 8:12
稜線が近い
窓明山
2025年03月22日 08:13撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/22 8:13
窓明山
窓明&坪入
去年の敗退を思い出す
2025年03月22日 08:14撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 8:14
窓明&坪入
去年の敗退を思い出す
稲子山
2025年03月22日 08:14撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 8:14
稲子山
トレースを辿る
2025年03月22日 08:14撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 8:14
トレースを辿る
稜線のった
2025年03月22日 08:23撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 8:23
稜線のった
プチアドベンチャー
2025年03月22日 09:13撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/22 9:13
プチアドベンチャー
際どくはないが雪の崩落が怖い
2025年03月22日 09:17撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:17
際どくはないが雪の崩落が怖い
林道でると歩きやくなる
2025年03月22日 09:19撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:19
林道でると歩きやくなる
ツララ
2025年03月22日 09:32撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:32
ツララ
猿の群れに遭遇
見た動物は猿だけだった
2025年03月22日 09:47撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:47
猿の群れに遭遇
見た動物は猿だけだった
林道快適
2025年03月22日 09:52撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:52
林道快適
橋を渡って対岸へ
2025年03月22日 09:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:58
橋を渡って対岸へ
2025年03月22日 09:58撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 9:58
2025年03月22日 10:01撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 10:01
小立岩集落
2025年03月22日 10:09撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 10:09
小立岩集落
お待たせ!
2025年03月22日 10:10撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/22 10:10
お待たせ!
Final Round Fight!(42km)
2025年03月22日 10:28撮影 by  DSC-RX1R, SONY
5
3/22 10:28
Final Round Fight!(42km)
1時間走ってCocaCola注入
2025年03月22日 11:20撮影 by  DSC-RX1R, SONY
1
3/22 11:20
1時間走ってCocaCola注入
黒谷集落、いわなの里への道は未除雪
2025年03月22日 12:33撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 12:33
黒谷集落、いわなの里への道は未除雪
発電所見えたー
2025年03月22日 12:39撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3/22 12:39
発電所見えたー
周回完了!
2025年03月22日 12:41撮影 by  DSC-RX1R, SONY
3
3/22 12:41
周回完了!
お腹ぺこぺこで黒谷の中華屋さんに立ち寄り
2025年03月22日 13:21撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
3
3/22 13:21
お腹ぺこぺこで黒谷の中華屋さんに立ち寄り
撮影機器:

装備

個人装備
Backland85 夕食:カレーメシ&カップヌードル(トムヤムクン) 行動食(消費分):ランチパック3 バターどら焼き2 スイートポテト3 黒糖わらび2 ハッピーターン250%×2 ガッツギア5 マグオン3 俺は摂取す6 アミノバイタルGOLD×2 水2.5L(スタート時)

感想

昨年2月に丸山岳にかすりもせず窓明山で敗退した悔しい思い出。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6494398.html

過去の記録から安越又川を遡行していくのが最短ルートでありワンデイ記録もあるらしい。大雪の今シーズンなら沢の状態も良いのではないかと、チャンスを伺っていた。前週にTakuさんが安越又川〜道行沢を偵察に行ってくれて、稜線までのルートは繋がっていることが確認できて準備万端。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7906498.html

泊り山行で考えていたが、距離&標高差からワンデイでも行けそうな気がしてきた丸山岳。せっかくの泊まりなら会津朝日から稜線を繋いで小岩立に降りるルートが気になりだす。GWの縦走記録は複数あるがこの時期はどうだろう。金-日にかけて東北地方に大荒れ警報発令中…かなり悩んだが敗退覚悟で決行を決める。Takuさんには申し訳ないが金曜日から一足先にソロで入山する。

水曜日に降雪ありで檜枝岐15cm増。雪崩怖く木曜日はパスして移動日にあて、会津田島で車中泊して0時起床で会津朝日の登山口/黒谷集落へ。夏道ある沢ルートで行くか、直近ぞうげさんが辿っていた尾根ルートで行くか。いわなの里に続く道は除雪されておらず行止まりだったので、発電所裏からの尾根ルートに決める。急登をジグ切って登り稜線に乗る。稜線は薮い箇所あり面倒。小さなポコは巻いて沼の沢山も巻いて距離を伸ばす。叶の高手手前で日の出、開けた稜線で朝焼けを堪能。避難小屋着いて会津朝日岳ロックオン。山頂直下の真っ白い壁を登れば会津朝日山頂到着。山頂は風強く一段下がった場所で風避け休憩。

ここからが長い長い核心地帯、スタートからパックリ割れた小ピークをどう処理するかで難儀、鋸刃越えて細かいアップダウンだらけ&雪庇もりもりの稜線を見てシートラに変更。
・ツボ足で膝ラッセルな稜線
・壁のような急峻なアップダウン
・もりもりな雪庇
・ヒドゥンクラック(5回くらい落ちた…)
・クラック避けるため樹林側に逃げると背負ったスキーが木の枝にバチバチ当たり消耗
などとにかく困難な道のり。焦ると空回りしそうなので、時間をかけてゆっくり慎重に歩を進むよう自分に言い聞かせる。3時間シートラで頑張って3kmしか進まず…体力&気力ともに激しく消耗。地形図上の崖マークに挟まれた稜線がひと段落した1451ポコ過ぎてシール歩行に戻す。スキーの浮力のおかけげラッセル&ヒドゥンクラック地獄から解放されて精神的に安定。急峻なアップダウンはカニ歩きで慎重に歩を進める。会津朝日から4時間歩いて大幽朝日岳、山頂は急登過ぎて登りきる気力なく巻き。その先も雪庇もりもりアップダウンは続くが丸山岳が近づいてくると尾根が広くなり核心地帯がようやく終了。

空気の乾燥&水分不足が原因か、喉に何か張り付いているような感覚あり、咳きが止まらず不快。胃の不快感もあり、そういえば今週火曜日に娘が胃腸炎っぽい症状で保育園を休んでいた…など弱気な思考に陥る。実際に少しの登りでも息が切れてペースが続かない。すでに行動時間が12時間越えだから疲労困憊で当然なのだが。丸山岳周辺は尾根から山頂まで名前の通り丸っとした穏やかな山容。2年越しのピークにたてて感無量。夏は池塘広がる草地の山頂になるようだ、次は沢登りできてみたい。

今日の夜半から明日は西風強風な予報、今日のうちに沢底に降りてしまいたい。丸山岳山頂でシール剥いでカリカリ尾根の滑走、標高差で100mちょい滑って登り返し。1723mポコ着いて17時ちょい前、太陽出ているうちに西実沢にドロップ。全面モナカバーンでまともに滑れない…2〜3ターンで1呼吸入れながら標高落としていく。沢中はデブリなし、支沢もほとんど綺麗な状態だった。

今日のうちにどこまで進むか、沢の水が取れるところでテントを張りたい。西実沢は沢割れほとんどなく水音の気配もなし。東実沢との出合い近づくと沢音が聞こえる、出合いまで行くとちょうどいい具合に沢が割れていて、しかも沢床までスロープ状な感じで降りることができた。水汲み用に細引き紐など持参したが不要であった。時間のかかる雪からの水作り作業から解放され、寝る時間もたっぷり確保できる。すぐそばにテントを張り16時間行動の長い長い一日が終わった。

夕食はカレーメシ&カップヌードル(トムヤムクン)のダブルインスタント。沢水をガブガブ飲んで20時就寝。夜中トイレに出ると満天星空。沢中は無風、標高1000mくらいで気温もそこまで下がらず。寒いの苦手で厳冬期用シュラフ(900DX、快適温度-10℃)を持ってきたので暑いくらい。ぐっすり快眠でAM2時半に目が覚め、1時間ほどシュラフの中でゴロゴロして起床。結露無しな快適な朝を迎える。時短でバーナー使わず、持ってきたランチパック&行動食幾つかと、水筒の白湯をたっぷり飲んで身体の中から温める。

今日はスタートから沢渡渉のルーファイがあるので、明るくなってからスタートできるように時間調整してAM5:30出発。黒部横断&常念沢でのアドベンチャー経験を活かし順調に梯子沢に取り付く。沢はほぼほぼ埋まっていて難なく下梯子沢。少し登ると、滑ってくるスキーヤーが!Takuさんとここでスライド、情報交換してお別れ。トレースあると頭空っぽで歩けてしまうので、いいのか悪いのか。下梯子沢の途中から尾根に取り付くと、日射で雪が緩んでシールに張り付くAM7:30。尾根右の日陰斜面にトレース伸ばして稜線に登りあげる。稜線は雪庇が出ているので1447ポコまで進んで雪庇回避して道行沢にエントリー。沢沿い滑る想定だったが、Takuさんのトレースが尾根沿いだったためトレースを辿る。日射ストップで気持ち良い滑りではないが順調に標高落として3本の沢の合流地点(1019m)雪繋がっていて問題なく通過して林道(破線)に乗る。小立岩集落まで標高差で350mあるので片足シールで進む。片斜面な林道には雪の崩落跡(デブリ)がたくさん。拳大の石がすぐ先を転がって通過したりとヒヤヒヤ。林道(実線)まで進むと明瞭に道となりルート安定。橋を渡って杉林を進めば小立岩集落到着。

杉林の中にデポしておいたチャリを回収してラストステージ。日差しありポカポカ陽気で気持ちの良いサイクリング。20km走って南郷スキー場過ぎた辺りで進路を西寄りにとると向かい風で最後の試練。黒谷川沿いに入ると風が止みゴールは近い。少しの登り坂だが向い風と比べると大したことなく、快調に進んで発電所奥のデポ車にゴール!

心技体、今までの登山経験の集大成的な山行ができた。燃え尽き症候群的な症状に陥りそうで次の登山プランが思い浮かばない…。

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コメント

お疲れさまでした!
シートラ稜線はめちゃくちゃメンタルやられるよね。実際去年もそれですぐに心が折れた。よく頑張りましたな!
どうしても行きたいところって、だんだんなくなってくるよね。
あ、俺はまだあった!平ヶ岳!来週か再来週、天気のいい日があればかな笑 でもやっぱ東北かな笑笑
2025/3/23 8:29
平ヶ岳を絡めた奥利根横断いきましょうー!
2025/3/24 0:33
mako-sanさん
またエライの出たなー🤣
2025/3/24 0:53
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