室堂〜奥大日岳〜大日岳〜称名滝
- GPS
- 27:20
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 716m
- 下り
- 2,157m
コースタイム
09/26:大日小屋06:20〜大日岳06:35(06:50)〜大日小屋07:00(07:20)〜最後(初)の水場08:00(08:10)〜大日平小屋09:10(09:20)〜牛首付近10:00〜大日岳登山口11:05〜称名滝バス停11:20(11:30)
天候 | 09/25:晴れ(薄曇) 09/26:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ケーブル立山駅駐車場:無料(in09/25sat06:00 〜out09/26sun12:05) 09/25立山駅07:00→美女平→室堂07:55・・・ケーブルカー&高原バス(臨時便有)2360円 09/26称名滝11:30→ケーブル立山駅11:55・・・路線バス:(時刻表どおり)500円 立山黒部アルペンルート時刻表:http://www.alpen-route.com/access/timetable/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大日岳〜大日平 急坂です。慎重な通過を。 ■大日平付近 朝露で濡れた木道がよく滑ります。特に下りは疲れが溜まって足に力が入らなくなっているの要注意です。慎重な通過を。 ※一部の区間では滑り止め付きの木道が導入されており、大変歩きやすくなっていました。これから少しづつ付け替えされていくようです。 ■牛首周辺 急坂の上、一部悪路になっています。特に牛首直下の一部が今年7月の大雨で崩壊しています。その後、関係方々のご尽力で仮復旧され、現在はルートを表わすリボンと看板が付けられ、一応安全に通過出来るようになっています。登山口まであと少し、慎重な通過を。 ※小屋の方が、今も悪路の整備に尽力されています。感謝の気持ちを持って通過しましょう。 |
写真
感想
09/25(土)
金沢の自宅から高速を使ってクルマで1時間あまり。ケーブル立山駅に6時頃に到着するも結構の人出で始発ケーブルカー(06:40)に乗れず、07:00発にかろうじて乗り込む。美女平からは臨時の高原バスが出ており、予想より早く室堂に到着(07:55)。当初高原バスはガスの中を走るが、やがてガスの上に出ると、右に薬師岳、左に今回の大日連峰、そして室堂に近づくにつれ、左に剣御前とその奥に剣岳、正面に雄山、一の越、右に浄土山・・・いつもの景色が目に飛び込んでくる。
室堂に着くとWCを済ませて、「玉殿の湧水」を口に含みつつ早々に出発。今回のルートは初めてだが、出来れば今日中に称名滝まで下山できればとの色気もあり、ピッチを上げる。雷鳥沢までの工事中の石段を下っていくが、カカトの靴ズレが気になり、雷鳥沢のキャンプ場で養生のため小休止する。称名川を渡って剣御前へのルートと道を分けて大日方面へ。今日は剣御前小屋は満員のようで「本日、剣御前小舎は予約なしでは泊まれません」との立て札が立っていた。殆んどの(というか自分以外は全員)登山者が剣御前に登っていく。天気がいいし、「今から一気に剣岳をピストンして剣山莊に入り、シャワー浴びてのビールも悪くない」との思いもよぎっていたが、「いやいや今日は大日連峰!」と初志を貫くことにする。
称名川渡ってから新室堂乗越までの登山道は木道があったりして気持ちがいい。草紅葉もぼちぼちだ。新室堂乗越に着くと後はピークを巻きながらの稜線歩き。今日は室堂側の景色はよいが剣岳側はガスっている。風があるが天気は概ね良好。
奥大日岳の最高点は三角点のある頂上とは別にある。頂上の直前に三叉路があり、ルートから外れ右へ(大日ルートは左へ)。ちょうど来た方向に戻るように進んでいったらあるようだ。ピークらしき場所に人がいる。特に最高点とかに興味も無いので、そのまま奥大日岳頂上へ。室堂から約2時間20分で奥大日岳頂上に到着(10:30)。
頂上には4-5人ほどいた。カメラを持って剣岳が姿を現すのを待っているようだ。この時点で、一気に下りるか、小屋泊まりか悩みに悩む。称名滝の最終バス16:35に乗るには遅くとも12:00までには大日小屋を発ちたいところだ。もし今日中に下るなら慌しくなりそうだ。大日小屋から称名滝までの急坂は未知の世界。カッ飛び下山に足の具合が持つか不安だ。大日平の小屋は営業していないし、バスに乗り遅れて車の停めてある立山駅まで歩くのも悲惨である。相変わらず剣岳側はガスで何も見えない。明朝は天気よさそうだし、今日の夕マヅメの一瞬も期待出来そうだ。早速、携帯で小屋に予約の電話を入れる。
「今晩、宿泊出来ますか?」・・・『何人ですか?』・・・「ひとりです。」・・・『何とかギリギリ大丈夫です。どちらにいらっしゃいますか?』・・・「奥大日の頂上です。大体どれくらいで行けますか?」・・・『雷鳥沢からどれくらいで上がってきましたか?』・・・「2時間ほどです。」・・・『じゃあ1時間半もあれば。お気をつけて。』という具合に小屋泊まりを決定!携帯電話とは便利なものだ。
それから七福園、中大日岳を経て大日小屋に到着(12:30)。奥大日岳岳から七福園まで多少の岩場のアップダウンがあったが、七福園から大日小屋までは木道があったりしてのほほんルート。それにしても中途半端な時間に小屋に着いたものだ。今日の宿泊者2番目で宿泊手続きを済ませ、取敢えずビールで喉を潤す。大日岳登頂は翌朝に。天気はいいが風があり、外は結構寒い。持って来たフリースやカッパ全てを着込む。剣岳側は相変わらずガスっている。寒いので小屋を出たり入ったり。中では薪ストーブが焚かれている。小屋前には3組の登山者がおり、どうやら称名滝からのピストン登山者のようだ。2組ほどは下りていったが、もう1組の単独行の方と暫しお話しする。称名滝の駐車場に車を停めての山行で、日帰りでよくピストンされているそうだ。16:30くらいまでには下りたいなと言いつつ、少し長居したとそそくさと下りていく。先ほど七福園辺りから着かず離れずで一緒になった登山者も頂上に行かれたようで、ポツンと取り残される。外は風が強く寒くなってきたので、小屋でマグカップにお湯を貰い、持ってきたウィスキーをホットで頂く。暫らくくして奥大日方面からと称名滝方面からそれぞれ一組ずつパーティ到着。団体が入るも今晩は一人一組の布団で寝られるようだ。
夕食後、小屋の方による生ギターの演奏があった。「一期一会」を大切に、小屋に来ていただいたことに感謝を込めてと挨拶も交えて。素敵なひと時でした。この小屋は、「ランプの宿」で有名だが、「ギター職人の小屋」としても有名。ブログも面白い。
http://pub.ne.jp/sugicraft/
09/26(日)
翌朝、期待どおりのドP〜カン!05:30の朝食を済ませた後、小屋の外に出てみると、剣岳はもちろん、毛勝三山、後立山の山並みがきれいだ。早速、カラ身で大日岳頂上へ。途中で昨夜お話が盛り上がった高崎のパーティの方と挨拶をしつつすれ違い15分ほどで頂上に到着。二人ほど先行者が居たが、そのうち下山していかれ、頂上は独り占め状態!静かな時がゆっくりと流れていく。それにしてもホント素晴らしい景色だ。小屋前で見た剣岳や後立山はもちろん、富山市内、富山湾、その後ろに能登半島がよく見える。西方向には白山、さらに左に目を転じていくと薬師岳はもちろん浄土山、龍王岳、雄山、その後方には鷲羽岳をはじめとする裏銀座方面、よ〜く見ると槍の穂先がそれら山並みの隙間からちょこっと顔を覗かせている。昨日、小屋泊りを決めて大正解である。
しばらく頂上を満喫した後に下山、10分ほどで小屋に着く。昨日の団体も出発したようだし、先ほど頂上で会った二人もそのうち大日平に下りていき、小屋には従業員以外誰もいない。11:30のバスに乗りたいので、そそくさと準備を済ませて07:20下山開始する。
昨夜の高崎のパーティの方がお話ししていたとおり、かなりの急坂だ。最後(初)の水場で給水し、先ほどの二人組を抜かす。それにしても他に登山者がいない。ホント静かな山だ。
やがて大日平に出る。この辺辺りから、多分大日岳に向かう登山者とボチボチとすれ違う。ここら辺りは木道が続き、気持ちのいいところだ。ただ、ここの木道がなかなかの曲者なのだ、朝露をすって濡れており、とても滑りやすくて危険だ。一度転んで、気をつけていたが、再び転ぶ。一層慎重に進む。あとから称名滝のバスの運転手さんに聞いたのだが、ツアーの下見に来た山岳ガイドの方でさえ5-6回転んだというほどだそうだ。ただ所々には、ザラザラのタイルの滑り止めが貼られた木道が導入されており、これはホンと歩きやすい。これから少しずつ導入されていくということだ。
大日平小屋に着いたのが09:10で11:30のバスに乗れるか(これを逃すと12:55!)少し不安になる。が、急坂をほぼノンストップで下り、「ツルツルの木道」で慎重に歩きと、結構足に負担がきている。これから「牛の首」と今年7月の崩落箇所の通過と難所を控えているので、敢えて10分ほどの休憩を取り09:20に小屋を発つ。
牛首のあたりでは、登山道整備に勤しんでおられる方(多分小屋の方)がいた。感謝の気持ち一杯で「ご苦労様です」と申し上げつつ通過する。例の崩落箇所は、ルートを表わすリボンと看板が付けられているが、いままで急坂を下ってきて、疲れきった足には結構応える。バスの時間を気にしつつ、一方では「安全第一」を自分にいい聞かせつつ(バスが一本遅れてもいいじゃないか)、称名滝を目指す。気のせいかな、何となくルートが温和になってきたな、なんて思っていたら、観光客の声が聞こえ、いきなり登山口に着く(11:05)。何とか間に合う!と取り合えず安堵し、観光客の行き来するアスファルトの道を下り11:20にバス停に到着、バスの運転手さんが山登りをする方のようで、出発の11:30まで暫しお話しをした。
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