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Yamareco

記録ID: 80648
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

紅葉も始まった甲斐駒ケ岳雲上散歩(北沢峠発着・日帰り)

2010年10月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:28
距離
8.2km
登り
1,139m
下り
1,145m

コースタイム

7:35北沢峠-8:15仙水小屋-8:55仙水峠着-(朝食)-9:05同発-10:25駒津峰-11:45甲斐駒ヶ岳着-(昼食)
 -12:15同発-12:35摩利支天分岐-13:15駒津峰-13:50双児山-15:00北沢峠着
行動: 7.5時間
天候 22日:晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
行き:
 自家用車:高井戸-(中央道)-甲府昭和IC-5:00芦安 1300円 ETC休日夜間割引
 乗合タクシー:5:40芦安駐車場-6:30広河原着 1200円
 バス6:50同発-北沢峠7:15着 750円
帰り:
 バス:北沢峠発15:30-16:00広河原着 750円
 バス:16:10同発-17:10芦安駐車場 1100円
 自家用車:芦安17:20発-白根IC-(中部横断道・中央道)-高井戸IC 1400円 ETC休日割引
芦安駐車場:無料
走行距離:320km
ガソリン:15L, 約2,000円
-----
合計 約8500円
コース状況/
危険箇所等
天気予報は22日晴れ、23日は晴れのち雨。22日の日帰りで甲斐駒ケ岳を目指すことにした。
日帰りのため、装備は軽量化し8kg程度にまとめた。水場が少ないのでボトルは2L分用意。

 未明:自動車で東京を出発、途中中央道のSAで仮眠しながら甲府昭和ICで降り、芦安駐車場5:00着。
5:40発広河原行き乗合タクシー(8人乗り)に乗車。乗車希望を告げれば人数は適当に調整してくれる。
バスとの値差は100円だが、乗り心地はこちらのほうがずっと良い。出発待ちの間に夜が明ける。
広河原にて南アルプス市営バス北沢峠行きに乗換え。気温8℃と肌寒い。本日はバス3台による運行。
混雑していないせいか定時出発。このとき天気はまさに快晴。北岳まで手が届きそうに思えるほど。

北沢峠でバスを降り、7:35出発。ルートは仙水峠を先に廻るコース。
コースタイム通りに行けばちょうど15:30の広河原行きバスに間に合う勘定だが、その通りできるかどうか?
が今回の最大の課題。
林道を5分ほど戻り、テント場脇から登山道に入る。すぐに北沢長衛小屋を過ぎ、北沢沿いの道へ。40分で仙水小屋着。
樹林帯の中を歩くとほどなく岩ゴロゴロ道となる。振り返ると大きく仙丈岳が。40分で仙水峠着。
天気快晴とばかり思っていたが、快晴なのはこの尾根から南のアルプス側のみで北側ははるか遠くまで雲海。
雲海の上には甲斐駒ヶ岳と摩利支天が雄々しくそびえ立っていた。振り向くと先週登ったばかりの鳳凰山も雲上に。
オベリスクもはっきり見える。

 朝食後出発。ここからは急登また急登。1時間30分かけて標高差500m以上を登りきり、10:25駒津峰(1,752m)着。
ここから甲斐駒への道はゴツゴツした背骨の上を歩くような尾根道。
何度も岩を乗り越えねばならないが鎖や梯子は架けられておらず、岩に慣れていないと時間をロスするかもしれない。
上部に至り岩は花崗岩の白いものに変わり、ザレ場歩きとなる。最後の我慢でそこを登り切り11:45登頂!
ここまではほぼコースタイム通り。

山頂からの展望は、北側は雲海上に八ヶ岳が見える程度であとは雲の下。駒ケ岳自体も摩利支天から下は雲の下。
南アルプス側は仙丈岳、北岳、鳳凰山、鋸岳。オベリスクの向こうには富士山の頂が頭を出していました。
気温12℃、微風の好天。

 昼食後、12:15摩利支天側の巻道へ下山開始。こちらは岩場がほとんど無いので、登りに使っている方も散見。
花崗岩の白い道を下り、摩利支天を横目に元来た尾根道へ戻り、駒津峰を登り返す。
この時13:20でバス発車まであと2時間10分。コースタイム1時間50分の双児山方向へ下山ルートを採る。
既にガスに巻かれ視界は数十メートル。ハイマツ帯、針葉樹林帯を一旦下降した後登り返して13:50双児山(2,649m)通過。
ここからは広葉樹林の尾根をひたすら下るが、道は良く歩きやすい。
高度計によると標高差100mを降下するのに10分強かかっていたので、標高2,000mの北沢峠まで1時間強の計算。
どうやらバスには間に合いそうだ。そのままドンドコ下る。
15:00北沢峠に下山。発車まであと30分あるが、既にバス待ち列の3台目相当の位置だった。

15:30バスで北沢峠発。曇りで展望なし。16:00広河原でバスに乗り替え。17:10芦安駐車場着。
自動車で芦安日帰り温泉ヘルシーハウス山渓園へ移動し入浴\550。
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/onsen-furuyashiki
18:00閉館にギリギリ間に合った。なお、HPでは10月は19:00までの営業となっていますが、実際は18:00まで。

帰路は高速道路無料化社会実験中の中部横断道白根ICから中央道経由で往路を帰る。
連休でもない土曜日の夕方のためか、(渋滞で有名な小仏トンネル付近ですら)通過する頃には既に渋滞解消。
9月の連休最終日の夕方は渋滞30kmであったから、夢のような話。
20:30新宿到着。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
広河原から北沢峠行きバス待ちです。
2010年10月02日 06:28撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 6:28
広河原から北沢峠行きバス待ちです。
北沢峠到着。快晴です。
2010年10月02日 07:35撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 7:35
北沢峠到着。快晴です。
北沢長衛小屋のテント場
2010年10月02日 07:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 7:42
北沢長衛小屋のテント場
竹沢長衛レリーフにご挨拶
2010年10月02日 07:43撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 7:43
竹沢長衛レリーフにご挨拶
北沢長衛小屋から北沢を詰めていくと
2010年10月02日 07:43撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 7:43
北沢長衛小屋から北沢を詰めていくと
まもなく仙水小屋に到着
知る限り、ここが最後の水場です!
忘れずに補給を。
2010年10月02日 08:15撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 8:15
まもなく仙水小屋に到着
知る限り、ここが最後の水場です!
忘れずに補給を。
樹林帯をしばらく歩くと
2010年10月02日 08:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 8:26
樹林帯をしばらく歩くと
岩ゴロゴロの道に変わります。
2010年10月02日 08:37撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 8:37
岩ゴロゴロの道に変わります。
振り返ると、夏に登った仙丈岳が
2010年10月02日 08:39撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 8:39
振り返ると、夏に登った仙丈岳が
ゴロゴロを詰めきると、仙水峠に到着
2010年10月02日 08:54撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 8:54
ゴロゴロを詰めきると、仙水峠に到着
そこには甲斐駒がそそり立っています。
2010年10月02日 09:00撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 9:00
そこには甲斐駒がそそり立っています。
振り向くと、先週登った鳳凰山がそこに
2010年10月02日 09:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 9:42
振り向くと、先週登った鳳凰山がそこに
そして快晴なのはこの尾根から南側だけで、北側は一面の雲海と判明。
2010年10月02日 09:46撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 9:46
そして快晴なのはこの尾根から南側だけで、北側は一面の雲海と判明。
木々も色づき始めています。
2010年10月02日 09:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 9:50
木々も色づき始めています。
息を切らせて登ること1時間半後、駒津峰に到着
時計は時間ではなく高度を示してます。
2010年10月02日 10:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 10:26
息を切らせて登ること1時間半後、駒津峰に到着
時計は時間ではなく高度を示してます。
後ろには、ずっと仙丈岳が見えていました。
2010年10月02日 10:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 10:27
後ろには、ずっと仙丈岳が見えていました。
駒津峰から駒ケ岳への縦走路。背骨のように見える岩場を直登します。多少岩登りの心得が必要かも。
2010年10月02日 10:40撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 10:40
駒津峰から駒ケ岳への縦走路。背骨のように見える岩場を直登します。多少岩登りの心得が必要かも。
ガレ場が何度も繰り返され、山頂近くでは一転して花崗岩のザレ場に変わります。どっちもシンドイ...
2010年10月02日 11:28撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 11:28
ガレ場が何度も繰り返され、山頂近くでは一転して花崗岩のザレ場に変わります。どっちもシンドイ...
北岳も良く見えています。そろそろ雲が出てきました。この1ヶ月後に登頂した際の記録はこちら。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-84290.html
2010年10月02日 11:28撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 11:28
北岳も良く見えています。そろそろ雲が出てきました。この1ヶ月後に登頂した際の記録はこちら。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-84290.html
駒ケ岳山頂です。
2010年10月02日 11:45撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 11:45
駒ケ岳山頂です。
山頂の祠です。
2010年10月02日 11:46撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 11:46
山頂の祠です。
雲上浮かぶ地蔵岳オベリスク越しに富士の高嶺が見えてます。この1週間前に鳳凰山に登頂した際の記録はこちら。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-79830.html
2010年10月02日 12:12撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:12
雲上浮かぶ地蔵岳オベリスク越しに富士の高嶺が見えてます。この1週間前に鳳凰山に登頂した際の記録はこちら。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-79830.html
花崗岩の山体
2010年10月02日 12:20撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:20
花崗岩の山体
摩利支天も雲に浮かんでおります。
2010年10月02日 12:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:27
摩利支天も雲に浮かんでおります。
砂礫の道です。歩きにくいこと甚だし。
2010年10月02日 12:28撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:28
砂礫の道です。歩きにくいこと甚だし。
摩利支天への分岐
2010年10月02日 12:34撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:34
摩利支天への分岐
紅葉と青空、そして花崗岩のコントラスト
2010年10月02日 12:38撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:38
紅葉と青空、そして花崗岩のコントラスト
ここが六万石のコルの分岐(摩利支天方向への巻き道の入り口)なんですが、登りの際はまったく気づかず。よくよく見ると岩にそう書いてあるのですが...これを見つけられたら岩稜の直登は回避できるわけです。
2010年10月02日 12:47撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 12:47
ここが六万石のコルの分岐(摩利支天方向への巻き道の入り口)なんですが、登りの際はまったく気づかず。よくよく見ると岩にそう書いてあるのですが...これを見つけられたら岩稜の直登は回避できるわけです。
駒津峰に帰ってくる頃にはすっかりガスってしまいました。
2010年10月02日 13:14撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 13:14
駒津峰に帰ってくる頃にはすっかりガスってしまいました。
双児山
ここで登り返しは最後です。
2010年10月02日 13:52撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 13:52
双児山
ここで登り返しは最後です。
樹林帯の中を一気に降下していきます。
2010年10月02日 14:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 14:50
樹林帯の中を一気に降下していきます。
尾根を下り、北沢峠へ下山
2010年10月02日 15:01撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 15:01
尾根を下り、北沢峠へ下山
広河原でバスに乗り換え
乗り合いタクシーは満員御礼
2010年10月02日 15:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 15:59
広河原でバスに乗り換え
乗り合いタクシーは満員御礼
芦安駐車場に帰着
2010年10月02日 17:14撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
10/2 17:14
芦安駐車場に帰着
撮影機器:

感想

今回のテーマが北沢峠から甲斐駒ケ岳の日帰りだったのですが、天候にも恵まれ無事達成することが出来ました。夏の仙丈岳に続いて今年2回目の北沢峠。前回は長野県側からのアプローチ、今回は山梨県側からでした。

頭を痛めたのが、バスの運行予定。芦安駐車場から広河原経由北沢峠行きの始発バスに乗っても北沢峠に到着するのは7:15。帰りの終バスが15:30ですから、8時間15分以内に山頂往復しなければならず、これがコースタイムとほぼ一致。屈強な若者ならコースタイムを短縮しつつ楽々可能でしょうがおじさんに果たして可能かどうか?

結果的に登りはほぼコースタイムどおり、下りは若干コースタイムを短縮して、終バスの30分前に下山できました。北沢峠のバス待ちの列を見ると、1列目は前泊の縦走の方と、若い男性が多かったように見受けられます。しかしながら、後方には多くの方がまだまだ登山されていたので、長野県側に下山されたか、北沢峠周辺の山小屋をご利用されたかと思われます。

このような運行時間設定になっているのは、無理なな日程で登山するな!という安全への配慮と、おそらくは北沢峠一帯で営業する小屋への配慮があるのかと想像しています。他の多くの山と同様、楽々日帰り可能では、きっとだれも小屋を利用しませんからね。

敢えてコメントするとすれば、長野県側は下山のバス発車最終が16:00と山梨県側より30分遅く、駐車場がある戸台口に乗換無しで下山できること。またこの方面からの始発も6:00とありますが、登山者が集まり次第出発するので夏のピーク時にはもっと早い時間から運行していることを挙げておきます。わずかでも行動時間を長く取れると思いますので。

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コメント

お疲れ様でした♪
パンダさん、こんばんは。
美しい甲斐駒の姿ですね!私は青空の下で甲斐駒の山頂に立った事が無いので、羨ましい限りです。いつになったら甲斐駒は私に味方してくれるのやら...(^^ゞ
アクセス・コース状況/その他周辺情報がとても細かく記されているので、今後の参考になります。
特にアクセス最終地点の風景(バス亭等)も写真でUPされているのは、よく知らない山域に入る者にとっては到着・下山時に事前情報として入手出来るので本当に助かると思います。
それにしても...立て続けに山に入られるとは!その体力に脱帽です(>_<)。
2010/10/4 23:20
コメントありがとうございます
初コメントいただきました。とても嬉しいです! 
これからもコツコツアップしていきますのでよろしくお願いします。
2010/10/5 18:26
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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