栂池《小蓮華・三国境・雪倉岳・朝日岳》蓮華温泉


- GPS
- 22:45
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 3,941m
- 下り
- 3,215m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:08
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 8:20
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:01
天候 | 1日目晴れ 稜線は強風 2日目晴れ 3日目晴れのち曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ゴンドラで下山(スキー場は下部雪無し) |
その他周辺情報 | ※イグルー1泊目は外のタープが風でバタバタ言ってうるさくて眠れなかった。イグルーの静かな夜のためには、あの強風なら内側に「ツエルト自動吸い付き式」のほうが良かった。 ※イグルー2泊目は、よせばいいのに天井を作ってしまって敗因。飯炊き中から雫ポタポタ。朝までに寝袋は濡れ鼠になり、気温プラスなのにブルブル寒い。ラストは天井崩落で強制起床。壁だけ作って上はタープでよかった。 ※燃料は、赤い600CC缶で二人二泊足りた。玄米雑炊なので結構悠長に炊いた。二泊目は沢の水を汲んだのもある。 |
写真
装備
個人装備 |
スコップ+のこぎり
スキー・ストック・シール
ラジオ+天気図
その他冬山泊個人装備(寝具一式・ナイフや灯り地図磁石)
アイゼン・ピッケル
その他冬山泊個人装(寝具一式・ナイフや灯り地図磁石食器)
|
---|---|
共同装備 |
ツエルト
ストーブ・鍋
ストーブ・鍋(米)
白ガスタンク600cc(米)
|
感想
1日目
両足骨折半年後に復帰1戦目の西やんと、猿倉入山で清水谷、柳又谷の滑降計画だったが猿倉のゲートは徒歩入山も出来ない雰囲気で、山麓まで来て計画を完全に変更。栂池から朝日岳、蓮華温泉周回にする。このへんはまだ未踏なので。
栂池のロープウエイで、センセイ!と声をかけられる。一昨年のイグルー講習で会った人だった。蓮華温泉に下ってあちこち行くとのこと。その後イグルーやってみたとのことで、うれしい。
我らはまっすぐ湿原大平原を行き、小蓮華目指して東面を登る。午後になってもわりと硬い雪。稜線は風が強く、三国境に近づくほど強風になる。時間的にもそろそろ泊まりたいのだけど、西側は風が強くてガレガレ。東側の雪庇の成れの果てみたいなところは幾分風が弱そうなのでここでイグルーに決定。でも一層掘ったら下は掘る気が起きないくらい硬雪で、こちらも疲れていたので、低い壁になった。掘り下げも適当。傾斜しているので、斜面上側に行くほど深い壁になってまあなんとか暴風力はあり。でも屋根材の長いやつを掘るのが面倒で、前回味をしめたスキー梁でさっさと屋根を塞ぐ。ここまでは良かったが、風の吹込み防止に外側にタープを張ったら、一晩中バタバタ音が強く眠れないほど。朝起きたら張り綱が一本切れていた。張り綱のアンカーに埋めたアイゼンなどは掘るのが辛いくらい効いていた。掘り出しでスコップを曲げないように気をつける。
2日目
翌朝は三国境から鉢山へトラバース。三国境を超えると風がやみ、のどかな天候になる。どうやら一番騒々しいところでわざわざ泊まってしまったようだ。でも色々学びになった。朝のウチ、まだ雪面が硬いのでアイゼンシートラで。ライチョウに会ったあたりからスキーであっという間に滑り下る。途中のハイマツ帯で、顔面転びしたら、黒メガネの半分を失くしてしまった。三日目には右目だけ雪目気味になった。対照実験で、よくわかった。三日目にはじんじんして涙多いが、砂を擦り込んだ激痛レベルではなく助かる。
雪倉の避難小屋で今後の時間読みと方針なども確認。風がなくて助かる。雪倉は山頂までほぼ雪がつながっていて快適。シートラで進める。山頂で、蓮華温泉から登ってきた人に会う。昨日温泉ではイグルーの話になったとか。イグルスキーブログもみてくれているそう。しかも実践もしてくれたそう!イグルー動画でカオダシしていて良かった。
雪倉からは走るライチョウを追っかける形で北を目指し、スキーでぶっ飛ばして降りる。ズンズン下ると赤男の南向かいの崖のところがかなり急。それでもスキーが最適。赤男の西側巻きルートもタンネの薄い森で景観の良いところ。徐々に近づく朝日岳が、意外に大きくて良い山だった。登りは長かった。傾斜もあるとこはある。山頂も広すぎだ。
朝日岳からは北側稜線を少し降りてから東の沢を滑降。最近のトレースはなく、転倒無し+休みもほぼ無しであっという間に1000m47分で下って橋まで。久しぶりに長距離滑降をした。充実。
今日はイグルー壁だけ+タープでいいやと思ってつくり始めたが、床下二段目から案外良いブロックが取れたのでうっかり屋根をふさいでしまったが、やめておけばよかった。一晩中水滴が落ちて寝袋はずぶ濡れ、終いには屋根が溶けて落ちて、強制起床となった。3時半。気温プラスなのに濡れて、却って寒かった。
3日目
谷底から鉄橋を渡り湿原帯を超えて蓮華温泉を目指す。樹林帯の中うっすらトレースあり。ひょうたん池、兵馬平など、地すべり地形のテラスを経て蓮華温泉へ。建物の前で腰をおろして山を見る。昨日の滑降沢が丸見えだ。満足だ。
ここからまた700m登り返して天狗原へ。フリコ沢というらしい。ここは積雪期の蓮華温泉への最短ルートとのこと。滑り愛好家の間では有名なコースなのだ。実際傾斜も優しくストレスのない良い沢だ。途中水場もあって助かった。でも結構疲れてしまって、後半はぐったりして登る。重荷もずいぶん持ってもらったけど、やっぱ30代にはカナワン。
天狗原からは、見覚えある栂池への滑降コースをシャビシャビと下る。下りの筋肉は問題なし。疲れているのであんまり休まず、バンバンと滑り降りる。
下部では雪のなくなった栂池スキー場、ゴンドラにのってうっかり途中駅に降りてウロウロしてしまった。疲れている。
大町の午後4時のテンホウで担々麺&ミニカツ丼、生姜ラーメン大盛りで非常に満足。ウチまで送ってもらい、お礼に出来たばかりの日高山脈の本と、ちょうど届いていた北大山の会会報をプレゼントする。
11月に両足を骨折して3ヶ月入院、その後ゲレンデスキー2回、白川郷で山スキー1回とロクに登山をしていない。全力ダッシュもできない。そんなコンディションで山スキー縦走できるのか?
1日目は小蓮華山の先まで、稜線に出ると爆風、地面も硬いのでシートラ。夜も風が強くイグルーに張ったタープがバタバタうるさかった。玄米カレー雑炊と棒ラーメンを頂く。
2日目は三国境、雪倉周辺など爆風箇所もあったが概ね快適。朝日岳の登りで体力が削られた。山頂からの1000mのダウンヒルは快適、橋の近くにイグルー泊。沢水も汲めて良かったが天井から水がポタポタ、朝4時に天井が崩れた‼?全身ずぶぬれで強制起床。早朝でも気温が氷点下にならず、イグルーが溶け続けた
3日目、蓮華温泉まで登る。8年ぶりに蓮華温泉ロッジにきた。蓮華温泉から天狗原まで登りが意外と長い。途中の沢水に助けられた。天狗原からはスキー場まで爆走。栂池スキー場に作られたボーダー用のパークっぽい斜面を滑るのが面白かった。
猿倉まで道が閉鎖されていたので、急遽思いついた計画だったが満足度は高かった。
来年は旭岳、清水岳、猫又岳方面にいきたい
米山さんありがとうございました😉
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