3年ぶりの登山 ~都県境尾根から雲取山へ~


- GPS
- 28:01
- 距離
- 44.3km
- 登り
- 4,233m
- 下り
- 3,509m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:01
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:15
天候 | 1日目:曇りのち雨 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
都県境尾根は多少の崩壊箇所がある以外は特段危険箇所なし。ただし、奥多摩にしてはかなり人が少ない印象。 |
写真
装備
備考 | 水場情報を事前にしっかり調べていなかったため、想定外の水汲みが発生。 |
---|
感想
◾️概要
育児ですっかり山から足が遠のいてしまっていましたが、今回のGWに(家庭&仕事の両面で)2日間だけ山に行ける機会が得られたため、久々に山を歩いてきました。
「登山」と呼べる活動としては約3年ぶりです❗️
ブランクがありすぎるので、とりあえず雪のないところと思い、勝手知ったる奥多摩を選びました⛰️
石尾根なども良いのですが、過去に何度も歩いているので、今回は都県境尾根(途中からは長沢背稜という名前になる)を経由して三峰のほうに降りるルートを選択。
軽い山行のつもりでしたが、雨やら想定外の水汲みやら寝不足やらで、それなりにハードな山行になってしまいました💦
山どころか日々のトレーニングもほぼ出来ていない中でしたが、あまり体力が落ちていなかったのは嬉しい想定外でした。
子供を抱っこして歩き回っている効果なのかもしれません👶
◾️行動詳細
4/28(月)
始発電車で奥多摩駅へ。
休日に挟まれているとはいえ平日なので、登山者はそれほど多くない。
しばらく林道を歩き、よくこんなところにあるなと思うような民家の脇から登山道に入る。山の香り、野鳥の声、沢の音、全てが久しぶりで新鮮に感じる。そして新緑が目に映える。
本仁田山への登りに利用する大休場尾根は奥多摩三大急登に数えられるらしく、そこまでの距離は無いもののたしかに急な登りで、ウォーミングアップには十分すぎる。
本仁田山山頂はスペースも山頂標識も景色も控えめ。結構な数の虫が飛んでいたので、あんまりゆっくりしようという感じにならない。
岩っぽい尾根を経て、川苔山への登路にある舟井戸で500mlほど水を汲む。あとは、今日の目的地の酉谷山直下にある避難小屋で水を汲んで夜以降の水を確保すればいいやと思っていた。この時は。
川苔山周辺ではそこそこ人がいたが、ここを過ぎるほとんど人に合わなくなる。(1日目はたしかこれ以降5人くらいしか会っていない)
平日とはいえ奥多摩でこの人の少なさは少々びっくり。
道は、派手さは無いものの歩きやすく、日向沢のノ峰(うら)、蕎麦粒山、天目山などのマイナーピークを打ちながら、どんどん進んでいく。トラバースが多目なのが玉に瑕か。
途中、同じく酉谷山を目指している男性と蕎麦粒山付近でスライドし、この後何度かお会いする。
酉谷山に近づくと、だんだんとガスが出てきて、雨がポツリポツリと降り出す。
思ったより降り出しが早い。
そうこうしているうちに酉谷山避難小屋に。
水場がぱっと分からなかったので、先着の男性にお聞きすると、衝撃の一言。
「水出ていないですよ」
下調べ不足だった。一杯水避難小屋は水が枯れることがあると地図に書かれていたが、酉谷山のほうは特に記載がなく、また、奥多摩ビジターセンターのHPには特に言及が無かったので大丈夫かと思っていたが、ちゃんと最近のレポを見ておくべきだった💦 反省。
(そして、逆に一杯水のほうは水が出ているらしいという情報ももらう)
手持ちの水は800ml。水場に若干水が溜まっており、小屋にいた男性からは浄水器を貸しましょうかと仰っていただいたが、一泊分+翌朝の行動分賄うのは厳しいのもあり、別の策を考える。
一杯水に引き返すのも一つの選択肢だが、いこんせん距離があるので、南側の小川谷源頭部を水が出てくるまで下降することに決める。
この斜面には、もともとは小川谷林道に続く登山道があったはずだが、小川谷林道が土砂災害で通行止めになっているため、長らくこの登山道も封鎖されており、ほぼ完全に消失している。
適当に斜面を下っていくとほどなく沢形が明瞭になるが、なかなか水流が現れない。
クライムダウン出来ない涸滝が出てこないことを祈りつつガンガン下っていき、標高差にして300メートル下ったところで、ようやく太い水流が現れた。ここで水を汲み一安心することができた。
小屋に戻ると、先ほどスライドした男性も到着していた。
雨が降っているので小屋泊まりにしようか迷ったが、せっかくテントを持ってきたので、気を取り直して天場を探しに山頂付近に向かう。
山頂はあまりスペースがなかったため、東側のベロに張ることにした。(なお、ちょうどこの稜線は国立公園の境界となっており、ギリギリ幕営OKと判断)
雨のなか幕営🏕️
もちろんテントも山メシも久しぶりである。
その後も未明まで雨が降り続き、テントを打つ雨の音で夜はほとんど寝ることが出来なかった。
4/29(火)
ほぼ徹夜の状態で朝を迎える。
空には星が出ている。
朝食のラーメンを食べ、いそいそとテントを撤収する。ときおり強い風が吹くなか、東には黎明の空が広がる。
長い間封印していた高揚感が身体から湧き上がるのを感じる。
タワ尾根ノ頭の長いトラバースの途中、向かいの尾根から太陽がふいに顔を出し、澄んだ光が登山道を明るいオレンジに染めた。
しばらく足を止め写真撮影に興じる。
南北とも展望が開けたヘリポートを過ぎ、水松山(あららぎやま)の巻きに入ると、苔が増え出すなど登山道が奥秩父の様相を呈してくる。
また、登山道も変化に富むようになる。良い感じで、自然にカメラの出番も増えてくる。
気持ちの良い尾根道をたどり、芋ノ木ドッケを越えると、三峰に至る道との分岐になる。
かなり眠いのでそのまま三峰に降りることも一瞬頭をよぎったが、やはりせっかくなので雲取は打っておくことにする。雲取までそれほど距離はないため、最低限の荷物だけ持ち、残りの荷物は分岐にデポした。
荷物が軽いので30分ほどで懐かしい山頂に着いた。時間が早いからか、人は少ない。記念に写真を撮ってもらう。
南アや金峰方面がよく見える。金峰はまだ相当雪が付いているようだ。(雲取周辺は沢にわずかな雪渓を見たの以外は雪は無し)
再び分岐に戻り、あとは三峰を目指してどんどん下る。霧藻ヶ峰あたりまでは急斜や登り返しもあるが、霧藻ヶ峰を過ぎると本当に平坦になり最後は走って三峯神社に下りた。
(霧藻ヶ峰の休憩所でコーヒーが売っていて少し気になったが、暑いのとどうせすぐ下山するので結局スルーしてしまった…)
三峰神社はツツジや山桜や石楠花など、ピンクの花々が咲き乱れ、まさに春爛漫といったところ。
軽食をとり(眠いのであんまりしっかり食べる気にならなかった🥱)、少しビジターセンターを見てから、西武秩父行のバスに乗り込む。しかし、対向車線の混み方が凄い。車で来たら大変そう…。
そして、西武秩父駅前に出来ていた温泉施設の誘惑にもかられつつ、翌日の仕事に備えて早く寝るため西武線で帰途に着いた。
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