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Yamareco

記録ID: 8134177
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

景鶴山 (見晴に2泊)

2025年05月04日(日) 〜 2025年05月06日(火)
情報量の目安: S
都道府県 福島県 群馬県 新潟県
 - 拍手
kokudo その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:23
距離
34.1km
登り
1,139m
下り
1,141m
歩くペース
標準
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:54
休憩
0:14
合計
3:08
距離 9.7km 登り 37m 下り 211m
11:30
0
スタート地点
11:30
0:00
60
12:30
12:39
0
12:39
30
13:09
0:00
3
13:12
0:00
10
水没している箇所
13:22
13
13:35
13:40
3
13:43
7
13:50
0:00
10
竜宮尻
14:00
3
14:03
14
14:17
0:00
16
六兵衛堀
14:33
5
14:38
2日目
山行
5:33
休憩
0:57
合計
6:30
距離 13.3km 登り 865m 下り 869m
6:22
1
6:23
6:24
18
6:42
6:43
9
6:52
7:04
18
7:22
7:25
4
7:29
0:00
28
笹山北の鞍部
7:57
0:00
26
標高点1653m峰
8:23
8:28
40
標高1760m付近
9:08
27
9:35
9:41
5
標高1920m小ピーク
9:46
9:48
17
景鶴山東側の広場
10:05
10:15
13
10:28
10:29
4
景鶴山東側の広場
10:33
10:43
24
標高1920m小ピーク
11:07
11:08
39
11:47
11:52
10
標高点1653m峰
12:02
0:00
16
笹山北の鞍部
12:18
0:00
10
麓に降りる
12:28
24
12:52
3日目
山行
3:01
休憩
0:17
合計
3:18
距離 11.1km 登り 236m 下り 61m
4:40
0
4:40
0:00
0
4:40
0:00
4
4:44
4:45
12
4:57
0:00
12
六兵衛堀
5:09
4
5:13
14
5:27
5
5:32
5:34
12
5:46
5:47
9
5:56
3
5:59
0:00
12
水没箇所
6:11
0:00
5
道を外れる
6:16
0:00
5
戻る
6:21
0:00
14
道に復帰
6:35
2
6:37
6:50
67
7:57
1
7:58
ゴール地点
天候 5/4曇り、5/5晴れ、5/6曇り小雨
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
5/4 沼田駅9:20(関越交通バス)10:38尾瀬戸倉10:50頃(乗合タクシー)11:25鳩待峠
5/6 鳩待峠8:00頃(乗合タクシー)8:25頃 尾瀬戸倉9:05(関越交通バス)10:32沼田駅
コース状況/
危険箇所等
鳩待峠〜山の鼻:ほぼ雪上、山の鼻〜牛首:一部木道浸水している箇所あり、牛首〜見晴〜東電尾瀬橋:雪原問題なく歩ける。
東電小屋〜笹山〜1653m峰:一部雪が薄くなり藪が出てき始めている。5/5はまだ大丈夫であったが、来週は無理かも。
1653m峰〜与作岳〜景鶴山東:積雪あり問題なし
景鶴山東〜景鶴山:1番目の岩は右から巻く巻いたあと木のあるところから雪壁直登ステップあり。2番目の岩も右から巻く。
アイゼンは必要。ピッケルはあった方が良い。
雨も降るし、来週はルート変わっているかも。
往路のバスは宅配便混載。
2025年05月04日 10:17撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 10:17
往路のバスは宅配便混載。
車内には荷物スペースがあった。
2025年05月04日 10:17撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 10:17
車内には荷物スペースがあった。
鳩待峠は新しい小屋を建設中。2025年9月星野リゾートの手でオープンだそう・・・
2025年05月04日 11:24撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 11:24
鳩待峠は新しい小屋を建設中。2025年9月星野リゾートの手でオープンだそう・・・
山の鼻へ向かう途中
2025年05月04日 11:57撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 11:57
山の鼻へ向かう途中
山の鼻はまだ雪の中。
2025年05月04日 12:33撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 12:33
山の鼻はまだ雪の中。
山の鼻でも溶けた所では水芭蕉が。
2025年05月04日 12:36撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 12:36
山の鼻でも溶けた所では水芭蕉が。
左手が周りが溶けて木道に雪が乗っかっっている状態の所。燧ケ岳はガスの中。
2025年05月04日 12:51撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 12:51
左手が周りが溶けて木道に雪が乗っかっっている状態の所。燧ケ岳はガスの中。
水没エリア。
2025年05月04日 13:05撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 13:05
水没エリア。
牛首も雪の中。
2025年05月04日 13:17撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 13:17
牛首も雪の中。
牛首の分岐の警告表示。
2025年05月04日 13:17撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 13:17
牛首の分岐の警告表示。
景鶴山方向も今日はガスの中。
2025年05月04日 13:30撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 13:30
景鶴山方向も今日はガスの中。
燧小屋の夕食。美味かった! Kokudoのお好みは右手前のお惣菜。
2025年05月04日 17:32撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/4 17:32
燧小屋の夕食。美味かった! Kokudoのお好みは右手前のお惣菜。
燧小屋から朝の景鶴山。今日は高曇りだけど見えている。
2025年05月05日 05:12撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 5:12
燧小屋から朝の景鶴山。今日は高曇りだけど見えている。
燧小屋の朝御飯! これもうまい!
2025年05月05日 05:31撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 5:31
燧小屋の朝御飯! これもうまい!
燧小屋。
2025年05月05日 06:13撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:13
燧小屋。
晴れてきた! 登るぞー
2025年05月05日 06:13撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:13
晴れてきた! 登るぞー
至仏山も今日はよく見えている。
2025年05月05日 06:21撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:21
至仏山も今日はよく見えている。
笹山の向こうに景鶴山。
2025年05月05日 06:29撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:29
笹山の向こうに景鶴山。
燧ケ岳もバッチリ!
2025年05月05日 06:30撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:30
燧ケ岳もバッチリ!
東電尾瀬橋。踏板あり。
2025年05月05日 06:36撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:36
東電尾瀬橋。踏板あり。
東電小屋は無人。トイレも使えません。
2025年05月05日 06:53撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:53
東電小屋は無人。トイレも使えません。
東電小屋裏から取り付く。
2025年05月05日 06:53撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 6:53
東電小屋裏から取り付く。
少し藪が出ているところも・・・
2025年05月05日 07:14撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 7:14
少し藪が出ているところも・・・
1653m峰への登り。左に藪有り。
2025年05月05日 07:48撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 7:48
1653m峰への登り。左に藪有り。
燧ケ岳が全容を見せてくれました。
2025年05月05日 08:16撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:16
燧ケ岳が全容を見せてくれました。
尾瀬ヶ原と日光白根山。
2025年05月05日 08:20撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:20
尾瀬ヶ原と日光白根山。
会津駒ヶ岳が見えました。
2025年05月05日 08:21撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:21
会津駒ヶ岳が見えました。
今まで右手の風景しか見えませんでしたが、左手に景鶴山が!
2025年05月05日 08:29撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:29
今まで右手の風景しか見えませんでしたが、左手に景鶴山が!
右手の丸い山が与作岳。左に景鶴山。
2025年05月05日 08:31撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:31
右手の丸い山が与作岳。左に景鶴山。
景鶴山と至仏山。
2025年05月05日 08:59撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:59
景鶴山と至仏山。
景鶴山!
2025年05月05日 08:59撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 8:59
景鶴山!
燧ケ岳と日光連山。
2025年05月05日 09:00撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 9:00
燧ケ岳と日光連山。
景鶴山南面は既に雪が崩れている・・・
2025年05月05日 09:17撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 9:17
景鶴山南面は既に雪が崩れている・・・
至仏山。
2025年05月05日 09:49撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 9:49
至仏山。
尾瀬ケ原。
2025年05月05日 09:49撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 9:49
尾瀬ケ原。
燧ケ岳。
2025年05月05日 09:49撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 9:49
燧ケ岳。
核心部へ。
2025年05月05日 09:57撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 9:57
核心部へ。
景鶴山頂上!
2025年05月05日 10:01撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:01
景鶴山頂上!
頂上から至仏山。
2025年05月05日 10:02撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:02
頂上から至仏山。
辿って来た道と燧ケ岳。
2025年05月05日 10:05撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:05
辿って来た道と燧ケ岳。
頂上から平が岳。右には荒沢岳。
2025年05月05日 10:05撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:05
頂上から平が岳。右には荒沢岳。
荒沢岳からさらに右に振る。浅草岳とか見えているはず・・・
2025年05月05日 10:05撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:05
荒沢岳からさらに右に振る。浅草岳とか見えているはず・・・
さらに右に振る。
2025年05月05日 10:05撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:05
さらに右に振る。
燧ケ岳の南側。尾瀬沼が白く見える。奥は日光連山。
2025年05月05日 10:06撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:06
燧ケ岳の南側。尾瀬沼が白く見える。奥は日光連山。
尾瀬ケ原と日光連山。
2025年05月05日 10:06撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:06
尾瀬ケ原と日光連山。
上越国境方面。
2025年05月05日 10:06撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:06
上越国境方面。
下ります。
2025年05月05日 10:13撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:13
下ります。
東の広場から振り返って。
2025年05月05日 10:24撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:24
東の広場から振り返って。
与作岳と燧ケ岳。
2025年05月05日 10:35撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:35
与作岳と燧ケ岳。
平が岳。
2025年05月05日 10:44撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:44
平が岳。
平が岳アップで!
2025年05月05日 10:44撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:44
平が岳アップで!
景鶴山と至仏山。
2025年05月05日 10:57撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:57
景鶴山と至仏山。
景鶴山!
2025年05月05日 10:57撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 10:57
景鶴山!
小屋から景鶴山。
2025年05月05日 14:30撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 14:30
小屋から景鶴山。
明日の朝のお弁当。
2025年05月05日 20:12撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/5 20:12
明日の朝のお弁当。
木道の中に咲いていた水芭蕉。
2025年05月06日 05:10撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/6 5:10
木道の中に咲いていた水芭蕉。
至仏山。今日は小雨に煙っています。
2025年05月06日 05:53撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/6 5:53
至仏山。今日は小雨に煙っています。
振り返って燧ケ岳。道を間違て木道に戻った後に撮影。
2025年05月06日 06:19撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/6 6:19
振り返って燧ケ岳。道を間違て木道に戻った後に撮影。
木道に雪がのっかっているところ。周りは水たっぷりの湿原。
2025年05月06日 06:19撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/6 6:19
木道に雪がのっかっているところ。周りは水たっぷりの湿原。
雨が上がって至仏山に日が差してきました。でも、鳩待峠に着いたらぽつぽつ来ました、以後は今日は雨の日でした。
2025年05月06日 06:25撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/6 6:25
雨が上がって至仏山に日が差してきました。でも、鳩待峠に着いたらぽつぽつ来ました、以後は今日は雨の日でした。
鳩待峠からの下り道。サービスで見せてもらいました。
2025年05月06日 08:08撮影 by  RICOH WG-60, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5/6 8:08
鳩待峠からの下り道。サービスで見せてもらいました。

装備

個人装備
長袖シャツ 半袖インナー タイツ ズボン 靴下 テムレスグローブ 予備手袋 防寒着 雨具上下 ゲイター バラクラバ 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバ アイゼン ピッケル ビーコン スコップ 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ

感想

 連休後半、池口岳に行こうかと思っていたが、残雪が多く、他の人の記録が全く出てこない。これは登れるのか? ということで残雪が多いなら、残雪期限定の山がまだ登れるのではないかと記録を見て行くと、例年、連休後半にはすでに藪が出ている景鶴山がまだ登れそう。
 はじめは見晴にテント泊で行こうかと思っていたが、燧小屋のホームページを見たら、空室有りになっているではないか。
 重い荷物を背負って、尾瀬ヶ原の踏み抜き地獄は嫌であったので、直ぐに予約の電話を入れた。
 以前、景鶴山には、見晴テント泊で一泊二日で向かったが藪に阻まれ、タイムアップで断念した事があるので、今回は満を持して二泊三日で臨む。

 5/4 9:20、ミドレンジャー氏と待ち合わせ、沼田駅から尾瀬戸倉方面行バスに乗る。バス内は尾瀬に行くとおぼしき人は他に1名。少ない・・・やはり、連休初日の3日に皆入山しているんだろうな〜。
 戸倉で鳩待峠行き乗合タクシーに乗り換えて、さて、歩き始める。
 山の鼻までは、これと言って難しいことも無く、曇り空の尾瀬ヶ原に向かって、淡々と雪道を下る。
 山の鼻からは、尾瀬ヶ原の木道をトレースしていると思われる雪原の踏み跡を辿る。
 ヨッピ川を渡ってしばらく行くと、木道の周りの雪が溶けて、木道の上にだけ雪が腿の高さぐらい残っているところにさしかかる。
 木道の周りの湿原は水をジャブジャブ湛え、積もった雪もいつ崩壊するか、わかったものじゃない。やがて、周りが雪原になってきたら、木道から外れて、雪原を歩く。今年は雪解けが遅いので、尾瀬ヶ原の大半のエリアは、雪原を歩いても問題ない。
 しかし直ぐに、雪解けで木道も水没している区間にさしかかる。幸いにして深さは、足首の少し上くらいなので、木道を外れないようササッと渡れば、スパと防水の効いている冬靴のお陰で浸水はなし。むしろ、浸水するのは踏み抜いた時。
 その後は雪原を淡々と進むだけ。時折、踏み抜きが襲いかかってくるが、kokudoは踏み抜きはあったものの、靴への浸水は免れた。(今日は全線ツボ足+wストック)

 今日の宿、燧小屋へは、14時半頃チェックイン。
早速、缶ビールで乾杯し、16時からのお風呂を待つ。お風呂は石鹸不可だが、身体を温め、汗を洗い流せるだけでも天国である。
 夕食は17時半から。とても美味しい!満足したら、瞼を開けて居られず、19時には寝てしまった。

5/5アタックの日。5時過ぎ起床、6時からの朝食は5時半過ぎには提供開始。夕飯に負けず劣らずの美味しさ。
 6時20分過ぎ、出発。まずは、GPSで東電尾瀬橋を目指して雪原を直進する。
 昨日、雲がかかって見えなかった、至仏山、燧ヶ岳、そして景鶴山のいずれも今日はよく見える高曇りの天気。
 尾瀬ヶ原から見た景鶴山は、なだらかな山稜にポコっと飛び出た餃子のように見える。
 東電尾瀬橋は冬の間も渡り板を抜かないので、ヨッピ橋のように、鉄骨に足をかけて行くようなことをしなくて済むので助かる。
 橋を渡ったら、左手東電小屋を目指す。小屋でアイゼンを着けてから尾根に取り付いて、適当な踏み跡を拾いながら、基本、尾根に忠実に登って笹山ピークを目指す。
南斜面なので、ツリーホールが大きく広がって、そろそろ藪が出るかなというところもあるが、まだまだ、雪の斜面を直登出来る。
 笹山から一旦下って、今度は1653m峰に向かって登る。
 1653m峰までで2箇所ほど、藪が出始めている所があった。この日は回り込んで藪にはつっ込まずに済んだが、来週はもう無理かも。
 1653m峰を越えてくると、時折、燧ヶ岳や会津駒ヶ岳、至仏山や、景鶴山のピークが見えてくる。
 高曇りで遠望が効くので今日は良い感じ。

 与作岳の山頂まで来ると、ホントに平らな平ヶ岳や、荒沢岳、守門岳など奥只見の山々が見えてきた。楽しー。
 一度鞍部に下って、登り返すと景鶴山の頂上部を望む平坦な所に出る。
  他の方はここで荷物をデボしていたので、我々も真似して、ここからは、Wストックをピッケルに代えて空身で頂上を目指す。
 まずは急斜面のヤセ尾根にさしかかるが、ここは思ったほど怖くない。
 そして、1番目の岩は、5/1までのレコでは、左を巻くとあったが、右から巻く道が出来ていて、それを辿って、木の生えているところから、雪壁に取り付く。雪壁には既に先行者のステップが切ってあり、落ちたらオシマイではあるが、慎重に進めば、問題はない。
 次の2つ目の岩は事前情報通り、右から巻いて、あとは頂上へ。

 頂上部は狭いが、若干の、平坦地があり、かすれた山名標識があった。
 眺めは素晴らしく、至仏山から遠くに日光白根山、尾瀬ヶ原を一望する南側は言うまでもなく、北の奥只見の山々から燧ヶ岳。良い景色である。嘗て道があった頃は、夏の景色も、見えただろうに…
 我々が登頂した前後がラッシュ時間帯のようで、我々を含めて10人ぐらいがこの時間に集中した。
(この日このコースで行きあったのは13人くらい)
やはり、早朝鳩待峠を出て、16時半の最終日帰りの人が多いのであろう。
 登頂したころから、天気は晴れになり、景色も、ますます良くなる。

 我々は、泊まりなので急がなくてもよいが、雪の下り道は捗ってしまう。
 笹山の北側鞍部までは往路をそのまま戻り、そこからは他の人のログの点が多い、東側の沢沿いに下って、東電尾瀬橋の東側に下りた。 その後は、橋を渡って見晴へ。

 見晴ではウッドデッキで山菜そばとビールで登頂を祝う。
 「涸沢とかは、人が多くて大変だろうな〜」とか言いながら、人気が無いのを良いことに、アイゼンやら、装備を干しながら、更にチューハイまで空けてしまう。
 その後、お風呂と夕食を堪能して、今日も20時頃には寝てしまった。
(今日はWストック、景鶴山付近のみピッケル。東電小屋まではツボ足、以後はアイゼン)

 寝ている時に、雨が屋根を叩く音が聞こえてきた。5/6午前三時、昨日の朝の予報では雨は午後からだったはず。

 慌てて、天気予報を見ると、いつの間にか朝から雨に変わっている… それで、昨日は泊まりが少なかったのか…

 予定では5時半出発のつもりであったが、8時過ぎからは雨が強くなる予報。
 ミドレンジャー氏も目を覚ましたので、明るくなったら出発しようと、予定を早めることにした。
尾瀬ヶ原の、雪原が雨でベチャベチャになったら、大変だし。
 雨で気温があまり下がらなかったせいか、雪のコンディションは緩め、だが、心配していた木道浸水区間は、緩め凍結の状態で、靴への浸水は免れた。

 だが、融雪により、木道の上にだけ雪が残っている区間では、雪原に迂回したあと木道に戻る場所を見落とし、ロスタイム… なかなか、難しい。

 山の鼻からは淡々と雪道を登り、鳩待峠には8時に到着。客待ちしていた乗合タクシーに飛び乗って、戸倉には8:25頃到着。バス停前のトイレで着替えて、荷物を整理しているうちに雨が本降りに。今回は雨を逃げ切った!
(最終日は全線wストック+ツボ足)

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