脊振山全山&三郡山系


- GPS
- 49:33
- 距離
- 126km
- 登り
- 7,481m
- 下り
- 7,458m
コースタイム
- 山行
- 10:38
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 11:02
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 11:03
- 山行
- 15:33
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 16:37
- 山行
- 11:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:40
天候 | 1日目晴れ、2日目晴れ、3日目晴れ、4日目雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
脊振山レーダーサイトの通行止めは通れた |
その他周辺情報 | かつや |
写真
感想
約十年ぶりに脊振全山縦走を行う。今回は身体の状態が当時より良いので三郡山系も行けるのではないかと思って追加で縦走した。何度か練習で同じルートを辿ってみて今回に臨んだ。装備品はテント寝袋食料衣類雨具食料飲料水で17kgちょっとくらい。雨が降るとのことでタオルを多めに持っていったが17kgと軽めになったので安心した。飲料水は白木峠、荒谷峠、荒川峠、雷山、三瀬峠、脊振山、七曲峠、大峠にデポして置いた。今までの人生で一番ハードな行程だと思うが登山後に身体は痛くなく筋肉の消耗は殆ど無い。むしろ代謝が爆上がりし翌々日までもずっと脂肪が燃焼し息をするのが楽になって心肺機能も明らかに上がったのが身体で感じとれる。【1日目】前日に定時だがすぐに帰れず寝るのが遅くなりスタートが遅れて7時過ぎての出発となった。まむし温泉からスタート。風が強く寒い。軽快とは言わないが順調に登り進める。荷物はまずまずの重さ。最初のピークの十坊山の岩の上に登り眺める。晴れていて壱岐や対馬などうっすらと見えた。山頂には追い抜いていった方がおられてメダルを持っていくよう勧められた。白木峠に降りていく時にストックを持った方に追い抜かれる。その方は自分と同じルートを三十六時間かけて行くそうだ。浮嶽を登っているとゴルフカートがそばを走りゴルフの音がする。GWということもあり山頂には何人も登山者が既にいた。浮嶽山頂手前でヘビに出くわす。走っているショートパンツの小柄な女性に浮嶽山頂手前で追い抜かれてその後の山頂からの下りで道に迷っていたらしく話しかけられる。その方は林道の方に行かれて別れるが荒谷峠で追い抜かれた。林道の発音が独特でちょつと東京式アクセントだった。この方前に鳴淵ダムで遭遇した方じゃないかと思う。女岳に荒川峠から登ってくる方数名とすれ違う。桃子山からの下りの途中で分岐を間違い真名子の方へ下ってしまい30分程時間ロス。正規ルートが細くなってて間違いやすい。そんな事を考えていたら後ろからお年を召した登山者に追いつかれる。荒川峠の車道に座って休憩。追いつかれた登山者は降りてこずここから先雷山までは1名の登山者にしか出会わず人が少ない。真名子の方に降りられたのかな。ここから桃子山まではダラダラと登りが続きなかなか着かなくて時間ばかりが過ぎてしまう。ここらへんは古代の遺跡みたいな大きな岩の塊群が所々にある。開けた伐採地までが遠くそこからも登りが続く。白糸峠からは道がきれいで歩きやすい。河童山から巨大な羽金山のアンテナがそびえ立っているのが確認できた。河童山からしばらく登り返して金網の脇を通り車道に出て羽金山の門の前に着く。インターホンで許可を貰い羽金山へ行く。電波送信所のどデカいアンテナを見上げていたら大柄な国交省の職員さんが歩いてやってきて連絡先を書かされる。山頂にはSUV、所沢ナンバーの軽トラ、商用車みたいなのの3台が停まっていた。インターホンの声はおじいちゃんみたいな感じだったので二人組か三人組で常駐してあるのか。勝手な想像だけどここの維持だけなら暇だろうな。研究論文でも書いているのかな。強風で空も曇り始めていたが山頂からは360度眺められて良い景色だった。羽金山からの下りの金網の所で本日最後の登山者とすれ違う。真名子分岐からここまで誰にも会わなかったので今日は登山者が少ない。ここからは長い急な下り。バランスを崩さない様に下る。杉のピークを何個か過ぎて日当たりのいいピークを過ぎて最後の暗いピークを過ぎたら長野峠に出る。ここから車道歩きで藤が咲いていた。車は通らない。空が灰色になり風が強い。カエルが杉の葉からぴょんと出てくる。カラスが木上から獲物を狙っている。雨が降りそうだ。高原峠から雷山までは急坂だが調子よく登っていく。飲料水を事前に上まで揚げて置いて良かった。雨なので傾いたトタンの廃虚の中に泊まれないか考えたが小さい。急にコンクリートの地面に出て雷山の肩に着く。目の前に雷山がそびえ立っていた。ここにテント建てようと思ったが強風で雨も降りそうで雷の心配もあるので避難小屋跡地に建てようとデポした飲料水を持って下る。重すぎて袋が破け道路に散乱。避難小屋跡地は先客がいて断念。その少し上の空き地に建てる。強風で建てにくく空も暗がり始め焦る。何とか建て終わると雨が降ってきた。暗闇が近づく中でペットボトルの水とお茶で洗髪と洗顔をする。気温は10度前後なのか寒かった。買っておいた総菜パンとコロッケを食べる。あまり美味しくない。寝床を整理する気力もなく寝袋のチャックをせずトイレもせずに寝たので寒く寝つきが悪かった。寝てる間に小雨が降ったりやんだりで時折強い雨が降った。【2日目】空が明るくなってテントを畳み出発。先客の方は起きた時はいたがもう出発しているようだった。晴れた雷山のススキの中で雷山の急坂を登る。山頂にあっさり着く。早い時間だが既にカメラを持った登山者がいた。温度計は8度を示す。羽金山と唐津の山々か見えた。その時は分からなかったが羽金山の影に浮嶽も見えていた。富士の所でトレランの人に話しかけられて励まされる。ここからの稜線はツツジとススキが露出していて日当たり良い。また老夫婦の方に話しかけられ励まされる。井原山からは360°の景色で良い。沢山の人が休憩していた。これから行く脊振山がはるか遠くに見えて絶望する。ここから三瀬峠までは意外と長がく植林地の尾根を何度かピークを過ぎて降りていく。黒い学生の部活らしき集団とすれ違う。三瀬峠の手前でデポした飲料水を開けてると道を間違えているカップルがいた。三瀬峠は車やバイクがひっきりなしに通る。城の山から下っていたらまた黒い集団。今度は全員女で中年の教員が引率していた。金山山頂でコーヒーとマンハッタン。歩いているとコーヒーのせいで胃の具合が悪くなる。金山山頂はタバコを吸って休憩している人がいた。展望岩の所で脊振山が見えたがまだまだ相当遠い。金山の偽ピークを越えて長い下りで小爪峠へ着く。金山山頂からここまで人がいなかったが最後の最後で高齢の女性に追いつく。険しく急な坂を快調に登り猟師岩山にすぐに着く。すると犬に吠えられまくる。数人の女性達が山頂を占拠していた。ここからの景色はゆっくり見たかったが道を空けられ「すみません空けます。どうぞどうぞ」と促され犬も吠えまくりで景色を見ることが出来なかった。残念。少し進んで名残惜しそうに後ろを振り返るとめっちゃ見られていて目が合った。ここから稜線が岩で細くなり険しくなる。中々よいルートだが展望はない。鬼の鼻岩からは脊振山と遂に目的地の篠栗あたりが見えてきた。金髪の若者が休憩していて大声で挨拶してきた。椎原峠で座り込んで休憩。唐人の舞の手前の看板で開けて油山の裏あたりが見えた。ここでテント背負ってそうな人に追い抜かれる。唐人の舞は大岩がいくつか転がっている。三角の岩の唐人の舞に登り福岡の街を眺める。脊振山までまだまだ遠い。延々と淡々と登って開けた砂礫の所に出ると佐賀平野が見えた。もう佐賀市内は越えている。ここでテン泊準備している人がいた。程なくして車道にでる。此処からは慣れない固い地面にちょっとだけ足にくる。疲れも少しあった。矢筈峠を越えてガードレールから故郷の両子の山や舟形山や牛の尾が見えてその裏に黒髪山が見えた。青い空に佐賀平野から海に浮かぶ雲仙普賢岳も見えて素晴らしい。今日は歩いて登る人は居ないようだ。ナイキjミサイルについてトイレ。この道中の最高峰の脊振山へ登る。右にはこれから行く三郡と左側には故郷の佐賀平野と天山が励ましてくれているようだった。青空の中遂に山頂に着く。まだまだ先は長いがここがこの山行のハイライトだ。三郡の山も間近に見えてようやく基山も見えてきた。明日の山場の九千部山も見える。レーダーサイト基地からはるか下に明日行く蛤岳。阿蘇や九重も見えた。景色を眺めていると天神から車で来たというやんちゃそうなホスト風の若者三人組が話しかけてきて鶏めしや空揚げや地鶏を頂いた。励まされた。下に下ってテントを建てた。GWと言うことで沢山で建てられないかもと思ったが意外と空いていた。ただすぐ隣に遅い時間からテントを建て始めた父娘が焼き肉をしてdvdを観ていたようでうるさくて全然寝れなかった。枕元の直ぐ側で焼き肉やっていた。中学生か高校生だと思うが母親の話が一切なく気になりすぎる。夕食はまたパンだがやはり惣菜パンが美味しくない。唯一ピザが美味しかったか。あとセブンで買ったななチキが冷めてても美味しかった。寒かったが星空が綺麗だったのでハーフパンツでトイレに行くついでにもう一回山頂に登った。佐賀福岡の夜景と北斗七星がよく見えた。歩いたおかげで体温は高めにして床につけた。だがしかし隣が気になりほとんど寝られず。【3日目】230に起きる。400出発。テントをたたむ間に北斗七星の柄杓の底が山頂に沈んだ。当たりはまだ暗いが基地周辺なので明かりが一杯あり安心感がある。しばらくライトで照らし夜間歩行となる。暗くてよく見ずにタニシ仏から通行止めの方に行ってしまう。険しい斜面と繁茂した笹に老朽化した遊歩道が付けられていた。暗闇も相まって不安だ。2カ所崩落していたが谷に降りて通れた。降りた小屋のあたりで明るみ始める。蛤岳までは小川の流れる小道を散策しながら朝の散歩的に優雅に楽しみながら行く。蛤岳に着くと腹痛が気になりはじめる。寒くて冷えるのでカイロを腹に入れる。坂本峠までが遠く疲れる。下りなのに最後の最後までピークの登り返しの連続だった。ごみの散乱するサザンカロード。スナックの名刺や「りつ子75万円鉄塔にて」と書かれた意味深なメモや住所が書かれた遅延金含む高額な通信費の請求書など何かヤバそうなゴミが落ちていた。三領堺峠まで急坂が続き疲れる。九千部山直下までで1名にしか出会わず今日は人が少ない。九千部山手前のピークでヤマカガシが今にも飛びかかって来そうだった。後ろから来た三人組の方に追い払って貰い通った。九千部山山頂展望台から脊振山を眺めた。下る時トレランの人に話しかけられ励まされる。先の三人組のリーダーらしき人にヘビ情報有難う御座いましたと言われる。前回間違えた分岐を見失わないように下る。大峠の車道に出て水をがぶ飲み。権現山の石段もきつい。落ち葉の多い坂を下っているとデカい青いヘビが突如現れた。ヘビが驚かなかったので写真を撮ろうと構えたら逃げていった。天心園の自販機でお茶を補給。利用者の方の声が聞こえてくるのであまり長居はできないと思いそそくさとその場を去る。此処から長い車道歩き。古屋敷の集落の廃墟そばで田植え。相変わらずここの民家の犬達は吠えるが一匹は吠えていなかった。しかも今回は何故か優しめ。木材置き場の所で疲れて休む。ここまで頑張ったがこれは予定通りにはつかないことを思い観念し早く行くのは断念しゆっくり歩くことにする。温泉は諦めるか温泉入ってネットカフェ諦めるか考えながら歩く。基山に到着し楽しそうな家族連れの草スキーを横目に汚らしいおっさんがザックを背負って歩く姿に悲しくなる。草の急斜面を登りきり思わずザックを放おって寝そべった。今まで来た脊振山から九千部山が見える。ぼんやりしていたら歴史散策らしき人と目が合ったので余韻に浸る間もなく山頂へ急ぐ。脊振山系最後のピークを踏む。目の前には基山の街ともうそこには川があり山が途切れる。遂に佐賀県の果てまでやってきた。ここで電話をしてネットカフェの予約を遅らせてもらった。この時間でも基山に登ってくる人が結構いた。軽装のギャル系な若者達とトレランの人。基山を急いで降りた。相変わらず猿田彦神社の社の中はおじいちゃんの家みたいな匂いで落ち着く。下りてきたら登山口にも帰り支度の人らがいた。散歩の人に追われながら車道を歩く。涼しい良い風が田畑に吹いていた。GWの高速バスのスーツケース持ったわちゃわちゃした人らの横を通り踏切を渡って3号にでてアマンディに着いた。雨が降ってきた。ザックはいつもの壺の横に置く。1時間温泉に入る。2日ぶりの風呂だ。長崎街道と3号線を北進する。街道らしきものは肥前筑前の境界碑と原田宿跡地。ここの肥前国の藩は飛び地で意外にも遠く離れた対馬藩なんだなと思う。途中の田んぼから背振山が見えた。宝満山も目前に迫る。飛行機が飛んでいる。二日市のローソンでプロテイン等買い快活CLUBに泊まる。入店直前で雨が強くなった。からあげクンを食べる。快活CLUBのスペシャルトルコライスと小うどんと台湾メンチカツを食べる。さすがに食べ過ぎたのとタバスコかけ過ぎて後悔。この日は40km以上歩きすぐ眠くなるし起きるのが辛くなった。だが雨の中屋根のある場所で寝れるのは有り難い。【4日目】遅めに起きる。また3号を北進する。天満宮の裏のトンネルの手前で警備員兼清掃員みたいなおじいさんに話しかけられる。太宰府天満宮を越えて竈門神社に到着。お参りして宝満山へ登る。今日は本当に人が少ない。皆山好きの人は本州方面に行ったのだろう。靴を履き替えたこともありスローペースで結構時間かかった。何人かに追い抜かれる。ベテラン風の方に話しかけられる。自分でも気付かないが疲れもあったかもしれないが自然とゆっくりペース。山頂からは何も見えない。此処から三郡山へ淡々と進む。山頂手前で外国人二人組にすれ違う。湿気でカッパを脱ぐが脱ぐと寒い。砥石に行く間に雨脚が強くなる。トレランの人とすれ違う。もう誰にも会わないと思ったが砥石山には高校生くらいの軽装の集団がいた。テンション高めだったが多分ずぶ濡れなのだろう。鬼岩杉までは一度もコケなかった。だが鬼岩杉の直下でいかにも滑りそうな所で気を付けてゆっくりと声を出しながらいったにも関わらず思いっきり後ろに倒れた。その後も頭がかゆくていかにも滑りそうな所でかいてバランス崩し後ろにまた倒れる。ザックが泥で汚れてしまった。走るように急いでいたから仕方なかったのかもしれない。若杉山までは十一のピークを越えてようやく到着。ザックが汚くて最後のピークの余韻に浸る間もなくザックを急いで洗う。まむし温泉に間に合う電車の時間が迫っていて下りは走って下る。17kg背負っているのに走れるんだなと自分の脚力に驚く。あまり周りは気にしてなかったが楽園の所でキャンプしてる人がいた。遂に若杉山登山口の交差点に出て篠栗駅に到着した。長い山行も一区切りつくが電車時間が迫っている。急いで着替えて電車に乗る。座れて良かったが乗り継いだ地下鉄は座れず。足が痛くてこの山行で一番きつかったかもしれない。福吉駅に着いた。田舎道を自転車の中学生に追い抜かれる。雨が降っていて傘をさしながらまむし温泉に暗闇の中歩き遂に車に到着。4日の山行が完了した。まむし温泉に入り雨で濡れた身体を温め急いでかつやへ向かった。
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