御池岳,藤原岳


- GPS
- 07:33
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,602m
- 下り
- 1,602m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:33
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題はなかった |
その他周辺情報 | 六石温泉 あじさいの湯で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
2025年5月5日(月祝)に鈴鹿山脈最高峰の御池岳と,そこから縦走で行ける藤原岳に行ってみた。GW にどこかに登りたいと思ったのだが,さすがに 3000m 級の山はまだ雪の中と思い,あまり高くない山に,と考えた。六甲や金剛・葛城は今回は違うなぁ,とも思い,そうなると伊吹山とか鈴鹿の山々が候補に上がる。でも,伊吹山はまだ登山道の一部が崩落して登山禁止になっている。そうなると鈴鹿の山々ということになる。鈴鹿の山はヤマビルが多いので,ヤマビルが成長する梅雨の前の GW は登るのに最適な時期かもしれない。
ということで,鈴鹿の御池岳に登ってみた。御池岳は,石灰岩質の台地状の山であり,どんな感じか一度登ってみたいと思っていた。ルートは鞍掛峠から登るルートと,コグルミ谷から登るルートが基本みたい。さっそくヤマレコの地図でルートを作ってみると,御池岳だというほど距離がないみたいだった。そこで,御池岳に登り,台地の上をぐるっと周回して,そこから藤原岳までピストンする作戦を立ててみた。出発は標高の高い鞍掛トンネル東側の鞍掛峠登山口から入り,尾根筋を鈴北岳まで登り,そこから御池岳の台地に入る。台地の上では,御池岳,東のボタン淵,ボタン淵,天狗の鼻,と回って御池岳に戻り,そこからカタクリ峠,白瀬峠,頭陀ヶ平,天狗岩を経由して藤原岳まで行く。帰りは藤原岳から頭陀ヶ平,白瀬峠と歩いてカタクリ峠に戻り,そこからコグルミ谷を下る作戦にしてみた。元気なら鈴北岳まで登り返して鞍掛峠に下る作戦も考えたが,せっかくなので異なるルートで下山することにした。
鞍掛トンネル出口の駐車スペースはいうほど車を止められない。GW の快晴の日で混みそうだったので,前日の夜のうちに移動しておいて,車中で寝る作戦にしてみた。午後10時半頃着いたので駐めるのは余裕だったが,夜中の1時半ぐらいに目を覚ますと走り屋の車が数台,何度も峠の下から登ってくるのを繰り返していて,ちょっとうるさかった。しかし,明るくなり始めた午前4時すぎに目を覚ますと走り屋はどっかに行ってしまっていた。すると,今度は登山をする人達の車が上がってきた。午前5時にはかなりスペースは埋まっていた気がする。とりあえず明るくなり始めたので,朝ご飯のコンビニおにぎりを食べ,着替えをしてから出発した。
出発は 5:17 だった。午前5時には出れそうと思っていたが,なんだかんだうだうだしていたら余裕で5時を過ぎてしまった…ははは。ちなみに登山届は出発前にネットで提出しておいた。また,準備をしている間にお二人ほどが先に出発された。出発すると鞍掛峠までまあまあの傾斜の登りだった。まだ朝イチで体が運動モードに入ってない身にはちょっとしんどく感じた。それでも20分かからずに鞍掛峠まで登ることができた。そこからは景色のいい尾根伝いに鈴北岳を目指した。途中,苔がたくさん生えている場所があった。早朝の柔らかい日差しのもとで苔の絨毯のようだった。
鈴北岳には登山開始から1時間ほどで登ることができた。台地の上に出たが,先行者は見当たらず,景色を独り占めという感じだった。そこからいわゆる日本庭園と呼ばれるゾーンに行ってみた。景色としては草原に石灰岩がちょこちょこ顔をのぞかせてる感じだった。カルスト台地と言っていいのかもしれないと思った。でも,カルスト台地まではいかないのかなぁ? 日本庭園からは台地の中央部を東に進み,御池岳山頂(丸山とも)を目指した。途中,石灰岩質の場所らしくドリーネという窪みが多数あった。一部には水が溜まり池になっていた。またバイケイソウがたくさん咲いていた。
しばし行くと右は御池岳,正面はカタクリ峠への道という分岐があった。そこでは当然御池岳を目指して右折した。そこから少し登ると御池岳山頂だった。御池岳山頂付近は足元が石灰岩だらけで結構歩きにくかった。おまけに踏み跡がわかりにくくて,どっちに行けばいいかがわかりにくかった。御池岳山頂からは台地の東半分の周りをぐるっと一周しにでかけた。最初はボタン淵から回ろうと思ったが,奥の平経由の方が台地の高い部分を歩くので景色がいいと思い,奥の平経由に変更した。奥の平の前後は少し標高が高いだけあって,前後左右の景色がよく見えた。東には養老山地,南東には藤原岳へと続く尾根があり,南には竜ヶ岳,釈迦ヶ岳,御在所山の峰々がよく見えた。また西寄りの方角には奥鈴鹿の山々や琵琶湖が見えた。
奥の平からさらに南東に向かい,台地の端まで行ってみた。台地の端にある岩場に行くと,その先はまあまあの角度で切れ落ちてる感じだった。どうもそこが東のボタン淵だったみたい。そこから台地の縁を回るように西に向かった。東端辺りはあまり踏み跡がなく,テキトーに歩いた。台地の南の端辺りには土倉岳への分岐があった。その付近は少し開けていて,テントが3張りほどあった。晴れてたら夜は星が近そう,と思った。そこからも台地の縁に沿って北西の方に歩いていった。北西に歩くと,左側が切れ落ちている。 進んでいくと岩場が張り出して,その下が急傾斜になっている感じのところが3箇所ほどあった。岩場の上からみると結構体がすくみ,ぞくぞくする感じだった。
縁にある岩場の3個目がボタン淵だった。標識にはボタンブチと全部カタカナで書いてあった。ボタンブチとボタン淵,どっちも正しそうな気がした。ボタン淵は上に立っても単に高い崖という感じだった。むしろ少し手前から見る方が台地の端という感じがよくわかった。またボタン淵から振返ると,いかにも台地状というのが見てよくわかった。なかなかに面白い地形だと思った。ボタン淵からすぐ横の天狗の鼻に寄り,そこから再び御池岳山頂に戻った。戻ると午前8時頃だった。快晴で日差しもまあまああって,もう10時ぐらいかと思ってしまっていたが,まだ8時だった…。早起きしたから1日が長ったねぇ…。
2回目の御池岳山頂の後は,カタクリ峠に向かって下った。下り始めるとまあまあの傾斜が続いた。やはり台地の縁は傾斜が急みたい。対向の人達も結構しんどそうだった。やがて下ると鈴北岳への分岐に出た。そこは真の谷 御池岳分岐と標識に書いてあった。その場所には20〜30人の人たちがカメラを持ってたむろしていた。そこにはシマリスがいて,皆さんシマリスを見ようとしていた。ちょっと前にも顔を見せてくれていたみたいで,私が着いた後にも再び顔を見せてくれた。いたのは2匹だったが,一匹は結構近くまで下りてきてくれ,無事に写真に収めることができた。
シマリスを見るために10分以上そこにいたが,何枚か写真も撮れたので先に進むことにした。そこからカタクリ峠まで下り,御池岳ー藤原岳間の縦走路を歩いて藤原岳を目指した。御池岳から藤原岳まではそこまでの急傾斜の区間はないが,まあまあアップダウンがあり,距離もそれなりにあるので思ったよりも遠く感じた。カタクリ峠から一度少し登り,尾根を歩いて登りがあるなぁ,と思ったら冷川岳(荷ヶ岳)のピークだった。ピークとしてはとてもなだらかなので標識がないと気付けないところだった。またそこで TJAR のテレビで見たことのある顔が向こうからやってきた。岩崎氏だった。彼は六甲の24 peaks で歩いているのにも遭遇したことがあったが,今回も会ってしまった。彼は滋賀イチの最中とのことだった。滋賀県一周で 450km ほどあるとのことだった。やるなぁ…。
冷川岳から下ると白瀬峠がある。そこは山口という場所からのルートと合流する地点だった。そこから登り返して行くと,草木のない場所に送電線の鉄塔が立っていた。そこは頭陀ヶ平という場所だった。送電線の鉄塔は2箇所あり,高い方の鉄塔のそばに三角点があった。鉄塔を過ぎるとあまり急傾斜ではないけど2回ほどアップダウンがあった。急傾斜でない分,のんびりとした感じのルートだった。そして,2回目の登りの先に天狗岩への分岐点があった。天狗岩へは分岐からすぐだった。そこも石灰岩質と思われる岩場で,やはり岩場の下は切れ落ちてる感じだった。またそこからは三角形の藤原岳が近くに見えた。また竜ヶ岳,釈迦ヶ岳,御在所山の山並みも見れた。そういえば御池岳は見えたっけ??
天狗岩からは藤原岳付近の台地の上をのんびりと歩いた。対向の人に聞くと天狗岩から藤原岳までは15分ぐらいかなぁ?と言われたが,歩くと30分ほどかかった。また藤原岳は横から見ると簡単に登れそうだったが,最後の上りはザレていて結構キツめだと思った。そして御池岳を出てから2時間20分ほどで藤原岳に着いた。おつかれ〜♪ 藤原岳では記念撮影をし,周囲の風景も撮影し,飲み物を入れ替えてからおにぎりを食べておいた。
藤原岳の後は鞍掛トンネルへ「帰る」だけだったが,疲れも出てきてとても長く感じた。藤原山荘前を通り,天狗岩分岐を過ぎ,緩めのアップダウンの後に頭陀ヶ平を通過した。そして白瀬峠を通り,冷川岳を越えて,カタクリ峠に戻ったのはちょうど正午頃だった。後はコグルミ谷を下るだけ,と安心したのだが,そこからが意外としんどかった。コグルミ谷は 1.5km 弱の距離で,標高 940m 程度のカタクリ峠から 530m ほどのコグルミ谷登山口まで標高差 410m を下る。これが結構急傾斜で,下りだけに踏み外すとゴロゴロっと落ちて大怪我をしそうで,かなり気を使いながら下った。途中,傾斜が緩くなってこれで急勾配は終わりか?と思ったら,そこは長命水があるところで,その先も結構な急勾配を下らないといけなかった。
長命水のところでは,ちょうど休憩されていた登山者の方に長命水の場所を教えてもらった。そこは直前に歩いたところのすぐ下で,塩ビのパイプから水が出ていた。あれは言われないとなかなかわからなかったかもしれない…。その先も急勾配をぐいぐいと下らないといけなかった。ほんと,あれは結構気を使ったなぁ…。登るとしても急勾配が続いて,結構辛い上りになりそう,と思った。今回は知らないルートだったこともありコグルミ谷を下ったが,できれば下りは鈴北岳から下りたいなぁ,と思った。
コグルミ谷登山口に着いたのは,カタクリ峠から 30分ちょい,藤原岳からだと 1時間50分ほど経った 12時半すぎだった。思ったよりも早く登山終了となった。そこから鞍掛トンネル入口までは車道に沿って歩いた。距離にして 1.4 km ほど,高低差にして 90m の上りだったが,思ったよりも傾斜が緩く感じて,あまり疲れずに登れたと思う。そして 12:50 に無事鞍掛トンネル入口前に戻ることができた。いやぁ,お疲れ〜♪
到着後は,汗だくのシャツを脱いで,体を拭き,きれいなシャツを着ておいた。そこから滋賀県側に下るか三重県側に下るか悩んだが,今回は三重県側に下ってみた。藤原岳の登山口(大貝戸登山口)も見ておきたかったし…。鞍掛トンネル出口から国道を下り,山口の黄金大橋手前を右折して藤原町大貝戸の登山口に向かった。大貝戸登山口には舗装された駐車スペースがあり,トイレと休憩所のある建物もあって,整備されてる感じだった。鞍掛トンネル出口には何もなかったからなぁ…。大貝戸登山口でトイレに寄り,その後温泉に向かった。
温泉は,最初,阿下喜駅そばの「いなべ阿下喜ベース」にある「おふろ cafe あげき温泉」に行こうと思ったが,駐車場が満杯に見えたので辞めてしまった。そこで近くにある「六石温泉 あじさいの湯」で汗を流した。六石温泉あじさいの湯は全然混んでなくて,のんびりと温泉に浸かることができた。温泉の後は GW で高速が渋滞する前に,と思ってすぐに帰路についた。高速の終盤で渋滞気味だったが,それでも結構スムースに帰宅することができた。
今回は GW の晴れた日に鈴鹿山脈の最高峰の御池岳と藤原岳に行ってみた。どちらも石灰岩質の台地状の山でなかなかに面白い山だと思った。
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