くじゅう17サミッツ ピンクに染まる平治岳、阿蘇(火口から高岳ピストン)


- GPS
- 25:26
- 距離
- 44.9km
- 登り
- 3,403m
- 下り
- 3,386m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:39
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 10:53
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 10:18
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
九重17サミッツ: ・くじゅう連山の1700m峰9座を巡る (三俣山本峰から北峰への登山道は、距離は短いが急坂ロープ場の悪路。 白口岳からのくたみわかれへの下りも急坂ロープ場の悪路。 雨上がり等はスリップ注意です) 阿蘇: ・阿蘇火山山頂規制情報:風向きにより立入禁止ゾーンがある可能性有り(要確認) https://www.aso-volcano.jp/ ・阿蘇駅から山上BTまでのバスは増発有り(10分後に増発されました) ・山上BTから火口までのシャトルバスも増発有り(3台編成で一気に運びました) |
その他周辺情報 | 0日目:移動日(神戸⇒別府) 1日目:くじゅう登山口-坊ガツル-大船山-平治岳-坊ガツル 2日目:坊ガツル-九重17サミッツ 3日目:坊ガツル-くじゅう登山口⇒阿蘇(阿蘇登山)⇒熊本ー移動(熊本⇒神戸) 日程: 6/5(木),6,7,8 往路(6/5): 三宮22:50-(近鉄バス,8800円)-8:01別府9:20-(亀の井バス,1100円)-10:12由布院10:20-(タクシー,5000円)-10:50くじゅう登山口[長者原] ※タクシー代は約10000円を2人で割り勘しました 移動(6/8): くじゅう登山口[長者原]9:52-(九州横断バス,2000円)-11:23阿蘇11:50-(バス[阿蘇火口線]、1000円)-12:25山上ターミナル(登山4h)12:40-(シャトルバス、700円)-12:45火口(登山3.5h) 復路(6/8): 火口16:20-(シャトルバス、700円)-16:25山上ターミナル16:30-(バス[阿蘇火口線]、1000円)-17:03阿蘇17:23-(九州横断バス,1530円)-19:03熊本駅20:45-(バス・サンライズ号,9500円)-6:03三宮 ※往路の乗継失敗について ・下記で移動予定が、高速バスの別府北浜到着が10分遅れて九州横断バスに 乗り継ぎができず、上記で移動。 三宮22:50-(近鉄バス,8800円)-8:01別府北浜8:03-(九州横断バス,2500円)-9:52くじゅう登山口[長者原] ・次回は熊本乗継の方がよい 別府乗継:夜行バス(Sorin号)と九州横断バスは別会社が運行 (別府北浜、乗継2分) 熊本乗継:夜行バス(サンライズ号)と九州横断バスは どちらも産交バスが運営(県庁前、乗継3分) ※なお、サンライズ号は、毛布の貸出有 ・九州横断バスは、予約無しでもよいかも 理由:予約無くても乗れそう。出発後は変更・キャンセル不可。 出発便が営業開始9時前の便だとキャンセルもできない) テント場: ○法華院温泉山荘 ・テント泊800円 ・日帰温泉500円(11:00〜20:00、最終受付19:30) ※法華院温泉山荘のテン場泊に限り、何度でも入浴可能 下山後の夕食: ○HERO海 熊本駅店 ・ 熊本駅ビル 1F 肥後よかモン市場内 |
写真
感想
いざ、九州のお山、くじゅうと阿蘇へ。
◆1日目 くじゅう登山口-坊ガツル-立中山-大船山-平治岳-坊ガツル:法華院温泉山荘テント泊
高速バスで神戸から別府へ。くじゅうはいつかミヤマキリシマの時期に登りたいと思っていた。期待に胸を膨らませながら別府に到着するも、ここでいきなりトラブル発生。高速バスが10分ほど到着が遅延したため九州横断バスへの乗り継ぎに失敗。既にバスが出た後で、途方に暮れる。同じ経路でくじゅうに向かうはずだった神戸から来たお母さん(法華院温泉山荘に宿泊予定)と2人であれこれ代替策を思案する。結局、亀の井バスで由布院に移動後、タクシーで長者原の登山口に移動。1時間ばかり到着が遅れたが、なんとか午前中に登山口に辿り着けたのは不幸中の幸いでした。
お世話になったお礼を言ってお母さんと登山口で別れ、気を取り直して、準備を整え登山口から歩き始めた。正面に見える三俣山がどっしり構えて格好良い。登山道は木道も整備されて歩き易い。しばらく進むとミヤマキリシマとご対面。1つ1つのお花は小さめのツツジだけれど、群生していると迫力が出る。次々と現れるお花を愛でながら進む。
ミヤマキリシマのお花の写真をとっているおばちゃんに「平治岳が今ちょうど見頃だよ」と教えてもらう。暫く進むと山頂付近をピンクに染める平治岳が見えた。遠目で見ても分かるって、どんだけ咲いてるねん。
ここで男性から声を掛けられる。今年のGWの屋久島で鹿之沢小屋でご一緒させて頂いた2人パーティの内の1人で大分在住の方でした。こんなところでまたしても出会うなんて山好きの思考回路は同じなのでしょうか?平治岳は登りと下りの道が別れているらしく、特に登りはこの時期渋滞すると伺った。(渋滞を避けて夕方の遅めの時間に行くことにした)。17サミットの情報も教えて頂く。2人で記念写真を撮って別れた。どうもありがとうございました。
法華院温泉山荘でテントを設営。人気のテン場も頷ける。温泉有り、休憩室利用可能、水は蛇口から取れて、トイレも水洗、缶ビールも充実って快適そのもの。なんか拍子抜けするくらいにパラダイスな場所でした。
マイホームを設営後、日帰り装備でお山に向かう。まずは立中山へ。お花畑が斜面一面を覆って見事でした。お次は大船山へ。高度を上げるとくじゅう連山が一望できた。中心にどっしり構える三俣山が存在感を示している。坊ガツルがそれに彩りを添える。星生山、天狗ケ城、高岳までよく見えた。小さなエリアに個性豊かなお山が集まっていい場所ですね。すぐ脇には綺麗な御池も見えた。
少し進んで北大船山へ。ピンクの絨毯よろしく登山道を進みます。さらに下って大戸越に到着。ここから見上げる平治岳は圧巻でした。山の斜面一面がピンクに染まる。良くぞこんなに咲いてくれました。神様に感謝です。
時間が遅かったにも拘らず、結構多くの人が歩いていました。大きな三脚を立ててミヤマキリシマのお花畑を撮影する方にお話を伺うと、夕陽に染まる平治岳を狙っていたが今日は雲が出て夕焼けは見れずじまいで空振りだったそうな。この日は午後から雲が多く出ていましたが、時折、太陽の光が射すこともあったのですが、夕焼けにならなかったのは残念でした。
この後、山荘に戻る。今日は山で遊びすぎ。山荘帰着は7時半過ぎとなり、お風呂の受付が終わっていた。(お風呂の受付は7時半まで)。残念。夕食後、小屋で缶ビールだけ飲んで、テントで就寝。
◆2日目 坊ガツル-九重17サミッツ(三俣山,星生山,久住山,天狗ケ城,中岳,稲星山,白口岳):法華院温泉山荘テント泊
朝起きて、準備を整え歩き始める。まずは三俣山を目指します。途中、諏蛾守越からの景色がとっても綺麗でした。西峰の後、三俣山、北峰、IV峰、南峰と繋ぐ。特に北峰への道が悪路で結構体力を消費した。17サミットは結構手強いかもと思い始めた。お次のお山は星生山。硫黄山の脇を抜け、久住別れから星生山へ向かう。到着したときにはもうクタクタ。ここで、お天道様が隠れて雲行があやしくなってきた。パンを体に入れて先へと進む。
久住山で少し雨がパラつくもすぐに止む。ラッキー。天狗ヶ城から中岳へ。九州最高点を踏んで、先が見えた。残す2座はもう目の前だ。その後は温泉にドボン。モチベーションを上げて先へと進む。
稲星山から少し進んだところで2人組から声を掛けられる。道に迷って引き返して来たと言う。ヤマップの地図は携行していたがガスって道がわからなくなったとのこと。大阪から来た御夫婦で、聞けば今日の宿は法華院温泉山荘に予約済で行き先は同じであったので、その先をご一緒させて頂くことにした。
晴れていれば何でもない所でもガスると道をロストすることは多い。だから、山では視界がある内に目標を視認をしておいて、ガスる前に次のお山のおおよその方向を把握しておきたい。このときはヤマレコの地図で方向を確認しながら慎重に進み、めざす白口岳山頂に到着。ここでガスが抜けて周囲も見渡せるようになった。ここからは基本1本道。下山方向と小屋までのコースタイムを伝えて先行させて頂く。
テン場に戻り、まずはお風呂にドボン。シャンプーも石鹸も無いけれど、登山後のお風呂は最高!ぬるめのお湯でゆっくり疲れを癒やして、蛇口からのお湯で頭を流したら、さっぱりした。この日は、夕食後もう一度お風呂に入った。この日もビールを飲んで就寝。
◆3日目 坊ガツル-くじゅう登山口⇒阿蘇(阿蘇登山)⇒熊本ー移動(熊本⇒神戸)
夜、時折、雨がテントの屋根を叩いた。でも朝方には雨は止んでいた。ラッキー。
朝食後、テントを撤収し長者原登山口に向かって歩き始める。2時間ほど歩いて長者原に到着。バスの時間を確認していると「何かお困りですか?」と声を掛けられる。その方は山岳写真家の平野篤さんで「今日9時からモンベルで写真展を開くので時間があったら見て行ってください」とのこと。
湿原を散策した後、モンベルの写真展を覗きにいく。写真はどれもすばらしい。1枚目はマッターホルン。話を聞けば、マッターホルンには登っていないが、スイスの山麓には多くのハイキングコースがあって楽しめるらしい。いいなぁ〜。憧れのヨーロッパアルプス。いつか行ってみたい。平野さんは海外のお山もスイスやニュージーランドには何度か訪れているとのことでした。
北アルプスも双六から槍に伸びる天空の滑走路や、ガスの掛かった幻想的なスバリ岳、厳冬期の羅臼岳等、素晴らしい写真ばかり。今回は九州のお山を中心に揃えたとのことで平治岳から見るミヤマキリシマや、阿蘇の草千里の湿原を歩く馬等を紹介されていました。ちょうどピークスの先月号に、久住山の写真が御本人が書き下ろした文章とともに掲載された、とのこと。
三俣山荘管理人の伊藤圭さんとも交友が深いそうで、来月は長野でコラボして「北アルプスと九州地方の山の保全について」をテーマで講演し写真展を開くと伺いました。平野さんは「九州は良い山があるにも拘らず、人を集めるコンテンツが不足している」ことを懸念していました。そこをなんとか打破したいと環境省とプロジェクトを立ち上げて進めていると聞きました。声高に自然環境保全を謳っても、やっぱり人が集まってお金が動いて初めていろいろな活動ができる、とおっしゃっていました。地元のお店等に働きかけて多くの人を巻き込んでムーブメントを作っていってほしい。こういった前向きの活動には賛同します。貴重な出会いに感謝ですね。どうもありがとうございました。
バスを乗り継ぎ、阿蘇火口に移動。ここから午後の部、登山開始。目指すは阿蘇の高岳!帰りの最終バスまでは3時間半しかない。ここは時間との勝負なので頑張って歩きました。中岳には1時間で到着。無事、高岳にもたどり着き、ここで小休止。イワカガミが咲いていると聞く「天狗の舞台」まで行くつもりだったのですが、ここで山頂一面がガスに覆われる。もう十分に楽しんだし、無理せずここで引き返すことにした。帰りは終始ガスに巻かれた。片道だけでも素晴らしい光景を見せてくれた山の神様に感謝。
下山後、ニュースでこの日から九州地方も梅雨に入ったことを知る。いよいよ梅雨入りですね。山行中の雨もパラパラで済んで良かった。
今回は満開のミヤマキリシマを堪能することができて満足です。九州のお山も良いですね。特に火山が素晴らしい。また機会を見つけて再訪したいと思います。
今日も良い山でした。
(荷重:16kg、1日の消費量 水2L、アルファ米 4/8食)
いいなぁ〜!素晴らしい😍
くじゅう17サミッツに阿蘇満喫プランですね。
やはり日帰りではなくテン泊で、せめて17サミッツだけでも行けばよかったな〜。急遽決めたプランだったので、色々ぬけがあります💦
でも、由布岳登っておいて本当によかった。楽しくて美しい絶景のお山でした。
kickeyさんのレコを見てみると、わたし達が行ったときよりピンクの密度がスゴイです。まさにドンピシャのタイミング!蕾が全部咲くとこうなるのですね。しかも、蕾だったオオヤマレンゲまで咲いてる✨✨フレッシュで綺麗ですね。来年も行きたいな〜と思いました😊
これまで九州本土のお山には全然行けてなかったので、梅雨入り前にGo!くじゅうに行くならミヤマキリシマの時期がいいなぁ、ということで行って参りました。梅雨前線が南方で停滞している間にぎりぎり滑り込みセーフで間に合った。最終日の阿蘇でカッパを着ましたが、雨はパラパラで済んで良かったです。
あやちゃんとウッドさんのレコを参考にまずは立中山へ向かう。見事なミヤマキリシマが出迎えてくれました。初日の最後に訪れた平治岳は圧巻でした。モンベルで出会った平野さん情報では、今年は10年に1度の当たり年だったそうな。こんな年に行けるなんて幸せ者ですね。山頂で出会った方も先週来たにも拘らず、会社を半休して午後から平治岳に向かったとのことでした。みんな本当に好きなんですね〜。
平治岳の下山道脇にあると聞いた白バナのミヤマキリシマを見忘れたのは御愛嬌。他の人のレコを見ていてもお花は今年はどこも当たり年。尾瀬の水芭蕉も、くじゅうのミヤマキリシマも。他の場所も多分そうなんじゃないかな。これからの夏山シーズンに期待です。
由布岳は、形の良いツイン・ピークスが雲の上に突き出ていました。あれを見たら行かずにはいられない。いつか登りに行こうと思います。
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