神室連峰・積雪期限定軍沢ルート（軍沢岳〜神室山〜パノラマコース、小屋泊）

2016年04月09日(土) 〜 2016年04月10日(日)

• GPS: 12:49
• 距離: 19.9km
• 登り: 1,633m
• 下り: 1,798m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:42
• 休憩: 0:58
• 合計: 8:40

7:39 R108カモシカ橋終点側パーキング
7:49 7:50 R108カモシカ橋起点側取り付き
10:07 10:07 県界尾根
10:16 10:23 軍沢岳
11:06 11:17 P1054（JCTピーク）
11:58 12:20 P1115.５
12:36 12:36 P951
14:06 14:09 P1160（十里長峰分岐）
15:30 15:30 天狗森・小又山分岐
16:03 16:17 神室山
16:19 神室山避難小屋

2日目

• 山行: 3:33
• 休憩: 0:35
• 合計: 4:08

8:33 神室山避難小屋
8:39 8:50 神室山
9:05 9:08 神室山前神室山分岐
9:10 9:10 レリーフピーク
9:20 9:21 神室山 有屋口分岐
9:55 9:55 神室山 水晶森分岐
9:59 10:08 前神室山
10:17 10:20 第三ピーク
10:52 10:52 第二ピーク
11:03 11:11 神室山 パノラマコース第一ピーク
11:52 11:52 神室山 パノラマコースいっぷく平
12:12 12:12 神室山パノラマコース登山口
12:41 役内口鳥居

天候

4月9日（土）：曇り後晴れ
4月10日（日）：曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

○軍沢側：国道108号カモシカ橋終点側（秋田側）近くの下り線パーキングへ駐車
○役内（パノラマコース）側：役内集落奥の登山口へ通じる林道にある鳥居の箇所に駐車

コース状況／危険箇所等

※R108取り付き〜十里長峰分岐（P1160）までの間は、夏道が存在しないバリエーションルートであるため、道標等は一切ありません。
◆R108取り付き〜軍沢岳
尾根へは、道路の防鹿柵（フェンス）の一部が破損している箇所があり、そこから柵外の法面ブロックを登って取り付く。標高850m位までは軽い藪こぎが続く。そこから上はブナ林の中の爽快な雪原歩き。つぼ足可。
◆軍沢岳〜P951
雪上行。つぼ足可。雪庇等の踏み抜きに注意すればさほど危険箇所なし。
◆P951〜十里長峰分岐（P1160）
今回のルートの核心部。ナイフリッジの急登、痩せ尾根を遮るブッシュの通過等、8割方は気が抜けない印象。風があれば更に厳しい。今回の時点ではアイゼン必須、ピッケル推奨か。
◆十里長峰分岐（P1160）〜神室山
P1160で根ノ先口からの夏道ルートに合流。ところどころ夏道は出始めているものの、基本雪道とのミックスルート。特に、天狗森・小又山分岐の直下の岩場の急登箇所は、補助ロープがあるが、岩に付いた氷と雪で足下が滑りやすく、神経を使った。
◆神室山〜前神室山〜パノラマコース登山口
ところどころ夏道は出始めているものの、基本雪道とのミックスルート。つぼ足可だが踏み抜き注意。第1ピークより下はほぼ夏道が露出している。
◆パノラマコース登山口〜鳥居
夏場ならば車が入れる林道だが、今回の時点ではところどころ雪が残っていたため、車種を問わず、まだ車の進入は厳しい。ただ、祠付近（鳥居から1km弱）までであれば、車高高＆AWDの車ならば通行は問題ないと思われる。

◇神室山山頂避難小屋について
3週間前には2階出入り口を利用したところだが、入口の雪の山が小さくなっており、2階から出入りするにはかなりの高低差が生じていたため、今回は除雪して1階からの出入りにて利用させていただいた。なお、バイオトイレは冬期間の凍結防止措置として施錠されており、現時点では使用不可。
小屋備え付けの石油ストーブは、今回も灯油持ち込みにより使用させていただいた。合計5リットル荷揚げしたものの（ほぼ友人が担当、感謝！）、先週bitibitiさんが残してくれていた分もあり（これも有り難かったです！）、ほぼ1タンク満タンで残してきたため、小屋を利用される方、よろしければご利用ください。

写真

4/9 7:52

カモシカ橋から軍沢岳

4/9 7:53

昨年?から壊れたまま箇所から防鹿柵の外へ

4/9 7:57

道路の法面から取り付く

4/9 8:11

お馴染みの大木

4/9 8:16

しばらくは軽めの藪こぎ

4/9 9:14

標高850mあたりでブナ林に出る

4/9 9:28

爽快な雪原歩きが続く

4/9 10:07

こんなロケーションの中を登っていく

4/9 9:43

虎毛山

4/9 9:44

高松岳

4/9 10:10

県境尾根に取り付けば、軍沢岳山頂（右）はすぐ

4/9 10:15

軍沢岳山頂まであと少し

4/9 10:22

眼下にR108のカモシカ橋が見える

4/9 10:22

軍沢岳から虎毛山方面

4/9 10:26

山頂付近の雪庇

4/9 10:26

東側に見えてきた神室連峰

4/9 10:26

中央に神室山、まだまだ遠い…

4/9 10:51

軍沢岳山頂を後に一旦下り、登り返して正面のJCTピーク（P1154）を目指す

4/9 11:12

JCTピーク（P1154）から軍沢岳を振り返る

4/9 11:12

JCTピーク（P1154）から進路を西へ

4/9 11:46

軍沢岳

4/9 11:46

JCTピーク（P1154）を振り返る

4/9 11:47

軍沢岳（右）とJCTピーク

4/9 11:47

雪庇に注意しながら歩く

4/9 11:57

P1115.5手前の平場、この辺りは「法田」と言うらしい

4/9 12:13

P1115.5、tooleさんが名付けた「ひみつのテラス」からの大展望

4/9 12:23

神室山東壁

4/9 12:26

あの頂を目指して更に進んでいく

4/9 12:29

小又山、天狗森

4/9 12:39

役内沢の原頭部

4/9 12:55

P951まで下って登り返し、P1115.5を振り返る

4/9 13:03

青空が出てきた

4/9 13:00

いよいよ核心部に入っていく

4/9 13:17

急登を越えて‥

4/9 13:22

最大難所に挑む、雪が少なければ通過は難しい

左から巻いてブッシュを突っ切る

4/9 13:52

ブッシュの上に付いているこの尾根の雪が切れると厳しい

4/9 13:53

だいぶ近づいてきた

4/9 13:55

最大難所を上部から見下ろす

4/9 14:02

ナイフリッジを歩く

4/9 14:02

高度感あり

4/9 14:02

登山者の痕跡発見！バリエーションルートでは何だかホッとする瞬間

4/9 14:06

正面に西の又ルートの尾根、真向かいは窓くぐりのあたり？

4/9 14:11

夏道合流点のP1160から十里長峰（根ノ先口）方面

4/9 14:13

天狗森、小又山の稜線が眼前に迫る

4/9 14:15

更に高度を稼いでいく

4/9 14:23

絶景を眺めながら進む

4/9 14:25

小又山

4/9 14:25

天狗森

4/9 14:31

この辺りは夏道と雪のミックスルート

4/9 15:04

軍沢岳からの道程

4/9 15:24

天狗森分岐の直下の岩場（補助ロープあり）

4/9 15:28

それにしても、何度見ても素晴らしい山容

4/9 15:30

あと少し‥

4/9 15:30

役内沢

4/9 15:31

あれ？まだ九合目だっけ？

4/9 15:36

天狗、小又へのびる稜線

4/9 15:37

小屋が見えた

4/9 15:37

台山尾根

4/9 15:44

雪が落ちた西の又方面P1286の南壁

4/9 15:45

中央がP1115.5（「ひみつのテラス」）

4/9 15:47

最後の登り

4/9 16:02

ラストスパート

4/9 16:13

無事到着！

4/9 16:15

3週間前とは違ってすっかり顔を出していた祠

4/9 16:22

同じく標柱も

4/9 16:11

だいぶ日が傾いてきた

4/9 16:14

中央に火打岳

4/9 16:15

前神室山

4/9 16:45

今回は2階から入るのは厳しいので

4/9 16:47

少し除雪して1階から入ることに

4/9 17:39

小屋では早速、恒例のカムテン君を囲んでの晩御飯

4/9 18:07

まったりしているうちに外は夕暮れ

4/9 18:07

小屋からの眺め

4/9 18:10

同じく

4/9 18:24

三関セリたっぷりのきりたんぽ鍋とストーブ（灯油は持ち込み）で暖まる

4/9 19:59

三脚もなく夜空の撮影はこれが限界

4/10 8:21

今回もお世話になり、ありがとうございました

4/10 8:21

しかし、この後ろ姿がなんともキュート（笑）

4/10 8:37

2日目、だいぶゆっくり目に小屋を出発

4/10 8:42

下山は前神室山を経由するパノラマコース

4/10 8:45

火打岳

4/10 9:04

山頂の北側

4/10 9:08

軍沢岳と前日歩いた稜線

4/10 9:13

西の又方面と御田

4/10 9:13

西の又分岐

4/10 9:16

国定公園レリーフ

4/10 9:19

小屋越しに小又山

4/10 9:21

三角石山

4/10 9:21

西の又沢

4/10 9:26

有屋口分岐から前神室山

4/10 9:29

前神室の南東斜面

4/10 9:35

前神室への稜線の雪庇

4/10 9:55

神室山を振り返る

4/10 9:59

水晶森分岐

4/10 10:05

前神室山山頂、やはりこの時期にしては雪がかなり少ない

4/10 10:05

神室山もここで見納め

4/10 10:05

前神室山を後にして下っていく

4/10 10:26

第3ピークから前神室山山頂を見上げる

4/10 10:23

標柱の先でさえずる小鳥

4/10 10:31

崩落が進む稜線の雪庇

4/10 10:32

水晶森

4/10 10:39

バリエーションルートなのか、ざんげ坂の上部、北西（薄久内集落方面）からのびる急な尾根に続いていたピンクテープ

4/10 10:45

ざんげ坂を下っていく

4/10 10:56

ざんげ坂（左）と薄久内集落方面へのバリエーションルート？の尾根

4/10 10:56

第2ピーク

4/10 11:06

雲がだいぶ降りてきた

4/10 11:07

第1ピーク

4/10 11:17

眼下に役内集落と鳥居のあたり

4/10 11:42

まんさくの花（残念ながらピンぼけ）

4/10 11:54

いっぷく平、この辺りは完全に夏道が露出

4/10 11:52

いっぷく平付近に咲いていたイワウチワ

4/10 12:17

パノラマコース・西の又コースの登山口

4/10 12:18

登山口付近はほぼ雪はなし

4/10 12:24

ただし、杉林の中の林道にはまだ雪が残る

4/10 12:46

鳥居にて無事に全行程終了

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M2 SONY

感想

Odentos

約1年前に歩いた軍沢岳から連なる神室東稜。あの時見た景色、踏破したときの感動、そして達成感が忘れられず、今年も友人を誘ってチャレンジしてきました。
天気はまずまず、積雪期限定のバリエーションルートが故に気になっていた積雪量も昨年よりも気持ち多い感じ（とは言え、昨年よりも約2週間早い）で、強風も核心部を通過する頃には天気予報どおりにおさまり、ルートの難易度の割に条件に恵まれた山行となりました。
そして夜は、快適な山小屋での時間をみんなでゆったりと、そして楽しく過ごさせていただきました。
それにしても、神室連峰の東陵からの眺めは本当に素晴らしく、歩を進めるにつれそれがどんどん目前に迫ってくる様には、ただただ圧倒されるばかりですが、それが癖になるところでもあります（笑）
来季も（自分の技量ではなかなかタイミングがシビアとなりますが‥）是非挑戦してみたいと思います。
［16.4.13登録］

コメント

750RS

バリエーションルート
Odentosさん、こんばんは。
また行かれましたね。神室連峰へ・・・。
でもその気持ちわかります。
何度、行っても行きたくなる山ですからね。

しかも、積雪期限定の ・・・良いルートですね。
特に、P951〜十里長峰分岐（P1160）・・・厳しい感じて・・・
あこがれてしまいます。
私は日帰り専門なので・・・
R108〜軍沢岳〜神室山のピストンを考えてしまいます。(笑)
たぶん無理でしょうが・・・

写真もいいですね。
本当に行きたくなりますよ。
私を神室に連れて行って・・・って感じです 。

私は今年、三角石山経由のバリエーションルート???を計画していましたが・・・気力不足で断念しています。
来年こそは・・・行ってみたいですね。

いゃー・・・実にうらやましいヤマレコです。
いゃー本当に良いヤマレコでした。
ご苦労さまでした。

Odentos

神室再訪
750RSさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
はい、3週間ぶりの神室再訪です
そうですね、何度行っても、いつ行っても、ホントに良い山ですね。
特にこの時期は、バリエーションルートも豊富で、歩きながら、あそこの尾根を繋げるかな？とかいろいろ考えて、地図とにらめっこするのもまた一つの楽しみですね

鬼首道路からの日帰りは‥日帰り装備かつ役内口から小又まで日帰りピストンの足をお持ちであれば、コンディション次第で行けるかもしれませんよ

そういえば、二日目、パノラマコースを下山中に前神室から本神室に向かって颯爽と歩いてきたソロの登山者の方とスライドしました。その時はほんの数十秒、二言三言言葉を交わしただけでしたが、後で友人に聞いたところによれば、ゼロポイントのザックだったとのこと、背格好が（勝手ながら）何となく思い描いていた感じ？でしたので、もしやあれは750RSさんだったのでは？‥とも思ったのですが、日記を拝見したところ勘違いでしたね‥

下りたばかりではありますが、次は新緑と残雪のコントラストがきれいな時期あたりに再訪し、小又、火打の稜線あたりを歩いてみたいと考えています
750RSさんが山行を再開された折には、そのうちばったりお目にかかることもあるかもしれませんね