2755南西尾根～大仙丈ヶ岳西尾根～仙丈ヶ岳～地蔵尾根

2025年07月19日(土) 〜 2025年07月20日(日)

• GPS: 22:13
• 距離: 28.9km
• 登り: 2,706m
• 下り: 3,873m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:55
• 休憩: 0:45
• 合計: 10:40

距離 12.3km 登り 1,294m 下り 1,448m

6:08 スタート地点
6:09 北沢峠
6:33 6:34 北沢峠・長衛小屋分岐
7:14 7:17 薮沢大滝ノ頭
8:14 8:28 小仙丈ヶ岳
8:58 8:59 仙丈小屋分岐
9:31 9:52 仙丈ヶ岳
10:11 10:16 大仙丈ヶ岳
16:47 宿泊地

2日目

• 山行: 10:55
• 休憩: 0:36
• 合計: 11:31

距離 16.6km 登り 1,412m 下り 2,424m

5:56 宿泊地
11:23 11:25 大仙丈ヶ岳
11:54 12:20 仙丈ヶ岳
12:27 12:28 地蔵尾根合流
12:47 森林限界
13:02 13:03 2422m地点
13:12 13:13 丸山谷ノ頭
13:27 13:33 2400m展望地
13:46 13:48 地蔵岳
14:24 松峰小屋
14:45 14:46 林道最終交点
17:30 ゴール地点

天候

◎1日目・・・晴れ

◎2日目・・・晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

◎仙流荘→北沢峠（1370円）
晴れ予報の三連休で大混雑でした

コース状況／危険箇所等

◎2755西尾根
仙塩尾根2755m峰から三峰川へと伸びる尾根。
山頂からハイマツ帯になりますが西尾根という事もあり背丈は低め。
ハイマツ帯と樹林帯の境、防波堤とシャクナゲ藪付近は草地へと逃げたので尾根を右側へと逸れ樹林帯に入ってからトラバースして尾根に復帰しました。
樹林帯はシラビソなど黒木の藪が強めで苦労しましたが標高を落とすと樹間が広くなりスピードが上がりました。
下降地点は等高線が緩い場所を狙い、最後は沢地形のガレを滑りながら下り三峰川に着地しました。

◎大仙丈ヶ岳西尾根

取り付きは岳沢出合。
南アルプスの藪尾根にしては取り付きやすく、獣道も発達しているので苦労なく尾根に乗ります。
ツガ、シラビソがメインの尾根で大木の歩きやすく区間、幼木の藪区間が交互に現れますが樹林帯に難所はありません。

2500m過ぎから核心部が始まります。
出合から見た岩壁にも木やハイマツが繋がっている崖が多く、木の根やハイマツをホールドに登れますが岩は浮石ばかりで信用出来ません。
難所は3箇所で1箇所目、3箇所目は露岩の両サイドが崖のナイフ気味の登り。ここも安定した岩を探しつつ木の根をホールドに登りました。
2箇所目はルンゼ。ここは距離は短く立木が生えているので変な場所に慣れている方は問題なく登れると思います。（空荷で登ってロープを垂らして登り返す方が間違いないとは思います）

3箇所で核心は終わり山頂まで背丈の低いハイマツ帯になります。

写真

7/19 4:54

晴れ予報の3連休なのでバス乗り場は大混雑

7/19 6:08

北沢峠からスタート。
朝の忙しい時間なので馴染みの小屋番さんに声かけられず。
また来るよ。

7/19 8:01

ひさしぶりの北沢峠〜仙丈ヶ岳。甲斐駒ヶ岳〜鋸岳の眺望が素晴らしい！

7/19 8:16

日本の標高TOP1.2.3

7/19 9:20

本日はメンパにカツ丼を詰めてきました

7/19 9:30

多くの登山者さんで大賑わい！良い日にきましたね。

7/19 9:45

明日登る大仙丈ヶ岳西尾根。イカつい傾斜が何箇所かある。

7/19 10:11

明日はここに辿り着けるのか？

7/19 10:12

尾根を眺めるやまあすちゃん

7/19 10:13

これは登れるのか？

7/19 10:52

大仙丈沢のカールが壮観

7/19 11:00

2755尾根を下降します

7/19 11:02

冬は伊那側からの風が強く、気象が厳しいのでハイマツ帯は低いと予想していましたがその通りで腰程度でした。

7/19 11:09

多少は防波堤はあるものの、苦労せずにあと少しで樹林帯

7/19 11:39

こちらは伊那の藪山らしく結構濃いブッシュ

7/19 11:54

めっちゃ藪だった

7/19 12:01

このままスッキリした尾根が続いてほしい

7/19 12:10

めっちゃ良い場所！気持ちいい！

7/19 13:00

観賞用のシャクナゲは良いですね

7/19 13:14

平和が続く。

7/19 13:22

最後は尾根を外してルンゼ状を下る

7/19 13:27

沢への下降でよくあるガレガレ、ザレザレの斜面

7/19 13:30

無事に三峰川に着地！渓相が美しい

7/19 15:05

幕営地は岳沢出合に。
明日登る大仙丈ヶ岳西尾根が丸見えなのだけど、2755先が良くてもナイフに見え絶望、、、

7/19 18:52

右岸には良い平場が多かったけど、左岸はイマイチだったので取り付き付近を整地してなんとか3人分の平場を作る。

7/19 18:53

本日は夕立の心配はなさそうだ

7/19 18:53

明日はこの尾根を登れるのだろうか…

7/19 18:57

伊那の山という事でソースカツ丼を作りました！

7/20 5:01

朝食はホットサンドを作ってくれました！頑張るぞー

7/20 5:45

◎2日目
改めて不安と期待が入り混じる。
無理っぽいから敗退するかも？という気持ちを押し殺し、兎に角目の前まで行く事にしました。
そのかわり、あの位置まで行って敗退した場合、エスケープは拷問レベル。覚悟の問題。

7/20 5:58

取り付きは南アルプスの藪尾根にしてはマイルド。
逆に誘われているようで不気味

7/20 5:59

さぁ、行きましょう！

7/20 6:01

急坂ながらも獣道が良い仕事してる

7/20 6:18

苦労なく尾根に乗った。
見事な植生

7/20 6:28

シラビソの幼木がうるさい

7/20 6:33

再び落ち着く

7/20 6:41

マーキング！信じられない！
岳沢がアイスクライミングで有名な沢なので、ある一部の方が下降に使ったのだと推測。

7/20 7:01

最初の岩場。つづらで簡単に登れます

7/20 7:16

しばらく平和

7/20 7:19

再びマーキング

7/20 7:49

次第に楽しくなってくる

7/20 8:05

核心部に近づく

7/20 8:09

出合から見えていた核心部に入ります

7/20 8:13

やまあすちゃんも楽しんでます！

7/20 8:14

樹林帯を抜けました

7/20 8:14

7/20 8:15

幕営地の出合がハッキリ見える

7/20 8:15

やまあすちゃんはクライミングやってるので見ていて安心

7/20 8:17

幕営地で絶望した核心部。何だか繋がってる気がするぞ！

7/20 8:21

こういう尾根でハイマツは味方

7/20 8:25

塩見岳と小瀬戸山。伊那の山々と南アルプス南部が見えテンション上がる！

7/20 8:27

岩尾根が心地よい

7/20 8:31

左の草つきから岩場をかわす

7/20 8:35

再び突入！

7/20 8:40

ご満悦の様子

7/20 8:43

どーなてっるんだ？近くで見ると再び不安がよぎる。
とは言え、既に敗退する気は毛頭なく意地でも登る気になっている。

7/20 8:44

仙丈ヶ岳にいる登山者が見てる

7/20 8:56

横川岳のクソ坊主。
この尾根も可能ならスナさんと一緒に登りたかった

7/20 8:58

ここでオフィシャルドリンクをチャージして気合いを入れる

7/20 9:04

7/20 9:13

腰程度のハイマツなので進む事は進む

7/20 9:28

核心部直下

7/20 9:59

弱点のルンゼは高度感があるのでロープを垂らします。

7/20 10:12

脆い岩場でもスイスイと登る。
悪い場所ほど笑顔になるのがクライマーという生き物。頼りになる！

7/20 10:20

脆いのでここも慎重に

7/20 10:24

核心部を抜けた。
昨日はあの場所で現在地を見て絶望していた。諦めずチャレンジして良かった！

7/20 10:26

残りは山頂までのハイマツ漕ぎ

7/20 10:29

大仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳が並ぶという鳥肌ものの絶景！

7/20 10:30

7/20 10:36

ハイマツ漕ぎを楽しむ！

7/20 10:37

7/20 10:51

大仙丈ヶ岳とは思えぬ山容

7/20 10:56

深く険しい伊那の山々

7/20 11:20

あと少し！

7/20 11:22

感無量！

7/20 11:50

既にヨレヨレで賑やかな仙丈ヶ岳へ

7/20 11:54

仙丈ヶ岳から登ってきた大仙丈ヶ岳西尾根を眺める

7/20 12:18

地蔵尾根で降ります

7/20 13:26

地蔵岳

7/20 13:46

地蔵岳三角点

7/20 15:23

ルートを外して林道へ

7/20 15:26

林道を見送り変な尾根へ

7/20 15:54

歩きやすく穏やかな尾根

7/20 16:21

フキ平と名付けよう

7/20 16:47

2人とも足が棒になりヨレヨレ

7/20 16:52

タマゴダケ

7/20 16:56

下降点は新しめの堰堤が出来ていました

7/20 17:00

黒川を渡渉

7/20 17:11

林道に上がり仙流荘へ

7/20 17:30

兎洞は行けなかったけど、今回の冒険山行もめっちゃ楽しかった！

7/20 19:08

撮影機器：

iPhone 15 Apple

iPhone SE (3rd generation) Apple

感想

kaikairei

毎年恒例の海の日山行！
今年の海の日は家族との予定があるので1日早めて兎洞へ行く予定でしたが、先日の大雨で南アルプス南部は記録的大雨となり増水しているかも？との判断で私の課題だった大仙丈ヶ岳西尾根へ。

仙丈ヶ岳は南アルプスの中でも屈指の人気エリア。快晴予報の3連休で多くの登山者で賑わっていますが、仙塩尾根へと向かうと登山者は疎になり2755pからハイマツ生い茂る西尾根へ。
何とも南アルプス伊那山域的な藪尾根で人跡なく手付かずの自然林を下ると三峰川上流に着地。

今日は岳沢出合に幕営する事にして、明日登る大仙丈ヶ岳西尾根のエグい山容を眺めながらお肉たくさんの晩御飯を食べ乾杯🍻

bombjack君の作ってくれたホットサンドを食べて6時にスタート。
核心部までは藪を交えながらも順調に進み、ハイマツが出始めた辺りで核心部に入り手を使いながらの登りになると、次第に岩尾根になりますが出合から見たほどの圧力は無く岩場に樹林やハイマツが繋がっているのでギアなどプロテクションを駆使しての登攀にならず核心部を抜ける事が出来ました。
やはり実際に目の前まで行かなければ分からないものです。出合から見た姿に萎えて予定変更しなくて本当に良かった！
核心を抜けると大仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳が西側から大きく眺められる絶景ポイントがあり、やまあすちゃんもbombjack君も感動していました！これこそ藪尾根の醍醐味！

ここから再び登山道となり大混雑の仙丈ヶ岳でbombjackの作ってくれたイカ飯を食べながら登ってきた大仙丈ヶ岳西尾根を振り返る至福の時間。
良い山行だった！

やまあすちゃは北沢峠でテン泊して海の日も藪尾根を歩くという事で、ここでお別れ。
明るいキャラと山の事をたくさん勉強して色んな事を知っているのでとても良い感心しました。

私とbombjack君は地蔵尾根1923から支尾根へ入り戸台へ。
林業で使われた尾根のようで、とても歩きやすい道でしたが足が終わってヨレヨレで戸台へ戻る事が出来ました。

歩いた距離は大した事ない二日間でしたが、冒険要素が強く、とても内容の濃い2日間になりました。
ご一緒してくれたやまあすちゃん、bombjack君ありがとうございました！