吉田博をさがして鳳凰山

2025年07月20日(日) 〜 2025年07月21日(月)

• GPS: 11:18
• 距離: 19.2km
• 登り: 2,292m
• 下り: 2,009m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:14
• 休憩: 0:22
• 合計: 4:36

距離 5.7km 登り 1,404m 下り 88m

10:03 御座石鉱泉
10:37 10:39 西ノ平
12:01 旭嶽
12:36 12:56 燕頭山
14:39 鳳凰小屋

2日目

• 山行: 8:33
• 休憩: 0:51
• 合計: 9:24

距離 13.5km 登り 887m 下り 1,922m

3:14 鳳凰小屋
5:43 5:45 地蔵ヶ岳
6:08 6:10 アカヌケ沢の頭
6:52 鳳凰小屋分岐
7:28 7:32 鳳凰山
8:06 8:07 薬師岳
8:43 8:45 薬師岳小屋
8:50 8:51 砂払岳
9:27 10:06 南御室小屋
10:36 苺平
11:00 火事場跡
11:34 杖立峠
12:16 夜叉神峠小屋
12:38 夜叉神峠登山口

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

🚍アルプス鳳凰三山登山バス（茅ヶ岳観光バス）
https://kayagatakekanko.jimdofree.com/
🚌甲府駅・竜王・芦安駐車場 ⇔ 夜叉神峠登山口 〜 広河原 ルート（山梨交通）
https://ykbus.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/

コース状況／危険箇所等

⊡鳳凰山登山道・御座石鉱泉コース
広葉樹林帯をジグザグ＆急登で、最後までたっぷり続くコースです。
鳳凰小屋先の森林限界から始まる、白砂の滑りやすい急斜面スリップに注意を
小屋〜御座石間は、よく整備されていて
道迷いやすい地点もロープなど施されています。

⊡鳳凰山登山道・夜叉神コース
森林限界となる稜線上含め、よく整備されており通行上、問題ありませんでした。
赤ペンキなど、稜線上は方向矢印などで示されてるとはいえ、岩峰の道間違えに注意を

長いコースであるのと、南御室小屋以外に水場がないので飲料水管理を抜かりなく

その他周辺情報

味の店　ほさか🍙
https://tabelog.com/yamanashi/A1902/A190202/19003474/
鳳凰小屋🍛
https://houougoya.jp/
喜久乃湯温泉♨
https://www.kikunoyuonsen.com/

写真

7/20 9:59

この御座石温泉へと続く険道路線が
まだあることが感謝極まりない…ありがたい

7/20 10:15

巨木や老木が見られて、好きな広葉樹の森
ジグザグ急登路の癒し

7/20 11:49

ハリブキに実がなってる〜

7/20 11:53

おっきく傘ひらいたタマゴタケ

7/20 12:37

　 ／ナンダヨ〜＼
燕頭山山頂にある唯一のベンチなので退いてもらうゴメンネ
(クロヒカゲ)

7/20 12:42

青唐きゅうり、しょうが、さけ、味付け
今回もどれもこれも美味しひ🍙
(味の店 ほさか)

7/20 13:06

ここでボトルホルダーを落としたことに気づく…
ううっお気に入りマムートホルダー…🐘

7/20 13:11

一番好きな高山花、ことしも発見
(ヒメコゴメグサ)

7/20 13:34

地蔵岳オベリスクがここから見…えない
結局、雨降りませんでしたが、灰色☁もくもく

7/20 14:14

防護ネットに囲われた中に…なんだろう？
イチヨウラン？

7/20 14:15

鳳凰山に咲くのは素心花という種なんだとか

7/20 14:17

去年、八ヶ岳で見たホテイランといい…高山に咲くラン科ってミステリアス

7/20 14:39

素泊まりならOKということで泊まらせていただきました
わ〜新築の建て替え小屋…けど割り当ては旧館だったので懐かし(笑)
(鳳凰小屋)

7/20 15:35

鳳凰小屋といえば花壇
(クルマユリ)

7/20 15:39

小屋広くなって花壇も増えてるなあ
(コオニユリ)

7/20 15:50

あとグンナイフウロも見頃でした

7/20 17:03

鳳凰小屋名物カレーまた食べたかったな…

7/21 3:12

お世話になりました
今度は新館に泊まりたい

7/21 3:41

樹林帯を越えると足がズブズブ捕らわれる花崗岩の砂礫地

7/21 3:47

韮崎の街灯り…

7/21 3:54

ああ…雲海…

7/21 4:10

三日月が照らす地蔵岳と夜明け富士

7/21 4:17

本当は、ここで朝陽を待つつもりが…なんだか
誘われるようにしてオベリスクのほうへ

7/21 4:17

慎重にルート選んでオベリスク尖塔直下へ周りこむと

7/21 4:23

…あ

7/21 4:28

眺望地にでた…

7/21 4:33

65年前に付けられたプレート

7/21 4:33

ここが…鳳凰のくちばし…

7/21 4:37

岩の間を通る微かな風

7/21 4:46

7/21 4:47

ただ静かに

7/21 4:48

7/21 4:49

モルゲンロートをゼロ距離

7/21 4:53

7/21 4:53

………きれい

7/21 4:55

朝陽の色につつまれていきました

7/21 4:58

あ、岩の隙間に

7/21 5:00

タカネビランジ！
こんな険しい岩壁の縁に咲く花だったんだ

7/21 5:00

さあ富士山もみえる天空の散歩道レッツゴー！
の、まえに身体も冷えたし朝食…お腹へったー

7/21 5:18

2個かき混ぜて、もはやタマゴ雑炊と化したチキラー！

7/21 5:45

尖塔から降りて

7/21 5:50

今回の目的地へ

7/21 5:52

どうしてもここに再訪したかったのです
(賽の河原)

7/21 5:53

……ど、ど、どうでしょう？
(吉田博『雲海 鳳凰山』)

7/21 5:59

あともう1カ所、目星をつけているんですが
絵と何度も見比べて、山座同定ならぬ山画同定（笑）

7/21 6:00

吉田画伯も当時、子宝お地蔵さまたちをご覧になったのかな？

7/21 6:01

つくづく今回の山行

7/21 6:06

雲海が観られてよかった〜

7/21 6:08

いま鳳凰三山の稜線路は

7/21 6:16

タカネビランジだらけ

7/21 6:24

かわいい

7/21 6:28

断崖絶壁の隙間にもブーケ…！

7/21 6:29

きただけー

7/21 6:32

『雲海　鳳凰山』が描かれた場所って、ここかな？と思っていた地点その2
こっちも似てるなー

7/21 6:47

7/21 6:53

鳳凰小屋との分岐地点

7/21 6:56

イワツメクサ…すき

7/21 7:11

咲き残りも美し
(ハクサンシャクナゲ)

7/21 7:14

色が白、淡いピンク、薄ピンクと濃淡豊かなナデシコ科

7/21 7:17

地蔵ヶ岳から離れると早川尾根や甲斐駒のシルエット圧がすごい

7/21 7:19

←富士山も

7/21 7:21

八ヶ岳も→

7/21 7:22

雲海に浮かぶ姿はほんとうにきれい

7/21 7:22

でもだんだん

7/21 7:25

雲海の層が消えてきます

7/21 7:29

ついたー
登頂部は大混雑なので、景色はこのぐらいで
（観音ヶ岳山頂）

7/21 7:35

三度目にして、やっと景色を見渡せることができた稜線路

7/21 7:40

タカネビランジと共に

7/21 7:44

大満足の鳳凰三山おさんぽでした

7/21 7:55

7/21 7:58

　／まだ歌うぜ！＼
ダケカンバ枝の上で

7/21 7:59

／オレが一番歌がうまいぜ！＼
向上心の塊ウグイス

7/21 8:03

　　／よっっと＼
不安定なハイマツの枝先で

7/21 8:03

／歌上手くなくても〜♪＼
堅実な歌声のカヤクグリ

7/21 8:05

キアゲハ＆シャジン

7/21 8:06

シャジン＆キタダケ

7/21 8:07

ついたー…わー！こんな眺望ある山頂だったんだ
（薬師岳山頂）

7/21 8:12

もうすぐ稜線路も終わりなので名残惜し

7/21 8:18

三山の中でいちばん砂浜ビーチしてる気持ちのいい山頂部です

7/21 8:20

薬師岳小屋へ下降

7/21 8:42

いつか泊まりたいって10年超ぐらい思ってる気がする…
（薬師岳小屋）

7/21 8:51

7/21 8:54

7/21 9:38

小屋番さんに「凍ってるかも」と言われたけれど、この気温にバッチリ…！
ジェラートぎみのジュレと桃の果肉（！）…脳みそに響くぅ✨
（南御室小屋のミルクプリン）

7/21 9:47

かつや監修ビッグカツ！！！…なにがなんだか（笑）
（山と食欲と私・栄螺ちゃんカレー）

7/21 10:48

八経ヶ岳の群生バイケイソウ…また観たい
（ミヤマバイケイソウ）

7/21 10:59

きれいな毛皮の色

7/21 11:00

　　／じゃねー＼
ばいばい

7/21 11:00

7/21 11:04

　　　(◔　＿◔)
ってまた違う🦌だ…若いメス鹿かな

7/21 11:07

昨日もよく声聴こえてたけど鳳凰山は鹿増えてきたのかな？

7/21 11:22

羽が毛羽立ってる…若鳥ですね
（ルリビタキ♀）

7/21 11:30

　／レディよ＼
こっちは成鳥してる♀

7/21 11:30

跳び姿も堂々

7/21 11:36

枝先にエナガ〜

7/21 11:56

三度目だけど毎回撮っちゃうキツツキに見える枝

7/21 12:16

白根三山が夏雲に埋もれ
（夜叉神峠）

7/21 12:26

ああもうバスの時間まにあわない！と走ってるのに
つい撮っちゃう名木
（夜叉神の五本松）

7/21 12:38

ま、まに、あった…💦
（夜叉神峠登山口）

7/21 14:24

汗だるまになった身体を甲府駅から徒歩16分くらいのこちらで♨
ひさしぶりだけど変わらずイイお湯〜
（喜久乃湯温泉）

撮影機器：

E-M5MarkIII OLYMPUS CORPORATION

OM-1 OM Digital Solutions

感想

sanagu

4年前に、東京都美術館にて開催された特別展『没後70年　吉田博展』

巨大な版木を用いた特大版『雲海 鳳凰山』を一目みて、度肝を抜かれて立ち尽くして
心の底から、叫んだコトバは（ここ……見たことある！）でした。

天候やタイミングがあわず、伸び伸びになってしまいましたが、描かれたであろう場所に立って、観て、感じる体験ができ
改めて名画だなあ…と再確認することができました。

地蔵岳オベリスクでも、観音・薬師越しの富士山でも
稜線西側で雄大に横たわる南アルプスでもなく、山上から臨んで切り取った美は
雲海という画家の心眼…

画伯がみた100年前も、今も
ずっとずっと美しい雲海が鳳凰山にはありました。