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Yamareco

記録ID: 845351
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原

古道はまぼろし[南東尾根‐伊吹山ー上平寺]

2016年04月12日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:35
距離
13.7km
登り
1,264m
下り
1,248m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:57
休憩
0:39
合計
7:36
7:35
53
上平寺
8:28
0:00
92
林道終点
10:00
0:00
124
ドライブウェイ
12:04
12:28
13
12:41
12:49
20
13:09
13:13
107
15:00
15:02
2
15:04
15:05
6
15:11
上平寺
先月、伊吹山南東尾根を使い、春日村古屋へと下った。
今度は上平寺から南東尾根を絡めて、伊吹山へ登ろう。

地形図をよく見ると、上平寺から伸びる林道の終点に破線の道がドライブウェイへと伸びている。
さらに拡大してみてみると、途中にはなにやら構造物もある模様。
(上部地図を地形図に切り替えて見てください)
ほんとにあるのかな?

この謎を確かめるために、いってきました。上平寺から伊吹山へ。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
上平寺集落より、川戸谷林道を歩く。
2
上平寺集落より、川戸谷林道を歩く。
道中、花を見ながら。
ミヤマハコベ
4
道中、花を見ながら。
ミヤマハコベ
ヤマブキ。
カキドオシ。
林道は、中盤以降崩れ気味に。
見上げれば伊吹山。
1
林道は、中盤以降崩れ気味に。
見上げれば伊吹山。
林道終点付近より、尾根に取り付く。
尾根上は歩きやすそうなのだが・・・。
2
林道終点付近より、尾根に取り付く。
尾根上は歩きやすそうなのだが・・・。
地形図のトラバースの道を探すが、見つからず。
何もない。
4
地形図のトラバースの道を探すが、見つからず。
何もない。
地形図の構造物のある地点に行ってみたが、錆びた鉄の棒があるのみだった。
2
地形図の構造物のある地点に行ってみたが、錆びた鉄の棒があるのみだった。
ドライブウェイに出た。
ここから先月歩いた南東尾根で、山頂を目指す。
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ドライブウェイに出た。
ここから先月歩いた南東尾根で、山頂を目指す。
ヒトリシズカ。
まさに今日の自分。
4
ヒトリシズカ。
まさに今日の自分。
フデリンドウが一輪だけ。
今日の自分と同じ。
4
フデリンドウが一輪だけ。
今日の自分と同じ。
フッキソウ。
これはたくさん咲いていた。
1
フッキソウ。
これはたくさん咲いていた。
セントウソウ。
ヌタ場。
落ち着いた森に。
4
落ち着いた森に。
古道を見つける。
ちょっと行って見よう。
1
古道を見つける。
ちょっと行って見よう。
カモシカが一頭。
5
カモシカが一頭。
この斜面で落石が。
戻ろう。
この斜面で落石が。
戻ろう。
コンクリート製の謎の祠。
徳彦霊神の文字と昭和10年8月の日付。
4
コンクリート製の謎の祠。
徳彦霊神の文字と昭和10年8月の日付。
登ってきた南東尾根。
僕にはこれくらいの道がいい。
7
登ってきた南東尾根。
僕にはこれくらいの道がいい。
東遊歩道へ。
これまた謎の神社。
2
東遊歩道へ。
これまた謎の神社。
東遊歩道から見る伊吹山。
後は楽勝。
5
東遊歩道から見る伊吹山。
後は楽勝。
植物の部分が盛り上がってて、坊主の頭のよう。
1
植物の部分が盛り上がってて、坊主の頭のよう。
琵琶湖が大きい。
1
琵琶湖が大きい。
ヤマトタケルの像。
5
ヤマトタケルの像。
このモノレールで売店まで物を運ぶのか。
2
このモノレールで売店まで物を運ぶのか。
今日のランチはサンドイッチ。
2
今日のランチはサンドイッチ。
下山開始。
上野登山道へ。
2
下山開始。
上野登山道へ。
上平寺に戻るため、五合目上よりトラバース。
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上平寺に戻るため、五合目上よりトラバース。
ピンクリボン多数あり。
ピンクリボン多数あり。
歩いた道をここから振り返り。
2
歩いた道をここから振り返り。
キバナノアマナ。
2
キバナノアマナ。
アマナ。
シロモジ?
キランソウ。
紫色が濃くて、凛々しい印象。
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キランソウ。
紫色が濃くて、凛々しい印象。
カタクリ。
一輪だけ咲くのもいい。
5
カタクリ。
一輪だけ咲くのもいい。
城跡。
こんな山の上にお城があったのかあ。
2
城跡。
こんな山の上にお城があったのかあ。
ヤマルリソウ。
イカリソウ。
もう登山口は近い。
2
もう登山口は近い。
伊吹神社。
今日もとりあえず無事。
感謝。
4
伊吹神社。
今日もとりあえず無事。
感謝。
今度はどこから登ろうか。
4
今度はどこから登ろうか。

感想

上平寺から伊吹山へ伸びる林道は、川戸谷林道というらしい。
初めのうちは歩きやすい道であったが、奥に行くに従い、ところどころ土砂崩れなどで、荒れてきた。まあ、人が歩くには支障がないが。
途中カモシカの死体を発見。
首から上を引きちぎったかのようで、体はなく、角も一本折れている。
いったいどうしたらこのような姿に・・・?
落ち窪んだ眼窩が恨めしそうにこちらを見ているよう。
鼻を押さえながら死体を飛び越え、先へと進む。

林道終点で尾根に取り付く道はないかと探すが、それらしきものはない。
適当に尾根に取り付く。
木の枝を掴みながら、滑りやすい斜面を登るとようやく尾根に出た。
尾根にはなにやら、古い生活品が落ちている。
飯場か何かあったのか?

尾根伝いに行けば歩き易そうではあるが、地形図にはトラバースする破線も描かれている。さらにその先には構造物の絵も。
道はないかと探しながら、滑りやすい斜面を枝に捕まりながら地図上の構造物を目指し進んでいく。

結果、構造物はなかった。
何もなかった。
あるのは、曲がった鉄の棒が一本。
それはとてもさびしい結果だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何とかドライブウェイまで這い上がり、南東尾根に取り付いた。
ここからは何度か歩いた道のりだ。
滑り落ちる危険もなく、道を拾い、花を探し、景色を楽しみ登っていく。

ヌタ場を過ぎ、気持ちのよい樹林の端に古い道跡を見つけた。
またも、好奇心が湧き出した。
ちょっと、道の様子を見に行ってくる。

これは明らかに昔の道だ。
地形図と照らし合わせると、ちょうど標高1150mぐらいで、伊吹山南面をトラバースする破線と一致する。
これを歩けたら面白いかも・・・。

見ると道の先にカモシカが一頭。今度は生きている。
カモシカを見るのなんて何年ぶりだろう。

道はだんだん細くか弱くなり、やがて・・・。
先ほどの経験からして、この急斜面、道はどこかで消えてしまうだろう。
でも、もう少しだけ、もう少しだけ・・・。

コーーン、コーーン、コーーン!

やけに高い音を響かせながら、まるで空から降ってきたように、子供の頭大の石が落ちてきた。それも二つ!
目の前で、ほんの数十m先を、落石が通過した。

いかん! これはやばいパターンだ!
いったい自分はいくつ死亡フラグを立ててきた?
林道で見た死体を思い起こす。
もしかしたら、これにやられたのかも。
では自分の運命は!?

すぐ様、南東尾根に戻りました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山頂で昼食後、すぐに下山。
最初のトラバースが効いたのか、足が攣りそう。いや攣っている。
痛い足をだましながら、上平寺尾根道へと向かう。

上平寺に何とかたどり着き、安堵。
麓の伊吹神社に一礼し(階段を登る気力がなかった)、伊吹山を後にした。

来週はもっと楽な登山道を歩こう。

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コメント

ご無事で何より
yukicchi7さん、こんばんわ。

またもや、私など歩けないルートで、
伊吹山でしたか。
古い道とか、いろいろあるんですね。
道なき道を行くのも良いものなんでしょうね。

落石にカモシカの死体に、
ゾッとする思いです。
生きたカモシカや、様々な花たちの所、
切り取って見させていただきました
2016/4/14 1:58
Re: ご無事で何より
fujimonさん、こんばんは。

「昔の人たちもこの道を歩いたのかな?」
そんな事を思いながら、古道を歩くのが好きなんですが・・・。
今回のルート選びは完全に失敗ですね。道はないし、危険だし。
落石を目撃したときにはわれに返りました。
単独でしかもこんなところで事故にあったら、一生見つからないかも。

カモシカや花々だけが、心の救いでした。
次回はもう少し、癒しの山歩きにしたいです。
2016/4/14 23:28
白龍さんでしょうか
yukicchi7さん、はじめまして、こんばんは
伊吹山バリルートお疲れ様でした。川戸谷の林道を登っていくというのはこんなことになってしまうのですね。勉強になりました。
昔は、いろんなルートがあったとのことですけど、どこもこんな感じなのでしょうね。

写真21番目は、鈴岡神社・白龍さんというらしいです。笹又から登ってきたところの上のほうにも黒龍さんというのがあるようです。私は足踏み入れていないですので、情報だけで、申し訳ないですが・・・
2016/4/15 3:27
Re: 白龍さんでしょうか
yo_yonedaさん、初めまして。コメントありがとうございます。

情報ありがとうございます。そうですか、ここも鈴岡神社と言うのですね。
笹又から登ってきた上の神社といいますと、1206.3m三角点あたりにある神社のことですね。
一度、そこを通ったことがありますが、当時のメモ帳を見ると、
〜名前は「鈴岡神社」
〜石柱には「福徳王龍神、正白龍神、長尾龍神、黒白龍神、黒龍龍神、豆喜龍神」と龍神の名前が書き連ねてある
とあります。
当時(9年前です)、鳥居も灯篭も崩れて荒れておりました。今はどうなっているのでしょうか?

また訪れてみたいですね。
2016/4/15 22:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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体力レベル
3/5

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