霞沢岳のリベンジは果たせた 焼岳もと思ったけどこの歳では欲張れません

2025年07月30日(水) 〜 2025年08月01日(金)

• GPS: 21:48
• 距離: 37.7km
• 登り: 1,994m
• 下り: 1,983m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:57
• 休憩: 1:02
• 合計: 7:59

距離 19.9km 登り 800m 下り 160m

5:30 スタート地点
5:32 5:33 大正池
5:52 5:54 田代池
6:29 田代橋
6:32 6:33 西穂高岳登山口
6:38 6:39 ウェストン碑
6:48 上高地公園活動ステーション
6:54 7:12 河童橋
7:16 日本山岳会上高地山岳研究所
7:25 7:26 岳沢湿原・岳沢登山口
8:07 8:11 嘉門次小屋
8:15 8:33 明神池
8:42 8:43 嘉門次小屋
8:47 明神橋
9:18 明神館
9:23 徳本口
10:04 10:05 徳沢公衆トイレ
10:11 10:24 徳澤園
10:26 徳沢公衆トイレ
11:04 11:05 徳本口
13:29 徳本峠

2日目

• 山行: 10:09
• 休憩: 1:17
• 合計: 11:26

距離 14.5km 登り 1,184m 下り 1,791m

4:41 徳本峠
5:50 ジャンクションピーク
8:32 8:40 Ｋ１ピーク
9:05 K2
9:26 9:57 霞沢岳
10:17 10:20 K2
10:48 10:49 Ｋ１ピーク
13:03 13:11 ジャンクションピーク
13:54 14:19 徳本峠
16:02 16:03 徳本口
16:07 明神館

3日目

• 山行: 1:29
• 休憩: 0:02
• 合計: 1:31

距離 3.3km 登り 11m 下り 32m

7:50 明神館
8:27 小梨平
9:16 9:18 河童橋
9:21 河童橋

写真

7/30 5:11

夜行のさわやか信州号で朝5時過ぎに大正池到着。今回は昨年のリベンジで霞沢岳を目指すが、今日は徳本峠まで行けばよいのでのんびり、久しぶりに大正池から梓川沿いに観光客と一緒にハイキングします。

7/30 5:11

朝日に照らされる焼岳

7/30 5:36

トイレを済ませて大正池の方へ出発

7/30 5:37

静かな湖畔から焼岳。猛暑の都会から来た身には極楽のような涼しさ。

7/30 5:39

逆光ですが、池越しの明神岳と穂高連峰

7/30 5:46

焼岳。三日目に体力が有ればピストンで登る予定でした。

7/30 5:57

少し進んだ田代池から六百山。霞沢岳は見えてないようだけど右の奥の方かな。

7/30 5:58

田代湿原はワタスゲが一杯でした。

7/30 6:18

梓川沿いのコースが通行止めでしたので林間コースの木道を歩きます。所々に熊鈴が。

7/30 6:35

田代橋を渡ると西穂高岳への登山口。懐かしいです。

7/30 6:39

足元にヨメナ

7/30 6:39

上高地温泉ホテルの前から霞沢岳(右)、六百山(左)

7/30 7:00

河童橋まで来ました

7/30 7:01

河童橋の上から明神岳(右)、前穂高のピークから奥穂への吊り尾根。天気は最高です。

7/30 7:30

明神まで梓川右岸の遊歩道を歩きました。

7/30 7:43

樹間から望む焼岳も良いです

7/30 8:13

明神池の穂高神社奥宮にも寄っていこう

7/30 8:21

何年ぶりだろう。久しぶりに明神池の神域に入らせてもらいました。拝観料500円です。昔は要らなかったような気がします。

7/30 8:22

奥の二ノ池まで行ってみました。日本庭園のような風情がいいです

7/30 8:28

池の流れだし。日陰になっていていかにも涼しげです。

7/30 8:39

勿論、奥宮に参拝しました。

7/30 8:51

明神橋の上から六百山。霞沢岳は後ろに隠れて見えないです

7/30 8:52

上流方面には蝶ヶ岳が見えています

7/30 8:53

明神橋の袂から見上げる明神岳

7/30 9:21

翌日、霞沢岳から降りてきたらお世話になる明神館。この時間から徳本峠へ向かうのも早すぎるので徳沢園までハイクをすることにしました。

7/30 9:58

クサボタン

7/30 10:00

ヨツバヒヨドリ

7/30 10:02

明神岳の右奥に前穂高がはっきりと見えてくる

7/30 10:03

梓川上流に蝶ヶ岳から大天井岳が見えます。良い天気です。

7/30 10:12

徳沢園に到着。ミストが嬉しいです。

7/30 10:15

徳沢園と言えばこれです。通る度に食べてきた気がする

7/30 10:23

去年、蝶ヶ岳から長塀尾根を下ってきたことを思い出す

7/30 10:24

広々としたキャンプ場

7/30 11:10

明神まで戻って徳本峠小屋を目指します

7/30 12:26

センジュガンピ

7/30 12:33

タマガワホトトギス

7/30 12:43

1時間半ほど登った穂高ビューベンチから。午後になって雲が出たのでお山の方はだめですね。後1時間くらいかな。

7/30 13:19

ヤマブキショウマが咲く登山道を最後の頑張り

7/30 13:30

古めかしい徳本峠小屋に到着。国の有形登録文化財に指定されてるんです。泊るのは奥の方だけど、入り口は今も手前の古い小屋を使ってます。翌日に備えてゆっくり寝ました。

7/31 4:43

翌日、霞沢岳へピストンします。朝焼けの空に八ヶ岳のシルエットが浮かびました。

7/31 4:48

穂高連峰にもまだ陽が射していませんが、歩き出した後に赤く染まっていたようです。

7/31 5:07

20分ほど歩いて開けた場所から東側。正面奥に美ヶ原の台地。左奥、太陽の右側に浅間山の姿も確認できる。今日も良い天気が期待できそうです。

7/31 5:42

ゴゼンタチバナ

7/31 5:57

カラマツソウは沢山咲いていました

7/31 6:06

ジャンクションピークを過ぎてしばらくすると樹の間から目指す霞沢岳が見えました。右側からK1ピーク、K2、霞沢岳です。まだ回り込んでいくので大分ありそうです。

7/31 6:07

乗鞍岳には少し雲がかかっています

7/31 6:28

ハクサンフウロ

7/31 7:18

ミヤマオトギリ

7/31 7:20

マルバタケブキ

7/31 7:28

グンナイフウロ

7/31 7:39

目の前にK1ピークへの急登が迫ってきました。本当にこれきついんです。

7/31 8:08

登るにつれて前穂から奥穂高への吊り尾根がせりあがってきました。

7/31 8:35

去年、時刻が遅くなって撤退したK1ピークに8時35分に着きました。今回は行けそうですよ。

7/31 8:35

もう焼岳を見下ろしています。左奥に白山の山並みも望めました。

7/31 8:35

このピークは360度の展望が利きます。穂高連峰と左奥に笠ヶ岳

7/31 8:35

穂高連峰の東側には蝶ヶ岳から、常念、大天井へと続く常念山脈が見渡せました。

7/31 8:36

見下ろすと前日歩いた梓川沿いの上高地温泉ホテルや帝国ホテル

7/31 8:38

霞沢岳は手前のK2を越えた先。まだ大分ありそうだけど1時間足らずのコースタイムを信じて進みました。

7/31 9:00

アキノキリンソウ

7/31 9:00

ヤマハハコ

7/31 9:06

梓川を挟んで焼岳

7/31 9:06

穂高連峰

7/31 9:12

霞沢岳までもう少し。K2で追い越された登山者が前方に見える。本日の第一登は諦めた。のんびり行こう。

7/31 9:26

7/31 9:32

そして霞沢岳登頂。先行者に撮っていただきました。バックの穂高連峰、笠ヶ岳も良いですね。

7/31 9:54

焼岳

7/31 9:55

東南のあのシルエットは南アルプスの甲斐駒から北岳だろう

7/31 9:55

駒ケ岳をアップしてみると

7/31 9:55

甲斐駒の後ろに富士山がひょっこり顔を出してるんだ。気が付いてよかった。

7/31 10:14

シロツメクサ

7/31 10:18

K2まで戻って振り返るともう雲が湧き出していました

7/31 12:53

南には乗鞍岳、その先には御嶽山が

7/31 13:08

ジャンクションピークまでの登り返しがなかなかきつかった。

7/31 13:59

一寸熱中症気味だったのかなあ。なんかフラフラになって小屋にたどり着いた。冷たいコーラが最高にうまかった。

7/31 14:51

明神へ下山する途中、穂高ビューベンチからの明神岳と穂高連峰。

7/31 16:02

徳本峠分岐まで下って明神岳を見上げる

7/31 16:07

初めて宿泊する明神館に到着。漸く長い一日が終わった。

8/1 7:51

3日目朝。今日もいい天気で明神岳を見上げる。当初は、バスの時間が夕方なので、それまでに焼岳に登って来ようかと考えていたが、前日の疲れであっさりと諦め、もっぱら上高地周辺でのんびりすることにした。

8/1 7:53

徳沢園には初日に足を延ばしたので、取りあえず河童橋のほうまで行くかと出発。久しぶりに梓川左岸の道を歩く。

8/1 8:28

木梨平のキャンプ場。こんなところで一日寝そべっているのも良いなあと一瞬考えた。

8/1 8:33

時間も有るので木梨平にあるビジターセンターを訪れる

8/1 8:54

上高地の自然などが写真等で紹介されていた。30分位は時間がつぶれた

8/1 8:56

清流のわきに咲いてたトリカブト

8/1 8:57

光が反射して緑の藻が綺麗

8/1 8:58

河童橋まで戻ってきた

8/1 10:37

河童橋の袂の木陰のベンチでぼーっと穂高の山並みと行きかう観光客を見ながら2時間以上過ごしました

8/1 11:52

バスターミナルでランチして、その後もボーっと．．．

撮影機器：

DC-TZ90 Panasonic

TG-7 OM Digital Solutions

SO-53C Sony

感想

ちゃむ

昨年、目指しながら途中撤退してしまった上高地の東南側にそびえる霞沢岳。なかなか手ごわいそのピークに年甲斐もなく再挑戦してみた。
前回は、夜行バスで着いたその日のうちに明神から徳本峠へ上がり、その足で霞沢岳をピストンする計画だったが、その日も天気が良く暑い日差しの中、同行者も含めて手前のK1ピークに登るのが精いっぱいだった。
そんな経験を踏まえて今回は、同じ夜行のさわやか信州号できたものの1日目は上高地周辺をぶらぶらし、その日は徳本峠小屋に泊まって翌日朝早く出発して霞沢岳を目指すことにした。そして余力が有れば3日目は前回(10年位前)天候に恵まれなかった焼岳に登る計画でやってきた。

バスを降りたのは上高地の手前の大正池。ここからのんびりと池を巡り焼岳や穂高の山並みを見ながらのんびりと歩く。大正池を訪れたのは15年前に初めて上高地を訪れた時以来だった。田代橋、河童橋、明神へ梓川右岸の遊歩道を観光客の人たちと一緒にのんびりと歩く。普段は通り過ぎるだけだった明神池にも久しぶりに拝観料500円を払って入る。穂高神社の奥宮もあり明神岳の荒々しい岩壁を見上げながら時間を過ごす。
明神からは徳本峠に直ぐ登ることも考えたが、余りにも早い時間だったので徳沢園まで足を延ばすことに。徳沢園へ来るとどうしてもここのソフトクリームが食べたくなる。
徳本峠への分岐まで戻って峠の小屋を目指す。途中の穂高ビューベンチからの穂高の眺めは残念ながら既に雲がかかって上部のピーク群や穂高の稜線は見えなかった。のんびりと2時間余りをかけて登った徳本峠だったが、受付開始の14時には少し早かったので小屋の外の木陰で先着の登山者の方たちと暫し山談義をして過ごした。
徳本峠小屋は昨年撤退した時も泊った懐かしい小屋で、上高地への玄関口として初めて建てられた山小屋でもあるため国指定の文化財にしてされておりそのプレートも小屋の入口の内部の壁に取り付けられている。今回は前泊をして霞沢岳登頂を目指す。
明けて二日目の早朝、作ってもらっていた弁当を食べ、余計な荷物を小屋にデポさせてもらって日の出直後の5時前に出発した。K1ピークまでは前回も歩いているので気持ち的にも楽で足が出る。最初のジャンクションピークを過ぎると霞沢岳やK1,K2ピークも見えてくるし、高度を上げるほどに穂高連峰の峩々たる稜線が目に飛び込んできた。
そうしてK1ピークには8時30分頃には到着。さえぎられることのない360度の展望を楽しむ。
ここまでは自分が先頭で歩いていた（実際は出発時には2人組が前にいたのだが、その方たちはK1ピークへの登りの手前で追い越していた)が、そこで前日峠でテント泊をしたという東京からの方が追い付いてこられ、先行された。K1ピークから先はほぼ森林限界を越えるので展望の良い稜線を先行者を追いながら山頂を目指した。そして9時30分頃に霞沢岳に到着。前年のリベンジを果たすことができた。
写真を撮っていただき、先行者が先に下山した後もしばらく残って雲一つない周囲の山々を眺めていた。南アルプスの方を眺めているときに見慣れた甲斐駒ヶ岳の形が少し変かな？と思ってズームで写真を撮ってみたら、丁度富士山が後ろに重なって見えていたことを発見し、何か得をした気分になった。
日本の山岳標高の3番目までの4座（富士山、北岳、間ノ岳、奥穂高岳）を一度に眺めることができたから。。。第5位の槍ヶ岳は前穂高岳の後ろで見ることができないのが残念でした。
山頂には30分ほどいて下山を開始。上がってきた道を戻る。K2ピークで次の登山者とすれ違い、更にK1ピークからの下りまで都合4人の登山者とすれ違った。この山は上高地から一番近いと思われる山だけど割とマイナーで静かな山歩きができるコースなんだと改めて感じた。
それにしても山小屋までの帰りはなかなかに手ごわかった。好天にも恵まれたせいでやや熱中症気味の体調を感じさせ、小屋の手前にあるジャンクションピークへの登り返しが前回よりもきつく感じ、結局4時間近くかかって小屋へたどり着いたときは連泊にしておいた方が良いかと思ったくらいだった。翌日のこともあるので明神まで下山するが、最後はたどたどしい足取りだったのではないかと思われた。
明神館はいつも前を素通りするだけの山小屋だが、今回泊ってみて、風呂はあるし、料理も旅館並みだし、相部屋のベッドだったが、とても過ごしやすい宿だった。
最終3日目は、当初夕方のバスまで時間が有るので体力が有れば霞沢岳からも良く見えていた焼岳に登っても良いなあと考えていたが、前日の疲れからどうみても無理と早々に諦め、上高地周辺でのんびり過ごすことになった。まあ、歳相応の山行ということでこんなものでしょうか。


【2025年の山行　22回目】
　今回の歩行距離：37.7km　　2025年の累積距離:280.0km
　　1日目　19.9km、2日目　14.5km、3日目　3.3km
　今回の累積標高：1,995m　　2025年の累積標高:20,557m