富士登山2泊3日ツアー本番


- GPS
- 15:17
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,262m
- 下り
- 1,317m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 4:01
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 8:43
- 山行
- 2:17
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:29
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
頂上富士館
江戸屋
胸突江戸屋
日の出館
本七合目鳥居荘
白雲荘
|
写真
雲は少しあるけど、いい眺め。
ここしばらく暑熱順化意識していたし、既にペットボトル1本を飲み切る勢い。
この集合と移動でいきなり熱中症には、そんなひどくはならないはず…そうであってくれ…🙏
深く根を張るからイギリスあたりでは地価に影響するほどの迷惑植物になってるとかテレビで観たけど。
ここではただ満開のピンクと白の花が山肌を彩っていました。
5合目では赤と白の花が咲いていたけど、上の方7〜8合目あたりには白ばかり、その上は草花見当たらず。
夜は河口湖町の夜景に花火が見えました。
既に皆、寝袋に入ってはいたけど、山小屋のおトイレは外にあるので。
わたしは睡眠導入剤を持っていったけど、水飲んで深呼吸して眠って頭痛で目覚めて…の繰り返しな夜でした。
小屋泊は赤岳、白駒池と1泊ずつしてきたけど、今回が一番頭痛がツラい…
8合目まで登れば山小屋待機できるとはいえ、そこまで登れる気がまだしない…
ガイドさんたちもやはり、わたしを要注意客と見て心配してくださっていたそう。
ひとつ小屋に登る20〜30分ごとに休憩時間をとってもらえるので、おトイレ行ったり(200円)、お水買ったり(500〜700円)、お弁当少しずつ食べたり、アミノバイタル飲んだり。
あ、ヤマレコのログ再開するの忘れてた。
わたしが撮りたがるのをこれまでのツアーでおわかりなガイドさん、ジグザグの角で立ち止まった時に「そこ咲いてますよ!」とか教えてくれたり。
「歩きながら作業しないっ
必ず安全な足場で立ち止まるっ」
スマホで一瞬で撮って即収納。
だからブレブレも仕方なしの運撮り。
荷物の隙間を埋める詰め草にはならなさそうな気が…
細い葉っぱから爪草?
などと考える余裕?
いや現実逃避というか…
フーッフーッ
この後は白いイタドリのはなばかりになり、そして8合目の白雲荘に到着。
ん?まだ行けそう?行っちゃう?行っちゃえ!
というわけで、小屋待機ではなく登頂目指します。
「剣ヶ峰行く人ぉ〜?」
と言われていちおう手は上げてみたり。
一周したら壮観だったろな…とは思えど、剣ヶ峰の手前がけっこうハードと聞いては行ってから下りれる気がしない。
でも郵便局までは行って登頂証明書と、浅間大社奥宮の御朱印はゲット!
郵便局&奥宮に行ってから戻ってきたら売店が閉まっていたので、自販機でコーンスープ買って飲みました。
最後の2粒が貼りついて出てこない…いやまぁいいけど。おいしかったし。
それよりこのアルミ缶、回収箱が見当たらないから持ち帰る1択なんだよね…
ズザッズザーッと滑るジャリジャリな須走の道を下りて白雲荘へ。
途中、脱力しそうな気がしたので膝サポーター装着。
夜中に腰がミシッといって、朝にもまだ動きが厳しく、そ~っとそ〜っと荷物を老化…いや廊下に出して、ホールに行く。
水を入れ替え、昨夜に朝食用にと出されたクロワッサン&魚肉ソーセージを食べるうちに少しずつカラダが動かしやすくなったので、急いでおトイレ行ったけど、もう混んでて時間は予定ギリギリに。
外で靴履いていたらスリッパ飛ぶし、レインウェアの裾を閉じるの忘れててチェックされちゃうし。
「遅いっ遅すぎるっ」
はい、すみませんっ
昨夜からの強風は朝も続いていて、さらに濃霧というか雲中行軍なスタート。
御来光、今朝はムリかな?と話しながら歩き出したら、そのうち少しだけ光が見えました。
「これだけ強い風もなかなかないです。
たぶん今、外から見たら笠雲の中にいる感じじゃないかな?」
バラバラパチパチと時々レインウェアに当たるのは雨粒じゃなくて小さな溶岩粒…
それらが支えていた小岩が落石するかもしれないので、壁状の山側にもあまり寄れないし、崖側は落石生産しちゃうかもしれないから寄れないし。
道の真ん中の山側寄りを歩く感じで下ります。
山中湖が見えるたびにシャッターチャンスなさまざまな風景
なんだけど、もうバッテリーがない…
落石がないかヒヤヒヤしながら前方の山側をちらちら見張りつつ足もとも見て、いつもの下山よりさらに目が忙しい…
この雲の湿気で地面の砂利が滑りにくくなって、昨日よりかなり歩きやすいのはよかったけど。
時折吹く飛ばされそうな強風には立ち止まって踏ん張る。
富士山、最後まで甘くない。
でも時折見える風景は圧巻。
富士山の飴と鞭。
分岐があるけどレストハウスは左の山側にある道。
休憩していると、膝を痛めて遅れたひとりがガイドリーダーに付き添われて下りて来てるのが見えました。
…さほど遅れてない?
ここはまだ風が強かったけど、5合目救護所を過ぎた辺りから風向きも少しズレたのか、空も明るく不安感もなくなりました。
…スマホバッテリー、ここらで切れたようです。
予備バッテリー、あった!
ので、富士山世界遺産センターに立ち寄ったところ。
お風呂までの時間調整とはいえ、ここは初めて。
中で富士宮ルートの無料パンフレットをもらってバスに戻ったら、「今登ってきたばかりなのにww」と皆様から呆れ顔。
え?違うルートがどんな道なのか、ちょっと気になりません?
感想
富士登山初心者向け講習ステップ7。
最終目的、富士登山本番です。
悩みに悩んで、家族からも「無理だろ」と言われ、ネット予約期間が終わって電話受付のみとなって、やっと決断し申し込みました。
なぜなら、今、行かないとわたしは将来なんて絶対に行かないから。
ここまでで、自分が高山病になりやすい体質だということはわかりました。
でもこれまで小屋泊した翌日には呼吸が整っていたので、時間をかければ対応できなくもないとも思いました。
しかし2,000mではなく3,000m級。
もしかしたら、小屋待機になるかもしれない。
それでもいい、この講習をちゃんと終わらせたい。
集合場所で、ガイドさんに言いました。
「小屋待機も覚悟で来ました!」
「そんな、今から気持ちで負けちゃだめですよ!」
…そして、小屋の人とか富士登山関係の人たちが口々に言うのが
「気持ちが大事!」
「最後は気持ちが物言うよ!」
あ、これもしかして昭和根性論的な世界?
ワタシ頑張る人、スタッフさんサポートする人。
もう行くしかない。
初日、日の出館泊。
まだ400mくらいしか登ってないはずだけど、やはり寝袋に入るもこれまでで一番キツい。
やはりダメかも…と頭痛で目覚めるたびに思う。
しかし翌日にはなんとか。
人体の順応ってすごい…いやちょっと幸運なだけかもしれないけど。
あと、わたしはどうやらこのルートでは岩の上を這うほうが砂利道歩くよりも好きかもしれない…
などと思いながら。
で、結果。
ツアーガイドさんスタッフさんにサポートしていただきながら、登頂できました!
マジ。
マジ感謝!❢❣
そして、諦めかけて申し込み手前で長々と迷っていたネガティブなワタシよ、ザマァミロ!
そして。
8合目まで下って白雲荘泊。
息苦しさはなくなってるけど、夕食でつい飲んじゃった缶チューハイ。
軽い頭痛に加えて「倍量の水を飲むこと!」と言われてがぶがぶ水を飲み…
おトイレが忙しい、のに、夜中に腰がミシッと…😱
…朝の準備、すぐおトイレに行けずに混む時間になっちゃって、余計な時間かかっちゃいました。
動けるようになってからは大丈夫だったんだけど、忘れた頃の腰痛怖い…
最終日は下るだけなんだけど、霧というか雲中行軍。
飛ばされそうな強風の中、落石に怯えつも雷はないのはラッキー、砂利道が湿って歩きやすいのもたまに絶景みえたのもラッキー、誰も事故らず下りれたのも超ラッキー。
「飛ばされて風にのってうまく家まで帰れるならいいんだけど」
なんて最後に軽口叩ける余裕がある人もいて
「誰も(疲労で)ゾンビになってない!」
とガイドさんも驚く下山でした。
そしてわたしのスマホはバッテリー切れ…
気づくとヤマレコの記録も止まってました。
ガイドさんたちの予測ピッタリ、8時頃に雨粒が少しパラついてきたものの、濡れる前にレストハウスには到着。
「登る前と後だとなんか親しみとか違うね…使用前、使用後?」
「今だと富士山の悪口とか聞いたら怒っちゃうかも?」
「なんだろ、新しい恋人? 推し?」
…確かに皆様、ゾンビではなかったみたいでした。
まいたびツアースタッフの皆様、本当にお世話になりました。
このツアーでなければ、わたしはずっと富士山は壁紙のように仰ぎ見るだけの遠いものだったでしょう。
この体力で、このワタシが富士山なんて。
何か間違えてしまったような大冒険を、いっぱいサポートいただき、無事に帰れました。
ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する