記録ID: 8538406
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
雪倉・朝日
2025年08月09日(土) 〜
2025年08月10日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,073m
- 下り
- 2,073m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:40
天候 | 1日目:晴れ 2日目:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
去年来た時は駐車場の手前1キロぐらいまでずっと路駐が続いていたがさすがに今年は至る所にパイロンが置かれて阻止されていた |
コース状況/ 危険箇所等 |
■蓮華温泉〜滝見尾根分岐 蓮華温泉キャンプ場に入ってきては引き返す人を何度も見たが、ルートはキャンプ場に入らずに木道を進むのが正しい 自分も確かめてみたがキャンプの奥へと確かに沢沿いを登る道が途中まで続いているが取水のための作業道のようだった 滝見尾根の分岐までは木道を進んだあとトラバース道を緩く上がっていく 途中の道は狭く小さな沢を跨いだり岩の間を乗り越えたり幾度がある ■滝見尾根の分岐〜鉄パイプ橋 分岐は樹林帯の中だがまたすぐにトラバース道が続く 轟々と水音が響きだしたら瀬戸川の広い谷間に出る 川沿いを進むとガレ場が現れ足元の崩れやすい狭い場所をへつるように進まされる そのまま岩場を降りれば鉄パイプで組まれた仮設橋が現れ渡ると休憩出来る小スペースがある ■鉱山道 むかしこの上部にあった鉱山施設へと続く玄人向けの道 ここにもウェストンの足跡があったとは後から知った 多分数日前に刈払いされており道は明瞭 比較的斜度が緩く歩きやすいがほぼ8割以上トラバース トラバース道は土砂崩れに遭いやすい宿命なのでたまに細くて足場の悪い場所を通過する 樹林帯を抜け木々の背丈が低くなってきたら足場の悪い涸れ沢を進む 暑いが時折谷を通り抜ける風が心地よかった 鉱山事務所や神の田圃は平原の広がりを予想したが平坦地は一瞬で終わり崩れたガレ場や狭いトラバースが何度も現れる 雪渓は3度くらい渡るがアイゼンは不要 チェンスパがあれば安心だがなくても問題ないだろう スノーブリッジは崩れやすくなっているようで見極め肝心 至る所に沢が走っており水が取れる 最後の雪渓の上部にも冷たい伏流水が出ているがうまい水まで取るのを我慢した方が良い うまい水は山と高原地図には載っていない水場で多分ルート上では一番美味しい湧水 製錬所を過ぎると見通しが良くなり黒ザクを通過して分岐までは緩やかに砂礫を上っていく ■鉢ヶ岳東斜面トラバース〜雪倉避難小屋 鉢ヶ岳山頂へは道が続いているように見えるが東側を巻いて雪倉岳へと進む 景色のいいトラバース道で雪渓が何度かあるがベンガラが引いてあるので問題なく渡れる 小さな丘を越えて道がトラバースから広い荒野の真ん中を通る一本道に変わると風が抜けるようになり雪倉岳の勇姿が正面に広がる ■避難小屋〜雪倉岳 残念ながら強い嵐の中の登頂となった つづら折の明瞭な道を上がっていく ところどころハイマツがあり風を避けながら進んだ 山頂部は緩くて広いので何度も偽ピークに裏切られる 山頂標は低い石で吹き付ける強烈な風のため自撮りもままならない さっさと退散 ■雪倉岳〜朝日岳水平道分岐 荒涼とした砂礫の広がるなかを朝日岳とのコルに向かって標高を下げていく 岩場が過ぎたら熊笹に覆われた足元が狭くて見にくい道を下っていく 朝日岳の手前赤男山との鞍部に水の流れる休憩できそうなポイントがある しかしここではキャンプしないように注意書きが出ている 鞍部を過ぎて登り返しもまたトラバースが続く 赤男山の西斜面につけられたトラバースは狭い樹林帯をくぐり抜け細かいアップダウンを繰り返す ガレ場が出てきたあたりが燕岩 斜面を見上げると巨大な岩が突き出ている ここを過ぎたあたりから徐々に湿原らしい風景が連続し始め木道が現れるようになる ところどころに池塘もあり花も咲いている小桜平に出ると朝日岳水平道分岐になる ■分岐から朝日岳へ マツの樹林帯の中を一気に上がっていく急登 しかし意外とすぐに終わり右手に開けた平坦な道が現れる トラバースを進むとまたさらに岩場の急登が出てくる これを登り切ると道は次第に緩くなり湿原のような場所に出てさらに進むと山頂 朝日岳山頂はベンチがいくつかあり景色も楽しめるのだろうが強い雨風とガスで残念ながらなんにも見えなかった ■朝日岳〜五輪尾根 吹上のコルを過ぎ八兵衛平辺りまでは緩やかに下っていく その先の青ザクあたりまで五輪尾根に張り付いたようにしてトラバース道が続いているのだが、これが細くて細かいアップダウンを繰り返し、沢や木の根や岩場やザレなどをこなしていかなければならず時間がかかるだけで全く先に進めない 今回は下りだったが上りだともっと時間がかかるだろう ある意味では早月尾根尾根よりも過酷で硬派なルートかもしれない 体力はもとより精神力も試される登山道だと思っていい ■五輪高原〜カモシカ坂〜白高地沢 青ザクを過ぎると広大な湿原が広がって花園三角点を経てカモシカ坂までは木道をゆく 雨でものすごく滑りやすい カモシカ坂は雨水が流れ込み川のよう 心を無にしてただひたすらに木段を下れば意外とすんなり通過する 問題は木段が終わって右手に大きくカーブしながらそのままトラバースしていくところ 沢の手前にピンクテープがあってここを下りるのだろうが出口にはピンクテープがない 意を決してザブザブと沢に入り込んでウォータースライダーのようにして沢を数メートル下降すれば果たしてその先に登山道が現れた いろんなスキルが要求されるベテラン向けのルートだ トラバースが途切れると今度は道が右に折れて斜度が緩やかになる 程なくして仮設ではない頑丈な橋が現れる ここが白高地沢だ 休憩すると体が冷えるので動き続けていなければならない ■白高地沢〜兵馬ノ平 沢は激流となって轟々と音を立てながら流れていた 雨は弱まる気配もなく余計に強くなったようだ 少し登り返して平坦な大地の上に続く道を黙々と先を急ぐ 方が痛いので時折上体を折り曲げて肩にかかった重みを分散させる するとザックカバーに溜まった雨水が腰へとこぼれ落ち 体を冷やす レインウェアももう役に立っていない 靴の中も中もびしょ濡れだ ヒョウタン池は気づかないまま通り過ぎてしまった 雪倉下ノ沢を越えてから何兵馬ノ平に上がるまで なんとここにきて最後の試練の登り返し急登 木段を一歩ずつ上がる足運びはもうゆっくりになってしまった アヤメ平を過ぎてもまだ登りが続く 最後まで徹底的に肉体と精神を追い詰められる |
予約できる山小屋 |
蓮華温泉ロッジ
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