塩見岳 南アルプス中央部にそびえ立つ要塞のような山頂部を持つ独立峰


- GPS
- 16:24
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,275m
- 下り
- 2,276m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 10:21
天候 | 基本的に晴れ基調。遠くの山頂に雲がかかることはあるが、展望が十分に得られた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
50台弱、1キロ下に第二駐車場、その下に第三駐車場も有る。車中泊可能。中央道松川インターからの最後のアプローチは1車線の舗装路で快適で走り易い。離合も困難は無い。駐車場は標高1660メートルで、平地よりも理論的に気温が10度低い計算となり、車中泊では涼しい夜を過ごして熟睡しました。 なお、立ち寄ったセブンイレブンからGoogleマップに従って最短の22号線を使ったが、山間部を通るとんでもない急カーブの狭い山道の連続で肝を冷やしました。松川インターからは小渋川沿いの県道59号線を使い大鹿村に入る走り易い道を使って安全に通行することをお勧めします。Googleマップを盲信し過ぎないよう経験により学習したので、帰路は安全に帰りました。 駐車場ではdocomoの電波は入らないので、ネットで登山届を出す時は下界で済ませておくこと。 平日17時の時点で7~8割方駐車中で、山中での泊まりの方かと。1キロ手前の第二駐車場も数台停まっていましたので、朝方は第一駐車場が満車になっていたのかもしれません。なお、翌日11時に下山した時は、8割方埋まっていました。 バスが駐車場の徒歩で50分上の標高1780メートルの鳥倉登山口まで行っている。朝は第一駐車場発が819と1344。もとよりバスは駅からの利用がメインです。 鳥倉登山口までの林道歩きに自転車を活用している方がいらっしゃいました。下りはあっという間だそうです。 簡易水洗トイレが男女別に有りますが、男子の個室はタンクの金具が壊れて水が流れず紙などが詰まっていたため、私が金バサミと水を使って詰まりを復旧させました。流す水は最初は小さなゴミ箱に、その後はペットボトルに汲んで置き、後続の方も倣っていただくようにしました。水を流さないと弁になっているフタが開かずにどんどん溜まってしまいます。 トイレットペーパー完備。 外に水道の蛇口は有りますが飲用では無いため、飲用の水は下から持ってくる必要があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥倉第一駐車場からゲート脇を通り、林道歩き。鳥倉登山口からは本格的な登山道に入り、緩やかに登って行く。 豊口山間のコルから稜線に入り次にトラバース道に移って行くが、三伏峠小屋まではアルミの階段などの狭い場所も通る。三伏峠からは高度変化に乏しい稜線沿いを歩いて行き、塩見小屋に至る。 塩見小屋からは登りになり、山頂直下は鎖場など急坂となり注意を要する。 |
その他周辺情報 | ●塩見小屋 塩見岳山頂近くに建てられた山小屋。険しい場所によくぞ建てたと思われる塩見岳山頂に近い大変便利な山小屋。食事が大変美味しい。小屋の食堂や出て直ぐの稜線でdocomoの電波が入る。 水場は無く、歯磨きもわずかに滴り出る水で済ます必要があります。ペットボトルの水やジュースが500円で、買いたくなければ持って上がる必要があり私は水は全部担いで持って行きましたが、コーラ500円とビール大1000円と缶チューハイ700円はしっかり買わせていただきました。 トイレは専用のビニール袋を持ち個室に入ってポータブルの椅子に広げて座り、使用後にビニール袋を紐で縛って大きな回収箱に入れるスタイル。臭いもなく清潔な感じがします。最後はヘリコプターで降ろすそうです。 宿泊者は無料ですが、宿泊者以外は300円で専用袋を購入し、処理料として100円を支払うことになります。なお、男子の小用は外に面した便器にできます。 ●信州まつかわ温泉 清流苑 中央道松川インターそば。大人600円で大変お得。 露天風呂が2種類有り、内風呂も充実している宿泊もできる日帰り温泉。 塩見岳帰りには、ここ一択と言って良いほどの人気の温泉施設。 |
予約できる山小屋 |
塩見小屋
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写真
下山時は、駐車場からは927発と1447発で、駅やインターまで行けます。
感想
40ウン年ぶりの再訪。前回は塩見岳を通って仙塩尾根から間ノ岳、北岳への北行の縦走をして、南アルプスの山々の一つ一つが大きく、一日で一山ずつ越えていたのを鮮明に覚えています。
今回は塩見岳ピストンでしたが、山頂直下は岩場であるものの歩き易い登山道が続いているため楽しい登山ができました。
塩見岳は、南アルプス中央部に位置して他の山々からもよく見える独立峰です。要塞のような特徴的な山頂部で記憶に残る山容です。仙塩尾根を通じて北部と南部の山々を繋ぐ縦走路上にある山でもあります。山頂に立つと、北部の仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、南部の悪沢岳、荒川中岳、赤石岳などが非常に良く見渡せて、南アルプスの絶好の展望台だと実感できました。当日は富士山方向に雲がかかり残念ながらよく眺められませんでしたが、写真を拡大してみると富士山の山頂部が見えていました。
塩見岳の名前は、山頂から相模湾が見えるからとか、近くの鹿塩の地で塩が獲れたからとかの説があるようです。山奥なのに、いずれも海が関係しているなんて面白いですね。
仙塩尾根を私は音読み+音読みしてセンエン尾根と長い期間間違って読んでいて、行き合った縦走された登山者の方にセンシオ尾根の音読み+訓読みであると教えていただきました。山の名前自体がそれぞれ音読み、訓読みですものね。塩見岳山頂標識にもきちんと表記がなされていました。
日帰りでなければ、塩見小屋か三伏峠小屋に泊まることになります。塩見小屋は収容人数が32名と少ないですので、ほかは三伏峠の小屋利用かサイト場から塩見岳を目指すことになります。1日目は三伏峠小屋までゆっくり歩いて宿泊し、翌日に塩見小屋に泊まって塩見岳を登っていた方もいらっしゃいました。
1日目は午後に塩見岳山頂になるので、翌日朝に塩見岳山頂を目指す人もいます。私は両日ともに登る計画にして2日目朝も山頂を目指しましたが、途中で雲が山頂部を覆い始めたので途中で引き返してきました。山頂に到達した頃には富士山が見えた可能性も、もちろん見えない可能性もあったので、悩ましい決断でした。これまでも、様々な場所で行くか行かないかの決断を何度もしてきましたが、悩ましい課題です。
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