2年前の忘れ物を取りに．常念岳，大天荘，燕山荘．

2025年09月12日(金) 〜 2025年09月15日(月)

• GPS: 15:36
• 距離: 24.4km
• 登り: 2,506m
• 下り: 2,233m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:48
• 休憩: 0:09
• 合計: 3:57

距離 7.4km 登り 1,289m 下り 4m

7:00 スタート地点
7:15 常念岳登山者用駐車場
7:35 7:36 一ノ沢登山口
7:45 山ノ神
8:29 王滝ベンチ
8:52 8:53 烏帽子沢
9:24 笠原沢
10:17 10:24 最終水場
10:57 常念小屋

2日目

• 山行: 3:37
• 休憩: 0:54
• 合計: 4:31

距離 7.4km 登り 955m 下り 523m

6:22 常念小屋
7:01 7:02 三股への分岐点
7:08 7:37 常念岳
7:40 7:41 三股への分岐点
8:13 8:36 常念小屋
10:53 大天荘

3日目

• 山行: 2:37
• 休憩: 0:02
• 合計: 2:39

距離 5.0km 登り 251m 下り 422m

8:10 大天荘
8:31 8:32 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
8:36 小林喜作レリーフ
9:50 9:51 大下りの頭
10:09 蛙岩
10:49 燕山荘

4日目

• 山行: 3:01
• 休憩: 0:30
• 合計: 3:31

距離 4.7km 登り 11m 下り 1,284m

6:40 燕山荘
7:18 合戦山
7:37 7:53 合戦小屋
8:12 8:21 富士見ベンチ
8:47 8:48 第３ベンチ
9:10 9:11 第２ベンチ
9:31 第１ベンチ
9:58 10:00 中房温泉登山口
10:09 10:10 有明荘
10:11 ゴール地点

当初は大天荘から東鎌尾根に進む予定だったが，体調不良と天候不良により燕山荘に変更

天候

1日目 曇りのち雨
2日目 雨
3日目 大雨
4日目 雨のち曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

5:56 松本 大糸線信濃大町行き
6:28 穂高駅
6:30 タクシー（10分ぐらい待ちました）
7:00 一ノ沢登山口（崩落地の直前）

12:28 有明荘前バス停
13:20 穂高駅着
13:20 穂高駅発 大糸線　松本行き
13:55 松本着（4分延着）
15:13 松本発 あずさ42号

コース状況／危険箇所等

一ノ沢登山道はよく整備されています．
常念岳→燕山荘はよく整備されていますが，大天荘→燕山荘は時々間違えかけるので，間違えたと思ったら戻ったら良いです．

写真

9/12 7:04

一ノ沢の手前でタクシーを降りました．

9/12 7:08

タクシーの運転手さんによると，崩落がどんどん進んで，道には歩けるところがなくなったそうです．崖側に橋が架けて有りました．

9/12 7:09

擁壁はしっかり残っているので，中抜けしちゃっているのかな？

9/12 7:08

常念かな？

9/12 7:15

駐車場．

9/12 7:28

シオンかな？

9/12 7:29

ゲンノショウコ

9/12 7:34

トイレは使えません．

9/12 7:35

運転手さんがクマの心配をずいぶんしていました．

9/12 7:55

一ノ沢らしくなってきました．

9/12 7:57

古池にはイワナがたくさんいます．

9/12 8:27

トリカブト

9/12 8:29

大滝ってどこ？

9/12 8:52

ここは激しく崩れていました．

9/12 9:24

ヤマハハコはおしまいですね．

9/12 9:27

常念乗越が近づいてきました．

9/12 9:28

手前を渡渉しようかな？と思いましたが，ドボンすると後がつらいので，おとなしく橋を渡りました．

9/12 9:43

ミヤマカラマツ

9/12 10:07

いよいよ，一ノ沢を詰めていきます．

9/12 10:10

オオカメノキ

9/12 10:17

渡渉が続くのかな？と思ったら，もうないみたいですね．

9/12 10:24

ゴゼンタチバナ

9/12 10:27

胸突きを過ぎてから第一ベンチ…あと800mですけど…

9/12 10:58

ついた〜

9/12 12:16

美味しいラーメン．

9/12 12:19

良心的なお値段．
昼ご飯を食べて出かけようと思ったら，大雨．常念を翌日にまわして飲んだくれます．

9/12 12:42

天気も気になりますが，とと姉ちゃんも気になります．

9/12 13:02

常念小屋の食堂の景色は最高．雨は降っているものの，時々やりも見えて，飲んだくれるには最適です．
常念小屋で泊まった舞姫というお部屋の名前が，中岳にできる雪形であることは，燕山荘で赤沼社長が教えてくれました．

9/12 16:48

夕食．大変美味しゅうございました．

9/12 17:19

「バー，ヨーネンってフィンランド人かよっ」って一回思ったら，常念とは読めなくなってしまいました．

9/12 17:25

ホワイトレディー？を作ってもらいました．

9/13 4:49

朝ご飯．

9/13 6:22

安曇野がちょっとだけ見えました．

9/13 7:00

う〜ん．ガスガス．

9/13 7:10

ヤッター．会いたかったぁ．YAMAPの現在地をみると山頂になっていないので，暫く辺りを彷徨しました．

9/13 8:10

降りてくるとますますガス．

9/13 8:37

燕山荘に電話して翌々日の宿を確保して出発．常念はドコモの中継基地があるので，電波バッチリなうえ，電気を供給するため常念小屋の発電機は夜中も動いています．たで，AUの方は苦労していました．DOCOMOが強いので山小屋WiFiも有りません．

9/13 8:53

クロマメノキ

9/13 9:41

晴れてれば綺麗なんだろうなぁ．

9/13 9:43

ナナカマドかな？

9/13 14:11

つきました．ガスがキツくてあと100mの看板からでも見えませんでした．割れ尾根とか下山していると森林限界超えていても，こうやって遭難するんだろうなぁと思いました．

9/13 11:21

ガスガスで，窓についた水滴にしかピントが合いません．

9/13 11:25

いつもの冷やし中華．

9/13 14:11

ライチョウのご飯．

9/13 17:31

夕ご飯．

9/13 18:00

虹．オスメス．下の方だけだけど…

9/13 18:25

もうすぐ喫茶タイム．

9/13 18:53

うっかり食べてしまったところは反対側にまわして見えないように…

9/14 5:30

朝ご飯．

9/14 8:54

ここの稜線好きなんだけどなぁ．

9/14 8:58

ガスガスの時の唯一のお楽しみが出ました．

9/14 9:13

コマクサもももうおしまい．

9/14 9:14

と思ったら一株だけ．むちゃくちゃ愛おしい．

9/14 9:50

大下りまで上がってきたらもうちょっと．脚も何とかもっています．

9/14 9:50

貴重な遠景．

9/14 9:57

そろそろ燕山荘が見えるはずなんだけど…

9/14 11:09

つきました．

9/14 11:12

ビーフシチューがなくなり，ボルシチになりました．

9/14 12:01

これコスパ最高です．お湯割りで3回行けます．

9/14 13:04

ちょっとだけ燕岳．ここから見る燕はとてシャンです．

9/14 13:04

ゴローさんは出てきませんでした．

9/14 15:06

いつもの日向夏

9/14 17:06

夕ご飯．

9/14 18:33

このシャツ，今後レアものになります．後ほど日付を書いてもらいました．

9/15 4:54

朝ご飯．

9/15 6:44

出発．

傘の柄をショルダーストラップに止めると手ぶらで歩けます．

9/15 7:04

やっと雲海が見えてきました．

9/15 7:18

たたんでも使えます．これでまた降ってきても大丈夫．結局使えなかったけど．

9/15 7:35

おしるこはまだでしたが，代わりに朝限定のこれがありました．

9/15 7:37

忙しいサラリーマンのための朝ご飯

9/15 8:38

通称（私の周りだけ）「奈緒ちゃんベンチ」今日も見つけられて良かった．

9/15 9:58

なんとか帰って来れて良かった．

9/15 9:59

いまさら青空かよっ！南安タクシーの運転手さんもそう言ってました．観光業界は大打撃ですね．

9/15 10:05

旧第一駐車場．

おつかれ山．

9/15 11:08

おつかれ生．

有明荘でさっぱりしたあと，「そばとビールと古いビデオ」

9/15 12:45

崩落地あとです．

9/15 14:07

MIDORIのおそば屋さん「いいだや」で一杯．

9/15 15:01

カフェあずさ42でいっぱい．

撮影機器：

iPhone 13 mini Apple

装備

個人装備

Millet Saas Fee 40L+
La Sportiva TX-4

備考

膝を痛めた際，普段はお守りになっていた，テーピングキット，痛み止め，湿布が大いに役立ちました．
モンベルクリマプレンバンドルストラップで雨傘をショルダーストラップに固定して手ぶら歩きができました．

感想

Nouveau_Champ

　2年前はじめて行った北アルプスで燕から常念岳を計画しましたが天候が悪く，時間切れで常念岳を諦めて，乗越から下山してしまいました．今回はそれを取り戻しに，常念，大天井，槍を計画しましたが，またまた天候不順で槍を諦めて燕岳に変更，ほとんど景色のないパノラマ銀座を縦走しました．加えて常念小屋で目覚めると右膝が痛い．これで下山しようかとも思いましたが，原因はだいたい分かっていたし，曲げた状態で前腿に力を入れなければ痛くないので，トラブルマネージメントの練習だと思って歩きました．

　1日目，登りはじめは天気も悪くなく，一ノ沢をサクサク上がりましたが，おそらくこれがやり過ぎで膝が痛くなったんだと思います．宿に着いて昼食を食べ終わって常念に出発しようとおもったら，音がするような雨．常念を翌日にまわして飲んだくれました．

　2日目の朝，前の日違和感を感じていた右膝が痛みます．湿布とテーピングで出発．常念岳に行った後，最終日をヒュッテ大槍から燕山荘に変更．常念小屋→大天荘は霧雨程度だったので雨具を出さずTシャツとウインドブレーカーで何とか雨具を使わずにすみました．

　3日目の大天→燕山荘はいかんともしがたく，雨具を着用，中をTシャツだけにしたのが良かったみたいで，そんなに濡れずに歩けましたが，靴の中はガポガポ，テムレスつけても手はびビチョビチョ，やはり雨はだめですね…大好きな稜線が厳しい修行になりました．

　4日目の合戦尾根は下りはトラブルマネージメントの核心部．出発と同時に雨は止んでしまったので，試そうと思っていたショルダーストラップに傘をくくりつけて手ぶらで歩くテストはほとんど行えませんでした．最大の課題は大腿四頭筋を使わずに降りることです．段差では痛い方の脚を支持脚にしないように先に下ろし，着地後足場が確保できたら残りの足を下ろすというのを繰り返しておりました．ただこれだと片脚だけで坂を下りることになり，こっちを傷めたらいよいよ降りられなくなるので，ストックを使ったり，痛い方の脚の大臀筋をつかったりして，ごまかしごまかし降りてきました．はたして中房登山口まで降りて来たときはホッとしました．とはいえやはり使った方の前腿は筋肉痛でした．

　今回の山行では，ここのところザックを重くしていただけの，テーピングキット，シップ，痛み止めの薬，新聞紙が大活躍しました．お守りの見直しはよくよく考えなければと思いました．

　典型的な悪条件下の山行になりましたが，いろいろ試せて成果の多い山登りになりました．

コメント

kairokun

Nouveau_champさんお疲れ様です。
2年ぶりの忘れ物？がまたもお預けのままになりましたね。雨の日の山行も良いかもって思いましたが、『ほとんど景色のないパノラマ銀座』では流石にわらっちゃいました。(^-^)

Nouveau_Champ

kairokunさんコメントありがとうございます．
ガスガスの中のやっつけ登山にはなってしまいましたが，常念岳は回収できたんです．常念岳は2回続けて悪天候になったので，今度は天気予報をみて奇襲をかけようと思います．