大菩薩嶺・小金沢山
- GPS
- 08:24
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 893m
- 下り
- 906m
コースタイム
天候 | 何となく晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口となる上日川峠は、標高が1600あるので紅葉は終わっている。 介山荘よりも北はハイキングコースとして良く踏まれているので何の問題もない。幼児でも歩ける。実際、賽ノ河原の避難小屋で3歳と5歳位であろうか。冬の東京で見かける様なオーバーコートを着て、ママに連れられたお嬢チャンを見かけた。さすがにギョッとして声を掛けたら山備えのパパが登場した。介山荘までは軽4駆で入れるので、最悪の事態には至ることはないであろうが、2000mオーバーの山であるので天候が急変すれば、いささか心配ではある。 熊沢山を南に越えると、ハイキング客は減るのであろう、一面のカヤトの原を踏み分けて歩くことになる。迷い跡であろうか幾筋もの踏み跡が走っている。この時期はカヤトも丈が低いので迷うことは少ないと思うが、カヤトが伸びている季節では迷いやすいかもしれない。狼平から小金沢へは西側斜面をトラバースする箇所があり、冬季でも慣れた人には問題が無いが、凍結するとトラバース面が谷側に傾斜するので冬山初心者は経験者の同行が望ましい。最低限6本歯以上のアイゼンは必携。石丸峠からの下山路は南斜面で大菩薩湖越しの富士山の眺望が良い。下り始めて直ぐ崩落個所があるが、それ以外は危険個所は無い。 |
写真
感想
5年間履いた登山靴(マインドルYARI JAPAN)の靴底が摩耗し、前回の雨飾山では足が滑って大変難渋したので、2回目のソールの張替に出した。3週間程して「ソールを剥がしたところシャンクが折れていて張替不能。」との連絡があった。YARI JAPAN は小生の足に良くあっていたので、同じ靴をと思い、翌日の夕刻お茶の水のグリーンライフスポーツを訪れた。
棚を見るとYARI JAPANの隣に、この店オリジナルのカラコルムなる縫い底の重登山靴が。この手の靴は厚手二枚履きで合わせるのが本来の姿かも知れぬが、最近は靴下も良くなっているので厚手一枚履きで合わせてみると小生の為に造った様にピッタリと合う。
何やら大昔の彼女が当時のままの姿で目の前に現れた様で、衝動に駆られて購入してしまった。
インソールを含めて実測してみると片足で1265gある。これまでの靴にフルアイゼンを装着した様なものである。靴底は全く曲がらない。いい歳をしてこんな物を履いて大丈夫かと、多少後悔の念にかられる。店員が売りたがらなかったのも道理である。
購入した以上後悔しても始まらないと、街中6kmの歩行を3回と、20kgのザックを背負って10階建ビル10往復を2回こなした後に、勝手知ったる山ということで大菩薩嶺から小金沢山への縦走に挑むこととした。
この山は東京からの足の便が良く、中里介山の御蔭で名前も売れていることも手伝ってか、非常に入山者が多いので、通常は林道がクローズしている季節に裂石から歩くことにしているが、今回は重登山靴の履き馴らしを目的としているので、安全のため、上日川峠まで車を入れることにした。
コースは唐松尾根で大菩薩嶺を踏んだ後、稜線に沿って小金沢山まで縦走し、石丸峠まで引き返して上日川峠に下るルートとした。昭文社の地図では丁度7時間のルートとなるが、無理と判断すれば、唐松尾根を下山、介山荘脇から下山、小金沢まで行かずに石丸峠から下山と3本のエスケープルートを確保出来るので、今回の登山目的には最適であろう。
都内や階段はそれなりに歩いてきたが、案の定、坂道歩行になると足の甲の関節部分が一歩毎にグリグリと圧迫されて痛い。靴紐を緩めてみた。当然ながら足が靴の中で動いてしまい、肉刺が出来ることは明白である。靴紐を締めたり緩めたりしながらグズグズと歩く。何とも情けない。それに兎に角と疲れる。靴が重いだけでは説明ができない。きっと痛みを避けるために、物凄くエネルギー効率の悪い、不自然な歩き方をしているのだろう。やっとの思いで雷岩で稜線に上がり、上日川峠から大菩薩嶺まで2時間もかかってしまった。いつもの様にアッチコッチと遊びながらの2時間ではない。やっとの思いでの2時間である。
大菩薩嶺で一息入れている最中に上日川から上がったカップルが丸川峠の方に下ろうとしている。そっちに下りると下山後に車を取りに600m登らなければならないと注意すると、裂石から乗合タクシーがあるという。知らなかった。後で時刻表を見ると裂石発最終が10:50であるので、あの時点では1時間40分後である。大菩薩嶺から丸川峠経由で裂石までは昭文社の地図では2:40であるので、間に合ったのだろうか。最初から裂石から登ったと思えばなんということはないのだが、下山後に600m登るのは心理的に如何にもきつい。
山ガールの流行で山に若い人が来るのは好ましい。いつまでも中高年中心では早晩山がすたれてしまうのは目に見えている。山ガール達につまらないことで山に懲りては欲しくない。
何時までも山頂にはいられないので、痛い足を引きずりながら、賽ノ河原-介山荘を経由して小金沢に向かう。体力の方はまだまだ大丈夫だと言っているが、足だけは靴の中で勘弁してくれと悲鳴を上げている。勝手知ったるコースなのがせめての救いで休み休み小金沢に到着。靴から足を開放して約25分の休息(休足)。
石丸峠まで戻り、上日川に下る途中で、堪え切れず当たる箇所や擦れる箇所にテーピングを施す。まるでダンジョンでHP回復の魔法をかけた様にパワー復活、上日川まで一気に下る。これなら最初からテープを張っておけば良かった。尤も、一日歩いた御蔭で何処が当たるのかが判ったのであるが。
次はCTが8時間オーバーのコースを日帰りでやる目途がついた。巡り逢えた大昔の彼女にセカンドバージンの憂き目を見せずに済みそうである。
はじめまして。
同じ日に大菩薩嶺&小金沢山に登っていた方がいらっしゃったので思わずコメント致しました。
私は今回初めての大菩薩嶺でしたが、ootonocyan さんはこの辺りの山にはお詳しそうですね。
実は小金沢山手前で道を譲っていただいたカップルの片割れで、小金沢山山頂でもご一緒になったのですが覚えていらっしゃるでしょうか?
丁度富士山の見える岩の所で休憩していて、出発間際に2〜3言だけ言葉を交わしたのですが…
足、だいぶ痛そうでしたね。その後足の具合はいかがですか?
いつもは絆創膏等持参しているのですが、今回は日帰りだったので持参せず…
持っていればお分けできたのにと後悔していました。
でも無事に下山されたようで安心しました。
早く登山靴が足に合うようになるといいですね。どうかお大事に!
良く覚えております。御若い方でしたよね。
軽い山を軽装備で行くと大きな山を重装備で行くのが辛くなりますので、私のザックには軽い山でも大概の物は入れてあります。テーピングも伸びるタイプと伸びないタイプを入れてあります。(カッパが入っていなくてギョとしたことが一度だけありますが、その日は必要な場面がありませんでした。)
昨日は初めからテープを巻けばなんということはなかったのですが、そうすると当たる場所や適切な紐の結び加減が見極められませんのでギリギリまで我慢をしておりました。
もうこれ以上我慢できないと、テープを巻いたのが石丸峠まで戻ってきた辺りでした。
擦れたり当たったりが痛いというだけで、コース自体は楽なコースですので、登山靴さえ脱げば足はなんでもありません。
あと2・3回痛い思いをすれば、あの靴でも10時間オーバーをこなせるだろうという目途は立ちましたので、取り敢えず安心しております。
御心配をいただきまして有難うございます。
どこかの山で髭親爺を見かけましたら、お声をかけて下さい。
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