歴史ある山・みんなに愛される山 七面山・希望峰 参詣道と登山道
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,625m
- 下り
- 1,610m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 8:10
登り26丁目の休憩は、下り団体さん(約300名)をやり過ごすため。
天候 | 晴れ 標高が上がると気持ちよいが、下ってきたら暑い・・・。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
花名、山名、間違いありましたらご指摘ください。 |
写真
感想
前日の記録です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-879700.html
(山犬段より蕎麦粒山・高塚山 満開のシロヤシオに癒される週末)
その後、身延の道の駅にて爆睡した私は4時半ごろ目覚め、朝食を摂り早川町から七面山登山口へ向かいました。そうすると、マイクロバスと何台も何台もすれ違うではありませんか・・・。登山口で止まってお話を聞いている白装束の方々、話を聞けば3班約760人が登るとのこと、そして今登山口にいるのは第2班で出発するまで20分ほどかかるという。なので、私は白糸の滝とお萬の方の銅像を撮影してきた。
徳川家康は浄土宗、お萬の方は日蓮宗、お萬の方の宗教上の師匠「日遠」は家康や取り巻きの浄土宗の僧に法論を行うので、家康は死罪としたところ「私も死にます」とお萬の方が死に装束を2着作ってきたため日遠ともども許されたということです。
そう、今日登る山は身延山と並ぶ日蓮宗の霊山なのです。
白装束の2班は260人と聞きました、その前に1班もいます、1班で11時敬信院予定、私はその時刻では下山まで間に合わないと思い、2丁目の休憩所で第2班を抜き、その後10丁目までで1班も抜きました(ここは走りました、急坂を走ったのでペース配分が狂いました)。
白装束の方々は
スピーカー「南無妙法蓮華経」→信徒「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えながら登ってきます、抜いたからには追い付かれては困りますので、少々ハイペースで登っていきます。
下ってくる一般ハイカーから、「下りも2班あって600人の人が下ってくるよ」と聞き、下り1班は26丁目近くのベンチで、そして下り2班は自分も登りながら28丁目付近でやり過ごしました。
さて、ここで七面山登山について情報をまとめてみましょう。
登り始めの表登山口は標高約470m、そこから1700mに近い敬信院まで50丁目に分かれて灯篭が立っています、そしてそこまではほぼ均等な登りになるように登山道が整備されています。ここまでは巡礼道ですね。
山頂(標柱設置場所)は1982mですが、最高のピークは1989m。そこを踏まないと七面山登山といえないという人もおります。ここは登山道になります。
つまり、巡礼者は○丁目を信じていきますが、ハイカーはその上に約300mのアルバイトが必要だと思って登らなければなりません。そして、一旦下っての登り返しなどはなく、一気に登り一気に下る山なのです。
5丁目ごとが敬信院に向けての1合と考え、基本的に5〜6丁目分歩いて休憩を繰り返して登っていきました。また、2丁目、13丁目、23丁目、36丁目には小屋があります、トイレは紙なし、ジュースの自動販売機などもありますが、集団登山があるときはそちらが大口のお客さんになりますので一般ハイカーは小屋で一緒になることを嫌い、登山道横のベンチで過ごすことが多いようです。
そして、一般ハイカーでもかなりの割合で敬信院で1泊する人が多いようで、日帰りハイカーの割合は多いとは思えませんでした。そんな中岐阜の方が「私はこの山ばっかり100回以上登ったの。昨日も登り今日も登る予定だったけど『○○さんだったらどこに寝てもいいわよ』って泊まらせてくれたの、だから今下りなのよ。」という女性もいた。
そのうち、スピーカーからの音は聞こえるが信徒さんの声は聞こえなくなってくる。そう、あとは自分のペースで登れるのだ。朝で花は開いていない、展望もないそんな中、汗をかきながら修行のように喘ぎながら登っていく。そういえばこういう登山最近していないなあ・・・。これぞピークハントだと思う、夏に向け筋肉に負荷をかけて筋肉痛を起こす、そのおかげで筋肉が太くなる、修行でありトレーニングだ。
46丁目で大きな門、49丁目で展望地、富士山と毛無山がいい。そして50丁目敬信院まで下り、参拝する。僧の方が出てこられ「おお、よく来てくれましたね」と声をかけていただく、なお敬信院のトイレは水洗・洋式・紙あり・清潔と4重丸でした。
「山頂まで40分ほど、頑張ってきてください」と声をかけられいよいよ登山道へ、それが意外と急登。途中で会った人は「俺絵たちは百名山を終えて今二百名山をやっているんだ。」と声をかけていただいた、この2人とは帰りの36丁目の小屋で一緒になり少々会話を交わした。
汗をかき、息を切らしながら山頂標柱場所へ、そこで梅ヶ島からピストンしたという人に希望峰まで行くことを勧められた。そこは南アルプスの展望がいいらしい。富士山と毛無山しか展望を得られていない私は「南アルプス」と聞き眉が動いた。これは行くしかない。
希望峰までのピストンの近くを最高地点は通るらしい。一旦コルに出て、目を疑った。一面の白い花、ヤマイワカガミである。花の勢いが良い、これを見て一気に元気が出た。コルから登り始めてちょっと登ったらそこは希望峰。本当だ、南アルプス全景だ。大きいのは笊ヶ岳だが、白根三山から様々なピークが尾根の上から見える、そして私はそれらのピークのどこにも行ったことがないので、名前がわからない。山名など間違いありましたら、連絡ください。
「ほえー」と写真ばっかり撮影しちょっと呆けていた。来てよかった・・・。
そして、七面山標柱設置場所でTシャツを取り換え、おむすび一つ(南高梅なので生臭物ではない)。後は下るだけ。
敬信院にたどり着く途中からまたスピーカーのお題目が流れている、どうやら第3班が到着した模様だ、その後を私は下る。そして、ハイカーとのお話し、写真撮影以外では私は立ち止まらなかった、下りは休憩を一切取らずに登山口まで下り切った。2時間半で下り切った。
その後、帰宅するのに甲府南インターから中央道経由にすることとし、その前にある「道の駅 とよとみ」で休憩と昼食。肉丼はごはん大盛りを頼むと「いいわよ、無料でやってあげるわよ」と言ってくれ、どうやらご飯だけではなく肉も大盛りにしてくれたようだ。そして「七面山に登ってきた」話をすると、「まあ、それはラッキーだわ、七面山は願いをかなえる山なの、そして山を登った人にかかわることで運を分けてもらえるのよ」と話してくれた。そうか、地元ではこんなに愛されている山なんだな、と思った。
現在、これを書いているのは火曜日で、この登山はもう2日前の過去だ。白装束の登山者たちを走って抜いたことも、たくさんの人と話したことも、今となっては良かったと思う。
宗教的な霊山だが、万人に開かれているのも素晴らしいと思う。(敬信院さんも信者だけではなく万人を受け入れているそうだ)、そして歩かないとたどり着けない山だ。
どうしてこの山は愛されるのか、深田翁は日本百名山を選定をするときにこの山を候補に入れたのか、そもそも何かを信ずることで精神的によい影響を与えようとする人間の性、山に登ることを修行と考えるのはなぜか、そんなことを考えながら登って下った。そして、それは非常に楽しい一日だったことを確信したのであった。
なお、今回「満願」をかけて写真を100枚にいたしました。見苦しい写真もあるかと思いますが申し訳ありません。
aideiei さん
おはようございます
760人が白装束で登山とは
追い抜くのは大変そう
展望は素晴らしいので白装束が居ないときに登りたいです
足の筋肉には負荷にならなかった?
名ですが・・
75:カタバミではないですよ。葉っぱが違います。ミツバツチグリかな?
77:アマドコロ 今写っている葉がこの花の葉っぱの場合は、違います
86:白いけどアカバナユウゲショウではないかと
断定できず、申し訳ありません。
コメント見られた方へ:名間違いありましたら、ご指摘ください
(「自信無いなら書くな!」とはいわないで、私ののお勉強ということでお許しを)
hamburg
渋描き隊長、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も最初は、白装束の人たち・・・どうしよう・・・。と思ったのですが、それも含めて「たくさんの人に愛されているんだ、登ろうとしているんだ」と思うことにしました。小学生から相当のベテランさんまで同じペースで登っていくのです、リーダーやサブリーダーたちの苦労なども想像しました。私はその宗教の信者ではありませんが、人をまとめて同じ方向を向かせる大変さは理解しています。そこには共感できました。
花名もありがとうございます、本当に難しいなあと思いますが、今回のムラサキケマンやキランソウなどは1年前だったら「???」となっていたと思います。少しは進歩しているのかなと思いました、コラボ時の花トレーニング改めてありがとうございます。
なお、筋肉痛は火曜日までは心地よくありましたが、今はもうありません。太ももが若干太くなり、筋肉が少し張ったように思います。
aideieiでした。
aideiei さん こんにちは
お邪魔します
こちらのコースもいいですねー
身延線 方面は 関東からですと 列車 ではなかなか
行きにくい所です。
やはり クルマあると いろんなところに行けますね
こっちは アフリカの喜望峰とは 違う感じなんですね
希望の 峰てt 何かいい感じです
またこういう 信仰の道って 近いところでは
大山や 筑波山も そうですが
なにか 心が(たぶん) 洗われた
感じになります。
なかなか 公共交通機関日帰り派の私にはむつかしそうな
方面ですが、昔の お伊勢参りでは (旅費や体力の関係)代表者が伊勢までいって お参りしてくれたらしいので
aideiei さん に行っていただいて 感謝ですね
周りの 山々も きれいです
レコありがとうございました
では
tsuiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
累積標高差は1500mを越えていますが、自分が思った時間よりは早く戻ってこれました。
そして、昨日の高塚山よりは交通機関が良いようで、敬信院に1泊する決心があれば公共交通機関で行って帰ってこれるようです。詳しくは半袖隊長の山行記録をご覧ください・・・。(半袖隊長、勝手に紹介してすみません、素晴らしい山行記録と思いました。)
ぜひ、この山、tsuiさんのいつか行く候補にも入れてあげてください。私は大満足しました。
aideieiでした。
aideieiさん、こんばんは。
結局お分かりにならなかったという86枚目の写真ですがヤマクワガタ?でしょうか。
http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result51300.htm
それとも一般的なクワガタソウ?
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1097.htm
どちらかに似ている様な気がしました。
Landsberg
Landsbergさん、こんにちは、コメントありがとうございます。
ヤマクワガタでビンゴ!!です。私にとって初めて見る花でした。ネットで見ても、「4枚花弁 2枚葉 白花 春」などと検索をかけてもこの花には巡り合いませんでした。本当にありがとうございました。写真で見ただけでビンゴ!!でした。
さすが、Landsbergさん。と思いました。
私の場合は、名前がわからない花でも載せてしまうことが多いです。そして、どなたかにご指摘を受けますが、そうやって花を覚えていくことも多いと恥ずかしながら思います。
これからもまたご指摘お願いします。そして、画像アドレスなどと一緒に指摘していただくLandsbergさんの指摘の仕方は素晴らしいと思いました。指摘された方も気持ちよく受け入れられました。ありがとうございます。
aideieiでした。
aiさんのレコで の勉強をさせて頂き申し訳ありません。
さすがLandsbergさん、 アカバナユウゲショウに似てるけど葉がクワガタソウですね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
hamburg
aideieiさん、こん○×は(^o^)/ 遅コメ、失礼です_(._.)_
760人もの信仰登山ですか 信仰登山自体に出逢ったこともないですし、760人もの人数…自分達なら諦めて違うへ行くか、時間をずらして少しだけ登って引き返していまいそうです
信仰のおなのだからそういうこともあるでしょうね。
ところどころにある「言葉」…なんか全部呼んで、自分を清めたいです。
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
白装束を着た信仰登山者たち、富士山と木曾御岳(噴火前)で見たことがあります。いずれも、自分たちが信ずるものをさらに信じたいとか、仏のご加護の元大きい修行(登山)をしたいとか、思いがあると思います。そして、それはカルトなどを除けば価値があるものと思います。
信仰登山者たちの歩みは遅いですので(敬信院までを5時間かける)、抜いてしまいさえすれば大丈夫でした。
山の中に様々な言葉があるのは、今回3回目ですね。
金華山(岐阜県)・・・古今東西の著名人の金言が要所要所にあります。
愛宕山(京都府)・・・全国の愛宕神社の総本山。日本三百名山、消防に関する名言が41か所。
七面山(山梨県)・・・今回のお山
ぜひ、mamepapaさんにお勧めします。本当、いい言葉に出会った山でした。
aideieiでした。
七面山、拙者は電車バス乗継の山旅だったので敬慎院で一泊しました。
なかなか変わった体験ができて、楽しかったですよ。
白装束の信者さんの大合唱も迫力ありました。
喜望峰にイワカガミが咲いているんですね。
今年は見てないな!
喜望峰からの眺望では、笊ヶ岳が一番かな?
隊長
半袖隊長様、こんにちは。コメントありがとうございます。
隊長のレコを参考にさせていただきました。希望峰で南アルプスの展望があることも、泊まればもっと面白いことも知っておりました。でも、次の日の仕事があり断念でした。
tsuiさんに、隊長の山行記録をお勧めしました。断りもなく申し訳ありません。でも、隊長の記録、本当に細かく書かれているんですよ。それを読むと行きたくなるレコですね。
今回の七面山、昨年ごろから気になっていた山でしたが「きついだろう」と思って山行候補には入れませんでした。今回、歩いてみて「これなら自分でも歩ける。」と思いました。
夏はまたいろいろ行きたいところがあるのでそのためにも脚力をつけたいと思っています。
コメントありがとうございました。aideieiでした〜。
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