ワンデリングで大失態、三田原山〜高谷池〜黒沢敗退スキー
- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 1,481m
- 下り
- 2,206m
コースタイム
天候 | 3/16 高曇り /17 ガスのち吹雪 /18 ガスのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・好意でゲレンデ最下部のリフト1回タダで乗せていただきました。 ・杉の原スキー場は基本無料で駐車できますが、泊りであれば礼儀として声をかける べきです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
杉の原スキー場では登山届を受理してもらえません。県警に前もって提出するようにしてください。 |
感想
15日からの予定で入山と思っていたが、雪が降っていたこともあり16日からに変更。17日の雨が気になるものの、今日頑張ればなんとかなると思い入山する。スキー場の駐車場は無料だったが、登山届は受理してもらえなかった。ゴンドラは使用、第3リフトは点検のためハイクアップ。向かって右のコースを登る。トレースあるが右往左往している。なんで?傾斜が緩くなるとピステがかかっていたので、こちら側を選択。リフト上には4名ほど登山者あり。うす曇りだが、そこそこいい天気だ。
リフト乗り場からさらに奥へ行くと、すでにトレースは沢を横断している。このトレースを利用させてもらうものの、結構疲れる。黒姫・乙妻がすぐ脇によく見える。なかなか先行者に追い付かない。頂上付近にたどり着くと外輪山の内側で休憩中。この中を滑っていたようだ。すごい。南面の雪はよくないらしい。トラバース気味に真ん中のピークに進むと、雪庇の間にシュプールが…皆、頭がおかしいんじゃない?その先がカリカリ斜面だったのでシートラ&アイゼン歩行。5分程度で黒沢池辺りが見える。黒沢池までの北斜面は激パウの極上斜面だった。記憶であればここからは平らで、それほど時間がかからないと思っていたが、そんなこともなく、小屋も3分の2位が埋もれていたので、ガスっていたらたどり着けなかっただろう。
まだいい天気であり、黒沢池周辺は風があったものの、高谷池周辺は温かかった。小屋の入り口は1階部分の階段が埋まっており、除雪作業実施。小屋内の布団は湿っぽかった。明日の午前中のみ天気が持ってくれれば、何とか下山できるんだけど…
/17 2時間寝坊…朝一はガスっていたがそれほど悪くない天気だったものの、この2時間が致命傷となる。東から南東方面にと思った方向に進むが、雪庇の落ち込みに出くわす。天気が悪ければ黒沢池方面に行こうと思っていたが、こんなところがある訳もなく、とりあえず北上する。下れそうないいところがないので、さらにコンパスを駆使、なぜかトレースを発見してたどれば、驚くべきか小屋に戻ってしまった。意図していなかったため、まさにワンデリングとはこういうことか…と少し怖くなった。
この視界で小屋に戻れたと思えば、今日は高谷池でやめるべきであったが、変な自信があったので再び突っ込んでしまった。目指すコースに雪庇はなかったはずなのに、なぜか雪庇に出くわす。これは茶臼の上部稜線と勝手に勘違いしていたため、何を考えたか茶臼は南側のはずだから、さらに北へ向かいなだらかなコルから黒沢池に下れそうなところから滑ろうと思っていたので、自分の進行方向に向かって右側の斜面しか気にしていなかった。雪庇の段差が小さい所を見つけ、ここを降りてしまった。思いのほか段差が大きく、着地時に雪崩を誘発させてしまうのではと思うくらいの衝撃でこけた。ガスはさらに濃くなっていた。もう、ここは登ることができないため下るしかない。斜面が2段になっており怪しいなぁと思っていたにもかかわらず、コンパスを見ることもなく、谷は南へ向かっていると思い込んで進んでしまった。
嫌な予感は的中、コンパスを見れば谷は北に向かって落ちていた。地図と少し見える斜面の状況を見れば、どうやら濁沢に入ってしまったようだ。雪が降り始める中、まるっきりなんでこちら側に入ってしまったのか皆目見当もつかず、頭の中はハテナマークのまま軌道修正する。天気は大荒れとなり、ゴーグルでも全く先が見えない感じだ。1800mを東方向にとらばーすし、地形図と大体同じ地形と分かると、黒沢池ヒュッテに向けてひたすら登り始めた。気になる雪庇は目指す方向には見当たらず、ラストの傾斜が降っている重雪が雪崩を誘発するんではないかとビビりつつ進む。
やや右の尾根状を進むと小雪庇が出現、登り切って左を見るとヒュッテの建物が見えた。地形図主導で位置を確認して南西に入ったはずが、なぜか北上している。黒沢を滑るつもりで進むが、再び目印のない大斜面、反省をしてコンパス主導で一旦戻ってみる。正解ルートは小屋南西の巨大雪庇を越えると、黒沢池に出たようだ。ただ、風が強く湿り雪で装備もビショビショ、今日の下山はあきらめてヒュッテの雪壁を崩し、半雪洞に幕営した。ここまでひどくやられたのは久々だ。
/18 この日の視界は自分のいる高度までが視界良好。ラジオで上越は雨ということから早めに出パ。小屋前大雪庇は北西から越える。この先、三田原から帰ればスキー場、黒沢を下ればあの長い林道…どちら経由で帰ろうか迷ってしまう。視界不良のRFより長いが迷う確率の少ない林道を選択する。だだっ広い黒沢湿原を進み、黒沢に入るが雪が悪く逆エッジで倒れまくり、さらに均等加重でないと潜ってしまう。雪崩た跡も数か所見られたが、この時間だからよかったのか?1600m位で左岸台地に乗る。途中の顕著な沢はわかりやすい目印だ。台地から富士見平からの沢出合が見える。
雪質が悪くなければ快適林間滑降。左岸から沢が入ってくるので、跨げる所でまたぐ。これを渡らなければ国民宿舎へ出る。笹ヶ峰の高度は視界良好、林道に出た地点は笹ヶ峰の看板のところ。京大ヒュッテに出たいと思っていたが、やや登っていたので無理だった。林道にはスノーシューの跡、利用させてもらう。県民の森辺りは最高の雰囲気。スノーキャンプしたいところだ。林道直角屈曲点までは登りとなり、曲がればリフトの音が聞こえる。
さらに進めば雪に埋もれた橋があり、次の大きな橋で池ノ峰からのルートに出合う。ここから林道をただひたすら滑るとだだっ広い場所に出くわし、トレース通りにショートカットするとすぐにスキー場に出る。コースはガスでまるっきり見えない。分岐がわからずゲレンデの一番下まで降りてしまうが、リフトのおじさんがタダで乗せてくれた。
大失敗の山行、苗名の湯の塩素臭にやられて帰宅した。
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